趣味と暮らしにまつわる「モノ」に一喜一憂するブログ

★Campagnolo ZONDA導入。そしてBROMPTONでアワイチ再び

自転車
☆カンパニョロかコンチネンタルか、それが問題だ(・∀・)

 始まりました、2016年シーズン。
ええ、バイクシーズン開幕デス。個人的に。(初出:2016/05/19)

私のバイクシーズンは花粉症が治まるGWから。
ちなみにシーズンオフは11月~12月くらいで「やってられねえ」と寒さにくじけた日からになります。
要するにシーズンオフって半年近くあるんですね。
雪国かよ?

というか花粉症じゃなければ3月あたりにスタートなんですが……。

そういうわけでシーズンinは、取りあえずBROMPTONから。
選んだのは淡路島。

いいですな、淡路島。
バイクツーリングにはもってこい。
サイクリングロードは整備されてませんが、びわ湖一周より総じて安全なルートだと思われます。

いいんですよね、BROMPTON。
ハッチバック開けてますけど、実際は畳んで後席の足元に積んでますのでラゲッジはスッカラカンなんです。
出先でもお買い物し放題です。

坂の途中、道ハズレにあった農機具の倉庫っぽいところの前の平坦なところで休憩。


コクピットはこんな感じで、サイクルコンピュータと迷ったときのための地図確認用に画面が大きめのiPhone 6Plusを装着

淡路島はソーラーと風車による発電が盛んです。
でも、道ばたにこういうのがあるとびっくりしますね。触れますけど触らないで下さい。

ご存じ世界一の吊り橋、明石海峡大橋を臨む。

足慣らしもしたし、ついでに通勤(55km)にも使ったり。
あ、下の写真はJR京都駅の横。
電車は京都発祥だって知ってました?
ちなみにその時の路線は既に消滅してありませんが。

とまあ、取りあえず足慣らしを終えたところで、いざ本命のロードレーサーに乗るか、という流れです。

で。
取りあえずの準備として、シーズンオフの間ずっとローラー台で回していたこともあって、ちょっとだけ偏摩耗したタイヤを換えようと思ったわけですね。
別に換えなくても今シーズンいっぱいくらいは全然問題ないとは思ったものの、「換えようかな~」と思った瞬間、

換えないとパンク→ 転倒→ クルマにハネられて死ぬのでは?

なんていう強迫観念に駆られるのが私の様なアホのサガというヤツです。

いえ、もともとタイヤについては早めに替えたいな、と思っていたのです。
というのも、我が愛車は「乗り心地が硬い」んです。

いえ、ロードレーサー買った当時は硬いなんて思ってなかったんですよ?
ロードレーサーなんだから、こんなもんでしょ。と思っていたわけですよ。
ところが、私より一足先にロードレーサーを買った親友A……というか私はその彼に感化されてロードレーサーに手を伸ばしたわけですが……と二人で琵琶湖1/3周ほど走った時に「ちょっと交換して乗り比べてみる?」的な事をやったわけですよ。
まあ、お約束ですね。
今まで、お互い車を買い替えた時には同じように「ちょっと乗ってみる?」的な試乗を楽しんできた間柄なので、お互いがお互いの事情で選んだ違うメーカーの同じロードレーサーという乗り物の「違い」をチェックしたいというのはまあ、サガというヤツです。

で。
大した違いは無いだろうと思っていた私はビックラ仰天したわけですよ。
「全然違う」
ええ、大げさだと嘲笑されてもかまいません。
でも「全然違った」んですよ。

ではどう違うのか?
先ほど書いた通りで、私のバイクは乗り心地が硬く、動作が敏感。言ってみればソリッドな感じ。大して親友Aのバイクは乗り心地や挙動が全体にマイルドで優しい感じなのです。

いったい何が違うのか?
あ、ちなみに私と親友Aは身長×体重的なディメンションが双子並にほぼ同じなのでバイクのフレームサイズなどは同一です。
フレームのマテリアルも取りあえずは同じCarbon。
なのでそのフィーリングの違いはそれ以外から来るのだろうな、と考えました。

