趣味と暮らしにまつわる「モノ」に一喜一憂するブログ

☆【PORSCHE Macan GTS】ダム!蓋!鉄!:岡山・鳥取(一部戦慄の?)ドライブ

ダムカード

にゃんぱす~(*’ω’*)

始まりました、ジロ・デ・イタリア!!!

無職でプーな我が家は「明日」を気にせず深夜でも観戦を堪能できるってわけです。
まあ、夜に弱いので基本的に日中に録画観戦するのがスタンダードなんですけどね。

それより奥さん、いやあ、マジでゴールデンウィーク明けの旅行はいいッスよ!
有名・人気観光地に人がいない!(*^^*)
ホテルも選び放題だし、時間だけじゃなくて心にも余裕ができるのか、宿泊したホテルのスタッフさんたちはどこもみんなフレンドリーで、話好き。地元情報なんて話し始めたら終わらないというかどんどん資料をだしてきて懇切丁寧に説明してくれたり、チェックインやチェックアウトだけでなく、散策とかでも出迎えやお見送りはスタッフ総出(かどうかは知りませんが)だったり、チェックアウトは「いやもう夕方までごゆっくりしていってください」でオッケーだったりと、マジでゆったりすごせました。


外人観光客もほぼ見当たらず、ストレスのない旅でございました。

いやあ、やっててよかったプータロー。
そんな無職の特権的平日旅行メモを備忘録的に。

◎ドライブシーズン、幕開け

我が家的にはGWあたりから活動シーズンに入ります。
理由は「ヒノキ花粉の飛散が終息するから」です。
なのでスキーを除くと我が家のレジャーシーズンは5月からスタートって感じなのでございます。

でも、今年はマジで大阪周辺も花粉が多かったです。
ここ数年は処方箋薬を飲んでマスクをしていればロードバイクによる朝練後に人間じゃない状態になるようなことはなかったのですが、今年はさすがにロードバイク朝練はあまりできませんでした。
外に出さえしなければ花粉や黄砂がどれだけ飛散しようが何の問題もないのは通勤しなくていい無職の特権ですね。

遅ればせながら在宅勤務から通勤必須になられたはたらく皆様にはお見舞い申し上げます。

◎目的は「蒜山高原」

というわけで活動開始です。
最初の目的地は蒜山高原に決定です。
選んだ理由は「なんとなく」としか言いようがありません。
「そうだ、蒜山、走ろう」みたいな?

おっと、これは蒜山高原から見た大山だった……。(^^;

強いて言えば数十年前、まだ私たちがオートバイでツーリングをしていた頃「大山・蒜山あたりはどこを走っても快適だったなあ」的な記憶があって「また走りに行きたいねえ」的なところから緩く目的地が決まったような感じでございました。
こういう「思い立ったらいつでもどこでも行ける」みたいなライフスタイルが確立できるのも無職ならではでございますね。
いやあ、リタイヤ後はマジで楽しい毎日でございます。
もっともこういう日々を送るために私は今までいろんなモノを対価として渡してきたのですけどね。

ともかく、目標は「蒜山高原」という漠然とした感じ。
日程はこちらも漠然と「二泊三日くらい?」とショート気味。

◎ダム活

言わずと知れたダムカード蒐集と組み合わせた人類の英知、ダム巡り。
今回は「がっつり系ダムカードハンティング」ではなくて「ムリなく行ける範囲でいいや」という感じでございます。
というわけで、今回のダムカードは7箇所(訪れたダムは6か所。一か所で複数のダムカードを配布していることがあるため今回のように距離的に旅程としていけないダムが出てくる)。

この中の「苫田ダム」が圧巻。
何がすごいって、私が訪れたダム(まだまだ大したことないですが)の中では、別格の黒四ダムを除くと「最も豪華なダム」でした。
規模はさほど大きくありませんが、見た目が堂々としているだけでなく新しいこともあってホスピタリティが充実しているんです。なんと放流口の真上に展望室を作っていて自由に見学ができちゃうというサービスっぷり。

わかりにくいですが、ブルーのゲートの上のガラス張りの部分が部屋になっています。下の写真が内側から見たものです。

これはそう、ダムの内部に入れるということなんです。

資料室もモダンで広くて寛げます。

模型欲しい!置くところがないけど。

あと、効能?も多いんです。

ダムカードの読み方?なんですが、右上のアルファベットはこのダムの機能(目的)を現しています。苫田ダムはそれが6種類。ダムの機能としてはフルマークなんですよ。ちなみにFは洪水調整、Nは河川の正常な流量維持、Wは上水道、Iは工業用水、Aは灌漑、そしてPは発電です。

