趣味と暮らしにまつわる「モノ」に一喜一憂するブログ

☆続「次のクルマを考える」

クルマ

ちゃろー(^^)

あ、一回目はこちら

次のクルマを考える
ちゃろー(^o^) 今回は「次はどのクルマを買おうかな」という話です 気が早い? まあそうですね。 去年の年末ギリギリにXC40が納車されたばかりですから「もう次の車の話かよ!」と(主に同居人から)お叱りを受けるのはしかたがないところでしょ...

◎ゴルフ8に思う

いきなりですが、まずはゴルフ8の話題です。

もちろんこれはGOLF 8じゃないですよ?

「勝手な思い込みですが」
という但し書きをした上で本当に勝手なことを書いちゃいますので広い心で見守っていただけると幸いです。

というのも、ゴルフ8をざっとチェックしてみての個人的な感想がこういう感じだったんですよ。
「GOLF 8、がっかりだぜ」
っていう……。自称自動車評論家が褒めちぎろうが何を言おうが私はそう感じております。

「いやいやいや、お前にゴルフを語ってほしくない」と思われるのはごもっともです。
でもね、語らせていただきたいわけですよ。というのも実は私「VW GOLF」の大ファンなんです。
そもそも私自身がGOLF のオーナーでしたもん。
初めて買った輸入車がGOLF 3でした。


それも発売を待って予約購入したのでほぼ最初期のGOLF 3オーナーだったと思います。

○少しだけ昔話をしましょう

それまでの私は「輸入車もいいかもしれんけど、これからは断然日本車でしょ?」という国粋主義者……ではないですけど、(当時は)日進月歩でガンガン進歩している元気な日本車メーカーの大ファンだったんですよね。
でもある年、ドイツをレンタカーでドライブ旅行した時に頭をハンマーで殴られたような衝撃を受けたのです。そして思い知りました。
「私は典型的な井の中の蛙だったのだな」と。
カルチャーショックどころか、悟りを開いたような気分でした(もっとも悟りを開いたことはないのですが)。

ルフトハンザのエコノミークラスの拷問が終わったのがフランクフルト空港。空港内にあるレンタカー屋で借りたのはGOLF 2……のセダン版、ジェッタ。

ウィキペディアより拝借。……ってこれ2ドアじゃん。レアな。^^;
借りたのはもちろん4ドアです。

GOLFじゃなくてジェッタにしたのは3人分のスーツケースを乗せる必要があったから。なにしろクルマでドイツ国内を巡るグランドツーリングですからね。GOLFだとムリだったんです。
ちなみにレンタカーはあらかじめ日本で予約しておきました。インターネットなどない時代ですから、ファクシミリでのやり取りです。実に古き良き時代でした(うそ。超めんどくさかった。時差もあるのでやり取りに何日かかったことか……)。

※当時=1991年。厳密にいえばインターネットはすでに存在していたが、民生レベルでは存在していないのと同じでしった。何しろ郵政省がインターネットの商用利用をようやく許可したのは1993年。IIJがプロバイダ業務を始めたのもその年。ちなみに私はごくごく初期のIIJカスタマーで、独自ドメインを初めて取得したのは1994年。

そもそもは「見せてもらおうか、ドイツが誇る国民車GOLFの実力とやらを」みたいな上から目線?で借りたGOLF 2……じゃなくてジェッタでした。しかしそれが逆に「知らぬこととはいいながら、とってしまったでっかい態度。なにとぞお許しくださいませ……」と跪礼平伏せざるを得ない気持ちになっていったのです。
それは旅行二日目にして「オレ、この旅行が終わって日本に帰ったらゴルフに買い換えるだ」となんか変なフラグが立つかもしれないような決心をするくらいに。

アウトバーンをけっこう利用したジェッタでのドライブ旅行の衝撃があまりに大きすぎて、帰国後に本当にフォルクスワーゲンのディーラーへ直行(直行じゃないけど^^;)してしまった私。しかし営業マンから「もうちょっと待ちなはれ。すぐにGOLF 3が出まっさかい」ということで予約。しばらく後にGOLF 3をゲットしたわけです。多分、日本のファーストロット(?)ユーザーであったのではないかと思います。何しろ納車後は喜び勇んで色んなところにドライブしましたが、行く先々で結構注目されたのを覚えています。もちろんほとんどが輸入車オーナーで、特にGOLF1や2のオーナーには結構声をかけられましたっけ。

で、GOLF 3をきっかけにしてその後様々な輸入車に触れたり乗ったりする機会が劇的に増えたこともあり……詳細は省きますがそれからこんにちまで輸入車しか買っておりません。