もちろんモデルもメーカーも違いますから、フレームのディメンションが同一ではないのでその辺の違いも多少あるに違いありませんが、それだけで乗り味がガラっと変わるわけがないのです。主に一番びっくりした乗り心地の差がフレームディメンションから来るとは考えにくいわけで。

で、原因を考えながらパーツ類を比較してみました。
差はけっこうありました。
具体的には

1)ハンドル幅が違う(私の方が4cm程狭い)
2)ギア比が違う(私のギアはクロスで11-28。親友Aのはワイドで11-32。もちろんギアに併せて親友Aのロードレーサーのリアディレイラーは私と同じ銘柄ながらワイド用であった)
3)タイヤサイズが違う(23cの私に対し、親友Aは25cだった)

そうなんです。
私のバイクはどちらかというとキビキビ感を狙ったファストライド寄りの仕様なのに対し、親友Aのバイクはあからさまにロングライド仕様だったのです。

結果として私は親友Aのバイクの乗り味に惹かれました。
だって硬いな、と思った瞬間から「硬くて辛い」って感じだしたんだもん。(・∀・)

そもそも親友Aのバイクの方が「楽ちん」だったことは間違いない事実だったのです。
だって貧脚の私にはクロスなギア比よりワイドなギア比の方が楽ちんに決まってますから。

というわけで、目指せ親友Aのバイクの乗り味、という目標を掲げ、2015年のシーズン中に

1)リアスプロケットを11-32に変更&リアディレイラーをワイドレシオ対応のものに変更

という手術を行いました。
これで貧脚でも「あともうすこし」だけ踏ん張れるようになったのです。

次にローラー台に据え付けているシーズンオフの間に、ケーブルの交換を兼ねて第二段階にすすみました。
すなわち

2)ハンドル交換。40cm→42cmへ(ハンドルをカーボン製に交換したついでに、ステムもカーボンのものに変更)

そして最終章?
2016年のシーズンイン直前に、タイヤを23cから25cに交換することにしたわけです。
ようやく冒頭の話に戻って参りました。(・∀・)

が。
ハンドルバーの交換もかなり面倒だった(変速機を電動にしようかと真面目に数日考えた)のですが、タイヤもそれなりに面倒です。
いや、ハンドルバーの交換ほど面倒じゃないんですけど、要するにタイヤ交換って、

1)今あるタイヤとチューブを外す
2)そんでもって新しいタイヤとチューブを填める

という作業をするわけです。
当たり前ですが。
私が面倒だと思ったのはこの作業自体ではなくて「外したチューブとタイヤ」の存在です。
さすがに捨てるには忍びない。
かと言って予備として手元においておくのも微妙(保管方法やそれにともなう場所の確保など)。

でもなー。
うーん。
やっぱり捨てるしかないのか~。
なんて思っていた時にフト閃いたんです。

「この際、ホイールも換えちゃおう」

そうです。
どうせ予備にするなら、タイヤとチューブの状態にしておくより、タイヤ付き付きホイールのセットを予備にした方が面倒がありません。
さらに「どうせ」を重ねるなら、
どうせホイールはそのうち換えようと思っていたので、それがちょっと予定より前倒しになっただけです。
そう考えると実にすっきりさっぱり納得です(そうか?)。

ということで「換えるならどちらか」と思っていた候補二つでけっこう悩みました。
ちなみに候補とは、

1)シマノのアルテグラのロードホイール、WH-6800

2)カンパニョロの定番ホイールZONDA

の2種類です。

その二つを候補に入れたわけは、

1)5万円以下という予算内でなんとか買える
2)定番である

という、ベーシックな前提に加えて

3)リムテープ不要(いろいろとめんどくさいッスからね)
4)チューブレス対応である

という構造的な条件を満たしていたからです。
そうなんです。
何を隠そう、実はチューブレスタイヤに換えようと思ってたんですよ。
私の様な初心者アタマで考えると、チューブレスタイヤに換装するメリットは計り知れません。
何しろ

