趣味と暮らしにまつわる「モノ」に一喜一憂するブログ

★【PORSCHE Macan GTS】でスキードライブ with MICHELIN X-ICE SNOW(SUV)

PORSCHE Macan

ちゃろー(*^^*)

ついに走ってきました、雪道を!

今回のスキー・ドライブの目的地は長野県。

白馬に行くならここでの記念撮影は外せない私。

というか、我が家のスキーはここ数十年は国内ではほぼ長野県内です。
大阪からは少し遠いのですが、同居人も私も基本的に信州のスキー場(白馬地域)でスキーを始めたのでなじみがあるんです。
同居人は高校時代はスキー部で、その合宿所が白馬にある関係で、自然に白馬デビュー。
その同居人は私のスキーの師匠なので、連れられて行くスキー場は白馬だったというわけです。
毎冬、二人で白馬のスキー宿で住み込みバイトをしながら天気がいい日は休み時間に滑っていたものです。懐かしい……。
というわけでまあ、白馬地域は庭のようなものです。むしろマイホームタウンよりなじみがあります。勝手知ったるなんとやらというやつですね。

とはいえスキーのたびに信州までドライブするのはさすがに遠いので、若いころは週末スキー場として使えるところがないかと近畿圏のスキー場に足をはこんだのですが、なんだかんだで肌に合わず、結局スキーは信州に行くのがアタリマエになっております。

◎ゲレンデについて

今回の滑ったゲレンデは白馬では岩岳(白馬岩岳スノーフィールド)と、長野の戸隠スキー場の2か所です。

特に戸隠はここ最近では白馬よりヘヴィローテーション的に利用しているゲレンデです。
理由は……戸隠スキー場圏内(?)にいい宿があって、そこを常宿にしているからです。
それに最近の白馬は日本人がいなくてアウェイ感がハンパなく、それに伴って宿の価格もハンパなく、私のような庶民としてはちょっと敷居が高いエリアになってしまったんですよね。

旅行支援の関係でさらに価格がハネ上がっている気がしてなりません。
我が家は旅行支援が決まる前の予約なので今回は対象外。
キャンセルして予約しなおそうと思ってチェックしてみると、どこも値段が高い! 予約時はこんなに高くなてなかったはず。つまり予約しなおすと割引があっても屁のツッパリにもならないくらい割高になっちゃう状況になっておりました。

ちなみにそもそも平日でもこのオンシーズンですからリーズナブルな宿の空室自体が少なくて、予約時にはいつもの宿は満室、今回の宿は初めての利用です。
あ、違った。いつもの宿はオンシーズンの価格が高すぎて諦めたんでした。(^^;

○白馬岩岳スノーフィールド

さて今回滑った岩岳ですが、平日ってこともあるのでしょうがざっくりと半分以上のスキーヤーが外国人でした。
「マジかYO」って思いましたYO!

ゲレショクのあるセンター棟のトイレに入ったんですけど、そこに滞在(?)している間にトイレに出入りした10人弱くらいのトイレ客(?)は私の除いて全員外国人でした!
2人連れの日本人風がいたんですが、話している言葉は韓国語。
「マジかYO」って思いましたYO!

泊まった宿でも見かけるのは外国人ばかりだったのでスタッフに話を聞くと、日本人宿泊客は我々を除くともう一組だけで、あとはみんな外国人なんですと。
「マジかYO」って思いましたYO!

「長期滞在してくれるのはいいんですけど、皆さん食事は(宿を)利用してはくれなくて……」と苦笑されてました。ちなみに我が家は全泊朝夕の食事つきで、それもあってか?大変御親切にしてくださいました。

白馬のいいところは近くにいいゲレンデが複数あること。
各自、家族やグループ構成、はたまたスキルに合わせて好みのゲレンデを選べるところでしょう。
たいがいは宿、もしくは宿近くにそれぞれのゲレンデ行の連絡バスがあるので好みのゲレンデに行けます。
クルマなら5分から10分も走れば複数のゲレンデがターゲット内です。

白馬地区は様々なゲレンデがありますよね。それぞれお好みやひいきのゲレンデもあると思います。
そんな中、我々は今回(も)岩岳を選びました。


昔は迷わず八方でしたが、最近は寄る年波のせい(?)で八方はしんどいんです。主に駐車場が。
岩岳はゴンドラ(ノア)乗り場の前に広い駐車場があり、最初のリフト(岩岳はゴンドラ)まで平行移動のみ。つまり実に楽ちんなのです。

