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★信頼できない。 RICOH GR Digital III

カメラ

(初出:2010/11/03)


(GR Digital III)

GR Digital IIIはでかい。
「バカいうな!」と言われそうだけど、S95と比べたら二回りもでっかい。
低機能なくせに、この図体かよ、と、ちょっとうんざりしました。

そこで、画角換算28mm対決、GR Digital III vs. PowerShot S95 という話になるのは当然の流れです。
でも、空気を読まない私ですから、そんな対決はしないわけです。
だって今更でしょ?
たぶんGR Digital IIIとS90が出揃った時にいろんなところで比較され尽くしているのでしょうし(知りませんが)。

各部を時代に合わせてブラッシュアップし、掲げたコンセプト(から導いた理想の数値)により近づけた一台として投入されたものが、今私の手の中になるGR Digital III。
同様にCanonが「凝縮したGシリーズ」敵な位置づけで出した前モデルS90の改良版、PowerShot S95と並べてみるとなかなかに興味深いものがあります。
第一声が、

「でかいな、GR Digital III!」


(EX-Z330)

あ、S95の方がでかく見えるとかいうのはナシですから。
パースのマジックですから。

いや、マジででかいんです、GR Digital III。
というか、S95がコンパクト過ぎるんでしょうか。
今までS95が余裕で入っていたケースに入れるとピッチピチで「ムリ」だったのでかなり大きいと思ってはいましたが、並べてみると相当でっかい。

「あれ? GR Digitalってもっと小さくなかった?」

そう疑問に思っちゃいけないのでしょう。
何度も書きますが、S95はそれだけコンパクトに出来たカメラだという事でしょう。


(GXR/P10)

対決と言ったってS95はズームレンズでGR Digital IIIは単焦点レンズ。
単純に比較はできませんが、28mm固定カメラとして使う事を考えると立派なライバルになり得ます。
だってS95って28mm(換算画角ですが)ではf2.0という明るさを誇るレンズを持っているからです。
これはf1.9を標榜するコンパクトカメラ最高の明るさを誇る(たぶん……ですよね?)GR Digitalとほぼ同じと考えてEでしょう。
実焦点距離も全く同じ6mm。
要するに「勝負だ!」の間柄になってもぜんぜんまったく、これっぽっちもおかしくない両機なんじゃないかという事です。
たぶん「宿命」なんかは全く無いけど「気がつけばライバル? みたいな?」という間柄くらいではあるはずです。

実際にボッタクリ価格だったGR Digitalの価格が下がってきた事により、両機を天秤にかけてどちらを愛機にしようか考えている人も多いんじゃないでしょうか。


(GXR/P10)

正直に書きますと、S95が完調ならば、GR Digital IIIよりS95を選びます。
それも全くの迷い無く。
ええ。心に一片の曇りもなくササっとS95を手にとって、GR Digital IIIは蹴飛ばしてゴミ箱行きです。

それほどまでS95の画質はいいんです!!

じゃなくて、海外旅行に胸ポケット(じゃなくてもいいけど)に忍ばせておく懐剣としてはS95の方がふさわしいと私は考えるからです。
実際問題、レンズの描写性能だけを取り出すと、S95はGR Digital IIIの敵ではありません。そもそも歪曲性能が全く違いますから、町並みを撮る時とか、建物の輪郭線がスーッとまっすぐなのは気持ちがいいわけです。
S95はデジタル補正をしているにもかかわらず甘いンです。


(GR Digital III)

 

とは言え、レンズが多少暗かろうが、GR Digital IIIよりノイズ耐性が高いS95は望遠がちゃんと付いている。
GR Digital IIIだってデジタルズームというかトリミングすればいいんですが、それはS95だって出来ちゃいます。
私が年末に予定しているのは天気の悪いヨーロッパです(決めつけてますが)。
しかもクリスマスマーケット大盛況の中に行くので、メインは夜です。
F1.9オンリーのGR Digital IIIとf2.0で、かつ新型手ぶれ補正機能で武装したS95。
シーン適合性は火を見るよりも明らかと言えるでしょう。

「敗れたり! GR Digital III」

そうなんです。
戦う前から勝負はついてるんです。

私が求めているのはGR Digital IIIみたいな不自由な単焦点カメラではなく、利便性の高いズームと、ぱっと見て見栄えのいい写真が撮れて、暗いところに強い(高ISOでも耐えられる)、出来るだけコンパクトな、それでいて質感の高いカメラなんです。