○話を戻して

そんなわけで「輸入車への扉」を「開いて」くれた、GOLF 2(ジェッタですが)と「輸入車のある生活」を「拓いて」くれたGOLF 3は、私にとって今でも特別なクルマなのです。
大げさに聞こえるかもしれませんが、GOLF 3はその後の私の人生を大きく変えることになった一台でもあったのです。
なので自分ではもう乗ってはいないものの、VW GOLFは私にとっては今でも特別なクルマであり、モデルチェンジされる度に自分で買ううもりの強度?をもってチェックしてしまうのです。

で、GOLF 8。


本国では2年前にフルモデルチェンジを行いましたが、ようやく日本に上陸です。
当然ながら期待をもってチェックしたのですが……。

うーん。
何がどうだという話ではないのですが、8を見て最初に感じたのは、GOLFという「歴史」は幕を下ろすのだなということでした。
言い換えると「GOLFはこれで最後かも」という気持ちです。

なんというか、8からは「このクルマに乗っているこれから先の時代」が想像できないのです。
もちろんGOLF 7からは色々と刷新されているのでしょうが、これなら7でもいいのでは? という気がしてしまうのですよ。
GOLFなのでフルモデルチェンジも保守系なのは理解しているのですが、「このクルマでこれから8年戦う」という意思が感じられないのです。
自動車にとっては今はまさに激動の時代であろうと思うのですが、その荒波を乗り切るだけの「芯」のようなものがあまりに細いのではないかと。

感覚的な言葉を並べるばかりで恐縮ですが、GOLFファンとしては「もっと本気だせよ」と思ってしまうのです。
私に言わせれば「開発リソースを空力に極振りしたGOLF 7」って感じ。
そしてそのGOLFへ注ぐリソース自体、かなり縮小しているのではないかと。

◎VWはID.3に賭けている?

もともとVWのいわゆる「屋台骨」はビートルの愛称でしられる例のアレでしたが、空冷エンジンの終焉とともにそれがGOLFに変わって行きました。
私は今回のGOLF 8を見て「つまりはそういうことなのかな」と思うのです。
VWにとって再び「その時」がやってきたのだろうな、と。

私がGOLF 8を見てグチグチ言っているようなことはVWとしては200%は「タワゴト」で、私が考えるより何億倍も考えていることでしょう。そして「GOLFはそれでいいんだよ。GOLFは、な」みたいな感じで、周到にこれから先7年位の時代を見据えているのでしょう。
そう。そしてそれは「主役」交代のタイミングをはかっているということなのではないでしょうか。

どう見てもGOLFの純EV版がID.3なのでしょうが、果たして本当にそうなのかはまだわかりません。というか、GOLF 3の次の王朝は歴史が決めることでしょうから。
とりあえずID.3が次期主役だと仮定するなら、VWの主役の駆動方式がRR → FF → RRと「先祖返り」しているのが興味深いと感じるのは私だけではないはず。

次期主役(であろう)ID.3ではなくGOLF 8を見て「主役の交代」を感じるというのはGOLFファンの端くれとしてはちょっとやるせない気持ちになってしまいますが、ここのとろこVWが盛んにEVシフト、それも急激な速度感をもってそれを達成する、みたいな動きを見せている中で基本的に内燃機関車であるGOLF 8を見せられると「ああ、リソースはもうID.系なのだな」と思い知らされた、というかそんな気分になってちょっと切なくなった、というお話です。

GOLF 9はギリ出るかもしれませんが、GOLF 10は間違いなく出ないんじゃないかと(個人的にはもう出ない気がするけどVWは「9」の開発を行っている事を公式発表しています)。

とはいえID.3に「GOLFの代わり」が務まるかどうかは大いに疑問を感じます。
いや、違うな。
GOLFの代わりがVW車である保証はない、ということです。EV時代になってもVWが今ままでと同様に「Cセグメントの基準車」を作り出せる保証はないのですから。

私個人はGOLF 8より断然ID.3の方がいいと思ってますし、むしろID.3は「ほしいな」なんて思っているくらいですが、ID.3が果たしてVWのメインストリームになるかどうかは未知数甚です。

あ、欲しくてもマンション住まいで充電環境が整えられない私はまだEVには手を出せません。

◎一方、VOLVOはXC90の後継EVを発表

VWと違い、GOLFのような柵(しがらみ)?というか「失うものがない」系のVOLVOは攻めてます。先日も実質的にXC90の後継車となるBEV(純電動車)のコンセプトモデルを発表しました。
コンセプトモデルではありますが、実は最近のVOLVOは市販モデルのデザインがコンセプトモデルのデザインをけっこうトレースしたものを出してくるので、アウトラインはあんな感じのものになるのだろうな、なんて考えております。

