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☆ロードバイク初心者に贈る無責任アドバイスシリーズ【ロードバイク趣味を長続きさせる方法】前編

自転車

にゃんぱす~

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乗り鉄、撮り鉄、録り鉄、描き鉄、食い鉄……

鉄道趣味にいろいろな種類があるのと同様、ロードバイク趣味と言っても色々あると思いますが、今回は基本的に乗り輪(のりりん:サイクリングするという意味)関連の話題です。基本的には、ですが。

無責任アドバンスド……じゃなくてアドバイスシリーズ? 第一回目は「意志が弱い我が同志に贈る、長くロードバイクでサイクリングを楽しむには?」というテーマでお送りします。
「ロードバイクで走ることをサスティナブルな趣味にするための方策」とでも申しましょうか。
基本的には初心者に向けた情報だとお考え下さい。

最初にお断りしておきますが、常識的と思われるアドバイスが欲しいのであれば役に立たない可能性が(きわめて)高いことをお伝えしておきます。
なにしろこの件に関して言えば、敬愛する先達達のブログを漁れば数多くの良識的な記事がたくさんありますから、そちらを読む方が断然役に立つこと請け合いです。

翻って私の記事は「ンな当たり前のことはわざわざ言われなくてもわかってるってーの!それができないからこまってるんだろーが!」的な思いを持つ意志薄弱方面?の方々に向けたエールのようなものでございます。

「勝手なこと言ってんじゃねーよ」的な突っ込みをお待ちしております。

長くなってしまったので前編後編二回に分けてお送りします。
まずは前編。

テーマは【長続きする】「初めてのロードバイクの選び方」

◎初心者の悩み その1:一台目のロードバイク選びに悩む

悩みますよねー。
主に予算の問題で。
ジョギングやスイミングと違い、サイクリングは機材スポーツなので、機材がなければ始まりません。
むしろ主役は本人ではなく機材と言っても過言ではないのですから。

そして初心者にとってはその機材、すなわちバイク(自転車)選びがかなり難しい問題なのです。
主に予算の問題で。
趣味につぎ込める予算が無尽蔵にある方は何の問題もないでしょう。
気になるバイクを見つけたらとりあえず買ってみて、気に入らなければまた別のバイクを買って、そういうことを続けていればそのうち気に入ったものにたどり着くのでしょうから。
なのでここでは予算が無尽蔵じゃない系、つまりほとんどの同士諸兄に向けたお話をしたいと思います。

まず悩むのは、バイクの種類が思っていたより多いことではないでしょうか。
最初は何の迷いもなく、ロードバイクがかっこいいよね、ちょっと乗ってみて趣味にしようかな、的なノリで興味を持つのではないでしょうか。
最初から競技系を狙っているという人は狙いがはっきりしているので種類で悩むことはないでしょうが、「サイクリングが楽しそう」「運動不足だから自転車通勤もありかな」系の人はそうではないのでは?

最初は盲目的に「ロードバイク」を買おうと思っていた人も、実際に自転車屋さんに行ってみたり、ネットで情報を漁るうちに「ロードバイクでいいのだろうか?」と疑問が生じるのではないでしょうか。通勤だとクロスバイクのほうが安いし楽そうに思えませんか?
あるいはネットでいろんな自転車の画像を見ているうちに、ミニベロや折り畳み自転車のデザインに惹かれて「これに乗りたい」なんて思ってしまってもそれは仕方のないことでしょう。

なので、私からそんな車種選びに悩める方々へ向けた最初のアドバイスを。

「逆は真にあらず」

どういう意味かというと、「ミニベロや折り畳み自転車、クロスバイクはロードバイクの代わりにはならない」ということです。逆にロードバイクならミニベロや折り畳み自転車やクロスバイクでできることはほぼカバーできるのです。