また私のようなスキルのスキーヤーにとって、実にいいコースがあるんです。
ちなみに私のスキルですが、「圧雪ならどんな斜度でも問題なし」「コブには殺意を抱いている」「新雪など狂気の沙汰」「得意技は直滑降です」といった具合で、いわゆる「中級」というヤツです。しかも中級の下あたり。
師匠である同居人も同じ中級の上レベル、ひいき目で見て上級の下といったところかもしれません。
その差はけっこう大きく、師匠はコンディションがいい場合(主に天気が良くて雪面がちゃんと見えるような時)は圧雪されていないコブ斜面にチャレンジする向上心ととりあえずは無難にしたまで降りていけるスキルがあります。
私といえば急なコブ斜面を前にすると漏れなく呪詛を吐くタイプです。そこを降りなければどうしようもなければしぶしぶ滑り降ります。どんな斜面でも転倒することはほぼありませんが、ターンもなにもなく、リスクなどこれっぽっちも取ることなく、ただただ斜滑降を使って単に降りているだけ、という感じ。迂回するコースが見えたら何の迷いもなくそちらへスキートップを向けるようなメンタルです。

岩岳はそんな私のような万年中級、しかも向上心ゼロのすちゃらかスキーヤーにピッタリなコースがあるんです。
それはサニーバレーコース。ノアのゴンドラ山頂駅を降りて、乗ってきたそのゴンドラの乗り場まで滑り降りるロングコースです。
スキー場的には初級カテゴリー&帰路コースを兼ねているので基本的に圧雪されていて滑りやすいのです。リタイヤ老人がリスクを負わず、無理せず景色や空走感を長く楽しむにはまさにうってつけ。

多少テクニカルな1000mや1500m程度を何回もちまちま滑るより、イージーでも長いコースを一気に滑り降りるのが楽しみなので、3300mもあるこのコースはまさに私にうってつけ。
さらに移動はリフトじゃなくてゴンドラなので、多少天候が悪かろうか気温が低かろうが、フルカバーのカプセルの中で休めますのでラクチンです。
低温時に拭きっさらしで速度が遅いペアリフトって拷問じゃないスか?

というわけで、最近は白馬地区では岩岳がお気に入りなのでございます。

○戸隠スキーフィールド

白馬地区とは違い多少離れてはいますが、長野の常宿から常識的なアクセス圏内にあるスキー場、ということでここしばらく入り浸っている?のが戸隠スキー場(宿から15kmほど)。
かつては「田舎のスキー場では規模が大きめ」ってな感じでしたけど、最近はそれなりにメジャーになっているようです。
理由は雪質。
スキー場の標高が高いんです。
ゲレンデ再頂部は1750m。リフト券売り場あたりも1300mあって、雪質がけっこういいんですよね。
なのでベストシーズンが多少なりとも長い気がします。

それに、ローカルスキー場らしくなく景色がダイナミックでいいんです。もちろん白馬地方の北アルプス眺望もそれはそれは素晴らしいんですが、戸隠もゲレンデの最高地点付近から見渡す山々の連なりは毎回感動します。

天気がよければゲレンデから富士山も見えますしね。

残念ながらこちらは八方と同様に朝イチの駆け込みを行わない限り、駐車場から遠いし、なにより行きはスキーを抱えてけっこうな上り坂を上らないといけません。
私なんかリフト券売り場にたどり着いた時点で汗だくで疲労困憊。「ああ、今日はもうやり切ったなあ」とそのまま帰りたくなるほどです。

コースも「1リフト」で滑ることができてそれなりに面白いコースは1500mほどの「汚染水コース」……おっともとい「お仙水コース」と「瑪瑙コース」。
これらを交互に滑って遊ぶ感じです。

この2つのコースは同じリフトを降りて右と左に別れているので、要するに一番人気。曜日や時間帯によってはリフトに多少待ち時間があるのと、どちらも尾根筋コースなので幅があまりひろいわけではないのでタイミングによっては他のスキーヤーやボーダーに気を遣いながら滑る時間が長いといったストレスがあります。

