さて、どんどん行きましょう。(初出:2014/09/22)
◆各種安全デバイス その2
これは常時ハイビームにしておけば、必要な時に自動的にロービームにきりかえちゃる、という何とも魅力的? なギミックです。対向車のヘッドランプとか前を行くクルマのテールランプとかをセンサーが感知して切り替えるそうですが、結構敏感で、街灯があるとヘッドランプだと認識するそうで……是非使ってみたいのですが、街灯が多い街中では逆に必要な時にハイビームにならない可能性もあって実用性は謎。是非検証して愚痴ってみたいギミックです(グチが前提かよ?)。・アダプティブ ブレーキライト
高速道路なんかで、カーブしたトンネルを出るといきなり事故渋滞、なんていうシチュエーションだと、結構な急ブレーキが必要になる事がありますよね? 高速道路に限らず、結構なペースで走っていると前のクルマがいきなりブレーキかけてウインカーも出さずに止まったりとか。
これは時速50km以上でブレーキを踏んだ場合、緊急ブレーキかどうかを(勝手に)判断して、ブレーキランプを点滅させて後方に警告を発する機能です。10km以下でもブレーキ踏力が強いままだとにハザードに切り替わるとか。
これって、私なんかはポンピングブレーキで敢えて後続に知らせたりすることがあるのですが、あると便利だと思います。
とまあ、ここに書いてない機能もてんこ盛りで、セーフティギミックについては「お腹いっぱい」です。いえ、褒め言葉ですよ?
中でもオートブレーキ系は欲しいと思っていた機能です。本人にそのつもりがなくても急な睡魔に襲われたりした時、他人の命を奪う可能性が少しでも低くなるなら付けておくべき装備だと思うからです。
また、人の命云々とは別に、俗に言う「オカマを掘る」つまり「他車のテールへの追突事故」を防ぐギミックでもあるので、これを導入しない手はないと思います。追突事故ってマジで多いはずですからね。
さて、お次は便利機能です
◆コンフォート系
VOLVOの場合、このACCが全車速できくというのが大きな売りです。国産車ってそもそもクルーズコントロールは100km/hまでじゃなかったですか? クルーズコントロールが日本車にはじめて導入された頃は100km/h以上でも設定はできましたけど、最近はそういう制限があるとか。
しかしそこは輸入車の特権? 100km/hを越えてもクルーズコントロールは効きます。
というのは普通のクルーズコントロール付きのEVOQUEでもOKなお話。
いやあ、うらやましかったんですよ、前車の車速追従型のクルーズコントロール。
私の2013年モデルのEVOQUEにはない機能なんです。単純オートクルーズのみ。2014年モデルから選べるようになったんですよね、確か。
これはクルーズコントロールの革命、というよりツーリングの革命です。全自動運転の世界を垣間見させてくれる機能の一つだなあ、と。
そう言う興味とは別に、この機能は長距離ドライブの疲労軽減にマジで役立つと思います。
今から使うのが楽しみな機能の一つです。・フルデジタル液晶メーターパネル
V40で導入されたと記憶していますが、違ったらごめんなさい。
そのV40と同じものが2014年型のXC60にも採用されて今に至ります。
これははっきり言って好みが完璧に分かれると思いますが、私は大歓迎。
2013年以前のXC60のメータ-はクロノグラフをモチーフにしたオーソドックスな二連丸形で、必要な各種情報はその中心にある液晶パネルを使っていました。
で、その液晶パネルの表示がキタナイ。というか粗い。つまりチープ。しょんぼりします。
V40系のメーターはフル液晶が前提(アタリマエ)なので高精細なものを奢っています。従って表示に以前のノーマリーブラックのモノクロ液晶のようなチープさは微塵もありません。
しかもテーマが3種類あって好みのものを選べると言うじゃありませんか。
EVOQUEはマグネライドサスペンションをチョイスしたモデルのみ、テレインレスポンス(走行モード)をダイナミックにする事で白色透過光が赤に変わるというギミックで楽しませてくれましたが、地味子の場合はテーマが3種類ですから。しかも燃費の悪いDynamicモードをチョイスする必要すらありません。というかチョイスすべきDynamicモードがありませんが。(・∀・)
地味子のくせにメーターはハデなんですよ。地味なくせに脱いだら紐パン? みたいな?
・エンジンのトルク特性、そして8AT
最高出力なんて実生活ではほとんど関係ありません。というか関係ある運転している人はマジでイカれていると思います。
関係あるのは「馬力」ではなく「トルク」しかもそのトルク特性が重要なんです。
わかってないのか分かり難いのかしりませんが、宣伝文句に使われるのは最高出力ばかり。たとえ400馬力のエンジンであろうと、その回転数が8000rpmとか9500rpmとかだと使い物になるわけないんです、街中徘徊で。
街中でよく使う回転域って、せいぜい3000rpm程度。「最高」が400psでも3000rpmではせいぜい80psとかだと「看板に偽りあり!」と叫びたくなる走りしかできません。
だからトルク特性を見ましょう。
重要なのは
1)最大トルクが発生するエンジン回転数
2)最大トルクが維持するエンジン回転域
です。
これが、XC60のDrive-Eと呼ばれる、2014年モデルから導入された新型の2リットルターボエンジン(とトランスミッション)です。
私はこのエンジンのスペックを見て「EVOQUEにはこれが欲しかった」と悔しがったものです。
だって同じ2リッターターボのEVOQUEのエコブーストエンジンより、「高い最大トルク」を「低い回転数」で発生しているんですから。
EVOQUEは1750rpmで、地味子はわずか1500rpmで既に最大トルクです。250回転の差は大きいですよ、マジで。
さらに6速ATのEVOQUEに対し、地味子のトランスミッションは8段、つまり8ATなんです。
EVOQUEも2014年モデルから9ATになりましたが、二速発進だったりギア感のぎくしゃく感が多くて結局街中徘徊は6ATの方がスムーズだという結果です。試乗した限りでは8ATのマナーは非の打ち所がなく、ここでも大きなアドバンテージを持っていると感じました。
要するにここは燃費に直結するところなのですが、Drive-Eは出足から楽ちんでスムーズ。それでいて燃費もいい、といういい事ずくめというモノで、実用エンジンの鏡と言える存在ではないかと思います。
これも納車後の大きな楽しみです。
あ、FFでこのエンジンのパワーはツーマッチではないかとも怖れてはおりますが……。ヘタにガスペダル踏むと、すぐにトラクションコントロールが介入しそうです。
と言うわけで、ユーティリティ篇につづく。