右下にあるGはダムの形式を現していて、苫田ダムが「重力式コンクリートダム」という事がわかります。なお私は造形としてはアーチ形(AもしくはGA)が、構造としてはロックフィルダム(R)が好きです。

でも苫田ダム、シンプルながらおもてなし力が高くてファンになりました。堤頂部を車で走れるのも個人的にポイントが高いところです。

で、偶然発見した「ダム」(の一種?)
カードは有りませんが、ダム活の亜種としてパチリ。

◎蓋活

我が家的には一口に「蓋活」といっても2系統存在します。
一つは自治体系のいわゆる「マンホールカード」の蒐集活動であり、もう一つは「ポケふた」と呼ばれるポケモンGO!と自治体がコラボした「マンホールの蓋」そのものを愛でるという活動でございます。
※基本的に「ポケふた」にはマンホールカードのようなカードはない

残念ながら今回のエリアには「ポケふた」はなく、いわゆるマンホールカード系のみ三か所。

 

◎鉄活

我が家は二人とも極々軽微な「鉄」すなわち「鉄道」ファンでございますので、その活動もきわめてソフトなものでございます。
「わー、汽車(電車)だー」
「わー、駅だー」
「わー線路だー」
みたいな感じ?
そんな鉄活の一環として二泊のうち一泊は「窓から鉄道が見える宿」にいたしました。これはホテルの部屋から見た鉄道風景。

でも今回のトピックは時代の波に翻弄され、結果として一両しか生産されなかったディーゼル機関車「悲運のエース」ことDE50に遭えたことでしょう。


この悲運のプロトタイプのエンジンはなんとV型16気筒!最大出力は2000ps。
最強のディーゼル機関車はご存じの通りDF200ですが、これはディーゼル機関車というよりディーゼルエンジンを使ったe-power車両なので純粋な?ディーゼル機関車として、私はやはりDE50にロマンを感じるのです。
用途は全く違いますが、同様に時代の波に翻弄され短命で終わった蒸気機関車、E10系に似たものを感じてしまいます。

◎城活

今年から、ダム・蓋・鉄に加えて「城」を「活動領域」に加えることにしました。
と言っても世間の城好き、城ファンに比べると極めて「薄っぺら」な執着なので活動もそれなりに留めるつもりではあります。
ほとんどハイキングとか軽登山レベルの体力が要求されますしね。(^^;

ということで、今回のお城は津山城(址)。あの(どの?)森蘭丸の末の弟が津山藩の初代藩主(城主)だそうですが、その後お家断絶となりあとは徳川一族のものに。写真はお城ではなくて櫓。おバカな明治政府が行った廃城令により現存する建物はありませんが、住居として使われたと言われるこの櫓だけが再建されたそうな。

殿様もテレビみてたんですかね。

城と言えば石垣がいろいろと興味深いわけですが、津山城の石垣と言えばハート石。

そして落書き。「てんてるだいじん」か?

◎虎活

蒜山高原付近にある多くの道はいわゆる「スポーツカー」で流す為にあるような道といっても過言ではありません。
その昔、私達は同地をオートバイで訪れて信号もなく(少なく)交通量も少ないワインディングを堪能したわけですが、今回はそこをMacanで楽しもうというのが主たる目的でございます。

が、いやあ、GW明けの平日はまさに走り放題。(#^^#)
我が家には北摂のワインディングロードというホームグラウンドがありますが、蒜山高原付近は勾配も緩やかで道路幅が広くて比較できません。
まあ、ブラインドコーナーばかりの山岳ワインディングと見晴らしのいい高原ロードですから、そりゃそもそも違いますよね。
というわけで改めてMacanの良さを堪能したわけですが、Macanに限らず、どんな車でもこういう道路は楽しいわけで、全国的にはマイナーではございますが、大阪からは200km圏なので泊りがけでどこかドライブ、みたいなことを考える人にはオススメでございます。中国自動車道は80km/h制限ですが、そもそも閑古鳥が鳴く系の高速道路なのでこちらも基本的にマイペースで走れるので快適ですしね。

◎Google map vs. PDC NAVI(ポルシェ純正NAVI)

