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★X-E3が出た今だからこそ選ぶべきカメラがある【FUJIFILM X-E2 レビュー】

カメラ

タイトルが長い(´д`)

でも、書いておきたい。
そう。
「新型が出た今だからこそ、旧型を見直そうじゃないか」シリーズ第一弾
デス。
という事でさっそく。

X-E3を購入してからいろいろと使い込んで来たつもりです。
やっぱりというか、断然フォーカスレバーが使いやすい。
それにオートレバー。
これがあるおかげで他人に「ちょっとお願い」っていって渡せます。
主にフォーカスモードの切替とかやらずに済みますから、本当に便利です。
まあ、他人にカメラを渡すとかいうシチュエーションが人に依ってそもそもあるのかどうかすらわかりませんのでそういう使い方だけなら判断に迷うところでしょうけど、いろいろパラメーターを弄って撮影を楽しんでいる時に普通にパっと撮りたくなるような場面、もしくはパラメーターをちょっと極端に弄ったままの状態で出てきた食事をパパっと撮りたいなって思った時なんかはパラメータを戻すよりレバーを動かしてパッと撮った方が楽ちんな事もあるでしょうし、使い出があるレバーだと思います。
まあ、X-T10で使い慣れているから、レバーがない事が不便だと思うようになっているだけかもしれませんが。

 

でも、実はX-E3でいいな、と思うのはそれだけです。
確かにAFは多少早くなりました。でも迷うのは今まで通りですし近接域が怪しいのも変わりません。
ボディが小型軽量になったのは確かにありがたいものの、その代わりになんかスカスカな感じで、ずいぶん安っぽい質感になってしまったと感じます。

翻ってX-E2を使うと、これがなんというか「やっぱり頼りがいがある」と思えてしまうんです。
一回り大きく感じるからかもしれませんが、一回りも大きくはありません。質感ではむしろ二回りほど上級機種に思える程違います。
こんな事を書くとX-E3ファンに叱られそうですが、X-E2まではカネがかかっている感じがしたものです。X-Pro1の廉価版じゃなくてX-E2という、OVFが必要ない人の為のちょっといいカメラ」として、むしろ普通の人のメインカメラだったんじゃ無いかと思います。
でもX-E3からは「コストダウンしました」感がビシバシと感じられてしまうんです。

 

つまり私はX-E3がどうにも今ひとつ気に入らないんです。
そこで、アレです。
新型であるX-E3か、流通在庫だけになって安くなったX-E2にしようか迷っている人(がいれば、ですが)へ無責任なアドバイスを。

「今だからこそ、X-E2を買うべし!」

コレです。
X-E3なんていつでも買えます。現行機種なんですから。今は流通在庫のみになっているX-E2を敢えて選ぶのが賢者というものでしょう。

そもそもコストダウンしたことを「ミニマルなカメラで新しくてオシャレ」みたいな売り方をしている事が気に入りません。マジでただのコストダウンじゃん、としか思えないからです。
X-E2とX-E3を二台なれべればわかりますが、X-E2の方が断然高いカメラに見えます。それくらい一見してコストダウンがわかっちゃう造りなんです、X-E2。触ればもっとわかります。

 

画質周りの基本的なカメラ性能はもちろんX-E3の方が上でしょう。そんなの新しい方が上に決まってます。
でもX-E2でなんの不足がありましょうや?
まだまだ充分な基礎体力を持ってます。
X-E2は大事にされていて、ファームウェアもver.4台になっていて、いろいろと機能強化・機能追加がなされています。
普通に使う分には最新のカメラと比べても遜色がのない機能を持っているんです。

 

それになんといっても内蔵ストロボ。
内蔵ストロボ一発の写真なんて撮らないよ、なんて上級者ぶった人のいう事を聞く必要はありません。使う場面ではガンガン使っていいと思います。
いつも書いてますが「ブレてるノーストロボよりブレていないストロボ写真」の方が記録になり、記念になります。
それは芸術作品ではないかもしれません。コンクールで入賞は難しいかもしれません。でも写真って芸術用やコンテスト用に撮るものじゃないでしょう?
SNS映え? スマートフォンで撮れるレベルの写真ならX-E2なら余裕で撮れます。
それに、内蔵ストロボってバカにする人が多いですが、富士の内蔵ストロボ調光スキルは私の知る限り全メーカーで一番だと思います。他のメーカーだと「まさにポン焚き」なんてバカにされるようなストロボ一発感が出る場合でも「え? これストロボ焚いてんの?」とおもえるほど自然な写りになる事があります。
ですから私などは富士のカメラだとISO頼りのノーストロボ撮影じゃなく敢えてストロボで撮る時があります。撮ってみてイマイチだったらISO高めにして撮り直してみればいいだけの話ですから。
いや、マジで富士の内蔵ストロボは使えますよ。

 

そしてあの「FUJINONLENS SYSTEM」ロゴ。X-E3でコストダウンの為に割愛されたあのマークがX-E2にはちゃんと残ってます。もはやXシリーズでもあれが残っているのはX100Fのみ。X-E2にあのマークがついているのは高コストで作られているカメラの証。貴重な存在なのです。

 

そう、今使うべきは、いや、今買うべきはX-E3ではなくX-E2です。
X-E2を使い込んで、その上でさらなる画素数やもう少しモダンな操作系などを欲した時こそ、X-E3を再検討すれば良いのではないでしょうか。
その頃にはX-E4が出ていて、安く作られたX-E3が投げ売り……本来の値段で販売されている事でしょう。
もしくはX-E2のように「ちょっといい大人のカメラ」として回帰したモデルがX-E4であったなら、例え少々高くても新製品のX-E4を買うのはアリかもしれません。

 

そう。今X-E3を買うくらいなら、X-E2を買って、差額をプール。X-E2を使いながらお小遣いを貯め、来たるX-E4に備えるべし。
それが私のおすすめでございます。

ご一考を。(・∀・)