昔と違ってボーダーの9割が初心者ということはなくなり、それなり以上に滑る人が多くなっているのはいいのですが、スキーをやらずにボードしか知らない人たちとスキーヤーとは人種というか文化が違うのかその辺はわりませんが、ゲレンデのど真ん中で休憩するのはマジでやめていただきたいと思う所存です。

それもいきなり止まってそのまま休憩とか。周りに人がいないのを確かめて止まるならいいんですが、そういうそぶりは見られませんし、危ないと思うんですよ。
あと、一人じゃなくてグループみんなでゲレンデ中央で、あまつさえ横一列になって休憩するのは本当にやめていただきたい。それ、ゲレンデ封鎖ですからね。
戸隠では数回そういうシーンを見ましたが、全部女性グループだったのにはわけがあるような気がしたりしなかったりします。

ちなみに岩岳もボーダーは戸隠以上に多かったですが、そんなグループみんなで横一列で休憩をしているなんて場面には遭遇しませんでした。
岩岳はほとんどが外国人ボーダーでしたし、その辺の国際マナーは身に着けているのかもしれません。まあ、たまたま私が見かけなかっただけなのかもしれませんが。

○割引情報など

今シーズンは「この冬どこ行く?ウェルカム信州アクティビティ割!」(長い!そしてダサい!!)というキャンペーンのおかげで長野県内のスキー場のリフト券が割引になっています。

平日限定の25%オフ1日券のみ。
2日券、3日券なら曜日関係なく使えて50%オフ、などなど

詳細はこちらを。
https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoshin/winter_activity/1201start.html

岩岳は4800円のところ、3600円に割引されます。
我々はシニア割引(60歳以上)が適用されるので通常価格は4500円。なので900円もお得になります。
ちなみにシニア割引からの25%オフは設定されていません。

戸隠は岩岳と違ってシニア割引にさらに割引をしてくれます。
定年退職した無職のプータローにとって、たいへんいいゲレンデと言えるでしょう。(*^^*)

◎道路状況概説

最近はどこも除雪スキルが上がっているのでしょう、予想より道路上の雪は少なくて、ちょっぴり残念。
ホンネとしては要らぬトラブルに遭う確率が減るので大歓迎でございました。
というわけで、高速道路に関してはサマータイヤで何の問題もないレベルでした。

とはいえ、幹線道路からちょっと外れるとそこは信州長野。
早朝だと日陰では雪はもちろん、アイスバーンも散見されますし、日が当たっているところはシャーベット状態だったりして、たとえマックス(フェルスタッペン)でもサマータイヤを履いたMacanではまともにコントロールできる状況ではなさそうでした。
「スタッドレスタイヤを履いている今、この道でレースをすれば、私でもマックスに勝てるに違いない」と確信できるような路面、といえばお分かりいただけるかと。

◎私のMacanとスタッドレスタイヤについて

今回の信州行は往復で1000㎞ほどのドライブでしたが、Macanに履かせたスタッドレスタイヤはドライバーや同乗者に一度も、そしてまったく不安感を抱かせることなく走り切ってくれました。
これはもう満点以外の何物もないでしょう。

おさらいしておきますと、私のスタッドレスタイヤは次のようなもの。

MICHELINのX-ICE SNOW(SUV)

サイズは標準の21インチから2インチもインチダウンさせています。

前:235/55R19
後:235/55R19

アイスバーンのことを考えると、物理の法則に則れば踏面は広い方がグリップが増すわけで、つまりは標準サイズがいいわけです。
一方で積雪路は細い、つまり設置面積が小さいほうがせん断力が高く、走破性が上がります。

アイスバーン対策には標準サイズで行くべきなのですが、Macan3 GTSの場合、リアは295/35R21なんてサイズなので、そのサイズのスタッドレスタイヤになると選択肢がほとんどない(ヨコハマかピレリ、あとはノキアンくらい?)。
何より超高い。(^^;
加えてホイールも21インチを用意しなきゃだから、そっちも19インチに比べるとヘタすると2倍くらいしちゃうわけですよ。