純正NAVIはいろいろ言われますが、システムの一部に組み込まれているのって何だかんだでいろいろと便利。
なので私は純正NAVIをメインに使っています。
みたいなことは何度も書いているわけですが、最近はちょっと学習して「ひと手間」かけるようにしております。特に今回のように土地勘がないところでは。

何をやっているのかというと、純正NAVIがひいたルートをチェックするというもの。
「いや、それって普通はみんなやっているでしょ?」という突っ込みは甘んじて受けましょう。
あんまりやってないんですよ、私。
NAVI様に身も心もささげて生きているようなところがあるんですよ。
何しろホンダの「エレクトロ・ジャイロケータ」というジャイロを使ったセルロイド式カーナビからこっち、ずっとカーナビ使ってますからね。

世界でも最古参のカーナビユーザーの一人なんスよ。皆さんのような「ポッと出」ユーザーとは年季と経験と信仰心が違います。


そう、経験は敬虔となり、神も仏も信じない無宗教な私ですがNAVIだけは崇拝の対象となっているわけです。なのでNAVI様が走行ルートを示されれば「はは。承りました。ではその通りに……」みたいな感じで盲目的に走り出すタイプです。
で。ご想像通り「うっそーん……」みたいな仕打ちをたまに受けるわけですが、その時は「私はまだ功徳が足りないのだな」と自省して終わっている、みたいな?

だがしかし。
そんなサル以下ともいわれる私の知能が、最近ちょっと進化しました。
原因はもちろん無職になって社畜根性がどんどん薄らいでいるからにちがいありません。
NAVI様に対する信仰も「あ、これが洗脳というヤツか?」と気づき(??)、まずは疑うようになったのです。

話を本題に戻しましょう。
車載カーナビにとあるダムを打ち込んでルートをチェックすると「いや、さすがにそれはないんじゃない?」みたいなルートが描かれていました。
なんというか超横長の「コ」の字型みたいなルートです。
お分かりいただけますかね?要するに「なんでそんなに遠回りを指せるのさ?」的なルートです。
過去にも何度か石油会社と政府に加担するような遠回りルートを表示している車載カーナビですから「またかよ」ってな感じで、Apple CarPlayに切り替えてGoogle mapでルート検索をしてみました。「セカンドオピニオン」っていうヤツですよ(?)。
すると「やっぱり直線ルートがあるじゃん」ですよ。
純正カーナビの闇というか政府とメーカーの陰謀?が露見した瞬間です。
私は当然のようにGoogle mapが誘う方向にMacanの鼻を向けました。

思えばこの時、いつも使っているYahooカーナビじゃなくてなぜかGoogle mapを使ってしまったことが敗因でした。
おそらく信心が足りなくなった私に純正カーナビ様が罰をお与えになったのでしょう。
もう一つの敗因は同居人の第六感に従わなかったことでしょうか。
同居人は自分のスマートフォンでGoogleのルートをチェックし「うーん、直登っぽい山越えだし、Macan向きの道じゃないんじゃない?県道っていうけど、林道レベルなんじゃ?」
Macan向きの道じゃない、すなわち離合に何がある、ようするに道が狭いんじゃねーの?という推理です。

確かにその可能性はあるでしょう。でも国道だって離合できない道は多いし、そもそも私はダム(カード)ハンター。ダムに続く道のほとんどは離合困難なMacan向きじゃない道なわけで、我々はそれを何度も克服してきた歴戦の勇士。多少狭かろうが私の車輪感覚と車両感覚をもってすれば何という事もなし。かつては方向転換ができない林道を1km以上も延々とバック走行してようやくUターンしたこともある猛者でっせ。
「まあ大丈夫でしょ。楽勝楽勝」

今ではそんなことを思っていた私をくすぐり倒してやりたい気分です(殴ると痛いのでイヤ)。

○岡山県 県道68号線

走行後、同居人がネット検索して知りました。
この道の血塗られた歴史を……。
八墓村のモデルってここだったんですね。
岡山県だということはうっすら知ってましたけど、今回の我々のドライブと八墓村が関係あるなんて毛ほども思わないじゃないですか。
走行後じゃなくて走行前に、Googlemapじゃなくてネットで文字検索していれば走ることはなかったでしょう。