GOLF 8をチェックしてがっかりしていた私はこのクルマのデザインを見てピピっとくるものがありました。そして自分の消化不良な感情の出口を見つけることが出来た気がしました。
きっと私は、新しいGOLFには何かしら「ゲームチェンジャー」的な要素を期待していたに違いありません。無茶言うな、と言われそうですが。
もちろんエンジンをボンネットに押し込まねばならないGOLF 8にこういうとんがったデザインを求めるのは酷ですし、そもそも自ら作ったゴルフという「様式」にがんじがらめに囚われてる(と、私は思っています。スペース効率なんて「なんだかんだいってGOLF 2が一番良かったんじゃね?」とか思っちゃってますし)VWからすると「お前が期待するGOLFは我々のGOLFとは違うモノだ」と一蹴されてしまうのは目に見えてますけれど。
ID.3ですら背後にGOLFの亡霊が見え隠れしているくらいですからね。

そこへ行くとVOLVOは攻めてます。彼らはきっと背後霊なんて信じてませんよ。
発表されたコンセプトモデルを見る限り、現行のデザイン文法は一旦再構築されているのが見て取れます。「新しい酒には新しい革袋」じゃないですが、「ひと目見てVOLVOとわかる」というコーポレート的なアイデンティティというか憲法は遵守しつつも、「純EVには純EV用のデザインがあるのだ」と言わんばかりに「いい感じ」な提案をしていると思います。

まあ横からとか斜め後方からのデザインは「あー……これってどこかで見たことあるなあ※」という既視感はあるものの、各社がまだ模索段階でしかないといっていいフロントマスクのデザインなど、実にシンプルかつクールにEV車向きの処理ができていると感心します。誰が見てもVOLVOであり、そして誰が見てもEVだろうなと、そして誰もが新しいと感じるに違いありません。

個人的には今あるいわゆるBEVのフロントマスクの中では、もっとも「イケてる」と思います。まあ、あのまま出るのかどうかは不明ですけどね。

※HONDA:アコード・エアロデッキ

◎GOLF 8と次期XC90は私の焦燥感を煽る

ここまでグダグダと語ってきましたが、それで何が言いたかったのかと申しますとですね……要するに「ヤバいぜ、このままだとエンジン車の選択肢がどんどん減っていくんじゃね?」ということなのですよ。
各メーカーが「○○年以降、新発売するのは全車BEVっす」的な発表をこぞってやってます。
VOLVOは2030年だそうですし、メルセデスも同じく2030年までには全車EVだなんて言ってます。AUDIなんてついこのあいだ「ウチは2026年以降はBEVのみね」なんて「マジか!」ってなとんでも発表をしてますから(とはいえたいてい「だが中国を除く」という一文が小さく記載されているらしいのでお察し、みたいな気がしないでもありませんが)。

VOLVOは早くから「うちはもう電動車メーカーになりますから」と宣言していますので、ハナから個人的に次期FXとしてはメーカーまるっと選択肢から外れています。

VOLVO同様、VWも本気を出していてEV時代の覇者になるべく大きく舵取りをはじめました。
VWだけじゃなく、周辺をチェックしてみるとBMWも3シリーズや5シリーズは「次のモデルチェンジで(エンジン車としては)最後のモデル」のようですし、メルセデスにも「次のCクラスはプラットフォームを刷新(EV専用)か」という噂があります。
アメリカに目を向けても「電動ハマー」なんてのがもう走り出してますし、「あの」ジープ・ラングラーもついに電動車ですって。

つまり私にとっての「次のクルマ」はマジで重要です。個人的な車歴に於いても記念すべき一台になる気がします。
なんてったって「最後の内燃機関を積んだ愛車」になる可能性が現実味を帯びてきたのですから。
言い換えると、内燃機関車を楽しみたいのであれば、今の車を長くのってちゃ間に合わなくなるよ、ということです。

そうなると内燃機関マニア? によって人気車の中古価格はハネ上がることでしょう。
個人的には中古車に興味がないので要するに私にとってのクルマ選びは思っていたよりも早くに選択肢が限られてしまうことになりそうです。

◎私はまだ内燃機関車を選びたい

なので、一応決めました。
今のクルマ、XC40が2回めの車検を迎える前に「次のクルマ」に乗り換えることにします。
具体的には2025年までに「(おそらく?)個人的に最後の内燃機関車」を選ぶことにします。
もちろん熟考(愚考?)の上。

いちおう言っておきますが、私は決してEV否定派ではありません。
むしろ大いに興味を持っている派です。
EVだけじゃなくてハイブリッド車もプラグインハイブリッド車にも興味津々です。
でも近い将来の選択肢がEVやプラグインハイブリッド車「だけ」になる流れなのであれば「だったら今しか乗れない内燃機関車から選びたい」としか思えません。
そして「どうせ最後なら、個性的な内燃機関を積んだクルマに乗りたい」と思うわけです。
視点を変えれば今は長く熟成されてきた「最高の内燃機関」が数多存在する時代であるとも言えます。
つまり内燃機関を選ぶには最高(そして最後)のタイミングと言っていいでしょう。

○個性的な内燃機関とは?