意外に思われるかもしれませんが、ロードバイクは一番オールマイティなスポーツバイクなのです。日本に於いては。

ではさっそく、一部ファンの方にたたかれるのを覚悟して……それぞれの構造的な欠点を書いておきます。

〇ミニベロがなぜだめなのか

物理の法則により、ほかの要素が同一の場合、車輪の直径が大きいほうが乗り心地が良く走破性が高いのです。
ミニベロと言っても車輪の直径は様々ですがその直径が小さくなればなるほど差が大きくなります。走破性は安定性につながりますし、それは安全性に直結します。
直進安定性に乏しく、ただでさえふらつきやすいのにも関わらず、何故か初心者や下手くそな人が「かわいいから」と手を出してしまい、危険度が複合的にアップしてしまうというダークサイド側のバイクです。
下りのガタガタ道での乗り心地は舌を噛むレベルですし、走破性が悪いということは制動力にも影響するわけで、まともに乗れるのは平坦路、しかも低速域だけと言っても過言ではありません。
その特性を理解して乗るのであればいいかもしれませんが、初心者ほど、また運動神経が鈍い人ほど「乗ってはいけない」車種なのです。
それでもどうしても乗りたい場合は最低でも20インチ、初心者はできれば24インチ以上の大きさのホイールがついたモデルを選ぶべきだと思います。

〇折り畳み自転車に命を預けてはいけない

折り畳めることが最大の長所であり、同時に大きな欠点であると言い切っていいでしょう。
折り畳めるということは、フレームの剛性に問題が生じるということになります。問題が生じないほど強度を与えるとかなり重くなります。結果としてそのあたりはメーカーが決めた妥協点で設計されているのです。要するに冷静に考えれば折り畳めないフレームの方が折り畳めるフレームより頑丈だ、ということに尽きます。相対的な話かもしれませんが、基本的に折り畳み自転車に全幅の信頼を置いてはいけません。
加えて、折り畳み自転車は基本的にはミニベロの一種です。なので当然ながらミニベロの欠点はそのまま有しています。加えて折り畳み自転車特有の欠点が加わりますから、ミニベロ以上に「チョイスしてはいけない車種」と言えるでしょう。
ミニベロもそうですが、この手のバイクは2台目、あるいは3台目として、つまりは「特性や意味合いをよくわかった上で」選んで楽しむものであり、「サイクリングを趣味にしたい」人が最初の一台として絶対に選んではいけない車種なのです。

〇クロスバイク。それは、初心者にとっては悪魔の囁きと知ろう

どうでもいい話ですが「クロスバイク」は「オープンカー」などと同じく和製英語です。海外ではまず通用しません。「シクロクロスの事か?」と勘違いされる可能性すらあります。日本で言うクロスバイクは欧米では「アーバンバイク」もしくは「フィットネスバイク」と呼ばれ、これからも競技用ではないバイクであるとカテゴライズされていることがわかります。
「ママチャリでもなんでもオッケー」な耐久レースに参加出来るけど? などという詭弁は却下です。

クロスバイクはロードバイクとMTBのいいとこ取りで生まれたモデルのようですが、それは真っ赤なウソです。

「いいとこどり」というのであれば、クロスバイクはロードバイクと同等以上の走行性能を有しているわけで、同時にMTBが走れるところなら同じくらいに走れるはずです。

しかし現実にはどちらも無理。もしクロスバイクが両者の「いいとこどり」なら、アマチュア参加のMTBレースやロードレースにクロスバイクが上位入賞していなければなりません。

「いいとこどり」ではなく「劣化版」です。

ここまで書くとクロスバイクラブなユーザーに袋叩きにあいいそうで怖いのですが、極端に悪く言えばそういうものだとご理解いただけると助かります。
勘違いしてほしくないのはクロスバイクはダメだ、と言っているわけではないということ。
前出のミニベロや折りたたみ自転車と比べると月とスッポン、こちらは不安なく乗れるまともな、しかもスポーティな自転車なのですから。
クロスバイクはミニベロと比べても自転車としての完成度が段違いですからサイクリング用途にも問題なく使用できますし、ホイールサイズは基本的にロードバイクと同じ。タイヤ幅は総じてクロスバイクの方が広い……つまり乗り心地も同等以上です。
しかもクロスバイクだとロードバイクと比べても予算が圧倒的に少なくて済みます。

クロスバイクの値段を知ってしまうと、「ロードバイクというだけで2倍以上の値札を付けてませんか?」みたいな感覚に襲われます。
でもそれは錯覚です。
クロスバイクは所詮はクロスバイク。ロードバイクとの間には超えられない壁があるのです。
クロスバイクのロードバイクに対するディスアドバンテージには大きなものが3つあります。