GR Digital IIIなんて、マテリアルこそマグネシウム合金なんて言ってますが、そもそも見栄えやフィニッシュが悪くて相当にダサいと思います。汗臭いっていうか。
ストロボ部分がボディとあからさまにマテリアルが違う感じなのがもうヤレヤレです。これだけで私は萎えてしまう。
これを男っぽいとか、道具としての質感が高いとか、それはもう盲信から生まれた勘違いに他なりません。
でもまあ、見てくれや質感は人それぞれでしょうから否定しても意味はないのですが、言わずにおれない性分なわけです。

話は変わりますが、男っぽいと言えば最近「漢」と書いて「おとこ」と読ませている媒体(webや漫画とか)が多いんですが、これってうーん、何なんでしょうかね?
ATOKでは当然変換しませんし、漢民族を礼賛しているんでしょうか?
漢民族こそオトコの手本だとでも言うんでしょうかね?
という事は中国礼賛?
じゃあ「おんな」は魏? 蜀? 呉? 秦か? 夏か?あ、周か。周なんだな?? 下に穴があるし(おいおい)。

て言うか、中国側による日本の若者(じゃないかもしれないけど)の密かな洗脳活動?
いや、とってもキモチワルイ読ませ方なんで、ふと思い出しちゃって書いてみました。

閑話休題。

要は適材適所。
GR Digital IIIをチョイス知る人が居てもおかしくないですし、そう言う人はGR Digital IIIのもつ唯一の画角を生かした撮影スタイルをちゃんと持っている人なんだと思います。
そもそも「保険」のサブカメラとしてしか考えていない私と違い、ほぼメインで使おうと思っている人にとってはレンズの描写性能を極めたGR Digital IIIは大きさと性能のバランスがとれた「ファーストカメラ」であっておかしくはないのでしょう。

と、ここまで書いて気付きましたが、「保険」のサブカメラ、メインのカメラがイカれた時の非常用と考えた場合、リコーのカメラを持っていくのはどうなんだろうか?
ええ、信頼性が欠如しているリコーのカメラをわざわざ持っていく気になっている私自身がそもそもどうかしているのかもしれません。

勿論リコーのカメラの不良率が業界で突出しているかどうかなんて私にはわかりません。
要するにこういう「思い込み」は「私データ」だけになるわけですが、それを考えるとリコーの不良率は突出しているんですよ@私。
購入して一度も壊れなかったのは、確かCX2だけじゃないかと。
あとは全部初期不良もしくは工場行きを経験していますから。
GR Digitalなんか初期不良一回、修理二回。
GR Digital IIも修理経験あり。
古いカプリオ時代のものなんて旅先で二度死んでます。
一度なんて海外旅行に行くからなんかカメラ貸せ、と会社の部下に脅されて貸したGXだったかGX8は、ミラノ観光途中でレンズが引っ込まなくなって終了。
かわいそうに彼女は帰ってきてベソをかきながら
「すみません。修理代は私がもちます。なんなら新品買って弁償します。借り物なのに壊しちゃって本当にごめんなさい」
的に土下座で(ウソです)謝られてしまい、リコーを心底恨んだものです。

「こんなポンコツ押しつけやがって、一番いいところで私は写真なしかよ? ワザとか?イジメか? かえったらギッタンギッタンにしてやる」

と考えるのが普通なのに(普通か?)彼女は壊した時から旅行中ずっと「申し訳ない事をした」と落ち込んで、それからは心から旅行を楽しむ気分ではなかったそうで(一緒に行った友人談)、思わずリコーに変わって土下座しましたよ(心の中で)。
ええ、勿論新品を買ってもらって、それを翌日返品して、私はうっしっしでしたけどね(ウソですよ、嘘。リコーに修理にだしたらもちろん無償で修理されてきました)。

とまあ、そんな忘れられない負の思い出が一杯詰まったリコーのカメラの信頼性ですから、GR Digital IIIも故障率90%程度はあるわけです。私の中では!

でも、いい事を思い付きました。
「そうか、GR Digital IIIのバックアップ機を持っていけばいいんじゃん。S95とかコンパクトだし、ぴったりだよね」

……あれ?