趣味と暮らしにまつわる「モノ」に一喜一憂するブログ

★ロードレーサーのツーリング小物を考える その6

自転車

「小物入れPart 2」(初出:2015/07/29)

ちゃろー(・∀・)
高価だし見た目はちょっとかっこ悪いけど個人的には使い勝手がいい、というビミョーなsuewの「Shari Pocket」に続く「iPhone 6Plusをどう持ち運ぶのか?」という命題に対する回答篇その2。

suewのShari Pocketが「取りあえず入れるもの」であったのに対し、こちらは「iPhone 6 Plusをラインディング中にも活用できる」というシロモノです。
ブツはリュウド(REUDO)の
「ロードバイクiPhone 6プラス トップチューブバッグ」 長いぞ、長すぎる。(´д`)
型番はRE-RDBK-TBLBK(ブラック)
ホワイトもありますが、私はブラックを買いました。なんとなく。
詳細はリュウドのWEBサイトをご覧戴くとして。
で、さっそく装着してみました。


そんでもってさっそく今朝、iPhone6 Plusを入れて走ってきました。

というわけで結論。
「(私には)使えません」

結論速っ!
使えない理由はただ一つ。
「ペダリングの時膝に擦れてイライラする」
からです。
当然ながら擦れる、触れるは個人差があると思います。
私のペダリングはやや内股的なラインを描きますのでこのサイズ(横幅)だとなんというかもう、ギリギリ触れるんですよ。
で、左膝で強めに触れると装着のロジックとしてバッグ自体が右に傾きます。それはつまり右側へのはみだし量が増えるということで、必然的にバッグの右側を今度は右膝が蹴るわけです。するとバッグは左に寄って、次の瞬間左膝で、という振り子状態に陥るわけです。
で、当たらないように膝を心持ち外向きになるようにペダリングするわけですが、これが結構なストレスになるんです。私にとってはがに股ペダリングですからね。
なので「ムリ」という結論です。
これが6plus用ではなくて6用ならオッケーだったかもしれません。
WEBサイトのスペックを見ると、6 Plus用が幅105mmで6用が85mmです。20mmも違いますね。
たぶんこれだとバッグが何らかの要因でズレなければ私のペダリングでも当たらないと思います。
惜しいところです。
いや、ソレだと個人的には意味はないのですがね。

私には使えないこのバッグですが、せっかくなのでちょっとしたレビューを。
見ていただけるとおわかりかと思いますが、装着はベルクロをトップチューブとヘッドチューブに巻いて拘束するタイプ。
ベルクロの数はヘッドチューブ×1,トップチューブ×2です。
で、ですね。
そもそも私はこのバッグをポチる前にもっと自分のバイクをよく観察して理解しておくべきだったんです。
というのも、私のAVANTのトップチューブの断面は正おにぎり型、要するに△なんです。
どういう事かというと、三角形の頂点にバッグを乗せる事になるんですよ。
ベルクロでぐいぐいって拘束しますけどぉ、安定すると思いますか?
形状がフリーダムなカーボンフレームならではのネガですね。
まあ、ハイドロ系整形のアルミもたいがいな形状ですが、さすがにカーボンのフリーダムさにはかなわないでしょう。
中にはトップチューブの断面が逆三角形のバイクもありますけど、ああ言うのならベタベタに安定しますね。多少膝が当たってもズレ難いでしょう。
でもAVANTは三角形。
そもそもちゃんと装着できるの? と思ったんですが、このバッグ、底の部分、つまりフレームに接する面にやや厚めのクッションが仕込まれていて、それに食い込ませる? 感じで取りあえず安定性は出せました。
それより問題はそのトップチューブに拘束するベルクロのテープです。
短いんです。
AVANTのトップチューブでなんとか、という感じです。より太いカーボンロードのトップチューブだと心許ない気がします。その場合は各自長めのベルクロ拘束テープに換装するひつようがありますね。要するに要らぬ出費が必要と言うヤツです。