1.空気抵抗が大きい
2.ライドポジションが1つに固定される
3.構成パーツがプア

この他にも「重い」という項目が入りますが、それは「3.構成パーツが(相対的に)プア」ということにも関係しますから割愛です。

クロスバイクは乱暴に言うとロードバイク風のフレームにMTB風のストレートハンドルを取り付けたものです。
ストレートハンドルは暴れるバイクを抑えるのに適していますが、それにはテコの原理を用いるために幅が広くなります。
なので実は結構かさばります。室内保管などを考えるとロードバイクって実はかなりコンパクトだな、と感じるに違いありません。

……ではなく、ドロップハンドルと違い、ストレートハンドルの問題はポジションがそこで固定されてしまうことです。
また、ハンドルでバイクを抑えやすいポジションをとるために、上体がアップライト、つまり立った感じになり、相対的にかなり前面投影面積が大きくなります。
これはどちらも空気抵抗という自転車最大の敵に対して不利に働きます。結果としてロードバイクと比較すると「スピード」は出ず「長距離」になればなるほど疲労度が大きくなるわけです。
結論として物理的な問題でクロスバイクはロードバイクにはかなわないということになるのです。

もちろん、当然の話としてクロスバイクでロングライドをする人もいますし、ロードバイクをクロスバイクでぶち抜く人もいます。それなりに十分楽しめると思います。
でもそれは「屁理屈」です。それはクロスバイクがロードバイクと同等以上という話ではなく、単純に「乗っている人がすごい」という話ですから。
同じ人間がロードバイクとクロスバイクで走った場合、結果がどうなのか?という話です。取り違えてはいけません。

そんな事をいい始めるとミニベロや折りたたみ自転車で200km、300kmを平気で走っちゃう人もいますし、折り畳み自転車でロードバイクをブチ抜いたりする(大人げない)人もたくさんいるのですから。
その手の話をし始めるとアレですよ。私はMADONE SLRというエアロロードに乗ってるんですけど、ついこの間もジョギングしているおじさん、おばさんに上り坂で簡単に抜かれちゃいましたよ? すごいですよね。
でも「だったらサイクリングは自転車がなくてもいいんじゃね?」なんて話にはなりません。だって平坦と下りなら私のほうが速いのですから(そういう話でもないんですけど^^;)。

さて、長くなりましたのでこの項をまとめましょう。

・ミニベロや折りたたみ自転車は絶対ダメ
・機能的にクロスバイクはロードバイクに劣る

どちらも「ただし、いろんなサイクリングのカタチを楽しむ為の一台目を選ぶとしたら」という前提でのお話です。
つまりここでは通勤用自転車の話はしていない、ということです。

◎ロードバイクは「コスパ」ではなくフレームで選ぼう

多少強引ですが最初の一台はロードバイクという結論に無事達しました。

というわけでバイク選びは第二章に入ります。
その名も「サイクリング趣味を長続きするには、どんなロードバイクを選べばいいでしょうか?」です。
今回の記事のキーワードは「長続き」ですから、そこを視点に考えてみましょう。
言い換えるなら「別に長続きとかそういうのを求めないなら、何でもいいよ」という話になります。
もちろん予算内で。

では「長続きさせる為」のロードバイク選びとは?
最初に結論を書きますと「予算内で気に入ったものを買えばいいよ」です。
「それって同じ答えじゃん」と思われた方は、もう少しよく読みましょう。
「何でもいい」ではないのです「気に入ったもの」です。
結果としてはまあ、同じものを買うことになるのだとは思いますけどね。

そうなんです。
要するに、そのバイクを気に入るかどうか、が次なる関門なのですよ。
「予算」という多少あやふやな制限があるために、実のところこの辺も一緒にあやふやになってしまう人が多いのです。

よくある例が「パーツ類のグレードと予算の関係で選んだらこれになった」というもの。
昨今盛んに使われる、しかし私が大っ嫌いな言葉であるところの「コスパ(コストパフォーマンス)」というヤツですね。
私がまさにこのパターンにはまったのでした。
たまさか好みの色があったのでふらふらと買っちゃいましたが、そうでなければ別の人生を歩んでいた気がします……。

別にこの選び方が悪いとはいいませんが、結局同価格帯におけるパーツの違いなどは微々たるものです。
だって、後から比較的簡単に変えられますからね。
現に私も1年もたたずに殆どのパーツを交換しちゃいました。
つまり、重要視すべきは一番変えにくいもの、すなわち「フレーム」なのです。

でも初心者に「フレームで選べ」と言っても「無茶言うな」という話になりますよね。
でも、敢えていいます。
「それでも気に入ったフレームのバイクを選べ」と。

それを実現する為にはできるだけ多くのバイクを見て比べることです。

「えー? そんな面倒が嫌だからアドバイス記事読んでるんですけど」なんて甘えたことを言っているそこのあなた。

あなたにはこの言葉を贈りましょう。

「高い買い物なのに、他人任せでいいんかい?」

後で「しまった」と思って私を恨むのは買って出すけど、「あの時もうちょっと勉強しておけば」なんてしなくてもいい後悔、この時点で回避できる失敗なのですよ?