次のクルマは内燃機関車にすることは決めました。
そして「どうせ買うなら個性的なエンジン」って考えちゃうわけです。

では個性的なエンジンとは?
まずは逆に考えてみましょう。
普通の内燃機関とは? ということです。
それはもう「直列4気筒エンジン」でしょう。
これまで何台かの車を乗り継いで来ましたが、そのほとんどが直列4気筒ガソリンエンジンでした。
個人的に例外は3台だけ。

直列2気筒(HONDA TODAY)
直列6気筒(BMW 3シリーズ E46)
V型6気筒(VW EOS V6)

つまり逆説的に言うと私にとっての個性的なエンジンとは「未知(今まで買ったことがない)」のエンジンと言い換えてもいいのかもしれません。
具体的にはこんな感じ?

単気筒
直列3気筒
V型4気筒
水平対向4気筒
水平対向6気筒
直列5気筒
V型8気筒
V型10気筒
V型12気筒
W型12気筒

単気筒はまあ、オートバイで何台か乗りましたのでもういいでしょう。というか単気筒のクルマとかいらんわ。^^;

また「直列3気筒」なら「お、GOLF 8にあるじゃん」みたいなことをフと思いましたが、結局私の中では「3気筒=経済性極振り」というイメージなので「最後の内燃機関でそれはないわ」と思うわけです。

V型4気筒?
SAAB SONETかよ!^^;

いわゆるV型4気筒の市販車をオートバイ以外で探すのは現実的ではありませんが、広義の「V型」四気筒なら入手は容易容易です。
水平対向4気筒があります(水平対向エンジンは実は狭角180度のV型エンジンという位置づけなのです)。
こっちは現実的な選択肢かもしれませんが、現実的ではありつつも同時に選択肢が限られてしまう(要するにスバル車)ので、こちらも選びにくい。
なぜって?
スバルファンには申し訳ないのですが、現行ラインナップには食指が動くような魅力的なエンジンが存在しないからです。

水平対向6気筒に至ってはさらに現実味が乏しいと思われます(現行だとポルシェくらい)。車種が少ないってだけじゃなくて、水平対向6気筒エンジンを搭載しているクルマが庶民感覚からズレている高額域に偏っていますからね。

個性的といえば直列5気筒。でもこちらも「AUDI縛り」ですから微妙に選びにくい。^^;

現実味が乏しいといえば水平対向6気筒より断然V10とV12、そしてW12でしょうね。
なんでって……ねえ?

となると、残るはV8ということになりますね。
V8かあ……。
あ、アメ車か!^^;
右ハンドルのV8ってあったっけ?
お、コルベット スティングレイ(日本ではスティングレイという名前はたしか軽自動車で登録されているようなので付いてない)があるじゃん……。


あーでも新型コルベット、自動車税が111,000円かあ……。
右ハンドルになって俄然選択肢に入ってきたきがしていたのですが……まあ、ちょっとないわー。^^;

ヨーロッパV8勢はコルベットより実用的な運用ができる車が多いんですが、価格がコルベットとあまりかわらないわけで。

うーむ。

◎立ちはだかる「車両総重量」制限

価格もそうですが、ここに来て私の自動車選びには、実はけっこう厳しい制限が設けられている事が判明しました。
それは、マンションの自走式駐車場の利用規定です。
具体的には「重量制限」というやつですね。

○車両重量と車両総重量

もちろん自走式駐車場に重量制限があることは知っていました。
が、販売スタッフの説明が事実と違っていた事がここに来て判明しちゃったのですよ。
スタッフが無知というか勘違いしていたのか知りませんが、当初の説明では重量制限は車検証上の「車両重量」で決まっているという話だったのですが、実は「車両総重量」だったというオチなのです。

マンションの自走式駐車場の制限は、一階が2500kg。2階以上は2000kgまでとなっていて、先般これがもとで自治会と一部住民との間でけっこうないざこざがありました。
というか、いざこざがあったので私も初めて真実?を知ったということです。

駐車場にも区画の抽選があって、2000kgを超えるクルマを所有している人には1階の優先抽選権がありました。
当初は「車両重量」で決まっているという話でした。我が家のクルマは2000kg超に該当しておらず1階の抽選権はなかったのですが「できれば1階がいいでーす」と言っていたところ「1階の希望者が規定数に満たなかったのでOK」ということで無事に1階の、それも希望通りのブースをゲットすることができたのでした。
で、実は「車両総重量」だったというオチがあったと。それだとそもそも当時のうちの車(その当時はVOLVO XC60)は2000kg超えていたのでした(ギリっすけど)。

