趣味と暮らしにまつわる「モノ」に一喜一憂するブログ

★SD1を持ってスイス・アルプス ヘタレハイキング Ⅰ

カメラ

(初出:2011/06/23)


(SD1/17-50mm)

おお!
ブログらしいテーマです。
しかもほとんど必要とされないテーマだ。

ということで、備忘録的にダラっとグチってみたいと思います。
ええ、基本グチです。
決して旅行ガイドとか、役に立つ情報が書かれているわけではありません。
むしろ「役に立たない情報の宝庫!」 を目指すのが私。

はじめにお断りというか、前提を書いておきます。
私は海外旅行が大嫌いです。
嫌い、じゃなくて「大」がつく嫌いです。
理由はいくつかありますが、代表的なものとしては、

1)飛行機が辛い
2)日本語が通じない
3)行くのはどうしても観光地なので、ツアー客のマナーの悪さが耐えられない
4)周りがみんな泥棒に見える

という感じ。

今回は第一回なので、その理由についてグチを。

1)はエコノミー回避である程度はカバーしていますが、座席が広くなっても基本的に手荷物検査がムッとします。
だってこっちはお客ですよ?
お金払って、これからお金を落としに行くという、カモさんです。ネギもしょってます。(たぶん)
なのにあの扱い。
靴まで脱がされて、ベルトまで外されて、あげくにポケットに入っていたコインのせいでブーっと鳴ると、後ろに並んでいる人に申し訳ないし、視線が痛い。
こんなストレスに耐えられるほど強い人間ではない私は毎回手荷物検査に向かう時は断頭台の階段を上るような気分になってしまうのです。
それにだいたいあの係員の偉そうでつっけんどんな態度はどうよ?
私が独裁者になったら、今の手荷物検査係員は全員射殺して、気持ちのいい笑顔で応対できる人間にすげ替えます。
ぜひ、清き一票を!
って、独裁者って選挙でなるんだ?

それから手荷物検査を通った後、靴履いたりベルトしたり、コインをポケットに入れたり時計したり(私は時計してないけど)、鞄から出したノートPCしまったりと、作業が多いわけですが、それをするスペースがそもそもあんまりない。

日本の空港はまだマシですが、ヨーロッパの国内線(EU内とか)やアメリカの国内線はそういうスペースがちゃんととられてない事が多かったりして、床で店開きしてる人を縫って移動したりとか。

さらに言えば係員は射殺ものとして、客がひどい。
ええ、自分の事は棚に上げます。
私は相当マナーのいいしつけが行き届いたいい渡航客だと思っているので。
で、そのツアー客。
周りの事は全然考えないので、通路は塞ぐ。
どこに行くにもリュックやデイパックを背負っている人が多く、そういう人はまず自分より後ろにザック分の厚みがある事を自覚してないのでこちらが申し訳なさそうに下手に出てへりくだってもみ手して

「エヘヘ、ダンナ、今日はお日柄も良く……。ところでアッシ、チョイと野暮用がありまして、あっちの方へ行かなくちゃならないんでゲス。ついては申し訳ありやせんが、ちぃーっとばかし隙間を、ええ、ほんの少しでいいんでございやす。こんなアッシのようなケチな人間が一瞬通れるだけの隙間を空けていただければ……おっと、すいやせんね、ありがたいこってす」
(意味:おいおい、そこの愚民ども。私の行く手を塞ぐとは万死に値する行為だという事を知れ。というか、私が近づいたら10mは離れろ。直視したら死刑だぞ? わかっているのか、虫けらども)

といいながら通して「いただく」しかないわけで。
まあ、たまに勇者がいてそういう人たちをなぎ払いながら突き抜ける人もいますが、やってる事はアレですが、エールを送りたい気分になります。
ツアー客もツアー客ですが、要するに添乗員が最低だということです。
そんな場所で集めるな!
通路を開けろとちゃんと教育しろ!
お迎えが近い人の団体が多いので人の言う事はあまり聞かない客なんだろうけど、そこんとこよろしく。

ちなみに外国に行くと今度は最近ゴキブリのように繁殖し始めている中国・韓国・インドのツアー客がこれにくわわり、混迷度は増します。
外人ツアー客を見ていると、日本人の「お迎え間近ツアー客」はマナーがいいように思えてくるくらいひどいです。
特に日本のツアーと違って若い連中の子供連れが多くい為、グレムリンの中をどうやって生きて向こうへ行くか、という問題に直面するのです。
こういう連中と同じ場所にいるのがイヤなのでエコノミーはパス。
で、エコノミーをパスするということは、「それ、ボッタクリじゃないの?」と思えるエクストラ・フィーを支払う事になるわけで、今回のSD1を使うという目的で思い立った旅行でも、その費用の半分以上は飛行機代という形になってしまいます。
ええ、SD1をもう一台買えるくらいの費用が飛行機代として消えるのです。

そこまでして私は行こうとはおもいません、海外旅行なんて。

2)の日本語が通じない、というのは多くの方に共感を覚えていただけるのではないかと思います。
ツアーならガイドさんや添乗員さんに甘えればだいたい不便なくいけるのですが、それでも単独行動とかいきなり肉食人種に恐ろしい笑顔で話しかけられたりしたらどうしようもなく、ただ失禁するしかないのです。
私のように外国語は全然ダメ、日本語すら怪しい人間は、サングラスをかけて外人のマネをしてやり過ごすしかないのですが、今度は外人に外国語で道を聞かれたりするので困ります。
ええ、もちろん頼まれると断れない心の弱い私は
「それはあっちです」
と適当な方向を指さしてその場を切り抜けます。
だって、せっかく尋ねてくれているのに「知りません」だと悪いじゃないですか。がっかりさせてしまいます。
適当な方向を指さしておけば、そっちが正しければ問題ないですし、正しくなくてもいつか気付いてそのうち正しい道を選べるはずです
結果としてOKとなります。
さらにこっちは旅行者ですから、その人と二度と出会う事もないのでお互いに問題は発生しないのです。