かくいう私は最初の段階でこれを怠りました。今考えても汗顔の至りです。勉強は現場でやるのが一番でしょ? なんて思ってたんですよね……。
いろんな種類のバイクを扱っているショップに行けば、自分に合ったバイクが見つかるかもしれません。でもその前にバイクのフレーム(のデザインやカラー)を色々見て、知っておくべきだったのです。

あと、色だけでなく塗装もね。
マット塗装は私にとっては最悪でした。掃除しにくい。^^;
まあそういうわけでですから、失敗した先輩の言葉として気に留めていただけると幸いなのです。

まとめましょう。

・予算はざっくりとだけ決める(制限事項にしない)
・まずは手間を惜しまずにとにかく数多くのメーカーサイトを見て回り、心の琴線に触れたバイクをリストアップしていく
・リストアップしたバイク同士を比べてて、候補を数台に絞る
・候補を絞った後、ショップへ足を運ぶ

合言葉は「高い買い物なんだから」です。

最初にショップに足を運ぶと、そのショップにあるバイクの中から妥協案的に選んでしまいがちです。なのでショップに足を運ぶのは色々チェックしたあとの方が購入後の「しまった」感を覚えずに済みます。
また、予算をガチガチに考えちゃうと「このモデルだと、今なら3割引OKですよ」なんて言葉に舞い上がって即決しちゃたりしかねません。ええ……私がそうでした。

ピンときたバイク、気に入ったバイクが見つかると、どの点が気に入ったのかをじっくり観察しましょう。
パッと見がハデだったから?
カラーリングが気に入ったから?
エアロロードだった?
ディスクロードだった?
ディープホイールだった?
などなど、自分が興味を持った部分を理解すると、選択眼がどんどん鍛えられます。

例えばディープホイールがかっこいいと思っていたとすると、それはフレームではないわけです。後々ディープホイールに履き替える、という楽しみを見出したのでそれはそれで◎ですが、フレーム選びという振り出しに戻ったほうがいいでしょう。
カラーリングが気にいったのであれば、他のメーカーに似たようなカラーリングのバイクがないかをチェックしましょう。
ディスクロードがかっこいいな、と思ったら幸いです。選択の範囲が少し狭まりますからね。

チョイスするポイントがわかると占めたもの。もう一つ、べつのグッと来るポイントをもつバイクを探すのです。
エアロ系が気に入った人は、ある意味フレームのデザインが理解できているということ。こうなればもう、あとは他社のエアロ系がどうなっているのか、よりかっこいいと思うバイクがないのか、などを見ればOKでしょう。

この車種選びで一つだけ注意点を挙げるとすると、それは最近流行りの「グラベルロード」に気をつける事です。
ロードバイクとして見た場合、日本ではデメリットの方が多いと思います。
特に最初から付いている太すぎるブロックパターンのタイヤが無駄です。
言いかえると、太すぎる(具体的には700×35c以上)ブロックパターンのタイヤが標準装備されているバイクは最初のバイクとしては適さないと考えましょう。

フレームを見ろと言っておいてタイヤの話で恐縮ですが、太いタイヤを履くことを前提にフレームが設計されているグラベルロードは非舗装路がアタリマエにあって、そこで普通に遊べる環境が整っているアメリカみたいな国でしかメリットはありません。空力的にもあまり考慮されているとは言いがたく、つまりは舗装路サイクリングが主体の日本だと「ただのもっさりしたロードバイク」でしかありません(ええ、個人の意見です)。
もっとも最悪タイヤを換えればもっさり感が改善されますので、どうしてもデザインやカラーリング(や機能?)が気に入ったのなら、それを止めるすべは私にはありません。

「とはいえ、ある程度のガイドラインがあったほうが選びやすいかも」という人もいるでしょうから、私がいくつか「条件」を挙げておきます。

〇油圧式ディスクブレーキモデル

念のために書いておきますが、リムブレーキモデルを買ったあとで「ブレーキだけディスクに換装しよう」なんて考えは通りません。
その場合、フレーム事買い替える事になるのだということを理解しておきましょう。
リムブレーキモデルから流用できるのは……。
サドルとステム、ハンドルバーそれにクランク回りと変速機……あとはタイヤくらいでしょうかね?

