趣味と暮らしにまつわる「モノ」に一喜一憂するブログ

☆カーナビを(またまたまたまた)考える

クルマ

「2014年後期モデルですから、ナビのデータも最新ッスよ」
と、濃いめだけどイケメンな営業氏が私に笑いかけたのが、去年の9月。
そう、私の愛車はモデルイヤー2014年後期。(初出:2015/05/28)

なぜわざわざ後期にこだわるのかというと、全く同じT5 SEというグレード名で、かつエクステリアとインテリアはまんま同じなのに、ボンネット空けるとエンジンとトランスミッションが全く別物、というクルマだからです。
因みにXC60は2014年前期モデルでそれまでとは主に外観(お尻や横姿もだけど、特に顔が)がかなり変わったのです。で、その時「見た目」だけでした。中身的なエンジンとミッションは今までと同じもの。つまりキャリーオーバーでした。
でも2014年モデルが発売されてわずか5(6か?)ヶ月後にエンジンとトランスミッションが全くのブランニューな、要するによりパワフルなのに、燃費がなぜかむちゃくちゃいいモダンなものに変わったわけです。
こう言っちゃなんですが、はっきり言ってもはや別のクルマです。5ヶ月で。
これはまあ、OLYMPUSのPEN E-P1があっと言う間にE-P2に変わっちゃったあの衝撃よりも大きな出来事です。
そうですねえ、E-P1が鳴り物入りで発売されたその5ヶ月後にモデルチェンジされたE-P2は、センサーが135判フルフレームに変わってた! くらいの衝撃です。
イヤむしろ、SONYのEマウントのフラグシップであるNEX-7を買った翌週に同じEマウントなのにフルフレームセンサを積んだα7がNEX-7とあんまりかわらない値段で発売された! みたいな状況だと思っもらう方がリアルに感じて戴けるかと。

NEX-7はまあ名機なのでアレですが、XC60の2014年前期モデルというのはモノがクルマだけに、エンジンとトランスミッションがドカンと変わっちゃうと、それはもういわゆる「地雷」というか「黒歴史」的なものになってしまうわけです。つまり、XC60の2014年モデルってヤツには気をつけないといけないというお話です(え?)。

たとえばXC60がいいな、なんて思っているハイセンスな方の中でズバっと新車買っちゃう人はまあいいとして、問題は主に価格や納期の問題から中古車やいわゆる新古車を候補にせざるをえない人は気をつけないとイケマセン。
店頭でプライスカードを見て、
「お、フェイスリフト後の現行型なのに、これやけに安いなー。しかも新古車だし事故車でもなさそう。これって超お買い得じゃ?」
なんてタマがあったら、それは間違いなく2014年前期モデル。後期モデルとは100万円くらいの差があると考えていいでしょう。

あ。
いや。
またやっちゃったかもしれませんが、私は別にXC60の2つの2014年モデルの違いを論って、前期モデルをディスりたいわけじゃないんですよ? 信じて下さいね?
そうじゃなくて、ナビが当時のVOLVO的には最新データを使っていた車に今乗ってるんですよ、というお話がしたいだけなんです。

で、そのNAVIの話です。
VOLVOはやってくれちゃうわけですよ。
私の2014年後期モデルが納車されてすぐに2015年モデルが発表されました。
これはもう織り込み済みです。2015年モデルがもうすぐ発表になるとは知っていましたが、敢えて「今買えるもの」を買ったのですから、要するに覚悟は出来ていたのです。
いやまあ、輸入車にはそうとう長く乗ってますからわかってはいましたが、輸入車って国産車と違って「モデルイヤー」方式で生産を行ってます。
クルマではいわゆるマイナーチェンジとかフルモデルチェンジとかいいますけど、輸入車の場合、モデルイヤーが変わると、それはもう国産車でいう「マイナーチェンジ」以上に変わっちゃうのはザラなんです。
見た目が同じなだけで、中身はガラっと変わっちゃう、なんてことも多々ありますし、見た目が結構変わっちゃうこともよくあります。
その中で最も頻繁に変わるのが、いわゆるギミックです。装備です。
どんどん最新のモダンなイケているうらやましい装備がついてくるんですよ。
国産だと一度作り始めるとあまり大きな変更なんてありません。
でも輸入車は本当にかなり変更になってしまうんですよ。

で、モデルイヤー2015年のXC60のスペックリストをみた私は思わず例のセリフを叫びました。
「なん……だと!?」
2015年モデルが出るのを知っていて、しっかりとした覚悟をしていた私ですが、コレにはさすがに驚きました。
というか、全くの想定外でした。
VOLVOめ!

