趣味と暮らしにまつわる「モノ」に一喜一憂するブログ

★多様化するカメラ。その象徴としてのPENTAX I-10

カメラ

(初出:2010/05/05)


(GF1/LEICA DG45mm)

「バッカじゃないの?」
webニュースで見たPENTAX Optio I-10に対する私の第一印象がこれ。

でも、どうだろう?
発売日に手元にあるって……なぜ?

とまあ、いささか旧聞なカメラで恐縮です。

いえ、このカメラの歪曲がどうの、近接撮影能力がどうの、描写性能がどうの、手ぶれ補正機能の利きがどうのこうのと言うつもりはありません。
というか、そんなものさしで計ってしまったら、ゴミカメラ確定ですヨ、これ。

でも、いいんじゃないかと思うんです、これ。
多様化とかタイトルに書いてしまうと、こう、大上段で批評している感じですが、実はそうじゃなくて、ユルく許す「実用おもちゃ」みたいな。
同居人のメモカメラとしてどうかな?という思惑にはピッタリのような気がしてきて手に入れたのですが、あに図らんや大歓迎の大満足状態。
用途に依って何でも使う同居人ですが、普段自分のカメラとして今持っているのはLEICAブランドのコンパクトカメラ、C-LUX2です。
このC-LUX2ってヤツ、メモカメラとしては充分な性能で手ぶれ補正も充分な利きを見せるムダに高価だったことを除くと欠点のあまりない普通のカメラです。
でも顔認識とかはやっぱり便利ですし、最新のカメラに変えようかな、と思っていた所にタイミング良く発売されたのがI-10だったのですが、本人はいたくお気に入りで「冗談みたいなところが素晴らしい」とまさにツボのようです。
値段、1/3くらいなんですけど、C-LUXの。
ま、値段とかもう関係ないですからね。

で、黒はアリエナイでしょ、このカメラは白でしょ? と言うことで白を。
ついでに同居人は私と違ってカメラなどのデリケートな工業製品に対してケータイ並みの過酷な仕打ちをする人なので、C-LUXも傷だらけですから、ここは一つ「なーんちゃって感」を盛り上げる純正のボディカバーも同じ白で付けてみましたあ、という感じなんですが、これもまた「冗談みたい感」のパワーアップになったようで、いたくお気に入りです。

早速稼働中ですが、上がってきた写真を見てもKG版ならまったくもって充分ですね。
52インチテレビでも充分です。(フルハイビジョンとか言ってもたったの二〇〇万画素程度ですから、今のデジカメは全部オッケーですが)
まあ、ガマットが全く違うテレビに写すと赤が飽和しちゃっているとか、細かい事を言い出すと安カメラ(極小素子の画像エンジンasicにコストかけてない入門機という意味)なりの色再現なんですが、もう充分かなあと。

それにしてもPENTAXは上手いところを突いたな、と思いました。
auto110を知っている人は苦笑しながらもOKでしょうし、知らない人は単に一眼レフのパロディとしてOKでしょうし、叩きつけたくならない程度にチープで安っぽい感じは身の丈に合った描写や性能に対して文句もないなと思うでしょうし。

見た目よりかなり薄くて小型なので、メモカメラとしてスルっと鞄の何処かに入れておくのもいいかもしれません。(その時は野暮ったいのでケースなどには入れない方がいいですけどね)