まだまだリムブレーキが主流なのに敢えてディスクブレーキを勧める理由は、私がリムブレーキからディスクロードに乗り換えて「これからロードバイク買うのにリムブレーキとかないわ~」と思っているからです。
それ以上でも以下でもありません。

その辺の詳しい感想などについては私のTREK MADONE SLR関連の記事にしつこく書いてありますのでそちらを読んでいただけると幸いです。

宗教上の理由でリムブレーキではないとダメ、という人以外は【油圧】ディスクブレーキのロードバイクをチョイスしましょう。
知り合いにベテランや、そうでもないロードバイク乗りがいらっしゃって、その方々が「リムブレーキ派」で、あなたにリムブレーキを勧めてきても、聞く耳を持ってはダメです。
「わかりましたー」とテキトーに回避して、そのあとは一切その方々とはロードバイク関連の話題はしないようにしましょう。(^-^;

〇チューブレス対応ホイールであること

MTBならいざ知らず、残念ながらチューブレスタイヤが標準装備のロードバイクはまずないでしょう(TREKのPROJECT ONEのようなオーダー系は除く)。
なので最初はチューブド・クリンチャーでオッケーです。
ここでは「タイヤ交換の際にはチューブレスに変える」事を前提にしたアドバイスです。

もっとも、ロードバイクを買っちゃうと、多くの場合は金銭感覚があやふやになり、そのうち完成車についてくるホイールには飽き足らなくなって、幻想を求めて新しいホイールに替えたくなってきますので、その時改めてチューブレス仕様のものをチョイスする、という考え方もアリです。

でも、趣味でサイクリングを楽しんでいるレベルの人の場合、ホイールを替えても大して速くなるわけでも言うほど坂が楽になるわけでもありません。そう感じることもありますけど、多くは「勘違い」です。
ホイールを変えて劇的な違いを得ようと思うのであれば、劇的な金額を支払う必要があります。等価交換ってやつでしょうかね。

ロードバイク趣味におけるホイール交換なんて、ほとんどは見た目の違いを楽しむ、つまり自己満足なので、そこに重きを置かなくていい方は金銭的にムリをするよりは最初のホイールを長く使ってあげた方がいいのではないかと思います。まあ、老婆心ながらのアドバイスです。(^-^;

もちろん、愛車を眺めながら一杯やるのが楽しみだという、飲み輪(のみりん:ロードバイクを眺めながら酒を楽しむ自転車趣味の一種)にとってホイールのリムハイトの大きさやフェイスのデザインは極めて重要なポイントですから、ご予算の許す範囲で楽しんでいただければ幸いです。

〇できればカーボンフレーム

二台目選びになると価値観が結構狂ってきますが、最初のロードバイクですから予算をつかさどる理性の力はまだまだ強い事でしょう。
なのでもちろんアルミフレームでも問題ありません。ですが私はあえてカーボンフレームを勧めます。

理由は性能の上下や重量、素材がもつ特性の違い云々ではなく、単純に所有した場合の満足度が違うからです。
この話題はある意味で「飲み輪」系の話になるのですが、つまりは「フレームを肴に気持ちよく酔えるのはカーボン素材」ということ。

世の多くのアルミフレーム愛好家に総スカンを食らうことを覚悟で説明させてもらうなら、こういうことです。
「アルミフレームは溶接跡をみるとがっかりする」

なんというか遠目にはアルミもカーボンも見分けがつきにくいのですが、近くで見ると素人でも「ああ、アルミか」と一瞬で分かります。
フレームの継ぎ目を見れば「ここ、溶接しましてん」的な跡が残っていますから。
カーボンフレームにはそれがありません。なにしろ溶接してませんからね。

アルミフレームも、メーカーや車種によって溶接跡があからさまなものからマシなものまでピンキリですが、こういう仕上げが気になる人はアルミはやめて予算的に多少無理をしてでも最初からカーボンフレームを選ぶべきだと思います。