★予備チューブを持たなくていい

からです。

ですよねー。
だってチューブレスタイヤだもんねー。(・∀・)
持つなら予備タイヤだよねー。

という屁理屈系の冗談はさておき、その「予備」の必要性を限りなくゼロにできると踏んだわけです。

「パンクなんて都市伝説」

というのが私の座右の銘ですが、座右の銘に掲げている割にはパンク修理のセットを持たずに走る事ができないチキン振りです。
しかもチューブとボンベは2本以上、さらに手動の空気入れまで持っていないと安心出来ないというヘタレ振り。
「おいおい、都市伝説じゃなかったのか?」
みたいな?

そこでチューブレスです。
チューブレスはクリンチャー(タイヤとチューブの組み合わせ)に比べるとパンク率が極端に低いという統計があるわけで、そうなると「都市伝説」だったのが、もはや「おとぎ話」レベルになってくるわけです。
そう、パンク修理キットをごっそり荷物からオミットする決心が付くというものでしょう。

極端だな、私。(・∀・)

まあ、そういうわけで悩んだんですよ、どっちにするか。
けっこう悩みました。
デザインのZONDAか、信頼のアルテグラか。
しかし、ZONDAのチューブレス対応ホイールは、実は5万円を少しオーバーしておりました。
対するアルテグラは基本的にチューブレス対応が標準で、価格はZONDAより15000円程安いんです。

「うーーーーーん」

約三日。
この複雑で難解なパズルを解くのにかかった時間です。
結論を書きましょう。

・ZONDAにする(ホイール単体のデザインはもともと好きだったので)
・クリンチャーモデルにする(これだと4万円以下になる)
・(当然ながら)クリンチャータイヤを履く

コレです。

実は悩んだ振りをしつつも99%、つまりほとんどWH-6800をポチる気持でいたのです。
チューブレスタイヤのネガと言われる重量ですが、いろいろ精査するとクリンチャーのタイヤ+チューブの合計重量に比べても遜色ない軽さである事が判明しました。つまり「チューブレスタイヤは重い」というのは都市伝説だったのです。
つまりデメリットはデメリットではなかった!(・∀・)

そうなるとメリットが素晴らしい。
チューブレスタイヤになるとパンク修理キットを持たなくていい(私だけですけど)わけで、それに伴いバイクの装備重量が劇的に軽くなります。
私がバイクに常備しているタイヤ修理セットは、

・チューブ×2(100g×2)
・CO2ボンベ×2+バルブ(140g)
・小型インフレーター(70g)
・タイヤレバー×3(35g)
・ボトル型ケース(100g)

です。
合計するとざっと550g~。
結構な軽量化ですよね?

あとはデザイン。
ホイール単体ではどう贔屓目に見てもZONDAの方が「カッコいい」んですが、私のバイクに取り付けた時の「トータルな見てくれ」を考えると断然アルテグラの地味さがマッチしているのは間違いないところ。
ええ、私のバイク、カラーリングはアレですが、デザイン自体は相当に地味ですからねぇ。

まあ、そういうわけで「よし、アルテグラに決めた」状態だったのですが……。

私のその決心を覆したのは、何を隠そういわゆる「風評」でした。
なんというか、私のようにアルテグラとZONDAを「最初に換えるホイール」として候補に挙げる人は非常に多いようで、ようするに「ロードレーサーあるある」な案件だったわけです。
なので、ネット上にいろいろ情報が満載なわけですね。
よせばいいのにそれを片っ端から読んじゃったのが運の尽き?