そもそも私の行動範囲だとアイスバーン対策に重点を置くよりも積雪対策をするほうが論理的なのです。
もう少し具体的に言うと、アイスバーンなんておそらく全走行距離の0.001%にも満たないわけですよ。
今回のスキードライブでは、ざっくり1000km走行しましたが、アイスバーンなんてものの数百メートルだけでした。積雪やシャーベット路は合計50㎞くらい走ったでしょうか。非降雪地帯に在住している年一スキーヤーの私が、ほとんど遭遇しないアイスバーンの為「だけ」に残りのほんのちょっと設置面積を増やすよりインチダウンして雪道対策をするほうがいろいろリーズナブルだと判断します。

距離の問題ではなく、生活するのに通る必要がある交差点ごとにアイスバーンが出来上がっちゃうような地域にお住まいなら何よりアイスバーン対策が必要だと判断するのは「アリ」だと思います。
でも多少の面積の大小でそんなに変わるとも思えませんし、だったら経済的かつ距離が長い雪道に合致するインチダウン(もしくは細いタイヤに変える)のは間違っているとは主ません。

さて、ではMICHELINのX-ICE SNOW(SUV)のインプレッションなどをしておこうと思います。

○高速道路

評価:90点

最も高速道路に向いているスタッドレスタイヤ、というコンセプトで選んだMICHELINのタイヤなので、それはもう不安感ゼロです。
どれくらいいいかというと、ともすればスタッドレスタイヤを履いていることを忘れるほどです。
もちろん当然ながら限界レベルではサマータイヤとの差は出てくるわけですが、普通に走行する分においては絶大な安心感を覚えます。

正面に見えるのは伊吹山。京阪神地区のスキーヤーにとってはメジャーなスキー場であると同時に、観測史上、二位にダブルスコアをつけて堂々日本一の積雪記録を誇る豪雪地でもあります。関ケ原は皆さんご存じ古戦場ですが、ドライバーにとっては「ゲリラ吹雪」の名所?でもあり、天気が悪いと気を抜けません。中央道との分岐はまだまだ先。

私が最初に履いたスタッドレスタイヤがMICHELINでした。
理由は今回と同じで、スキードライブにおける全行程の70-80%を占める高速道路での安全性をプライオリティの最上位に置いて選ぶと消去法でMICHELINが残ったからです。
理由は速度耐性。
その伝統はいまだ健在で、国産スタッドレスより3ランクも上の性能を誇ります。

とはいえその後はこう考えました。
「そもそもスタッドレスタイヤで210km/hも出すことはないので過剰性能なのでは? 国産や他メーカーの160km/hまでの性能でも日本じゃ全く問題ないはずだよね」と。
そして「最高峰」とされる某B社の当時の最新スタッドレスをチョイスしたわけですが……。
高速道路ではぐにゃぐにゃで普通の速度でもちょっとRが強いカーブだと緊張が走るほど。
ブレーキ時も剛性感が皆無で「二度と使うまい」と心に決めたのでした。

時間は流れ、その後買い替えのタイミングと在庫の問題もあって別の国内メーカー(Y社)のスタッドレスタイヤを使用することになりましたが、時の流れはタイヤの進化を促し、B社のスタッドレスで感じた高速道路でのぐにゃぐにゃ感はほぼなく、速度表記Qで十分な安心感を得ることができました。

だがしかし。
今までのクルマは特にハイパフォーマンスなエンジンを積んでいたわけではないので国産のQ仕様で問題なかったのですが、Macan3 GTS用を考えた時に「(精神的な)安全マージンが欲しい」と考えた私は間違っているとは言い切れないと思うわけです。
何かの、例えば危機回避のために急激なパワーオンを行った時などに馬脚を現すようなタイヤはちょっと怖いな、と。

結果として「危機回避の為の急激なパワーオン」などは発生しなかったこともあって、MICHELINが優位であるかどうかはわかりませんが、安心を買ったという満足感はあります。

そうそう、気にしていたロードノイズですが、特にうるさいと感じることはありませんでした。
そもそも標準のピレリP ZEROは静かさに性能を振っているタイヤではないので、ロードノイズの軽減に注力している最新のスタッドレスタイヤと比べるとその差は少ないのかな、と考えております。

○一般路(ドライ)

評価:90点

非降雪地帯にある住宅まわりというか、普段使いでの感想です。
こちらも特に不満はありません。
むしろ2インチもインチダウンした結果得られた太いサイドウォールのバネ効果もあって乗り心地が向上している点が普通のクルマとしてMacan3 GTSを使い倒している私にはありがたいといえるでしょう。