ちなみに「これってカーボンじゃないの?」とちょっとびっくりするくらい滑らかな仕上げがなされているバイクも例外的に存在しています。
私が知っているのはTREKのEMONDA ALRだけですがほかにもあるかもしれません。
もっともEMONDA ALRのしてもさすがに全方位カーボン並みとはいかず、いわゆるBB回りをみるとアルミであることがわかります。
しかしBB回りはオーナーでも等にライド中はしょっちゅう目に入るところではないので妥協点として一考に値するモデルではないでしょうか。

白状すると、私も最初のロードを買うときは予算的にアルミも考えていたのですが、この仕上げの差を見てカーボンフレームを選ぶことを決めたのでした。

長く愛せるかどうかのポイントは人それぞれですが、私の場合はディテールに妥協できませんでした。
アルミを選んでいたら1年を待たずに買い換えていたと思います。

要するに予算は最低でも20万円はいる。出来たら30万……ということになってしまいました。

◎必要な周辺機器

予算に直結する話ですが、ロードバイクを始めるにあたり、バイク本体以外にもいろいろお金がかかるというお話を。

○何はなくともヘルメット、そしてグローブ

最低必要なもの、それはヘルメットとグローブです。
どちらも法律で義務付けられてはいませんが、心の狭い私はヘルメットをしていない人はロードバイク仲間だと思っていません。

サイクリングをしていると対向を走ってくるロードバイク乗りの人とは会釈を交わすのが通例なのですが、ヘルメットをしていない人にはからは会釈しません。
相手が会釈をしてくれた場合は人として当然返しますが、こちらからは絶対にしないのです。
どうでもいい話ですが、そう思っている人が少なからず居るのだということです。

言い換えるならヘルメットをかぶっている人になら私、こちらからにこやかに挨拶しちゃいますよ。たとえそれがママチャリライダーであったとしても。
ヘルメットとは、ある意味でロードバイク仲間になるためのパスポート、いや目印なのです。

グローブもそれに準じます。
素手の方がいいんだ、なんていうプロのレーサーも結構いますが、レースをするわけでない私達は「だからこそ」保護の為にグローブはしましょう。
落車した際に手をついたりすることを考えると指長手袋(指先までフルカバーしたもの)のほうがベターですが、なんでもいいからとりあえず手を覆っておく事が重要なので、指出し手袋でもいいと思います。

私は上述の理由で最初は指長手袋を使っていました。でもフルカバータイプだとレバー操作にもたつく感があるのと、個人的なオンシーズンはやっぱり蒸れて暑いので、すぐに指出しタイプに変えました。ある意味妥協案のグローブですが。

あ、もう一つ。
日焼け防止を考えるとこちらでも指長がベターですね。

ヘルメットはこちらもデザインや色が好みのもの、あるいはバイクと色をあわせる、みたいな感じでいいとおもいます。
でもあまりに安い物は避けましょう。
あとはMIPSタイプであればモア・ベターです。

こんな事を言っちゃうとアレですが、ヘルメットなんて気休めです。ないよりマシ、というレベルです。でもその「マシ」の部分が重要なのです。MIPS構造だと、その「マシ」のマージンが「増し」になります。

あと、ヘルメットやグローブはバイクと同様にサイズやカタチが重要です。
最近は各社「アジアン・フィット」と言って日本人の頭のカタチに合ったものを用意していたりしますが、そんなものに惑わされないようにしましょう。日本人にもいろいろいますから。
私なんてアジアンフィット、合いませんから。
「日本人ならやっぱりカブトのヘルメットが合うよね」という甘言に惹かれて盲目的にサイズが合ったヘルメットを使っていますけど、これがちょっとフィット感が悪いんです。
他のアジアンフィットも私には合いませんでした。
今まで使っていた欧米メーカーの普通のヘルメットはピッタリだったんですけど……。
というわけで、ヘルメットやグローブは試着したほうがいいです。

○ペダル

ヘルメットとグローブがあればロードバイクに乗れますが、実はそれ以前に「絶対必用なパーツ」があります。
それがペダルです。

これを言うと「え?」って言われることが多いのですが、事実としてロードバイクはペダルがない状態で売られています。
じゃあペダルはどうするのかと言うと、「自分で好きなのを選ぶ」わけです。
ペダルについてはいろいろありすぎて別途記事を書こうと思っていますので、ここでは簡単に。

最初は一番安いヤツでOKです。

いわゆる「フラットペダル」というヤツでOKなのです。だって「どうせすぐに取り換えるから」なのです。
それならひょっとしたらサービスでつけてくれるかもしれませんし。
もしくは最終的な値段交渉の際に「最初はフラットペダルでロードバイクに慣れたいので安いやつでいいからペダル込みで計算してください」でいいかな、と。