基本的に客に「車両重量」だとガセねたを伝えて来たのは我が家の担当スタッフだけだったようです。その証拠にいざこざについては「当初聞いていたのと違う」というクレームはまったくありませんでした。問題になっていたのは住民側の認識で、そもそも「車両重量」と「車両総重量」の違いを理解していなかったということなのです。
事の起こりはこういうことです。

クルマを買い換えようと思ったAさん、契約書にハンコを押したその足で、ルンルン気分でマンション自治会に車庫証明の申請をしました。
しかし、当然ながら自治会はこれを却下。理由は「2階以上のスペースは車両総重量が2000kgまでのクルマしか認められない」というもの。
これを聞いたAさんは激怒。だって車両重量は2000kg以下だと確認した上で購入したのですからね。

「ウチのクルマの重量は2000kg以下だ。なんでダメなんだ!」
そう主張するAさんに自治会側は冷たく言い放ちます。

「お前がいってるのは車両重量。重量規制は車両総重量で決める。利用規約に書いてあるだろ?」

という感じ。

今まで乗っていたハッチバックから「車両重量が2000kg以内の」ミニバンに買い替えたら、車両総重量は2000kgを超えちゃっていたということなのです。5人乗りから7人乗りに変えるだけで110kg上乗せされちゃいますから、ちょっとしたミニバンだったらすぐに超える重量ですよね。

車両重量と車両総重量の違いを知らなかったAさんの落ち度ではありますが、「ハイ、そうですか」とはなりません。何しろもうクルマを契約しちゃってますからね。

で、「車両総重量で決めるとかおかしい。ウチはそんなに人は乗せないし、それだと超えない」とダダをこねて面倒なことになった、というお話でした。

○私が買えるのは車両総重量2500kgまでのクルマ

私の場合は1階なので500kg増し、つまり2500kgまでOKです。
が。
私が今乗っているCセグメントのVOLVO XC40でさえ、車両総重量は軽く?2000kgを超えてます。
つまり2500kgというのは意外に「軽い」というか「縛り」がきついということが判明しました。
ちょっと調べてみたのですが、いわゆるクロカン系だと「いつかはメルセデスのGクラス」や「一度くらいつまみ食いしてもいいなって思っていたトヨタの新型ランクル」は×。「冒険者ならやっぱりジープ ラングラー」は○。ちなみに私は冒険者より生産系指向ですが。

SUVではそのうちゆったり系ハイウェイクルーザーとして乗りたいなと思っていたEセグ系がほぼ全滅。
具体的にはメルセデスのGLEやVOLVO XC90、BMWのX5なんかは全滅。ランドローバーのディフェンダーも110は全滅。
例外はAUDIのQ7。5人乗り仕様ならギリOKです。

SUVを諦めてワゴンボディから選ぶのであれば、EセグまではほぼOKです。

というわけで、自由気ままに次期FXをいろいろ物色していたら、実は重量制限があって、SUVだとDセグ以下で選ぶ必要があるということを知り、「がーん!(死語?)」とショックを受けてしまったというお話でした。

◎SUVならDセグメント以下、ワゴンならEセグメント以下

夢を見ようと空を見上げたら、足元にある現実が影を落としていて心底がっかりした、という話なのですが……2500kg制限って、現代のクルマ事情を考えるとちょっと現実的ではない気がします。
クルマのサイズがどんどん大きくなっているのに比例して、車重はガンガン重くなっていってますからね。
いや、我が家の場合は1階なので2500kgというのはラッキーというべきなのでしょうか。だって2階以上を契約している大多数の住民は2000kg制限ですから、これはけっこう厳しいと思われます。

我が家のような二人家族はいいとして、うちのマンションは基本的にファミリー層向けの庶民派価格のマンションなので、実際に住民は子育て層が大半です。彼らの多くはミニバンがライフスタイルに合っているクルマでしょうし、そうなると7人乗りとかになっちゃいます。それだけで車両総重量的には不利。
ましてやこの先、PHEVだEVだってなると重量的にはさらに不利になっていくはず。

もちろんクルマ=単なる移動する道具と考えている人はその範囲内で合目的的な機能を有するクルマを消去法よろしく選べばいいだけなのでなんの問題もないと思いますが、クルマ好き属性がある人にとって予算以外に選択肢に制約がかかるのはかなりのストレスなはず。

