趣味と暮らしにまつわる「モノ」に一喜一憂するブログ

★憧憬のシンセミア【SIGMA SD1】VIII

カメラ

(初出:2011/06/14)

(SD1/17-50 OS)

私は自分がこれほど甘い人間だとは思ってもいませんでした。
SD1を使うまでは、自分の事を沈着冷静、計算尽くで行動を律することができる希代の人生に於ける戦略家だと信じて疑っておりませんでした。
しかし……

SD1のデキがあまりに悪すぎてぶっ飛んだ?
いえいえ。
SIGMAがまともなカメラを作って売るなんてこれっぽっちも思ってなかったので、それはないです(いえ、ホンの少しだけ、そこそこマトモだったらいいな、とは思ってましたけど、まあそれは妄想だとわかっておりました)。

その甘さとは……
それはPC環境です。

私のメインマシンはAppleの現行のMacBook Pro 17インチモデル改(ナツミ・スペシャルと命名)です。
何がスペシャルなのかというと

1)メモリが8GB
2)HDDではなくSSD仕様

の2点(それだけでスペシャルとか……(^_^;)
なので「これくらいのスペックがあれば、余裕でしょ?」
そう思っていました。
「かかって来いや! SD1のX3F!」
ってなもんでした。
それが甘かったんです。orz
これはから天ヶ瀬ならぬ甘ヶ瀬と呼んでいただいて結構です。

いえ。
ひょっとしたらPCの問題ではないのかもしれません。
私のMBP以上のスペックのデスクトップPCでSPP5.0を走らせてもひょっとしたら同じ事なのかもしれません。
そうなるとSPP5.0が悪い、と言う事になるのですが……。

とてもじゃないですがまともに向き合おうという気にならないくらい重いんです。

まず起動します。
アプリの起動自体はSSD効果もあってほぼ一瞬です。
ですが、フォルダを読み込むのに異常に時間がかかるんです。
たかが50枚程度のSD1のX3Fが入ったフォルダを読み込んでソフトウェアが使用可能になるまで、優に一分以上かかります。というか、いつもムッとして他の作業をするので実際にどのくらいかかるのか計ってません。
ストップウォッチ片手にレインボーサークル眺めるとか、そんな暇人じゃないんです。

じゃあ表示された後はサクサクか? というともちろんさにあらず。
X3Fをダブルクリックしてウインドウが立ち上がるのはSSD効果もあってほぼ一瞬ですが、ご存じの通り初期に表示されるのは中味のサムネイルみたいなもので、X3FをSPP5.0が解析して表示するのはその後です。
それに二十秒以上かかります(けっこう正確な腹時計で計測しました)
SD15のファイルでも五秒程度かかりますから、ファイルの大きさを考えるとまあ妥当なのかもしれませんが、20秒はキツいです。
そしてピクセル等倍というか、拡大したりするのに、ボタンを押してそういうモードに移行しないといけないのですが、これにまた二十秒(腹時計)
そしてXオートモードが存在するのに、現在のVersionだとそのボタンを押しても機能していません
これは明らかなバグ。
こんなこと、SIGMAは絶対ハナからわかってるはずですから、未実装のままリリースしたに違いありません。
「すみません、バグがありました。てへっ」
とかってシレっとVersion upするのでしょうが、これは確信犯でしょう?
SIGMAというのは本当に客をナメ切った会社だなって思います。
社長はTwitterなんかでつぶやくヒマがあったら、まともなSPPを作って出すべき。
ユーザーをどこまでコケにしてるのかなあって本気で思ってますよ、私。
で。
さらに現像結果をjpegやTiffに保存するのにこれまた二十秒(腹時計)。
SE/30でPhotoshop 2.5をいじってたあの時代のフォトレタッチの方がまだ快適だったかもしれません。

これを読んだ(読むわけないけど)山木社長は「それはあなたのPCがパワー不足なんですよ」って言うのでしょうか。
「SD1使うなら、パソコンじゃなくてスパコン使わなきゃ」
って言うのでしょうか?

まあ、スパコンもいいですけど、だいたいスーパーコンピューターってMac OSとかWindowsが走るんですかね?
SPP、その二つのプラットフォーム用しかないんですけど。
あ、エミュレータ走らせるのかあ。(゚_゚;)

って、もしそんなのが必要だってんならSD1はそもそもコンシューマ用デジカメじゃないですから。
「産業用」とか「軍需向け」とか書いといて下さい。だったらハナから手を出しません。

なので、もうちょっとまともなソフトを出して下さい。
あとね、よく落ちます。
私のMacが悪いんじゃないと思います。
私は複数のMacとWindowsマシンを持っていますけど、みんな一緒です。
こんな基本的なサービスというかアタリマエの事がちゃんと出来ないなら、非常に迷惑なのでカメラなど作らない方がいいですヨ。
現像ソフトなんて普通に動く事を前提にユーザーは購入するんです。
買ってからマトモじゃないからとって返品受け付けてくれますかね?
いえ、受け付けてくれるならいいんですが。
あ、アメリカだと受け付けてくれるのかなあ。
という事はナメられてますね、日本人。

↓そのダメダメなSPP5.0でプロセッシング。
まだまだ傾向はつかめていませんが、どうやらSD1は緑系(葉っぱ系)が画面の多くを占めるとAEが暴走して大露出オーバーに発狂する感じ。
白飛びも唐突で、粘りというものがいっさい感じられない出来です。
努力をしない中途半端な秀才のようですね。
ちなみに扉の画像ですが、撮影時に-2.7EV補正をしましたが、なぜかSPP5.0の撮影情報には反映されず(バグ?)
SPP5.0上で-1.6、その他ちょこちょこいじりました。
勿論飛んでいるところは出てきませんでした。

↓そして下にあるのがフルオートで撮った時の発狂AE状態。
なお、全部評価測光です。
私は中央部重点とかスポットとかそんな前時代的な測光方式は使いません。
21世紀とはつまり評価測光の世紀!
評価測光こそカメラの本質!
つか、ほとんどのメーカーは評価測光がとても賢くなってますので、AEロックや露出補正を使えば、もはや他の測光方式にかえる必要が無いほどですから、それに体が慣れてきて変更なんてめんどくさくてできない体になっているだけなんですがね。

なお、SD1の名誉のためにちょっとだけ弁護しておくと、緑いっぱいじゃない場合はそこそこまともです、AE。
まあこの辺はどんどん撮って癖を掴むしかないのでしょうけど。

というか、とっとと改善ファームウェア作れや!