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☆夏のサイクリングの敵は暑さだけじゃない?【生き延びよう、夏】みたいな?

自転車

やっはろー(^^)

暑っついっスね。だからあんまり暑い日はムリに走らないようにしましょう

我が家は午前7時台にスタート出来なければムリに走らない、という新ルールを追加しました

◎夏のサイクリングで気をつけたいこと

色々ありますね。思いつくままにダラダラと挙げていきましょう。

・体調
・気分
・気温
・水
・アイウェア

とまあ、こんなところでしょうか。

○体調と気分

この内、体調と気分は1年を通して重要な項目なので今回、説明は省きます。
とはいえ一言だけ。
「どうしても気分が乗らないときは走らないほうがいい」
ええ、経験則です。ろくな事にはなりません。

○気温

次は気温ですが、これはもう何度だったらOKとかいう指針は存在しません。
上り勾配が与えるダメージが人によって違うように、人によって耐温度性能はまったく違いますしね。
そしてその耐温度性能は体調や気分(メンタル)によって左右されますのでその日、その時によってマチマチなので、これも言及しにくいところ。
とはいえ、私は最低気温が28℃を上回ったら走らない、と機械的に決め事を作っております。

ちなみに私の「その日は朝練しない」という決め事は次の通り。
一応参考まで。

・(走るエリアの)降水確率が40%以上ある時
・朝起きた時にマンションから見下ろした路面が濡れている時
・出発が午前8時を回る時
・最低気温が28℃以上の時(北摂の山間は-5℃低いけど日向は暑いので無理はしない)
・最低気温が氷点下の時(北摂の山間は-5℃低い事を考慮)

○水

水は必須ですね。
我が家の朝練コースはせいぜい30km~40kmくらい(ちなみに半分は上り坂で半分が下り坂。平坦はない)。
しかもコース上にベンダーはおろかコンビニが数件あるので、真夏でも1ボトルで事足るのですが、毎回毎回一人110円、しかも単なる水に支払うのは無駄遣いに思えるので基本的に2ボトル体制にしています。
この辺は各々考え方次第で、お好きな方法を選ぶといいでしょう。
ストイックなアスリート系の人で、タイムとか気にしている人は軽量化の為に容量の少ない1ボトルなんてのもアリでしょう。

ボトルに入れる液体ですが、基本的には水がベターでしょう。
我が家は水ではなく麦茶です。

麦茶は発汗で失われるミネラル分を多少補えます。これは水ではなかなか得られません。ミネラル分が含有されているマジもんのミネラルウォーターでもOKかもしれませんが、多分めっちゃハイコスト。
麦茶は普通のお茶と違ってカフェインフリーなので、こちらもおすすめポイントです。
我が家は出発の少し前にメインボトルに水出し麦茶のティーバッグを放り込んで水道水(クリンスイ経由ですが)を注いでいっちょ上がり、でございます。2つ目のボトルは水だけ。
麦茶じゃなくて水を飲みたい時もあるでしょうし(でもそう思ったときは一度もない)、クーリング目的のぶっかけには水のほうがいいでしょう(とはいえぶっかけたこともない)。
でも基本的な使用法はメインの麦茶が減ってきたら水を足して麦茶を増やす?用途で使っています。
水出しのティーバッグ1袋で、2ボトル分の水は余裕でしっかりした味の麦茶を出してくれます。

・水は冷やすか、冷やさないか

実は私も夏の水分補給に関しては過去に色々とあがきました。トライアル・アンド・エラーともいいます。
具体的にはステンレスの真空保温ボトル(ボトルケージに収まるサイクル用)は当然試しました。

でもねこれ、重いんですよ。
重くても実際問題として30kmとか40km程度の朝練だと大した問題にはならないのですが、1g単位の軽量化のためにパーツ交換していた時期でもあって「こんなボトルをつかってたら台無しじゃんか」とポリ系保温ボトルに変えた経緯があります。