詳細は省きますが、風評……じゃなくて両者の評価としてはだいたい皆同じ傾向でして

1)アルテグラ 硬い 走り込み? 向き
2)ZONDA 柔らかい ロングライド向き

要するにね、私のようなヤツはZONDAを買うべきだって書いてあったんですよ。
あんまり風評? を気にしない私ですけど、試乗もしていない私より走った感想が書かれている風評のほうが説得力はありますね。それもだいたい傾向が似通っているわけで。

もっとも思い込みというか、ネットで風評流している人がみんな集団ヒステリーにかかって同じ事を書いているに違いない、と疑わないわけではないのですが、最後に背中を押したのが、

「日本人のパリ・ブレスト・パリの第一人者が、去年のパリ・ブレスト・パリ用のホイールとして選んだのは、敢えて下位グレードのZONDAだった。なぜなら乗り心地の良さによる疲労軽減と素材(ハブがカーボンではない)の耐久性をとったからだ」

という情報でございました。
それこそ必要だと判断すればカンパで一番高いホイールを選ぶ事もできたに違いありませんが、彼(三船雅彦氏)が合目的的なチョイスとして選んだのがZONDAだったというのはパリ・ブレスト・パリにあこがれる(そのうち理由は書きますが、実はもう参加するのはムリだと判断し、あきらめました)私にとってはある意味「決め手」でした。

で、予算の話ですが、ほんの少し(5千円くらい)オーバーする分はなんとか自分でムリヤリ言い訳をでっちあげるとして、ここでまたぞろ別の悩みが発生しました。
ようするに

「マジでチューブレスにするのか?」

ですね。

いや、100%本気だったんですけど!
でもイザやっちゃうとなると、一抹の不安がアタマを掠めるのが私がチキンな性格であるという証左であります。
不安要素とは?

・リム打ちパンクはほぼゼロになるけど、ホイールやタイヤ自体の精度が悪い場合、密閉製の問題からエア漏れが発生したりしたら面倒くさくない?

これです。
ようするに買って組み付けてエア入れて一晩おいて様子見たら妙に減りが速かった、なんて事態になったら不良交換とかそういう部分で交渉などでストレスかかっちゃうよね~。
というネガティブ思考。
さらに

リム打ちパンクはゼロだけど、釘踏み的な要素のパンクは皆無じゃない。

その場合、修理後にチューブレスタイヤをリムから外したり、きちんとビードに引っ掛けて空気を入れるなんて作業が生じるわけで、だったらチューブを突っ込んで間に合わせるかって感じでしょ?
そういう準備をするくらいなら、ハナからクリンチャーでいいんじゃね?
ZONDAもクリンチャーモデルだと予算内だしね。

というもの。
要するに未知のものへの不安ってやつですね。
実際にビード落としたらどれだけ面倒なのか、とかわかりませんけど。
それに比べるとチューブ+タイヤ方式なら完全に理解してますし、ある意味ベテランなので交換作業なんてめんどくさいだけで、手順事態はお手の物ですからね。

ということで、脳内で紆余曲折があったものの、従来通りのクリンチャーとロングライド向きといわれるZONDAのセットにする事に決定です。
これにより、ZONDAのチューブレス対応ホイールを買う値段で、タイヤ2本とチューブ2本を買ってまだけっこうお釣りが来ちゃったので、結果オーライというか、言い落としどころなんじゃない? と思っております。

さて、新品ホイールに新品タイヤとチューブをセット。

タイヤを填めるのにちょっとイラっとするかな、と思っていたのですが、さすがは700cというべきか、タイヤ径が大きいと楽ですね。タイヤレバーなど使う必要もなく、大した力も要らずにタイヤは綺麗にはまってくれました。
小径のBROMPTONとかはこうはいかないんだろうなあ……。

さて、組み上がった後で気になるのが、もともとついていたホイールセットとの重量比です。
コレについては、実はあまり期待はしていませんでした。
というのも、タイヤ幅を23cから25cにアップしたことにより、タイヤ自体が重くなっているのに加え、そもそも完成車が8キロ台と軽量だったこともあってさほど重いホイールがついていないだろうということもわかっていました。
なので、ひょっとしたら重くなってるかも。差があるとしても大した差は出ないだろうと思っていました。

