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☆そうだ、日本には軽自動車があるじゃないか【セカンドカー選びの旅:その2】

クルマ

ちーっス( `ー´)ノ

その日 人類は思い出した

そう、日本には世界に誇るAセグメントカー、すなわち軽自動車というものが存在することを。

まあ、思い出したのは私なんですけどね。

◎軽自動車を選択肢に入れるということは

いや、軽自動車の存在はもちろん知ってます。
でも今回のセカンドカー導入にあたって当初から眼中になかったのにはもちろん理由があります。
きわめて個人的な理由、偏見と言われても仕方がない考え方の存在です。

「後ろからトラックに追突されたら後席に座っている親はミンチになるんじゃね?」

それは、こういう感じの安全性に対する疑問です。

「そんなこと言ったらフリードやシエンタでも同じじゃね?」

確かに。
質量差や速度差によってさまざまな結果が導き出されるわけで、軽自動車が一概に(小型車や普通車に比べて)安全性が著しく低いなんてこたぁ言いきれないということももちろん承知しています。

でもこの手の「ちょっと怖いな」という意識は理屈じゃないんですよ。理解はしているけど納得はしていないという類の、なかなか自己矯正しにくい問題なんですよね。
なので今回も当然のごとく最初から候補に入れてませんでした。

しかし。
だがしかし。
シエンタもフリードも納期がDEFENDERより長いという事実を突きつけられた時、私の内部で何かがカチリと音を立てました。
何の音かは定かではありませんが、確かにスイッチが入ったのです。
それはひょっとすると軽自動車ワールドの扉が開く音だったのかもしれません。

スイッチが入った私はこう思いました。

「親の年齢を考えると、たとえトラックに追突されて死んでも、もはやそれは寿命だったんだと納得できるかもしれない」と。
むしろシエンタに乗ってて中途半端に半身不随とかになるよりお互いに幸せなんじゃないだろうかと。
まあ私が生き残ること前提で言っている時点で私の薄情さが伝われば幸いです……?

「うん」
「事故に遭うことを考えてたらそもそもクルマなんて乗れないじゃないか」

私はこの言葉を何年振りかで飲み込むことに成功したのです。

◎軽自動車は40年ぶり

実は私、過去に一度だけ軽自動車を買って乗っていたことがあるんです。もちろんファーストカー、オンリーワンの愛車としてです。

そのクルマとはホンダのTODAY Gタイプ。
もちろん初代です。
ええ、私は初物好きなんです。

初代TODAYのその見た目のキュートさにハートを射抜かれて、それまで乗っていた本田のクイント・インテグラ(もちろん初代です。私は初物好きなんです。ちなみに初代インテグラはCIVIC クイントの派生モデルというか独立後継車扱いでした)から何のためらいもなく乗り換えたのでした。

この初代TODAYのデザインは歴代のホンダ車の中でもベスト5に入る佳作だと今でも思っています。
デザインは、ですよ?
そして2台目でその秀逸なデザインは破壊されちゃったわけですけどね……。
初代TODAYのデザインはホンダではなくルノーのTWINGOに受け継がれたというのはまた別の話。(^^;)

TODAYを買ったのは新婚間もないころでしたっけ。
新婚ということもあっていろんなところにドライブしましたっけ。我が家の歴史は初代TODAYとともに始まったといっても過言ではないわけです。

高速道路では80km/hも出すと大声を出さないと助手席と会話ができないくらい煩かったことを覚えています。向かい風や急坂になると80km/hの維持さえ困難でしたっけ。
そして実に面白いクルマでした。
市街地を走ろうが高速道路を巡行しようが郊外を流そうが燃費はいつでも10km/h固定です。
毎回給油するたびに「何かがおかしいんじゃないだろうか?」と思っていたことを思い出しました。

いやあ、かわいらしいクルマでした。
けど、私が軽自動車を愛車として選ばなくなった理由になったクルマでもあります。
ええ、それまで乗って来たクルマと比較すると圧倒的に快適性が劣っていたからです。
アタリマエっすよね。
そもそも初代TODAYって4ナンバーでしたからね、普通乗用車と比べんなって話なんですけどね。

おっと昭和の軽ボンバンの体験談はこれくらいにして令和に戻りましょう。

まあそんなわけで、ここにきて軽自動車を視野に入れたクルマ選びを敢行。
そして初代TODAYが町にあふれていた時代と全く違う軽自動車界隈をリサーチすることにしたのです。

◎軽スーパーハイトワゴンというジャンル

軽自動車と一口に言ってもその世界はディープで、いろんな種類が存在しますね。
ドメスティックなKカーワールドの深淵を垣間見た気分です。
そんな中で私がチェックしたのはシエンタやフリードと同じくスライドドアを持ついわゆるスーパーハイトワゴンというジャンル。

で。
いや、選択肢多くない?
小型車ジャンルでは軽自動車ベースじゃないオリジナルボディといえるまともなトールワゴンがシエンタとフリードくらいしか無いのに比べ、絞り込むのがめんどくさくなるほどの種類が存在していました。

◎そうだ、アレがあるじゃないか!