次にiPhone6 Plusの格納ですが、これはご覧の通りピッタリきっちり填まります。
スリットにムリヤリぐいぐいって入れるタイプではなく、裏側からくっつけて、カバーで落ちないようにするロジックなのですが、これは◎です。張り付いたりして脱着の際に道路に叩きつけたくなるような気分にはなりません。REUDOさん、トンチ効かせてコストもかけてくれてます。
東名のビニール部分はタッチパネル上等、だそうで、確かに色々触ってみた限りではあまりストレスもなく使用可能です。もちろん指紋認証はムリですよ? 出来るんじゃ? なんて思っていた人は冷静になって常識的に考えましょう。
ホームボタンはちゃんと押しやすいですし、向かって右サイドのオンオフボタンや左のミュートスイッチもなんとか使えます。
(因みに画面はiPhoneアプリのRuntastic Road Bike)

次に肝心のバッグの容量ですが、なんというか、iPhone6 Plusを4枚重できるくらい、と言えばおわかりいただけるでしょうか?
非iPhone6 Plusユーザーにわかりやすく別のアイテムで説明すると、
1)予備チューブ×1
2)CO2ボンベ×1 +アダプタ
3)タイヤレバー×3(もちろんタイヤレバーによりますが)
4)作業用手袋×2(一足のこと。因みに軍手は微妙、というかムリかな)
は余裕で入ります。隙間に「飴ちゃん」なども。
※関西では飴、もしくは飴玉の事を「飴ちゃん」と敬称を付けてリスペクトする文化があり、スタンダードな言い回しです。また殆どの人は「飴ちゃん袋」を持っていて、そこに様々な種類の飴ちゃんを常備しており、事あるごとに「飴ちゃんいる?」と他人に振る舞うのがコミュニケーション手段の一つとなっております。ロンドンで紳士達が交わす「今日もどんよりしてますなあ」「又雨でしょうな」という「飴ちゃん」ならぬ「雨ちゃん」の話題とほぼ同義であろうと考えられていますので、関東の方はこの文化を温かい心を持ってご理解いただき、そのシチュエーションに遭遇したならば遠慮せずに手を出していただけると皆喜びます。レッツ・コミュニケーションでございますぞ!

というわけで、ケータイ&パンク修理キットがまるっと入りますので、足、というか膝に干渉しないのであれば結構便利品なんです。
しかもご覧の通りスマートフォンのナビアプリやサイクルアプリが使えますからね。ハンドルマウントするよりもはるかに安定しています。脱落に怯える必要もなく、防水じゃないiPhoneでも小雨程度なら鼻歌交じりでスルーできます。
夏場を考えると白が用意されているのもうれしいところですね。多少なりともスマートフォンやバッグの中身に対する温度の攻撃が和らぎそうです。
でも、冬に白バッグは寒々そうなのでやめてブラックにしたわけですが。

ここまで読んでいただけるとおわかりかと思いますが、私のこのバッグに対する評価は結構高いんですよ。
強いて気に入らない点を挙げるとすると、ファスナーのプラー(スライダー)が鋳物の金属でちょっとでっかい(つまみやすいようにでしょうけど)事。ここは文字通りプラにしてほかった。プラーだけに!(・∀・)
立ってなんかフレームとか色々当たって傷つくかもしれないと思うと不安でおちおちバイク漕いでられないじゃないですか。

「便利でいいバッグで結構気に入ってるんだけど、膝にあたるのがなあ」
という感じ。
え? ペダリングがおかしいだろって?
いや、おかしくないと思うんですよね。XTRペダルのSPD金具の位置がやや中心寄りなのも関係しているかもしれません。あと数値はしりませんが、105BBとクランクからなるQファクターが相対的に小さいのかもしれません。

因みにこのトップチューブバッグ、suewのShari Pocketとは干渉しませんので両立可能でした。


REUDOのバッグをiPhone用に使って、suewの方は「飴ちゃん袋」として活用しようかな、なんて思っていたのですが残念です。

あ、REUDOのバッグですが、コンパクトカメラは余裕でオッケーです。
もちろんコンパクトカメラと逝ってもピンキリですが、少なくとも私のOLYMPUS Tough TG-4は「余裕のよっちゃん」(大阪北摂地域ではアタリマエのように使われる慣用句。よって「よっちゃん」はこの場合、愛称というよりはむしろ普通名詞のようなものであり、誰かを特定する固有名詞として捉えてはならない)

そうそう、写真を見て初めて気付いたんですが、横から見ると

REUDOのバッグ - ステム ー Edge1000J が一直線にシュッと並んでいて言い感じです(いい感じか?)。