で、実測結果です。

前輪で125g
後輪で100g

合計225g軽量化出来ていました。
数値的にはたいした事は無いとお思いでしょうが、既述のとおり重くなっていなかっただけラッキーだと思っていたので200g以上軽量化出来ていたのは上出来と言えるでしょう。


※フロントホイールのみの重さ(ZONDA)


※リアホイール単体の重さ(ZONDA)
ちなみにカタログデータより前後併せて7g重いんですが、まあイタリアと日本じゃ重力が違うので誤差の範囲でしょう。


※コンチネンタルの純正チューブの重さ


※リプレイスしたコンチネンタルGrand Prix 4000S Ⅱの重さ。カタログデータよりかなり軽くてびっくり。

そうそう。
よく言われるカンパニョロのホイールの空走時のリアハブのラチェット音ですが、非常に静かで驚きました。
むしろオリジナルホイールについているシマノの105のハブの方が断然大きい、というか以前から「私のバイクのラチェット音、うるさすぎじゃね?」って思ってましたので、静かになってくれてホッとしています。

なぜって、例えば道幅が狭い木津川サイクリングロードなんかを走っているとしましょう。
私の前にはのんびり、具体的には13~17km/hくらいで流している方がいらっしゃるわけです。
私は必死で? 23km/hくらいで巡航していて、普段なら声かけして抜いていくのですが、対向に同じジャージで決めたショップチーム? の10人くらいのトレインが対抗が見えます。
「ムリをしない」が私の人生哲学なので、追い抜きはトレインをやり過ごした後に行う事に決め、のんびりサイクリストの少し後ろで減速しました。
すると鳴り響くわけですよ、ラチェット音。
「ジィィィィィィィィィィィー」
って。
本人、つまり私にはまったくその気がないのに、のんびり走っていたその方はラチェット音にビクっして、全身に緊張が走るのがわかります。
要するに「煽られている」って感じちゃうわけですね。
かわいそうなのんびりサイクリストは、後ろを気にして後方をチラ見します。
そのせいでちょっとフラついたりするわけです。そこに対向からエラいスピードのトレインが突っ込んで来て、あわや、って感じですれ違い、今度は私がビクっとする、みたいな事が何度かありました。

なんというか大きなラチェット音ってきわめて下品だと思うんですよ。
一眼レフのバシャバシャっていうシャッター音やAF合焦時に鳴るでっかい「ピピっ」音。あれも似たようなものですよね。

で、カンパニョロのホイールはそのラチェット音が下品(私の価値観です)であるという風評が非常に気になっていたのですが、実際は105に比べたらまさに蚊の鳴くような音で、きわめて道徳的。安心した、というお話でした。
個体差が大きいのでしょうか、ランニングチェンジで違うモノになったのかはわかりませんが。

さて、ここまで書いたので、調子にのって実際に走ってみての感想、つまりインプレまで書いちゃいましょう。
クルマやカメラをインプレッションするのは自分なりの評価基準ややり方が確立しているので、いわば慣れているのですが、自転車のパーツの評価となるとアウェイ感がハンパじゃないですね。
カメラは当然として、クルマは誰が運転しても同じ操作をすれば同じフィードバックがあるので簡単なのですが、バイク、つまり自転車の場合はライダーがエンジンであり空力の要因であり、車両総重量の大半を占めるわけでなんとも信憑性に自信が持てないわけです。
特に貧脚の私がホイールのインプレとか、世の中舐めてんの? みたいに感じちゃうわけです。
ええ、何しろチキンですからね。

