趣味と暮らしにまつわる「モノ」に一喜一憂するブログ

☆DEFENDER日記:その2 こだわった装備と譲れないオプション【LAND ROVER DEFENDER 110】

DEFENDER 110

にゃんぱすー( ゚Д゚)

MINIのコンバーチブルが日本でも発売されましたね

MINIはドイツ車だから「コンバーチブル」じゃなくて「カブリオレ」じゃないの? なーんて思っているのは私だけでしょうか?

ちなみに今回の新型MINI コンバーチブル※は英国の工場で生産するようで、英国生産車だからコンバーチブルなのだ、と無理やり納得することについてはやぶさかではございません。

※正しくはMINIクーパーコンバーチブル

DEFENDERの「次のクルマ」が人生の「アガリのクルマ」だとしたら、クルマライフの最後をMINIのコンバーチブルとともに過ごすのは悪くない選択肢だな……。

などとチラっと考えたりしておりますが、さすがにまだ「次のクルマ」を考える段階ではないというか今はDEFENDERのカスタマイズ……(というにはおこがましい小物ばかりですが)のことで頭がいっぱいですしね。

というわけで今回は前回書き忘れていた項目を補足する感じの購入編におけるおまけネタ回となります。

◎Xグレードを選ぶ理由になった装備

モデルイヤー25.5になったHSEでは選べず、その装備が欲しければXを選ばざるを得ない装備のうち、私が「これは欲しい」と思っていたものが3つあります。
以前のモデルイヤーのコンフィギュレーターでは選べていたものもあるんですけどいつの間にかXの標準装備のみとなっているモノたちです。

〇色付きブレーキキャリパー

まずはサイドビューからいきましょう。

・X-Dynamic HSE

・X

以前は他のグレードでもオプションでチョイスできてましたね。
しかも黒とかシルバーとか色の選択も可能な時期がありました。
25.5MYではXがオレンジ色のキャリパーが標準装備されているだけで、オプションとしてはオミットされてしまいました。

私が今まで乗って来たクルマの中で色付きキャリパーだったのはMacan GTSが初めてです。
というか、ずっとあこがれてたんですよね、色付きキャリパー。Macan GTSでも密かに自己満足度が高い装備の一つでした。
キャリパーの着色(塗装)は業者に頼んだり場合によっては自分で塗ったりすることも可能ですが、私の場合は自分でやる環境は安全面の問題でちょっと用意できませんし業者に頼むと仕上がりはキレイだとしても結構な金額になりますし1台主義の我が家の場合は数日間クルマが手元を離れるのも問題です。そもそもそれまでのクルマのブレーキキャリパーって見た目を気にした作りになってませんでしたので色を付けてもルックスがよくなるわけでもないわけで……。
DEFENDERの場合はHSEだとシルバーっぽい塗装がされているようでこれはこれでシックでいいと思っていますが、彩色好きの私としてはこういうところに強めのアクセントがあるとやっぱり気分が上がるよね、という感じで欲しい装備だったのです。駐車場に止めてある自分のクルマに近づいていく時にいつも目が行っちゃうんですよね。一度赤いのに慣れると色がないときっと寂しいなと思うんです。

〇クリアタイプのリアコンビネーションランプ

次はリアクォータービューなどを比べてみましょう。

・X-Dynamic HSE

・X

これはXにのみ標準装備されていてオプションなどではチョイスできません。
これの何がいいって、リアパネル部分が実にすっきりしていることです。

実はここ、赤い枠の通常品とXのクリアタイプのほかにもう一つ、ブラック(スモーク?)タイプもあるんです。これは2代目、つまり現行のDEFENDERは発売に併せて007の映画で使われた真っ黒けDEFENDERのテールランプに付けていたもの。そしてそれを記念して特別仕様車が台数限定で発売されまして、それにも装着されていたような気がします。

実は普通の赤いコンビネーションランプでもサードパーティの用品を買えば件の007版ブラック系に変更することが可能なのです。そのパーツは「かぶせ式」なので上から張り付けるだけで誰にでもカスタム可能ですし、何より安価。


でもこれ、ちょっと問題ありでして……。
ええ、照度が足りなくて車検に適合しないんです。

他人の行動についてどうのこうのは言いませんがライトの照度を車検に通らないほど落とすカスタムは安全性を担保する観点から私は装着できません(通る可能性もありますけど普通は車検時にはがすでしょうし通ったという話は聞きません)。