麦茶や水を凍らせたり、出発直前に氷をいっぱい詰め込んだりして「冷たい水」にこだわったものです。

で、今どうしているかというと前出の麦茶のところに記述したとおり、「真夏でも冷たい水は持っていかない」スタイルに落ち着いています。
理由はいくつかあります。

・めんどくさい
・ボトルが結露する
・あっという間にぬるくなる

とまあ、こんなところ。
多少の時間差はあろうともポリ製の簡易保温(保冷)ボトルに入れていても、あっという間に外気温と同等になってしまうのが日本の夏です。保冷効果ボトルの性能なんてノーマルボトルと比べてももはや誤差です。
そして保温系ボトルでも中身が冷えているとすぐに結露しちゃいます。
真夏だと秒です。

我が家はマンションなので、エレベーターにバイクを乗せるわけですが、そのエレベーターの床に水滴がポトポト落ちちゃうのですよ。
そしてもちろん、バイクのダウンチューブやシートチューブからBBあたりがびしょびしょになります。
まあ、朝練の後半になるとそれも乾いちゃうんですが、汚れがこびりつきやすくなります。

つまり「手間がかかるのにメリットよりデメリットのほうが多い」と結論づけました。
あと、あんまり冷えた水を胃にガンガン流し込むのはどうかな、という考えもあります。

というわけで我が家はボトルに常温水を使っています。

・ボトルについて

上述の通り、保冷系はおまじないのようなもの。
なので基本的には普通のボトルを推奨します。
もちろん、サーモスから出ているサイクル用の保冷ボトルなども悪くないと思います。

こちらは保冷専用でストロータイプ。

重さが納得できるなら、そして「やっぱり冷たい水だと生き返るよね」という主張もよくわかりますし、熱中症対策として体の中から冷やしたほうが、という理屈も理解しますので、そのあたりは好きにされたらいいでしょう。

○アイウェア

北摂の山あいを朝練のホームグラウンド(ホームコース?)としていると、日陰部分が結構多いので真夏でもアイウェア、いわゆるサングラスの必要性をあまり感じておりません。濃いめのサングラスなどむしろ危ないとすら思っています。
とはいえ、短距離山間じゃない場合は夏場はサングラス必須だとおもいます。
紫外線が目に悪いという理由もあるのでしょうが、それより問題なのは眩しいと疲れるのですよ。これは自覚しないうちに蓄積する系のヤツなのでなかなか理解できない人もいるようですが、明らかに疲労度が違います。
ホノルル・センチュリー・ライドのような「基本的に日陰なし(少しジャングル地帯を通るのでないわけではない)」だとその差は歴然で、私のような貧脚には完走できるかどうかの決め手になる可能性すらあるわけです。
なので一般的には基本必須と答えておきたいと思います。

我が家の場合は「眩しいから」「紫外線対策」というよりも「下り対策」としてアイウェアは必須です。
なぜなら「風で目が!目が!」って感じになるからです。むしろ夏より冬がしんどいです。

「私はメガネかけてるからセーフ」と思っている人も多いでしょうけど、普通のメガネだと風の巻き込みで目が乾きます(というか涙が出ます)。
スポーツ系のアイウェアというのはサイド部分まで覆っているものが多いですが、それはそういう事なのです。

問題はコンタクトは死んでもいや、という私のような人間。
度付きのアイウェアとかバカ高くムリ、というわがままを言う人間のチョイスは眼鏡の上からかけるオーバーグラスというやつ。

コールマンはじめこれもいくつか試しましたが、普段使っているメガネとの相性もあって「これだ」というやつには巡り会えず……結果として今は夫婦ともどもKABUTOのシールド付きヘルメットでアイウェアを回避しています。

普段は使わず、長い下りに入る前にシールドを取り付ける、という方法です。
降る前に停まるとかのひと手間が必要ですが、得られる快適さはプライスレス? なので。
願わくばKABUTOだけでなく色んなメーカーからもっとシールド付きヘルメットが出てほしいものです。
あ、もちろんかっこいいやつで頼みます。