○ボトル(&ボトルケージ)

サイクリングとは水を飲みながらやるアクティビティ(あるいはスポーツ)です。
なのでこれはもう必須です。
フレームサイズが小さいものや特殊なものを覗いて、多くのロードバイクにはボトルが取り付けられる場所が2箇所あります。ダウンチューブとシートチューブです。

これも最初はもう、なんでもオッケーです。
どうせそのうち色々考えて変えちゃうでしょうし。
なのでこれも納車時に込みでお願いするほうがいいかもしれません。
自分でボトルケージを取り付け損ねてネジ山をナメる、なんて心配がいりませんから。
納車時にちゃんと取り付けておいてくれます。

○ベル

道交法上、必要です。
最初は何でもいいでしょう。なのでこれも込み。ショップに丸投げ系でいいと思います。

○前後ライト

基本的に日没後にはサイクリングをしないようにしましょう。
理由は危険度が増すからです。
なのでライトは基本的に日中に点灯させる用途で選びます。言い換えると「大光量の必要なし」ということです。

で、ライトはショップに頼むと、まっとうなものの中から選んでくれますので、ボトルケージのようなわけにはいかず、結構な値段のものになる可能性が高いです。
なので、最初はAmazonなどで怪しくもリーズナブルな価格の中国製のライトを用意しておきましょう。

保証はしませんが、このあたりのものだとしばらくは使い物になると思います。
フロントライトとリアライトのセットで3000円以下で揃います。

そのうち必要になって「もっといいもの」が欲しくなってからきちんと選べばいいのではないでしょうか。
例えば軽量であったり、もっと長時間バッテリがもつものであったり、すっきりカッコよく取り付けられるものだったりと、欲しいものがわかってくるのはもう少し先の話になりますから。

日本で自転車の完成車を販売するショップの場合、最低限、前後にリフレクター(反射板)を取り付けてくれます。MADONE SLRでも同様で、ちゃんと用意されておりました。「MADONEに前後リフレクター?」ってちょっとびっくりしました。だってMADONEを買った人で、それをつける人いますかね?
まあ、法律というかそういうものなのでメーカーというかショップは用意だけはしないといけないのですよね。

こういうのって地味ながらかなりの無駄が出ている気がします。
かっこ悪いと思わなければソレもありでしょうけど、その辺の判断はおまかせします。
私はもちろん装着はまっぴらごめんでお断りして自分が用意したライトを前後につけています。

○ウェア

あってもいいし、なくてもいいのですが、ある程度の距離(時間)走る事を考えると専用品があるとないとでは快適性が全く違います。特に競技があるスポーツは結局競技用のウェアがベストなのです。

最初のうちは競技用のいわゆるサイクルジャージやレーパン(レーシングパンツ)に抵抗があって手を出しにくいかもしれませんが、結局のところ、スポーツというのはそれにマッチしたウェアというのがあるわけで、それぞれのカタチには極めて合理的な理由があります。
要するにサイクルジャージとサイクルパンツは揃えたほうがいいよ、という事ですが、それこそ最初の最初から揃える必要はありません。
ただしジーンズなどのようなものはやめたほうがいいでしょう。
ジーンズだとジャージのほうがマダましです。というかジャージ最強です。
チェーンやクランクに引っかかる長いものよりは膝上までの半パンとかそういうもののほうがいいでしょう。

ただし、ロードバイクのサドルは固めなので、普通のズボンやパンツを履いて長時間ペダルを漕いでいると、布の合わせ目や縫い目などで股やお尻が痛くなるのは必定です。
なので、普段着系を流用する場合は下着代わりにパッド入のアンダーパンツを履いてからパンツ(ズボン)類を履くようにするとマシになります。

こういうやつです。

ウェアについてはペダル同様、別途記事を書く予定なので、今回はこの程度にしておきます。

○その他

その他の必要品といえば、サイクルコンピューターですね。それ用のセンサー類も。

あとは予備のチューブ(クリンチャーの場合)やパンク修理用品一式やそれらを入れるバッグやケース、ちょっとした整備に必要な簡単な工具などなど、細かいものは色々ありますが、とりあえずは今回は割愛します。

以上、前編はここまで。
後編は「購入後編」となります。