にゃんぱす~
長かったお盆休みも今日で終わり
という人も多いことでしょうね。
しかし私は台風直撃の15日は出勤でした。
電車が止まってくれたら休んだんですが、平気で通常運行ですよ。^^;
◎MADONE SLR、けっこう走り込みました
距離はともかく、獲得標高600m~1000mのコースを組んで走っておりました。
私のサイクリング用ホームコースは箕面~茨木~能勢に渡るコースが主となりますので要するに山です。
なので朝練は距離ではなく獲得標高を目星にした方がいいと愚行している次第です。
そういう意味では北摂はサイクリングには恵まれている地域で、かなり自由自在なコースが描けるのです。
今回はその中でも獲得標高1000mコースのハイライト? 能勢妙見山の下りで思い知った? ディスクブレーキのありがたさとその他について。
◎不思議なお寺、能勢妙見山
MADONE SLRと直接は関係ない話ですが、北摂地域のサイクリストなら一度は訪れたことがあるかもしれないのが能勢妙見山。
ここは日蓮宗のお寺なのですが……。
実はちょっと変わったお寺なので、知らない人に簡単にご紹介などを。
上の写真の山門をくぐると、大阪府から兵庫県に変わります。そう、この門は府境(県境)に建てられているのです。
でもご紹介するのはそういう話ではありません。
まずは扉の写真を見てください。って、めんどくさいでしょうから貼り付けておきます。
ええ、私の愛車、MADONE SLRが写ってますね。
でも、注目すべきはそこではなく、バックです。
右の後方に小さく写っているものがわかりますか? ええ、鳥居ですよね。
でも能勢妙見山はお寺。
なのに鳥居。
ちなみにもちろん? 狛犬も居ます。
ええ、これはアレです。能勢妙見山に限らず日本各地で見られるいわゆる「神仏習合」というヤツですね。
日本民族の懐の広さというか節操の無さのシンボル的なものではないでしょうか。
でも、能勢妙見山はそれだけにとどまりません。
これをご覧ください。
これは言ってみればクレストのようなもの。いわゆる能勢妙見山のシンボルマークです。
何かわかりますよね?
ええ、十字架です。
場違いなのでここで詳しくは書きませんが、要するにキリスト教も関係しているお寺なのです。
というか、もともとがキリスト教と言ったほうがいいのかもしれませんが……。
まあ、その辺に興味がある人は各自調べてみてください。
あー、そうそう。
一つだけヒントを。
私のホームタウンであるこの地域は、いわゆる隠れキリシタンの里です。
教科書で有名な、あの「フランシスコ・ザビエル」の肖像画は北摂の農家から発見されたものなのですよ。
つまり、そういう地域なのです。
北摂の一部を収めていたのが高山右近……と言えばさらに「なるほど感」が加わりますね。
ま、そういうわけで無理やりお寺にされたかつてのキリスト教寺院……といいきっていいのかはわかりませんが、ここを訪れるたびに個人的に微妙な気分になるのは確かです。
◎能勢妙見山は下りがしんどい
能勢妙見山の鳥居付近、つまり駐車場付近にある自動販売機の水ですが、休日はほぼ売り切れています。
水を補給したい人は鳥居に向かって左側からどんどん入って(登って)いって、頂上付近にある手水場の左側に蛇口がありますので、感謝をしつつそこから補充するといいでしょう。
ちなみに私が訪れたのはお盆期間だったので、そこら辺は十字架まみれなのに、聞こえてくるのは木魚と念仏でございました。
日本ってすごいな、と思う瞬間です。
そんな能勢妙見ですが、私のような賓客……じゃなくて貧脚ライダーにとって、たどり着くのはけっこうしんどい思いをします。
我が家から妙見山へむかうアプローチルートは東側からのアプローチとなり、そのばあい大まかに言って2箇所あるのですが、私はいつも迷わず真東の「妙見口」からのアプローチルートをチョイスしています。
理由は妙見口ルートのほうが「斜度が幾分マシ」だからです。
R423の「妙見口」交差点から妙見山の駐車場までは3.5km弱で、距離としてはそれほどでもありませんが、標高350mから606mまで登ります。平均斜度は7%強ですが道中はGARMIN的には10%超えのところも多く、14%を示すところもあったりしますので、私にとっては絶望的レベルの拷問コースです。
ついでと言ってはなんですが、このコース、STRAVAのセグメントになっていますので、私の貧脚証明として、そのセグメントのデータを晒しておきましょう。