というわけで、岡山に行くことがあれば是非県道68号線を走ってみてください。
どういう道なのかは、Youtubeに走行動画とかがありますので、そちらを参考に。
というか、お暇ならチェックしてみてください。下の動画が比較的情報が新しく、編集がいろいろと丁寧でわかりやすくてオススメです。ダラダラ流している多くのドライブ系ユーチューバーとはレベルが違います。まあ、あおり文はユーチューバーらしい陳腐系ですけど。
ただし、映像で見るとそれほど大した道には感じないんですよね。
勾配40%越え、とか車載カメラだとイマイチわかりにくいです。

写真だとさらにわかりにくいです。

惜しまれるのはドライブレコーダーの動画を記念に残しておけなかったこと。帰宅後に「そうだ!」と気づきましたが上書きされた後でした。

ちなみに車幅1926mm、最小回転半径6.1m超えのMacanで何の問題もなく走れます。たとえ車幅が2mあっても走るだけならどうということはありません。
横幅よりむしろ最低地上高を心配するほうがいいでしょう。
ところどころ落石がありますので、大きめのやつがあると普通の乗用車だと下をこすっちゃう可能性がありますし、ミスってヘアピンなんかでタイヤを路肩に落としたりしても同様です。なので走るならSUV系がモアベターです。
腕に覚えのある方は是非大きめのクルマで一度ご堪能ください。軽自動車だと騒ぐほどの道じゃないです。
やっぱジムニー最強ですな。

私?
私は二度とごめんですけどね。
距離自体は短いんですが、その間「対向車が来たらマジでヤだなあ」というストレスでハゲそうでした。

ちなみに八墓村のモデルになった30人もの大量惨殺事件があったのが道路を下ったところにある集落。
自分の知人や元婚約者などをしこたま殺した犯人はこの道路の頂上、すなわち峠で自殺したそうで件の峠にはお地蔵様が安置されておりました。

……是非。(‘ω’)ノ

◎寄り道

○山田養蜂場

有名な山田養蜂場の本社が津山。ハチミツスキーな我が家としては寄らねばならないパワースポット(?)です。その本社にあるモニュメントがちょっと……いや、かなり怖い。

なんでも天敵であるスズメバチを攻撃するミツバチの図、らしいです。大勢で周りを囲んでハネをすり合わせて熱で倒す戦術を使うそうですが、そんなんで倒れるんかいな?と思います。

養蜂場なので自分のところでとったハチミツを販売しているんかいな、と思いましたが、それはごくごく一部で、ルーマニアとかの輸入ハチミツを詰め替えて販売するのが主たる業務のようです。

とはいえ低温抽出とかにこだわっているそうで、チトお高い国産のハチミツを大人買いして帰りました。我が家はハチミツを舐めない日はない、ってくらいハチミツ依存症なので旅行先でハチミツを見つけると「地ハチミツだー」とついつい購入してしまうのでございます。この日はリッター単位で購入。散財いたしました。

○ひるぜん焼そば

蒜山といえばひるぜん焼そばだそうです。知りませんでした。ホテルのお姉さんにも「話のタネになりますし、ぜひ一度は食べてみてください」と圧をかけられるくらい。

基本形は「鶏肉・味噌ベースのソース」だそうですが、もちろん店によっていろいろと特徴を出している模様。

焼きそばとして普通においしくいただけました。

○ホルモンうどん

古くから牛の流通拠点だった津山がその歴史を背景に無理やり?でっちあげた?ご当地グルメ。

要するに焼うどんのバリエーションですが、結構おいしい。

焼きそばにしろうどんにしろ原価率が低く、ご当地グルメに「でっち上げやすい」ので各地にこういうのがありますね。どれもけっこうおいしくいただけるのですが、ご当地ではない人間にとっては「ぜひまた食べたい」と思うほどのものはおおくなく、普通の焼きそばの方がいいな、ってかんじになりますね。普通の焼きそばって何?っていう話はややこしくなるので考えないことにしましょう。

○ご当地総菜パン

これも地方でときどき発見することができる「焼きそばパン」ほどメジャーになれない総菜パンたちの一つ。

岡山では有名なパン屋さんらしいですね。かたくなに「ウチがアンパン発祥の店」と言い張る東京のどこぞの店と同じ名前ですが関係はなさそう。

パッケージの説明にかいてある「まんま」なパンです。けっこうおいしいのがちょっと悔しい。(^^;

◎走行データ

全行程約700km。帰宅後給油した際のデータです。この時点で10リッター以上燃料は残っていました。無給油でざっくり800km以上は走るのでけっこう足は長いと言えるでしょう。何かと助かる75リッターの大容量燃料タンクでございます(GTSのみ。他は65リッター)。