なので「じゃあXのパーツを取り寄せて交換すればいいじゃん」と思うわけですが、実はライト部分だけの交換じゃなくて上の画像が1ピース、つまりコンビネーションランプが埋め込まれているパネル単位でのアッセンブリー交換になるんですよね。

こちらだとクリアもブラック系も存在しております。
DEFENDERオーナーは黒好きばかりのようですが、ブラッククラブに入っていない私としてはクリアの方が上品で好みです。

こちらはネット上で購入可能です。ただしサードパーティがわざわざ仕上げたよくできたコピー用品というよりおそらくは純正パーツの横流し(転売ともいう)ではないかと思われます。
なので結構お高いんですよ。ペアでざっくり10万円……まではしない、くらいですかね。
金銭感覚は人によって違うのでアレですけど残念なことに私は怪しい中華サイトでそこまで高額な商品に「賭ける」金銭感覚を持ち合わせていません。

またこの手のパーツを自分で交換できる人はいいとして持ち込みで業者さんに取り付けてもらうと工賃をとられます。
万が一純正品ではない場合、こういう保安パーツに関してはディーラー側が入庫拒否をする可能性もないとは言えません。
つまりリアコンビネーションランプの後変更に関しては高額な金額を払って正規パーツを交換するか、リスクを背負って廉価な商品に手を出すかの二者択一となりますが、私はどちらも遠慮したいのですよね。

〇オレンジ色の牽引フック

さあ、いよいよ細かい話になってまいりました。

こちらも再び同じリアクォータービューの画像を張り付けて比較しておきましょう。

・X-Dynamic HSE

・X

上に挙げた2つについてもほとんどの人にとってはどうでもいい部類のパーツですけど、趣味が高じている人にとっては重要なことなんですよね。
特に私のようにクルマを趣味というよりあこがれに近い存在、そしてそれが自分の人生において大きな比重を持つものだと思って疑わない、つまりちょっと壊れかけている(壊れている人もいます)人にとってはなかなかに悩むポイントなのです。

で、牽引フックです。LAND ROVER的にはリアリカバリーフック(露出型)と表記されます。

日本で発売されているDEFENDERはリアのモノブロックタイプの牽引フックが基本的に装着済み……だと思われます。
これは仕向け地によって違っていて必要がないのに牽引フックをむき出しにして走行することが認められていない国や地域もあります。その場合はここにねじ込み台座があって、付属品のフックをねじ込んで使うことになりますが日本はOKという事なのでしょう。
で、Xだけがオレンジ(ブレーキキャリパーもそうですが、個人的にはオレンジというより赤に見えます)なんです。
Xはオプションで黒にすることもできますが、他のグレードで赤の牽引フックをチョイスすることはできません。

ここで2番目に挙げたリアコンビネーションランプをクリアタイプにしたいという私のもう一つの意図がお判りになるかと思います。

リアコンビネーションタイプを目立たなくすることでここのワンポイントな赤(LAND ROVERはオレンジだと言い張っています)がちょっとしたアクセントというかチャームポイントになってくるわけです。

そう、これで赤(LAND ROVERは……以下略)のワンポイントがサイドビューとリアビューに控えめに存在することになり上の画像のようなリアクォータービューなんかでいい感じに見えるわけです。こういうのって「自己満足」の界隈ではポイントが高いと思うんですよ。テールランプが赤いままだとワンポイント感がスポイルされますからね。

当然ここもパーツとして取り寄せ可能だと思いますが、これも結構高いんですよね4万円とか最近は円安の影響で5万円くらいするんじゃないでしょうか。


HSEとXとの価格差を考えると5万円だとオプション代金だと思える価格じゃないかと考える人もいらっしゃるかもしれません。
ええ、私も当初はHSEをベースにしてXにある欲しい装備を後付けすることを想定していたのでそう思っていたんです。
が、しかし。
調べてみるとこのパーツって、どうやらバンパーを取り外さないと交換できないっぽいんですよね。違っていたらごめんなさいですけど、まあフックのカタチを見ればそうだろうなと思えますよね。
バンパーを取り外す作業とか私にはちょっと、いやかなりハードルが高い。手先はかなり器用な方なのと集中力も人並み以上にあると自負しておりますので取り外し方と適切な工具があればやり切る自信はありますけど手間と時間と肉体的なダメージを考えると自分で交換するメリットが見当たりません。
で業者に頼むわけになるのですが、それなりの工賃もかかることでしょう。つまり最初からついていることは大きなメリットなのです。

◎私がXをチョイスしたくなかった理由

今まではXをチョイスする理由を述べてきましたが、実は25.5MYになってそれまではなかった「Xを避けたい理由」ができてしまいました。
なのでHSEベースでXで欲しい装備を付ける方向で考えていたのです。