◎夏のサイクリストの天敵とは

夏対策のうち、以上が人間側で行えるものです。
しかし、夏場のサイクリングで最も注意すべきは気温でも水の温度でも、シールド付きヘルメットのダサさでもないのです。
それは……自由奔放に生い茂った夏草です。

道に出張ってますよね、いわゆる夏草ども。
そんな夏草に出くわすと、そのまま左端を走っているとぶつかりますから当然回避するわけです。
回避するには右にはみ出るしかありません。
そんな時後ろからクルマが来ていたら?

そう。
夏場は普段以上に後続車(自動車やオートバイとは限らない。速いサイクリストもいます)に気を配る必要があります。
もちろん、私のような普通のドライバーなら「夏草が道路に出張ってる。つまりあのサイクリストは夏草回避で右に膨らむな」と予想しますのでそんなところでサイクリストを追い越したりは絶対にしません。
が。
皆さんもよくおわかりとお見いますが「普通に先読みできるドライバー(ライダー)」のなんと少ないことよ。なのです。

なのでお互いに自衛に努めましょう。
前方に道路を覆う夏草を発見したら、すぐに後方がどうなっているのか確かめましょう。それだけで生還率は劇的に高まります。後続車の存在を認識するのとしていないのでは雲泥の差がありますからね。

問題は「カーブを曲がったら、目の間に夏草の群生が現れた」みたいなシチュエーションです。
これがそれなりになるのが現実世界です。
後方を確認する余裕もないまま「おっと」ってな感じで急に右に膨らむと、後ろからアホなオートバイが突っ込んで来たり車幅感覚がプアな自動車に引っ掛けられたりして大怪我したり打ちどころが悪ければ半身不随や命を失うことだってあるのでございます。

というわけで、生存率を高めるためにも皆さんもっと後方レーダーやバックミラーを使いませんか?というお話でございます。

見てくれの問題で「ロードバイクにバックミラーなんてありえない」という人の感覚は思いっきり理解できますが、私は自分のローボバイクの見てくれより自分の命のほうが可愛いのでMADONEに結構大きなバックミラーをつけています。

加えてGarminの後方レーダーも使っています。
むしろ後方レーダーが後方監視役としてはメインで、バックミラーは補助的な役割でしかありません。

最近はシートポストに後方レーダーを取り付けているロードバイクに追い抜かれることが多くなってちょっとうれしいです。

サイクリストにとって後ろからクルマが来ることが事前にわかるのとそうでないのとはほとんど現世と異世界ほどの差があると言っても過言ではありません。来るとわかっていればできることは無限大です(言いすぎかもしれませんがプチっとした全能感すら覚えます)。

これ、使ったことがない人に何を言ってもわからないかもしれませんが、使っている人は大いに首肯するに違いありません。

追い抜く人もきっと「お、こいつもつけてるな」とシンパシイを感じてくれているに違いありません。だからどうだという話ではないのですが、後方レーダーをつけている人はリスクを真剣に考えられる人という認識ですし、事実赤信号でちゃんと止まるサイクリストが多いのです。
北摂の山間コースだと信号機自体が殆どないですし、そもそも交通量が少ないこともあって平気で信号無視するロードバイクがほとんどなのできちんと信号を守っているサイクリストはかえって目立ちます。
あ、あと後方レーダーを取り付けているのはカップル(おそらくご夫婦)が多いですね。
勝手な憶測ながら、夫が妻の安全を第一に考えていると思われますし夫婦仲はいいに違いありません。
まあ一緒にサイクリングしている時点で夫婦仲が悪くないとは思いますが……。

そんなわけで「命と比べたらGarminの後方レーダーなんて安いもんだろ?」というお話でございました。
なお、私は後方レーダーの私設エヴァンジェリストでございます。Garminからは一銭も頂いておりません。むしろGarminにはかなりの額のお布施をしている状況でございます。念の為。^^;