趣味と暮らしにまつわる「モノ」に一喜一憂するブログ

★SONY Cybershot DSC-RX1に関する一考察

(初出:2012/09/13)

言いたい事はいくつかありますが、現時点では私的にはこのカメラ、相当理想的なものだという気がしています。
一応予約を入れているのですが、おそらく発売日を首を長くして楽しみに待つことになるのだと思います。(つまり、買う)

はじめに「言いたい事」を吐き出しておきます。

1)カールツァイスレンズ、くそ食らえ!!
個人的にはカールツァイスやライカというブランドにはこれっぽっちの思い入れもrespectもないので、やめて欲しかったというのが正直なところ。
理由としては
・光学式手振れ補正機能を入れられない
→おそらくカールツァイス財団は、手振れ補正の為の余計なエレメント(レンズ)を入れる事を許さないでしょうから(認定が下りない)
・カールツァイスなんたらという企業にブランド料を一円だって払いたくない(推定5万円/一台)

つまり、ぶっちゃけこのカールツァイスレンズのおかげで手振れ補正のない、効果なカメラになってしまっているわけです。私にとっては百害あって一利無し、です。
もちろんSONYにとってはカールツァイスを使わなくても高価になることがわかっているカメラなので、虎の威を借りる必要があった。SONYのGレンズではせいぜい15万円程度のプライスタグしか付けられないけど、カールツァイスの威光があれば、スノッブな人にアピールして何倍も売れると判断したのでしょう。

はじめにサイズありきで、ボディ内手ぶれ補正を入れるスペースが稼ぎ出せないカメラなのでしょうからレンズ内手振れ補正は是非欲しいところ。
ここはGレンズで言って欲しかったです。

2)外付けEVF、超ダセー
これはもう、その一言が全てです。
NEXのと同じ物をコネクタを変えて値段上げて出しました、的なやっつけ感ただようEVFにはノーと言いたい。(言ってるけど)
とは言え選択肢はないのでEVF欲しかったら(いや、欲しいですよ)買うしかないわけで。
オリンパスのがそのまんま使えるX2がとっても良心的に思えてきましたよ。(´д`)
せめてデザインを変えてくれないかな。
外付けEVF史上、最もアグリーなEVFとして新たな歴史が又一ページ。
これに比べたらオリンパスやPanasonicのEVFが素晴らしいデザインのように思えてくるから不思議です。
人間、下を見ると幸せになれるという事なのでしょうか。

3)今さらアクセサリシューを替えるな! ヽ(*`Д´)ノ
大嫌いなミノルタ方式のアクセサリシューですが、仕方が無いのでストロボとか揃えたんですけど。
アダプタを用意しているとはいえ、上げ底感漂うデザインを見ると萎えますですよ?
ええ、極めて個人的な都合の話ですが。
アクセサリシューはNEXが出た時に変更するべきだったんです。
いや、敢えて言わせていただくなら、αを買収した時にSONYブランドとして出す時にエイヤで換えちゃうべきでした。

さて、ではこのカメラがなぜ私にとって非常に魅力的に見えるか、という点について。
たぶん、私と同じような考え方の人は多いんじゃないかとおもうんですよ。

1)135版フルフレームの撮像素子のポテンシャルを、できるだけ手軽に味わいたい
2)それなりの描写をするレンズは使いたい。でも一眼レフはもう疲れました
3)ズームは欲しいけど、画質と明るさとのトレードだったら単焦点でもいい
4)35mmという焦点距離は許容できる
5)デジタルテレコン、デジタルズームが使えるから、個人的には実質的な35-70mmと変わらない
6)135フルフレームでありながら、撮像素子面から20cm(レンズ前14cmくらい?)まで寄れる。多くの信者に奉られているライカのM系なんて、特殊なレンズ以外は最短撮影距離が70cmとか、お話にもならない。(個人の意見です(・∀・))
7)なにより小型軽量である(レンズの飛び出しは135フルフレームのカメラとしてなら個人的にギリ許せる)