「Xのここが気に入らない」部分、それはアメリカでいうところのエンジンフード、イギリス的呼称だとボンネット部分。
Xはここが黒なんですよ。

どの色をチョイスしてもここは黒。


ついでにフロントグリルからバンパーにかけても黒。
どの色をチョイスしてもここは黒。

25MY、つまりほんの1ヵ月前まではボンネット部分はオプションで「ボディ同色」が選べたんです。もちろんフロントグリルもボディ同色のままです。

それがコレですからね。


個人的には何でボンネットを黒くしたいのかさっぱりわかりません。
もっともXで売れているのは黒か黒系が多いので大した問題ではないのでしょうけど。

以上、Xしか選択肢がないな、と思いつつもXはちょっとなあと思った私の心のうちでございました。

◎HSEとXの価格差と敢えてXを選ぶ意味

ちなみに私がカスタマイズしたHSEとXとの差額はざっくり40万円くらいです。つまり上記3つのパーツを40万円以下で調達できればHSEの方が私の好みに合うというわけです。主にボンネットとフロントグリルの黒塗り問題において。

そして出そろった情報を並べ、天秤にかけ熟考しました。その結果「Xにしよう」という結論に達しました。理由は「めんどくさいから」です。
ボンネットと鼻先が真っ黒なパンゲアグリーンのDEFENDERなんてそうそう走っていないでしょうし少ない=なかなか個性的だととらえるとそのうち気に入ってくる可能性も私の場合は高いと思われます。そうなると「カスタム塗装した」と考えることもできますし、だとすると40万円の差額はほとんどなくなってくるというものでしょう。

あとは昨今輸入車購入層界隈(どんな界隈なんだか)で物議をかもしている「半導体不足」を理由にした一方的な仕様変更のリスクヘッジを考えてもXが有利だと愚考しました。

DEFENDERの場合「半導体不足」を理由に数々の仕様変更がありました。
大きなものではメーター。フル液晶がアナログメーター+小窓液晶メーターに変更されたりインフォメーションディスプレイ(いわゆるNAVI画面)が大型のはずなのに小型に変更されていたりヘッドランプがマトリクスタイプだと思っていたら普通のタイプになっていたりだとか、デジタルバックミラーを頼んだのについてなかったとか個人的には結構クリティカルなパーツ類です。

だがしかし、最上位グレードのXだけはそれらがレスされることがなかったそうです。
数が少ないパーツはまずはXに優先的に回し、下位グレードはXに使った後で数が余った分だけ取り付けをする、つまり運がいい人にだけに回っていたというわけです。
そうなると私がHSEでカスタマイズして注文した場合、その装備品やオプションが100%反映されるとは限らないわけです。
もちろんこの「半導体不足」に関しては今のところは落ち着いているようですが、納車というか私の個体が製造ラインに乗る時に世界情勢がどうなっているのかなんて誰にもわかりません。

当然ながらたとえXであってもレスされないとは言い切れませんが、優先順位が上位にあることは間違いないでしょう。そのあたりの「保険」込みだと考えるとXの価格は「十分アリ」だと判断いたしました。

「鼻のまわりが黒い」私のDEFENDERが無事にラインオフして日本上陸を果たしてくれることを切に願ってやみません。

でもサングラスホルダーがレスされてるとか「半導体不足」は全く関係ないじゃんね。
実はアレは構造的な(つまり設計段階で)ちょっとした不具合があって(使っているうちにフタがパネル部分とツライチにならなくなる)その改善にはコストがかかることから「今なら半導体不足のせいにできる。どさくさに紛れてレスしちゃえ」となったそうです。なのでこれについてはXにも装着されていません。

◎譲れないオプション

最後に私がLAND ROVER車を買うなら絶対に付けたいと思っている装備について。

LAND ROVERといえばこの装備だと思っているくらい、個人的にはマストな装備です。
なんで「LAND ROVERなら」なのかというと、この装備は国産車はまあ当然として他の輸入車でも日本向けにはほぼ(全く?)設定されていないからです。

それは「フロントウインドウ熱線ヒーター」です。
LAND ROVER的には「ウィンドスクリーン(ヒーター付)」というやつです。
ちなみにこれは25.5MYでは次の装備とのセットオプションになっています(LAND ROVERではセットオプションを「パック」と呼びます)。

・ヒーテッドウォッシャーノズル
・ヘッドライトパワーウォッシュ
・ステアリングホイール(ヒーター付)