ともかく個人旅行をしていると言葉の壁は大きいです。
乗り継ぎ一つにしても勝手知らぬ空港(もっとも、勝手を知っている空港はありませんが)で道を尋ねると、日本語が通じないのであいてはこちらが何を言っているのかわかりません。
でも、テレパシーが強い人が多いようで、何を言っているのかわからないけど、エアフラ(エール・フランスの天ヶ瀬略称)の219便のゲートを知りたいんだな、と察してくれて教えてくれます。
もっとも教えてくれてもこっちは何をいっているのかわかりませんから、雰囲気で「なるほど、2Gに行くには出たところを左に曲がって、バスにのって、少し離れた場所まで移動する必要があるのか」と察して、そちらにむかったりするしかないのです。
チューリッヒ中央駅で、グリンデルヴァルト行きの切符買うのも同じです。
何を言っているのかわからないくせにちゃんとタイムテーブルくれたりします。
もっとも○○でのりかえて、ホームはちょっと離れてるから間違えないようにね、なんて言われても何を言っているのかわかりませんから、へらへらと薄ら笑いを浮かべて「かたじけない」と言うだけです。

そうやって目的に血たどり着けた時に、私はもうくたくたになっているわけです。
というか、目的地にたどり着けるのは奇跡に近いわけです。

現地に着いても実はまだ油断できません。
予約していたホテルを見つけ、そこでチェックインの手続きをとらないといけません。
そこでもお互いに何を言っているのか全くわからないまま手続きが進み、ようやく部屋にたどり着いてほっとするというわけです。
今回はまだ楽で、勝手知ったる町と勝手知ったるホテルなので場所に迷うでもなくたどりつきはしましたが……。

ちなみにグリンデルヴァルトには日本語観光案内所という、かれこれ二五年以上の歴史を持つ日本人のための現地旅行代理店があります。
ここを頼ればいいんですが、ここの接客態度は本当にホビロンで……
って、あんまり書くとえらいことになりそうなのでグリンデルヴァルト日本語案内所については多くを語りませんが、webサイトのデザインを見て、そのセンスに卒倒する人なら共感を抱いていただけるかと。
まんま、あのセンスの場所なのですよ。
ああいう不親切な応対をするようになったのは、おそらく日本人客が悪いんだと思います。
慈善事業ではなくて、あそこは旅行代理店という商売でやっているところなのに、カネも落とさず、情報くれ、地図くれ、なんでもいいからタダでくれ、というクレクレタコラばかりが押し寄せて勝手な事を言ったあげくに文句まで言うヤツを大量に相手していると、ああなるんでしょうね。

客:「明日の天気はどうでしょうか? ユングフラウヨッホに行こうと思うんですが、晴れますかね?」
スタッフ:「そんなの行ってみないとわかりませんよ、山の天気なんて変わりやすいんですから、下から見て晴れてても、上に上ったら雪とか、普通ですから」

客:「この、お弁当のおにぎりですが、予約しないとかえませんか?」
ス:「予約だけです」

客;「この地図、もらっていいですか?」
ス:「一人一枚以上とらないで」

等々、文字で書くとアレですが、めんどくさそうに「そんな当たり前の事いちいち聞くな」感がただよう感じで、その場所にいるだけで私などはイヤーーーーーな感じになってくるわけです。
ええ、私はボロい建物だった時からしっていますけど、昔はもっとフレンドリーでしたけどね。今はすっかり「バカはくるな」的な場所に変わっているようです。

そもそも何も言わずに○○さんのぶんも持って行ってやろう、なんていいながら一人で何枚も地図(グリンデルヴァルトの村内地図。日本語)を持って行くような連中相手、しかも「いい天気だといっていたのに氷河は見えなかった、どうしてくれるんだ?」みたいな客相手だとこうならざるを得ないのでしょうね。

そういうわけで、ココを利用しようとしている人は

1)質問がある場合は、ポイントを整理しておくこと。曖昧なバカな質問はしない事。
例;)「ユングフラウ鉄道パスは買った方がいいんでしょうか?」
というような質問は「知るか,アホ」としか答えようがないと思います。
何日滞在で、どことどことどこに行く予定なのか、スイスパスなどの別の割引権利を持っているのかどうかなどをきちんと伝えないとそこで時間がかかります。
そういう客はその場で旅行予定まで相手に組ませようとしているわけです。しかも無料で!
そんな客に親切にする必要なんてないんですよね。
でも、あの態度はなあ……。

って、書いてはまずいといいつつ、長々と書いてしまいましたね。
基本的にバカな日本人客が、フレンドリーだったいい場所を、あんまり近寄りたくない場所に変えてしまったという事です。
もっとも旅行代理店としては必要で、ココでしか買いにくいパスなんかがあったりしますので、そういう場所として使うならOKですし、すでに書いたように相談する場合は赤ら締め自分たちで建てた計画を見せて意見を聞くくらいの準備をしてから利用しましょう。
無料で何でも親切にしてもらえる便利な場所なんていう甘い考えの人間は近づくべからず、だと思います。

ということで長くなったので今回はこの辺で。

そうそう、扉の写真は虹が二重になっているのがおわかりになりますかどうか。
SD1君、がんばってます。

下の写真はどこにでもあるマクドナルド。