つまり、散歩や旅行などのメインカメラとして、どれだけのシーンをカバーできるかが人それぞれ重要だと思うのですが、私の使い方なら守備範囲的にはこれと広角側のズームを付けたμ4/3があればほぼOKだと思います。(E-M5だとRX1の苦手部分を全部カバーしてくれそう)
結局二台、さらにS100とかGRD IVなどのコンパクトを加えることになるので基本複数態勢になるわけですが、一眼レフタイプのボディにf2.8通しの標準ズームを付けて持ち運ぶことを考えたら天国的に軽やかな装備じゃないかと思うのですよ。
小型軽量な一眼レフタイプのカメラに手振れ補正機能内蔵の高倍率ズームレンズ一本の方がボディを取り替えることなく一台で済むし、つまりはシーンカバー率は高いのかもしれませんが、「ガ・シ・ツ」に対する満足感が全く違うわけで。

さて。
おつぎはRX1が出てしまうと困ったことになるな、という話を。
何が困るって、手持ちの単焦点デジカメが必要なくなるからです。
今、私が持っている単焦点固定型デジカメは、以下の通り。
1)GRD IV f=28mm(焦点距離は135版換算。以下同)
2)DP1x f=28mm
3)DP1Merrill f=28mm
4)X2 f=36mm
5)35S(Rollei) f=40mm
6)DP2Merrill f=45mm

あ、3)は明日来ますので厳密に言えばまだ手元にないんですが、完全に忘れた頃に発送とか、もうね。いつ発表されたカメラなんだか。

という事でまあ、RX1を購入した場合、2-6は不要になるわけです。
いや、現状でも2)は不要なんですが。

ここで私、気付きました。
「どうせいらないんだから、これ全部売ればRX1代くらい捻出できるじゃーん!(・∀・)」と。
そこで私、思い出すわけです。
「そうだった。X2は傷だらけだった。_ノ乙( 、ン、)_」と。

冗談はさておき(いや、冗談じゃなくて売るけど!)、1)と5)は残します。レンズ格納式、かつレンズバリア付きのコンパクトカメラはRX1とは別のジャンルのカメラですから。
もはや大してコンパクトでもなんでもないGRD IVですが、S100ではカバー仕切れない「機能」があるので手放せません。
言い換えるとS100にGRD IVの機能が全部入っていたら、もはやGRD IVなどゴミ同然!(・∀・)(個人の感想です)
いえ、GRD IVは気に入ってるんですけどね。
あと、Rollei 35SはGRD IV以上に異世界の住民なのでスルーで。むしろカメラと言うよりは被写体ですから。

問題は、
「35mm単焦点で28mmとか45mmとかをカバーできるのか?」です。
敢えて言いましょう。
「ンなもん、カバーなどできない」と。
もっとも望遠側はトリミングでOKだと思えばツブシはOKです。
そもそも私はRX1を35-70mmのカメラと認識しているわけで、45とかいうチュートハンパな画角&F2.8とかいうチュートハンパに暗い(あるいは明るいと言い換えてもいい)レンズなどに用はありません。
要するに望遠側には一切の未練もないものの、広角側には後顧の憂いを残すというか、GRD IVがあるから当座はOKというか、それこそどうしても28mmの画角が欲しければ、E-M5とかE-P3とかGX1とかE-PM1とかにG14を装着すればOKというか。
現実的には35mmで色々工夫しながら撮りつつ、物理的に28mmの画角が必要になった場合はPocketからGRD IVなりS100(これだと24mm)を取り出すというのが「軽やか」な解であろうと考えます。
ポケットに入らない弁当箱にコップを付けたようなDP1Merrillとか、とてもじゃないけど持ち出せません。
ええ、28mmのディスタゴンT*とかいう印税?5万円レンズがfixされたDSC-RX2とかが出たら出たでもちろん買っちゃうわけですが。で、持ち出したりするんでしょうけど。

嗚呼、早く発売されないかな、RX1!
という感じで私の中では勝手にどんどん盛り上がりを見せていたりするわけですよ!