言い換えるといわゆるオプションのステアリングヒーターを付けたいと思うと「ウィンドスクリーン(ヒーター付)」が有無を言わさず装着させられるわけです。

前回の記事で「ディーラーが先行発注した納期が早いXがある」というエピソードを書いきました。
オプションといってもXはいわばフルオプションに近い状態なので外装色が黒でもいいならそれを契約しようと思ったのですが、その個体には「コールドクライメートパック」というこのセットオプションがついていなかったのです。

「ウィンドスクリーン(ヒーター付)」を別にしてもせめて(メルセデスが頑なに設定しない)ステアリングヒーターくらいは欲しい装備ですし、ヒーテッドウォッシャーノズルなんかは冬場では地味に有効な装備でしょう。ヘッドライトパワーウォッシュも雪道走行時の路面状況によっては安全性においても非常にありがたい装備です。
ですがディーラーはこのオプションを選択していなかったのです。

ディーラーが「コールドクライメートパック」をチョイスしていない理由としては2つ考えられます。
一つはディーラーがこの装備を「寒冷地仕様」だと考えているから。
大阪のディーラーですからね。
「こんな寒冷地用の装備を欲しがる人はウチの客には少ない」と考えても不思議ではありませんし、事実としてその店の客で「コールドクライメイトパック」を選ぶ人は少数派だったのでしょう。

考えられるもう一つの理由はこの装備が内包しているネガティブな側面です。
私が知りえる限りネガティブなポイントは2つあります。

一つはヘッドライトパワーウォッシュ、いわゆるヘッドライトウォッシャーですが、DEFENDERってこのウォッシャーノズルからウォッシャー液が漏れてくるらしいんですよ。これは個体差ではなくて多くの個体がそうなっていてディーラー側でも「仕様です」としてマトモな(というか根本的な)対策はしてくれないのだとか。憶測ですがせいぜい「ウォッシャー液を満タンにしないようにしてください」みたいなことしか言わない気がします。

もう一つは私が「LAND ROVER車なら付けないのはあり得ない」と言ってはばからないというかベタぼれしているその「ウィンドスクリーン(ヒーター付)」そのものに関するネガティブ要素。
これ、要するにフロントガラス、英国式に言うところのウィンドスクリーンのガラスに熱線が挟み込まれているモノなんです。
リアガラスは部分強化ガラスなので張り付けタイプになってしまいますがフロントガラスは合わせガラスなので挟み込み処理だと思います(たぶん)。
で、コレの何が問題化というと「熱線が気になって運転に集中できない」ということです。
私としては運転中にリアガラスをしょっちゅう注視するわけではないのと同様にフロントに熱線が張り付けてあっても運転中はその向こうの状況を見るわけですからどうでもいい話だと思うんです。見たければ信号待ちで思う存分見ればいいんじゃないの、と。

でもフロントガラスは目の前に常時存在するものなので熱線の存在が気になっていやだという人が一定数存在するらしいのです。
熱線といってもリアガラスのそれとはまったく違ってテクノロジーの勝利ともいえる極細感があってぱっと見は存在がわからないくらいです。
が、「一度気づくと無意識にそれを探してしまい、そして自分で探しておいてそれに対してストレスをもってしまう脳」の人にとってはその効果よりストレスが勝って「なんだこの装備は」となるのでしょう。

いわゆる雪国でDEFENDERを使う人の多くはたぶんコールドクライメイトパックをチョイスしているのではないかと思われますが、大阪在住だと「デフロスターもあるのにフロントガラスにヒーターなんて意味不明」だというライフスタイルの人が多いことは容易に想像ができますし、つまりは大阪のディーラーが「ウォッシャー漏れ」と「熱線見え」という2つのクレームを内包したセットオプションをチョイスせずに発注したとしても理解できるというものです。

ですがすでに述べた通り我が家の場合はこの「ウィンドスクリーン(ヒーター付)」はLAND ROVER車最大の特徴だと考えております。アタマが悪そうな言い回しをするなら「神装備」ってやつです。

10年以上前に私が初代RANGE ROVER Evoque Coupe Dynamic(長いな)を発注した際、カスタマイズ画面でこの「ウィンドスクリーン(ヒーター付)」という文字を見つけた時は小躍りしてポチったものです。
Evoqueと違いDEFENDERに問題があるとしたら「ウィンドスクリーン(ヒーター付)」が単体オプションになっていないことでしょう。確かEvoqueでは単体オプションだった……きがしております(違ったらすみません)。いやDEFENDERの問題ではなくてLAND ROVER、いや日本の受け側、つまりJLRジャパンの問題かもしれませんが。もっとも単体オプションにしちゃうと日本では初めてLAND ROVER車を買う層でこの未知の装備をチョイスする人はほとんどいない気がしますので啓蒙としてセットオプションにするというのは実は英断なのかもしれませんけど。