とはいえ決まっていることは守らなくてはなりません。私は「1階でラッキーだった」と前向きに考えて「車両総重量2500kgまで」という条件内で次期FXを選びを楽しむことにしましょう。
考え方次第ではです。制限がある方がいいのかもしれません。
だって、予算すら無制限、その他諸々制限一切なし、なんてなるとそれこそ妄想は広がりすぎて収集がつかなくなってしまいます。
「やっぱブガッティのシロンには一度は乗ってみないとね」とか「SUVだとウルスは押さえておかないと」なんて妄想しがちじゃないですか?
というか「シロンに比べるとウルスって超現実的な値段、つかバーゲン価格じゃね?」とか思っちゃう時点でもうね……なんというか、自分の経済力を振り返った時にがっかりしちゃうわけですからね。

「クルマ選びって、基本的に予算制限ありきでしょ?」という話なのですが、そのへんはまあ「ざっくり」した無意識の規制がかかるので、現段階においては良しとしておきたいと思います。
要するに「ウルスはかっこいいし愛車にしたら楽しい生活がまっていそうだけど、実際に自分で買うのはムリ」という自己規制はバリバリに働いていますからね。

という訳で、車両総重量が2500kgまで、という「大前提」をもとに購入可能な上限サイズはざっくり次の通り。

・乗用車タイプ(セダンやワゴンなど):Eセグメントまで
・SUVタイプ:Dセグメントまで
・クロカン系:ジープ・ラングラー系のみ
・コンバーチブル系:けっこうオッケー
・スポーツカー系:けっこうオッケー
・軽自動車:全車オッケー

◎現時点で考えうるその他の条件

まず大前提として存在する憲法のようなものは「1台体制」であるということです。
色んな条件があっても「複数台」という切り札があればなんの問題もなくなるわけですが、我が家の場合はそれは浪費だと判断します。

実は我が家はしばらく2台体制の次期がありました。
内訳は1台が2座のスポーツカー、もう1台が実用系の乗用車という組み合わせです。
今から考えるとかなり贅沢をしていたと思いますが、まったく後悔はしていません。
でも仕事が忙しくなったりしてクルマに乗る時間がなかなか取れなくなってきたあたりで2台体制を終了することにしました。何しろ2台合わせても年間走行距離が3,000km以下の時期が続きましたからね。
維持費もバカになりませんし、乗ってやらないとクルマも痛みますし、可愛そうです。
というわけで1台体制に戻ったという次第です。

我が家は二人家族なので2シーターカブリオレとかピュアスポーツカーでもオッケーです。
が。
趣味もあるし様々なバックグラウンドもありますので、条件はきちんと理解した上で妄想に励む必要があります。

○シート数

これは最低4座必要です。
我が家は二人ですが、高齢の両親を乗せる事が多々あります。
とはいえ頻繁というほどではないので「その時だけレンタカー系を借りる」という選択肢も考えられなくもありません。最近はレンタカーでは対応できない夜間などであってもシェアカーサービスなどがあるのでそれらを利用すれば「急場」にも対応はできるでしょう。幸い、住んでいるマンション近辺にはそれらのサービス拠点が複数あります。
が、やはりその考えは「最後の手段」としてとっておくべきでしょう。
「死んでも欲しいクルマが2座だった」時に。

○ドア数

こちらも4枚必要です。
「めったに使わないのであれば、4座でさえあればドアは2枚でもいい」という考え方もアリですが、2ドアの後席に年寄を押し込むのはちょっと現実的ではないような気がします。

実は私、最初に買ったSUVが2ドアだったんです。「まあ大丈夫だろう」とタカをくくっていたんですが、そのクルマは普通の2ドアに比べると後席へのアクセス性が極めてわるかったんです。事実私自身が後席の乗り降りには「よっこいしょ」感があるくらいです。事実、そのクルマに両親を乗せてドライブ旅行に行った際は年寄りにとって乗り降りが相当ストレスであることを知りました。

そのSUVの前に乗っていたクルマも2ドアでしたが乗降性はさほど悪くなかったのです。
カブリオレなので天気や条件(屋根付きのエントランスや屋内駐車場など)さえ許せば乗降時に屋根をあけておくことができたので「かがむ」必要がなく、極めてスムーズに乗降できていたのですよ。
なので2ドアに抵抗がないどころか、2ドアはみんなそんな感じだとタカをくくっていたのですよね。
そもそもその2ドアSUV、「見ずテン」で買ったので後席へのアクセスが劣悪だということを知らなかったんです。

というわけで、私の場合はこの先も「見ずテン」で買うことは多いにありえますので、2ドアは選択肢から外しておくべきだと考えております。

そもそもちょっとした荷物を後席においたりすることもありますし、普段使いを考えてもドアは4枚ある方が実用的というよりも「便利」ですからね。

○ワゴンタイプであること

言い方を変えると、基本的にノッチバックのセダンは「なし」です。
理由は、ロードバイクを2台運搬したいからです。
ここはライフスタイルや趣味の範疇になります。

積載方法を問わないのであれば、実はCセグメント以上のセダンならロードバイク2台くらいは余裕で積み込めます(AセグやBセグでも可能なクルマは多いと思いますが、「余裕」があるほうがいいので一応Cセグ以上がベターということで)。