軽自動車から選でみようかと思った時、実は真っ先に脳裏に浮かんだモデルがあります。
ええ、アレです。
DEFENDER mini。
違った……えっとなんだっけ?
そう、パジェロじゃなくてDELICA mini。

「そうだ、DELICA miniを買ってDEFENDERと並べて楽しもう」

こう思った瞬間から私の脳内は「うぉぉぉぉー、DELICA mini、買うぞ買うぞ買うぞ買うぞ」モードに支配されてしまったのです。

でもアレですね。
三菱って「mini」って名前が好きですよね。
前出のパジェロ・ミニもあるし、そもそも「ミニカ」なんてちょっと自虐入った名前のクルマもありましたっけ。

あと三菱っていうと最近アレですよ、なんというかLAND ROVERコンプレックス入ってますよね。
オプションみたいですけど、OUTLANDERとかECLIPSCROSSとかいうバラ文字がボンネット先端に張り付けられてる車をよく見ます。あのバラ文字ってLAND ROVER車の十八番みたいなところがあるので他社ではプライドにかけてマネしない、的なところがあるような気がしていましたが三菱は吹っ切れたようですね。

◎MITUBISHI DELICA miniはどうだろう

そんなわけでDELICA miniを早速チェック。
深掘りしました。

スライドドアは当然あるし三菱だからもちろん4WDを用意していないわけがありません。
そう、基本要件は軽くクリア。

でも。
うーん。
すごいな、今の軽自動車。
ADASも基本的な機能はだいたい装備されているし一部はMacan GTSにもない機能があったりします。
その他の装備も「小型車でも装備してないクルマが結構あるんじゃない?」的な豪華装備が標準だったりして、正直にいって舌を巻きました。
いや、令和の軽、なめてました。m(__)m

「ほうほう」とフクロウかミミズクのような鳴き声を上げながらDELICA miniのスペックやら仕様やらを学習し、膨大なディーラーオプションにへきえきしつつコンフィギュレーターなんかもいじりまわしつくした私は早速三菱のディーラーへ……行く前に「ライバルはどうなっているんだろう?」と思ったのは当然ですよね。

圧倒的な見た目要素的で「買うぜ、DELICA mini!」感120%の私ですが、さすがに「比較」をしないわけにはいきません。
ましてや軽業界のことを普段あまり勉強していないんですから見た目だけに惑わされるわけにはいきません。
ましてや全く未知のメーカー「三菱」を買おうなんて言うんですからなおさらです。

◎DELICA miniのライバルたち

DELICA miniのライバルってなんでしょうね?
スーパーハイトワゴンというジャンルで各メーカーから探すことにしましょう。

○ホンダ N-BOX

今日本で一番売れている「クルマ」がコレ。
このクルマと比べてみないわけにはいきません。

が。
N-BOXっていろいろあるんじゃん。

N-BOX
N-BOX JOY
N-BOX CUSTOM

このうち素のN-BOXは4WDの設定がないので候補としてはJOYかCUSTOMということになります。
今年モデルチェンジをしたばかりなのでDELICA miniより新しいのがポイントでしょうか。

ただ……。
顔が好みじゃないなあ……。
CUSTOMは親しみとか可愛らしいといった要素は皆無。はっきり言って好みではありません。
消去法でJOYということになります。

JOYを選ぶと今度は内装に「???」となります。
「バーバリーチェックをパクっちゃいました、エヘっ」的な茶系チェック柄。しかありません。


うーん……。

私のN-BOXに対する第一印象はあまりいいものではありませんでした。
だがしかし。
日本で一番売れているクルマなんだからWEBなんかでは私が知りえない美点があるのかもしれません。

いったん保留とします。

○ニッサン ルークス

ROOXにも2つのラインがありました。

ROOX
ハイウェイスター

「ハイウェイスター」という名前が壊滅的にダサいと思うのは私だけでしょうか?