いろいろ言いましたが「ウィンドスクリーン(ヒーター付)」ですが、確かにネガを主張する人の言い分もよくわかります。
認識すれば見えるといいましたがそれは認識しなければ見えないと言うことなんですけど、実はこの装備、嫌でも見えてしまう状況もあるんです。
太陽光線の当たり具合がそれで、経験上太陽が低い位置にある時、つまり朝日や夕日が前方もしくは斜め前方にあって直射日光がフロントガラスに当たる状況になるとキラっと反射する部分があって存在が気になる場合があります。
あとは対向車がハイビームのまま走ってくる場合にも一部反射することがあります。

でもそういうものだと思っていれば全然気にならない……のが私達なので、たぶん多くの人はギャーギャーと騒ぐほどの問題ではないんじゃないかと思っているんですが……。
そんな軽微なネガティブ要素よりこの装備のメリットに目を向けるべきでしょう。
なんてったって、凍り付いたフロントガラスをリカバリーする際、こいつは火を噴くのですから。
いや、日は拭きませんが熱線は熱くなり、そりゃもうデフロスターなんか問題にならないレベルで視界確保できちゃいます。しかも短時間で。

Evoque Coupe Dynamicで初めての冬、このウィンドスクリーン(ヒーター付)のスイッチをオンにした際の感動はいまだに鮮明に覚えています。
私と同居人がどれだけこの装備に感動したかというと「この先ずっとLAND ROVERのクルマに乗り続けよう」なんて二人して真剣に言っていたくらいなんです。

今回も私から「次のクルマはDEFENDERにしたい」という話をした時、同居人が口にしたのは「LAND ROVERだったらアレがついてるよね?」という質問でした。
アレというのはもちろん「ウィンドスクリーン(ヒーター付)」のこと。
それくらい我々的にはこの装備は特別なものなのです。

だったらウインタースポーツをしない、もしくは自分のクルマではスキー場に行かない大阪人が敢えて選ぶ装備ではないと思う……でしょ?
実はそうでもないんです。
ウインタースポーツをしない人であっても屋外駐車場を利用している人にとってはたとえ大阪でも有効な装備だと私は思います。

大阪でも冬場は冷え込むことがありますし、その際屋外駐車場の車のフロントガラスは凍結しているわけです。
出勤に車を使っている人や駅まで家人を送迎することが多い人にはフロントガラスの凍結に対するストレスが確実に減る装備です。
事実、我が家がEvoque Coupe Dynamicを購入した時は駐車場は屋外の青空駐車場でした。自動車通勤はしていませんでしたが当たり前のように残業の毎日でしたので、頻繁に深夜に駅まで迎えに行ってました。
で、本当にらくちんだったんです。

この装備の恩恵を3回くらい受けた時に思いましたね。
「もう(Evoqueの代金の)元は取ったな」と。

大げさな表現だと思われるかもしれませんが、思わずそう思っちゃうくらい我が家的にはありがたい装備だったんです。
その後VOLVO XC60に乗り換えた時は本当にがっかりしたものです。
スウェーデンのメーカーが作っている車の癖に「ウィンドスクリーン(ヒーター付)」が設定されていないなんて!とVOLVOの企業姿勢に対しての私の評価は地に落ちておりました(大げさ)。

※ウワサでは過去においてVOLVOにも設定されていたモデルがあったようです。

漏れなく付いてくるといわれている「ヘッドライトウォッシャーノズル付近の液漏れ」は残念ですが所詮はLAND ROVER車です。そもそもビルドクオリティがいいわけないじゃないですか。(^^;
使っているうちに「そんなことは不具合でもなんでもなかったんだ」と思えるほどのポンコツ振りを発揮してくれるであろうことは想像に難くありません。
ええ、LAND ROVERのクルマを買おうと決めた時に覚悟はしました。だからウォッシャー液の漏れなんて私にしたら不具合でも何でもないんです。

最後の方ではLAND ROVER車を思いっきりディスっているように感じられたかもしれませんが、それはきっと気のせいです。

以上、私がXグレードを選んだ「実にしょうもない理由たち」と私が納期の早いXをスルーした「実に重要な理由」でした。

次回は「LAND ROVER車を買うにあたって覚悟しておくべきこと」でございます。

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