趣味と暮らしにまつわる「モノ」に一喜一憂するブログ

★スピーカーのエージング(aging)について

オーディオ系

自作他作? を問わずスピーカーというのは新品としばらく使った後とでは音がそうとうに変化します(経験上、全く別人?と言っていいほど変わるものもあります)。(初出:2017/02)

なのでaging(この場合、老化ではなく熟成という意味です、念のため)が必要になるわけですが、これが○○時間鳴らしたら本来の音になる、なんていう方程式はないようで。
因みにスピーカーメーカーの中の人の話では100時間鳴らした後に計測する数値を基準(カタログデータ?)にするとかしないとか。まあメーカーに依って違う用ですが。

じゃあ100時間鳴らしたら一般的にエージング終了か? というとそれはメーカーの話であって私の様な日本の一般的な広さや間取りの、しかも集合住宅に住んでいる人間にとってはハナで笑うしかない情報です。
だってスピーカーの慣らしって要するに「負荷」をかける事ですからね。
具体的に言うと大した音量では鳴らせないって事情の問題です。

スピーカーのagingというのは自作ユーザーではまあ、アタリマエというか日常? 的にやっているような感じで、人それぞれに流儀のようなものがあって「正解」はないんじゃないかと思います。
まあ流儀といってもだいたいこんな感じ?

◆一定の周波数を鳴らし続ける人(周波数帯を変えてそれぞれ20時間ずつとかやる)。
◆一定周波数ではなく、複数の周波数帯に渡るノイズを鳴らし続ける人。
◆スピーカーのリファレンスレコード(今はCDか)をエンドレスで鳴らし続ける人。
◆ただ、自分の普段聴く音楽を鳴らし続ける人。

等々ですが、私の場合は最後の「自分が普段聴く音楽を鳴らし続ける」です。
ただ、一番多くきくのが日本のポップというかアニソン系なので、それだとスピーカー的には中音域に偏ってしまい低音とかの動きがなかなかこなれないという現象が発生しますので、適度に低音重視の音源などが入ったCD(今だとプレイリスト)をエンドレスで鳴らす感じにしております。

あとは方法です。
これもスピーカー自作にハマっている(いた)人にはたぶん常識だと思いますが、「早くagingを終わらせて、本来の音が聞きたい」って思うわけです。
すると負荷を強めにかけるしかありません。つまり「普段より大きめの音」で鳴らし続ける必要があります。

上記のメーカーでの100時間agingってつまり「大音量で100時間」って事なんですよね。
自宅で大音量なんてムリですから普段より大きめ、くらいが関の山。なんとか苦情がこないギリの音を探るわけですね。って、ビクビクしながらやるのでさぞやストレス溜まるでしょうな。(・∀・)
そんでもって、少しでも早くaging終わらせたいので夜中も鳴らしたいわけですよ。
まあ、まともな神経の人は鳴らせませんね。
野中の一軒家だったらいいのか? というと一人暮らしなら問題ないでしょうけど、家族が居る殆どの人は家庭内の反抗勢力に屈するはずです。

なので私がとっている方法はこういう感じ。
ノイズキャンセリング方式です。
こうやってスピーカーユニット同士を向かい合わせて音を打ち消すわけです。けっこうボリューム上げても(つまり大きな負荷を掛けても)キャンセルされるのであまり大きく聞こえないんです。
ただし!
1)音源はモノラルにすること(通常のステレオだと左右で音が違うのでキャンセルなんてされない)
2)当然だけど片側スピーカーは逆相接続しておくこと。

たぶんこれでけっこう捗ります(というか、私はそう信じている。(・∀・))。

家に居る時は普通の音量で聴きつつ、寝る前には向かい合わせ、仕事で家を空ける時にはこうやって向かい合わせにしてたうえで音をかなり上げて出かけるという感じです。

家を空けているうちに地震がきて片方だけ倒れたりするとエライ事になりそうですが……。
まあ、不安な人は最初から両方とも寝かして向かい合わせておくといいのかも。あと動かないように固定するとか。
まあ、私はめんどくさいのでそこまでやらないんですが。

さて、新しいキットが届いたようだ……。エージングしないと。(・∀・)