説明しよう。
他の装備についてはまあいいんです。
問題は純正NAVIです。
2014年モデルに搭載されていたカーナビはデンソーのものでした。
これはEVOQUEに搭載されていた純正ナビと全く同じエンジンを使ったカーナビで、案内してくれるお姉さんの声は当然ながら同じ。
特定の交差点で妙にテンションが上がってしまうクセも全く同じ。
要するに「バカ確定」のナビだったわけです。
が、それはいいんです。バカとハサミは使いようですから。既にEVOQUEで1年以上バカと付き合って来てますから、バカだと思って付き合えば、それなりに楽しい関係が築けるってやつで、言わば折り合いをつけながらお付き合いをしておりました。

その純正ナビが2015年モデルからミツビシのソレに変わるという情報も私は既に入手しておりました。
なのでそれもいいんです。ミツビシといえばエクリプス。あのエンジンを使ったナビの性能には興味はありましたが、所詮はVOLVOのインタフェイス哲学にひれ伏したカーナビですから、過度な期待はしていませんでした。
問題はカーナビ本体というかハード面ではなく、まさにソフトの部分。
「毎年最新の地図データに【無償で】更新するサービス付き」

「なんですとー!」
さすがにそんな話は聞いていませんでした。

ここで補足しておきますと、こういう純正ナビでも地図データは更新されます。スマートフォンのナビアプリがリアルタイム的に更新し続けているこのご時世ですが、据え付けナビの地図データは1年が標準的なタームなんです。
まあ、それはいいんです。よくはないですが、そういうものだと思って付き合っているのであきらめてますから。
問題はその更新データが高い、ということなんです。
私の経験では、だいたい25000~30000円です。
DVDナビの場合、あのDVD一枚がその値段なんです。
HDDタイプの場合は、HDDを取り出してメーカーに送ってかえってくる、という手順でだいたいナヴィが使えない期間が少しあるんです。
毎年ナビの地図データに35000円とか!
しかも「最新」と言いつつもそういうデータって実は1年くらい遅れた情報だったり、なんてのがザラなんです。
「この間開通した高速道路」はたいがい載ってないんです(経験上)。

「おいおい、それなりの値段の車を買っといてそれくらいケチケチすんなや、みみっちいな!」 といわれるとその通りで話はそれまでなのですが、でも、そろそろキレそうなんですよ。
リアルタイム更新など当然なく、1年遅れのデータを3500円で買い続ける苦痛。
ざっと計算すると、NAVIの使用料が毎月3000円ってことなんですよ?
いや、うなるほどお金持ってたら別に全然オッケーです。
でも、庶民にはこたえるんですよ。
駐車場代もかかるし、任意保険だって車両保険があるので結構な金額になります。自動車税もありますし、毎年じゃなくても車検がきます。とうか1年点検は欠かさず出しますのでそれもランニングコストでしょう。

つまり「無料更新、ちょーうらやましいー!」ということなんです。
いや、マジで悶絶しそうでした。

「なんだよ、知ってたら言ってくれたらいいのに!」
「いや、マジであのときはまだそこまでは知らなかったんッスよ!」
「差額を払うから2015年モデルに交換することを要求する」
「無茶言うな!」

というのは私の脳内での会話ですが、まあ、そういう感じで2014年後期モデルもナビについては盤石とは言えなかったぜ、な感じなんです。
あ、エンジンとトランスミッションの組み合わせは、一部の妙なオラオラモデルを除くと、現行2000㏄ではベストだと思います。
そう、車はいいんですよ、車は。気に入ってますし、愛してますから。
問題はNAVIなんです。

先日、仙台にロングツーリングしてきました。
で、思い知ったんですが、ここへきて結構な数の道路が
「私の愛車のNAVIにはそんざいしていないいいいいいいいいいい。きぃいいいいいいいいいいいーーーー」
な状況なのだということを。