とはいえ「できれば楽に、そしてできるだけロードバイク自体に負担がない方法で」と考えると、リアドア、つまりハッチバックがある車型、つまるところワゴンタイプのボディがベターなのです。
そして縦積みを考えると荷室高はあればあるほどいいわけなのでワゴンよりSUV。SUVであれば全長が長い(前後の荷室部分が長い)方がいい、ということになります。
ちなみにSUVは車検証上はワゴン扱いです(SUVの多くは「ステーションワゴン」と記載されています。上の方のXC40の車検証のコピー参照)。

○デザインについて

というか、派手な見た目のクルマは結構好物ではあるのですが、実際問題としてはあんまり目立つクルマには乗りたくないんです。若い頃?は多少目立つようなクルマでも「欲しい車がたまたま目立つデザインだったけど、それは結果論なので仕方ない」というマインドが強かったのですが、だんだんと「森の中における木」的なもののほうがいいというか自分好みだな、と思うようになってきました。
その意味で、ハードトップタイプのカブリオレは本当に「我が意を得たり」だったので、都合2台も乗り継いだものです。特にVW EOSは「屋根さえ閉じていれば誰も見向きもしないただの地味なセダン」にしか見えず、本当にお気に入りでした。しかし私的には「素晴らしい」と絶賛するこのハードトップタイプのカブリオレは残念ながら今ではほぼ絶滅種になってしまいました。
自動車ジャーナリスト達は自分では買いもしないクセに、やれ「重心が上に来るためハンドリングに影響がでる」だの、やれ「やはり布幌のたおやかさや佇まいこそカブリオレの王道」だなんていうものですから、メーカーもコストを抑えられるし軽量化もできるしで、「じゃあ布幌に戻すわ」みたいな感じになってしまいました。
「私の声を聞け!」と言いたい。^^;

今のご時世は下手に目立つと要らぬトラブルに巻き込まれそうな気がしますし、ある意味で目立たないことは性能の一つと考えてもいいのかもしれません。いかにも「カブリオレでござい」的な布幌はそういう観点からもリスクが高いと思うのですよ。

カブリオレの話はさておき、(私の感覚での)個性的なデザインに対する嗜好や指向には、すなわち「いわゆる魂の叫び」には抗い難いものがあります。
実際問題としてそのあたりのバランス(多少目立つ部分がある車になってしまう)に関しても車選びの重要な項目になってくると思います。まあ「折り合い」の模索ということになるのでしょうかね。
何が言いたいかと言いますと、中身と外見の二択を迫られた時、個人的には「外見」を重要視するだろうな、と思う今日このごろっていう話です。。
具体的にはアレです。たとえ中身がウルスそのものであったとしても、外見がまんま○リウスとかアルファー○なら、それはまさしく「羊の皮をかぶった狼」みたいな車なのでしょうが、私にとっては食指が1オングストロームだって動かないクルマということなのです。
むしろ見た目ウラカンで中身がプ○ウスのほうがいいかもしれません(主に経済的な意味で)。

○官能評価的な切り口もある

ワインディングなどではなく、それは駐車場から道路に出る為に何気なくハンドルを切った時、
2分もかからずに到着してしまうご近所のスーパーの駐車場にクルマを停めて降りてくる時、
赤信号でクルマを停止させるべくブレーキを踏んだ時、
その信号が青に変わってアクセルペダルを何気なく踏み込んだ時、
その時時で「ああ、いい車だなあ」としみじみ思えるクルマ、
そしてずっと長い間そう思いつづけることができるクルマ、
それこそがクルマ好きのハートを掴めるクルマだと私は考えます。

そしてそれら乗車時の官能評価は当然ですが、根源的な事を言っちゃうと「見てくれ」に参るかどうかが重要です。
駐車場に停めてある自分のクルマを認めた時、「何度見てもうちの子はかっこいいな(かわいいな)」なんてうっとり、あるいはニヤニヤしちゃうクルマ、ということです。

もちろん「それ(官能評価」)の評価軸は人それぞれなのですが……。

でもこういう部分こそが「購入動機」の最たる要因と言っていいかもしれません。
言い換えるならば車好きとそうでない人との最大の違いは個々にあるのではないかと思います。

私の知る範囲だと、車好きではない人の車選びとはまず「目的」があり、次が「コスト」。そこにデザインやら色やら大きさなどの要素が加わって「コスパ(コストパフォーマンス)」という私の大嫌いな単語でフィルタリングしてチョイスしているように思えます(個人の感想です)。
もしくは一握りの富裕層が「資産価値があるか」という純然たる経済的側面から選ぶかです。