★妙見山ヒルクライム(北側)
・コース:3.34km 標高差250m 平均斜度7%
my data
タイム:45分58秒
平均速度:4.4km(歩いたほうが速いかもしれない)
パワー(推定):103w
平均心拍数:150bmp
まごうかたなき貧脚ですな。^^;
しかし、この妙見山コースの問題はむしろ下りにあります。
下りは来た道、すなわち妙見口ルートではなく、途中から分岐して南へ下るルートをチョイスしています。
行きと帰りで違うルートをとる理由は、個人的に同じ道より一筆書きルートが好きなのと、極力国道(この場合はR423)を走らなくていいルートが望ましいからです。
で、この南側に降りるルートがけっこう辛いんです。
ブレーキ的に。
長さはざっと7kmちょっと。
この間、最大10%を楽に超える坂が続くわけです。
もちろん斜度が急な道の常で曲がりくねっていますから、要するにブレーキかけまくりなのですよ。
◎もうリムブレーキには戻れない
何回も書いている気がしますが、今回の能勢妙見山の下りで改めて、しみじみ、心からそう思いました。
リムブレーキロードで一緒に走っている同居人に対し「こんなに楽して、本当に申し訳ない」と心の中で頭を下げながら下っておりました。
なんと言っても手が疲れない。
今までだと下りきったところで「あー(手が)しんど」と思っていたのですが、今回は降りきったところ(R423との交差点。感知式なので大概赤信号で止まることになる)で、すでにブレーキのことなど頭から綺麗サッパリ消え去っていたくらい。
同居人が「ここの下り、しんどい」と愚痴りながら手をぶらぶらと振っているのを見て、「大変ですな」なんて完全に他人事です。
という感じで、ディスクブレーキのメリットを再確認しつつ、お盆休みにそれなりに走り込んだ途中経過的なディスクブレーキ絡みの検証話をもう少し。
◎ディスクブレーキのフィーリング
これは何というか、普通に使っている分にはリムブレーキとかディスクブレーキとか意識することはありません。
むしろいきなり強く握ったときはリムブレーキの時のほうが制動力の立ち上がりは早かったように思えるほどです(比較はシマノのDuraAce)。
つまり、無造作にちょっと握っただけで強力なストッピングパワーが働いて危ない、なんてことはありませんので、ご安心あれ。
ディスクブレーキの真骨頂は瞬間的なブレーキングではなく、ブレーキレバーを握り続けるシチュエーションで明らかになります。
同じ制動力を維持することにかけて、ディスクブレーキはリムブレーキよりもイージーなのです。
そしてそれは妙見山の下りの話を引き合いにだすまでもなく、勾配が急になればなるほど顕著になり「ディスクブレーキにしてよかった」としみじみと思っています。
今までは下ハンドルに持ち替えてしっかりブレーキレバーを握りしめていなければならなかったような下り坂でもブラケットポジションで鼻歌交じり。何の不安もなくなりました。
そこはもう油圧がパワーサポートしてくれるディスクブレーキと、乗り手の握力だけが頼りのリムブレーキとの構造的な違いですからしかたありません。
あと「今ブレーキワイヤーがすっぽ抜けたらどうしよう?」なんて考えなくてもいいので精神安定の為にも油圧ディスクブレーキはおすすめです。
◎ブレーキ鳴きについて
ディスクブレーキユーザー先輩諸兄のブログでさんざん脅されて? いた私は「いったいどんな音で楽しませてもらえるのだろう」と愛車のブレーキ鳴きを期待しておりました。
しかし。
この間、かなり下りましたが、結論としては残念ながら今のところブレーキ鳴きは全く発生していません。
これっぽっちも、です。
一応、この間様々な速度で急ブレーキや当てブレーキ、普通の感じの? ブレーキなどを試してみたのです。
でも全滅?でした。
最高速度は無理して60Km/hまで出してからの急ブレーキなども試したのですが……それでも小さくシャーっと音がするだけでございました。
この速度域だと、たぶんですが耳までの距離が短いリムブレーキの音のほうが大きいくらいではないでしょうか。
ショップの店長さんからは「アタリが出るまで音がするかも」なんて言われてましたが、最初から取り付け精度がきちんと出ていて、かつパーツ精度も当たりの物を引いたのでしょうね。
そういうわけでおかげさまで? 今のところ前後ともブレーキ鳴きに付いては皆無。ノーストレスです。
というわけで、ディスクブレーキは「ぶんだばー\(^o^)/」というお話でございました。