まあそういうわけですから、一つそんな言い訳を念頭に置きまくった上で、このインプレを読んでいただけると幸いです。

ZONDAについての風評を読んでいると、いろいろと「すごい点」が見受けられます。
ザクっとまとめると

1)曰く「漕ぎ出しからわかるその軽さ」
2)曰く「2、3枚分重いギア(スプロケット)で回せる」
3)曰く「同じように走っても、巡航速度が5km/h以上アップ」
4)曰く「路面に吸い付くようなスムーズ感、そして追随性の良さ」
5)曰く「今まで100kmで疲れていたのに、200km走ってもまだ平気」
6)曰く「パワーロスがなく、ダイレクトに進む力に変換されている感じ」
7)曰く「向かい風が平気になる」

ホンマかいな。(´д`)
なんというか、ほとんど怪しい通販かテレビショッピングの乗りですね。
とは言え否定する前に、まずは自分自身で試して見るぜ、というわけであまり先入観を抱かないようにしつつ(まあ、ムリなんですけど)、7項目について「私が」感じた事を率直に書いて見ます。

1)曰く「漕ぎ出しからわかるその軽さ」

わかんねーよ。ヽ(*`Д´)ノ
マツダのロードスターとLotusのELISEで比較したらクラッチミートした瞬間にELISEの軽さがわかるくらいちがうわけですが、ああいうのを期待したらイカンというわけですよ。
少なくとも漕ぎ出しで「お?」という感覚はありませんでした。
そもそも物理的な重量差は225g。体感とか出来るわけねー。

2)曰く「2、3枚分重いギア(スプロケット)で回せる」

回せねーよ。ヽ(*`Д´)ノ
新しいホイール履いて、ハイな気分になって脳内麻薬とか出てるから踏めちゃった、みたいな話ではないでしょうかね?
私の様なハイな気分になりにくい人間(とは言え、ローな気分にはもっとなりにくい)に言わせると「同じ」ですね、はい。
これも思い込み症候群によるものだと言い切ってしまいましょう。

3)曰く「同じように走っても、巡航速度が5km/h以上アップ」

……。
同じように走ったら同じ巡航速度だろ、JK。
苦笑じゃなくてこの辺りから嘲笑が……。

4)曰く「路面に吸い付くようなスムーズ感、そして路面への追随性の良さ」

路面に吸い付いたらさあ、回転重くなるんじゃね?
というか、それってホイールじゃなくてタイヤの話じゃね?
23cと25cの違いとか銘柄によるフィーリングの差じゃね?

5)曰く「今まで100kmで疲れていたのに、200km走ってもまだ平気」

200km走った事がないからわからない。
というか10kmで疲れる私にはこれについての検証はムリ。

6)曰く「パワーロスがなく、ダイレクトに進む力に変換されている感じ」

貧脚にとってパワーロスは健脚のパワーロストはわけが違います。そりゃもう大問題なわけですよ。
でもね。その貧脚のなけなしのパワーがロスされているとかされてないとかダイレクトに伝わるとかそんな事がわかるほどの差は感じませんでした。

7)曰く「向かい風が平気になる」

なるか!ヽ(*`Д´)ノ
それこそオカルトじゃん。脳内麻薬じゃん。

というわけで、心苦しいのですが「風評はまさに風評で、根拠無しの思い込みでした」という残念な結果報告をせねばなりません。
これを読んでいる人もあんまり風評を鵜呑みにしない方がいいっすよ。

じゃあ、ZONDAに換えてメリットは何もなかったのか? というと実はさに非ず。

「乗り心地が激変した」

という、もともとの目的は綺麗に達成出来ていたのです。
ただし、その乗り心地の良さがZONDAによるものなのか、23cを25cに太くしたから当然の結果として良くなったのか、タイヤの特性によるものなのかは、いっぺんに換えちゃったのでわかりません。

私に言える事は、今の私のバイクは、親友Aに載せて貰ったSynapse Carbon 2015に勝るとも劣らない乗り心地を得た、という事実でございます。

というわけで、基本的にバイクのモディファイはこれにて終了。
この後手を付けるとすれば、どうしてもディレイラーを電動化したくなった時とどうしてもディスクブレーキにしたくなった時、でしょうか。
あとはただ、楽しく走ろうと思います。(・∀・)