一方で車好きの人の車選びは、最初にくるのはたぶん「かっこいい」です。
「かっこいい」は「かわいい」でも「クール」でも「すげえ」でもなんでもいいですが、要するに感性の叫び(?)が最初なのです。
とはいえ、そんな震える魂が導くままにそのクルマを購入する(できる)のは、ほんの一握りの富裕層(の車好き)だけでしょう。
私を始めとする大多数の庶民は魂が揺さぶられたとしても「目的」と「コスト」のくびきから逃れることはできません。そこを無視しちゃうと家庭崩壊とか自己破産とか、3色カップラーメンと水とか、そういう地平に足を踏み入れる可能性が高くなってしまうことでしょう。

ざっくり言ってしまうと車好きとはエモーションで車を選ぶ人で、車好きでないひとはコスパで車を選ぶということになりますね。
もちろんそれぞれが100:0、あるいは0・100というわけではなく、比率が高いほど「そっち側」率が高いという意味でご理解いただければ幸いです。
つまり車好きではないとはいえ普通に美意識はあるでしょうから、コスパ重視「側」の人であっても自分が「かっこ悪いなあ、マジ勘弁」と思うクルマはおそらく買いたくないでしょうし買わないでしょう。逆に車好きであっても「かっこいいからこれにする」と脊髄反射で買えるクルマばかりではないわけで、経済的に買えるクルマ、維持できるクルマの範囲内で選ぶことになります。つまり「コスパ」は完全には無視できないキーワードのはず。

そう考えると「庶民」で「車好き」な、つまり私みたいな車好きは悩みが尽きないというわけですね。

◎まとめ

現時点での思いや思いつくことをダラダラと書いてきましたが、ここらでなんとなく次のクルマの要件をまとめておきたいと思います。

・買い替え時期は2025年を予定(いまのところ)
・絶対条件としての上限重量の存在(車両総重量2500kg以内)
・ランボルギーニ・ウルスは買えない(あまり夢を見ずにそろそろ現実的な予算上限を策定すべし)
・今だからそこ内燃機関を基本とするクルマに乗りたい(ハイブリッドやプラグインハイブリッドは要らない)
・5気筒以上のエンジンがいい
・1分程度で着いてしまうご近所のスーパーに行く時でも楽しいクルマがいい(スポーツ、あるいはパフォーマンス寄りのモデル選びをしたい)

以下は細かい項目です。

・4人以上乗れるクルマであること
・ドアが4枚以上あること
・もちろん右ハンドルであること
・当然ながらトランスミッションにオートモードがあること

次は今の車(VOLVO XC40 B4 AWD R-Design)に乗っていて感じる不満?や「もっとこうならいいのにな」と感じている項目です。

・開閉可能なガラスサンルーフがあること
・納得できるADASを搭載していること
・シートヒーターだけでなく、冷やせるベンチレーテッドシートであること
・アダプティブ・ヘッドライトであること

とまあこれくらいでしょうか。

◎ポストスプリクト:「コンセプト」もしくは「極振り」の方向性

次の車に関する「骨太の指針」としては、大きく分けて「スポーツ/パフォーマンス指向」で行くのか、「コンフォートに振る」のかで迷っています。
今回のXC40のコンセプトは「ダウンサイジング」でした。というのも、購入するクルマのサイズがどんどん大きくなっていたからです。
そのままどんどん大きくなっていきそうだったので「ちょっとここらで落ち着こう」ということで、積載性との折り合いを見ながら「Cセグ」に収めたわけです。

それはそれで満足のいく結果が得られたと思っています。XC40は当時の私の要求をほぼ100%満たしている車だといえるでしょう。
でも「次のクルマ」は単純に合目的的なモノではイカンのではないかと愚考しております。
おそらくXC40があまりにすっぽりと型にはまった「いい子」であった反動もあるのでしょうが、加えて「最後の車にかるかもしれない」感がどんどん強くなってきているのです。
それは年齢に対する焦りもありますし、冒頭に無理やり持ってきた「電動化への流れ」すなわちエンジン車の終焉という時代背景もあります。
もちろん完全リタイアして無職の私にとって、経済的な問題も、いや「経済的な問題は」最大要因といっていいでしょう。

というわけで「次の車」は合理的な部分だけでなくハート、マインドに手綱を任せる比率を高くしようと考えているのです。
で、そのマインド部分が求めるのは「スポーツ」であり同時に「コンフォート」でもあり、この一見すると相反する欲求のうち、どちらに「振る」のかが今後の最大の悩み(楽しみ?)になるのではないかと考えております。

最後まで拙文、しかも長文にお付き合いいただきありがとうございました。そのうち【続続「次の車を考える」】とかいう記事を書いちゃうかもしれませんが温かい目でお付き合いいただければ幸いです。