「どうしようねー」
「当分スマートフォンのナビアプリと比較しながらルートの穴を探らないとねえ」
仙台からの帰路、社内でそんな話をしていた矢先、こんなニュースが飛び込んできました。

「京都縦貫道の全線開通が7月18日(土)14:00に決定いたしました! 」

そう。これは身近な高速道路なんです。
さらに2年も待たずに悪名高き渋滞の名所「宝塚トンネル付近」をバイパスする新名神も開通します。

つまり!
「結構早期に訪れた純正カーナビの陳腐化」
っていうヤツに頭を悩ませている今日この頃なのですよ。

で、今後のカーナビをどうしよう、という話をしております。
選択肢は次の通り。

1)毎年純正の1年遅れのMAPデータを買う(イニシアルなし。年間コスト約35000円)
2)据え置きNAVIを導入する(イニシヤルコストが50万~100万 年間ランニングコストなし)
3)ポータブルNAVIを購入して、自分で設置(イニシアルコスト 2万~5万 年間ランニングコストは0~15000円)
4)ブラケットを設置し、スマートフォンもしくはタブレットをカーナビとして利用(イニシアルコストおよびランニングコストはカーナビとしては0円)

1)はもう、買うと負けだと思います。
2)は当然、イニシアルコストが高すぎて話にもなりません。
いきおい、選択肢は3)か4)になってくるのですが……。

コスト的には4。
「いざというとき」のために、一応iPhone 6Plusも対応可能なブラケットはトランク下に常備してます。
なので実現性も◎
MAPは常に最新ですし、いい事ずくめに思えます。
ただし、この場合はNAVIとしての基本性能に問題があります。
色々ありますが、一番の問題は熱暴走です。測位能力が不安の二番目。GPSのみで、GLONASSもみちびきにも対応してません(今のところ)。

残るは3)ですが、カーナビとしての基本的な性能を享受しつつ、カーナビらしいインタフェイスを有している、要するにカーナビ専用機であるところのポータブルカーナビの設置というのが現実的な妥協案だと思うわけです。
候補はパイオニアの楽ナビポータブルとPanasonicのゴリラシリーズです。
理由はこの二社は最長3年間の地図データ更新料を含んでいるからです。
大事なのはデータ更新です。

で、その二社をもう少し詳しく調べると、一長一短であることがわかりました。
地図の更新、というポイントで選ぶなら楽ナビです。こちらは毎月更新データを配信してくれますし、年に二回全更新とやらをやってくれます。ゴリラは上位機種のみ対応。でも年に6回とパイオニアの半分。
渋滞回避機能もVICS同様ゴリラには上位機種にしかありません。楽ナビはVICSによる渋滞回避機能は当然として、オプショナル・フィーを払うと「スマートループ渋滞情報」を利用したより細かい渋滞回避ルートを演算してくれるんです。
ちなみにVICSがカバーしている渋滞情報は7万キロ程度。スマートループ渋滞情報は33万キロ以上の道をカバーしていますから、渋滞が多い地域、つまり都市部や都市近郊を根城にしているひとには楽ナビの方が断然有利だと思われます。

しかしポジショニング性能はGPSだけを利用する楽ナビに対し、ゴリラはGLONASSもみちびきも受信できますから、これまたビルが多い都市部などではマップマッチングではカバー出来ないズレを修正できる可能性が高いわけです。

地図の画面もゴリラが性能は上かもしれません。
縮尺を下げた時の地図の一覧性がゴリラの方が上に見えるんです。

というところで、とは言えマップ更新と渋滞回避は地図の見やすさやポジショニング性能を多少捨てても魅力的だな、と判断しました。
要するにパイオニアのポータブルカーナビ、楽ナビを候補として動き始めたわけです。

で。
その途中で偶然こういうモノを見つけてしまったんです。

これ、基本的にスマートフォン画面をミラーリングするわけで、スマートフォンを使うデメリットは消えないわけですが、なんかそれを補ってあまりあるブツじゃないかと思い始めてソワソワしてしまっているんですが……。

買いですかね?
スルーした方がいいですかね?

値段も楽ナビのフルセグモデルと同じくらいなので、超悩んでます。