この名前だけで買う気ミニマムなんですけど、ADASとか装備重視になるとハイウェイスターを選ぶしかないようです。

ルークス・ハイウェイスターを買った自分を想像してみました。
その後に出合ったクルマ好きの友人との会話を妄想。

「何買ったんですか?」
「ニッサンのルークスです」
「へえ、グレードは?」

ここで私はうつむくことしかできないでしょう。

うーーーーーーーーーん。
あ。
ここでいいことを思い出しました。
DELICA miniってROOXの姉妹車じゃん。同じ車じゃん。
つまりルークスを候補に入れる必要は全くないのです。
これは朗報。(^^;

一応DELICA miniと標準装備品やメーカーオプションなどを比べてみましたがmini>ROOXだったのでwebチェックの段階でニッサンは候補から外れました。

○スズキ スペーシア

世界のスズキを忘れるわけにはいきません。
私の亡父も一時はスズキのフロンテを愛車にしておりましたので遠からぬ縁を感じます(無理やりですが)。

スズキのスーパーハイトワゴンはSPACIA。
で、SPACIA、お前もか? という感じで3ライン。

SPACIA
SPACIA CUSTOM
SPACIA GEAR

CUSTOMってグレード名、流行ってんの?

このうちSPACIAには4WDはあってもターボは設定なし。
ターボモデルが欲しければCUSTOMかGEARになります。

で、ここで問題になるのが顔。
ホンダもそうですけどCUSTOMってなんでみんなこういうジャパニーズ・ミニバン顔なんでしょう?
「ミニバンだから」と言われたそれまでなんですけど、私はどうにもCUSTOM顔は受け入れられません。
つまり私が買うとすればGEAR。
こちらはDELICA miniの親戚かと言ってもいいような感じのかわいげがある表情です。
かわいさ重視だとDELICA miniより断然SPACIA GEARの方が上ですね。GEARに比べるとDELICA miniは私が嫌いな「クソガキ」感が漂っているように見えてきました。

うん、いいかも。
比較対象として合格です(上から目線だけど、いいんです)。

○ダイハツ タント

ダイハツよ、お前もか?

Tanto
Tanto CUSTOM
Tanto FunCross

そしてCUSTOMは当然?のミニバン・コンプレックスなデザイン。
軽自動車のネーミングには文法でもあるんですかね?

Tantoはプレーンで嫌みのないデザイン。
方やFunCrossはラギッド系でDELICA miniのライバルとしてはこっちかな、という感じ。

SPACIA GEARもそうですが見た目だけUVっぽいラインということなのでしょうかね。

Tantoで目をひいた装備が「ミラクルオープンドア」というやつ。いわゆるBピラーをぶった切って室内アクセスをマックス化しています。


これはすごい。軽にもあるんですね。
てかボディ剛性大丈夫なんでしょうか。一抹の不安があります。

CUSTOM以外は好印象なんですが……ダイハツは例のアレとかいろいろあるのでDELICA mini買うぜモードの私が敢えて選ぶ必要性を感じません。
なので今回は候補から外すことにします。

◎DELICA mini vs.ホンダ&スズキ

というわけで正直に言うとホンダには食指が動かないので実質的にDELICA mini vs. SPACIA GEARという構図になるだろうという感じです。

で、ディーラーに足を運ぶ前にもう一度各車のコンフィキュレーターを回したんですが、その時SPACIA GEARに関してあることに気づきました。

それはサイドビューです。
真横からの写真はちゃんとチェックしていなかったんですが……。
何これ?

どんだけラインを走らせてんの?
4本?
こんなビジーでボコボコなサイドデザインのクルマ、初めて見ましたヨ。
SPACIAはどのモデルもサイドはこれですね。
私、クリーンでプレーンな面構成のデザインが好きなんですよね。
他車を見てみましょうか。

・DELICA mini

・N-BOX JOY

・Tanto Fun Cross

 

どれも比較的クリーンじゃないですか。

個人的にはサイドガーニッシュでごまかさないのが好みなので、やっぱりデザインではDELICA miniが一番好きです。

うーーーーーーーーん。

そんなわけでSPACIAは候補から外しました。
デザインで「これはヤだな」という嫌悪感を覚えたら他がどれだけ良くても愛せません。ええ、私は狭量な人間なんです。
でもSPACIAが売れているってことはアレがいいって思っている人がたくさんいるってことですよね。もしくはあの手のキャラクターラインなんて全く気にもならないって人が多いということか……。みんなおおらかだなあ。

次回、三菱 vs. ホンダ というかディーラーで話を聞くことに。
実車チェックも重要ですが、問題は……そう「納期」です。

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