○圧接路面およびシャーベット路面

評価:90点

まさにスタッドレスタイヤの戦場ともいうべきシチュエーションです。
MICHELINのX-ICE SNOW(SUV)の特異なフィールド?が高速道路だからと言って雪上性能がお粗末では本末転倒です。

結論から言いますと「性能に不満なし」です。
普通に走る、曲がる、止まるといった一連の動きに対してドライバーが臨むグリップを確保してくれました。

Macan3 GTSは通常、前15:後85くらい(他のグレードは20:80だったかと)のトルク配分で走るフルタイムAWDです。つまりFR車っぽい走りをするわけです。
雪道でFRといえば、怖いのがプッシュアンダーステア。
狭い十字路での右左折で雑なステアリング操作と同じくラフなアクセル操作をすると簡単にアンダーが出ちゃうのがFR車です。いや、雑な操作ではなくても路面にたいする速度許容力が低いというべきでしょうか。私もFR車で何年もスキー通いしていましたので、雪道の交差点を右左折する際はいつも神経をとがらせていました。
で、Macan。

宿の周りは舗装路が一切見えないこういう道ばかりだったので

周りの迷惑にならない場所でいろいろ試してみましたが、Macanは私のアクセルに対して瞬時に反応。フロントに配分するトルクを増やし、出るはずのアンダーステアを見事に封殺してみせてくれました。
前輪の横滑りを感じる前に処理されていて体感的にはただ普通に曲がっているように感じるレベルです。なぜ変化がわかるのかというと、前後のトルク配分を示すインジケーターを見ながら運転していたからです。そりゃあ見事に挙動がよくわかります。
前輪のトルク配分増加に加えて後輪に対してはトルクベクタリング機能も働いていた可能性が高いですが、そちらはインジケーターがないので憶測です。

というわけで、タイヤ性能+クルマの特性により普通に走る分にはこちらも何のドラマも生まれないというのが感想です。

そうそう、それなりの急坂を見つけて坂道発進もテストしました。YUPITERUのレーダー探知機に備わっている傾斜計の数値を信じるなら、ざっくり12%程度の勾配です。
その途中で一旦停止からの発進でどうなのか、というテストをしたわけですが、凍結していなければ、この程度お坂道なら空転を感じずに普通に発進できました(瞬時にトルク配分が変化したのは右左折でのパワーオン同様)。

圧接とシャーベットは本来なら分けて評価すべきでしょうが、今回私が運転した範囲でこれら2つのシチュエーションに於けるMICHELINのX-ICE SNOW(SUV)のフィードバックに差は感じられませんでした。
慎重に走る限り、両者に差は出にくいと言えるでしょう。

肝心のブレーキですが、普段より手前でやんわり踏む限り、こちらも特に不安は感じませんでした。

○新雪路面

評価:不明

残念ながら他車のわだちが存在しないまっさらの雪面は今回お目にかかれませんでした。

○凍結路面

評価:80点(真価は不明なので甘めの点数かも)

こちらも問題になるような凍結路面がなかったので何ともいえません。
問題になる凍結路面というのは、場所的には交差点であったり急な下りカーブであったりで、シチュエーション的には急ブレーキを踏んだところがたまたま凍結していたらヤバい、という場所です。

でも今回遭遇した凍結路面は山の影になっている直線路や、カーブでも上りだったり、下りでも緩やかな場所のみでした。

言い換えるとそういうシチュエーションでは完璧、というか何の問題もなかったということなので、ひとまずは合格と言っていいのではないかと思います。

○所感

雪道に関してはMICHELINのX-ICE SNOW(SUV)とか銘柄に関係なく、「新品」かつ「最新版」であればどれでも同じ結果、つまり「不安感なし」であろうと思います。
加えてMacan3 GTSの場合は2トンを超える車重があります。2インチのインチダウン効果も加わり、面圧がそうとうに高く、つまりグリップもいい状態なのであろうと考察します。

雪道で問題がないとなると、俄然輝きを増すのが高速道路を得意とするMICHELINのX-ICE SNOW(SUV)。
非降雪地帯に住んでいて、年に数回スキードライブをする人には最適解といっていい……んじゃないでしょうかね。

問題は経済性。ようするに耐久性ですが、そちらは現段階では不明です。
初期性能が長持ちするといいなあ。