趣味と暮らしにまつわる「モノ」に一喜一憂するブログ

★日本の春!自作の春!!【第三話】

PC IT系

にゃんぱす~(-ω-)/

いろいろありました

いろいろありましたが、無事に自作PCが完成いたしました。

今回は完成するまでのいろいろな話。PCケース完結編でございます。

◎いったん整理しよう

PCケース探索の旅に出た私ですが、どうやら旅の途中でどうやら自分が道に迷っていることに気づきました。
デスクトップにあっても主張しすぎないシックで小型なPCを求めていた私が、ギンギラギンにさりげない(さりげなくないけど)PCに手を伸ばしちゃいましたからね。

そもそもいわゆる高性能PCじゃなくていいんだよ、というスタート地点だったはず。
そう。
実は当初、おしゃれなデスクトップPCということで、手持ちのおしゃれなデスクトップPCを【流用】しようと考えていたんですよ。

手持ちの【おしゃれなデスクトップPC】とは、これです。

同年代のデジタルガジェット界隈の方ならご存じだと思います。
AppleのMacintosh SE/30という一体型のデスクトップPCです。
おしゃれというかかわいいですよね。
今見てもキュンとします。
ちなみにこいつ、高性能PCどころかトヨタのスターレットなんか余裕で買えちゃう値段でした。
Macはデスクトップやノート型含めて大げさではなく何十台も買いましたけど、このSE/30とQuadra700だけはいまだに手放せないでいます。デザインもそうですけど……めっちゃ高かったんで。(^^;

目論見はこうです。

1.SE/30の中身をごっそり取り払う
2.ブラウン管の変わりに液晶パネルをはめ込む
3.筐体の中にはミニPCを入れる
4.SE/30のミニディスプレイはセカンドディスプレイとして活用する

けっこういい考えだと思ったんですよ。
ミニPCはこういうやつですね。

ご覧のようにHDMI以外にディスプレイポートもありますし、2画面バッチリです。LANポートが2系統もあって「サーバーにしてくれ」って言ってるみたいじゃないですか。USBは電源スイッチがある前面にもありますし、そちらのUSB Cポートに拡張ボードをつなげばUSBの数は問題になりません。

じゃあなんでSE/30活用プランを実行しなかったのかというと、それは「ピッタリな液晶ディスプレイが見つからなかった」からです。
ちょっと前までキットとかいろいろ選択肢があった気がしたんですけどねえ……。

というわけで自作という流れになっていたわけですね。

○もう一度考えよう

本当にキューブ型でいいのか?
→ 以前のように1年もしないうちに拡張性に不満を持つようになる気がする。
→ Terraはやめよう。

つまり発作がおきた時のことを考えるとミニタワー以上にしておくほうが幸せでしょうと。

LIAN LI o11D EVOの先進性に手を染めてみるか?というとうーんと腕組みをしてしまうんです。
正直に言うと私の中では【作ってみたいPC】としては最右翼。
でもそれは【使ってみたいPC】ではないような気がしてならないのです。
というか「すぐに飽きるだろうな」と思いました。

残るはNorthかTorrent Compact(以下、Torrent)か。
この2択だとどちらでもたぶん満足できそうな気がします。
そこで今回私がPCを自作するにあたり「PCケースのデザイン」以外の「やりたいこと」を考えてみました。

自作PCを作ろうと思い立っていろいろ情報をチェックしているうちに「あー、こういうのやりたいなあ」とか「こんなパーツを使ってみたいなあ」という欲が出てくるわけです。
その一つが「水冷のCPUクーラーを使ってみたい」ってやつです。
かつてPCを自作していた時代にはなかったデバイスですから、そりゃあ興味津々です。
必要かどうかじゃなくて「使ってみたい」です。

○必須条件:水冷CPUクーラー

さあ、目的と手段がだんだん入れ替わってまいりました。
水冷CPUクーラーを使ってみたいからPCを自作する……「あるある」ですよね。

翻ってNorthTorrentをチェックすると、Torrentはちょっと違うことに気づきます。
Torrentは「空冷特化型」の小型PCケースであろうという雰囲気がプンプンします。
仕様表を詳細にチェックすると取り付けられなくはなさそうですが、空冷クーラーが存分に冷えるような筐体設計がなされていますのでTorrentにとって水冷は外道と言えるでしょう。
そんなわけで私はこの時点でTorrentは諦めることにしました。

残るはNorth
仕様表をくまなくチェック。
あまり大型のものでなければラジエーター設置も大丈夫そう。
続いてユーザーのレビュー記事などをチェック。
ここでやや不安な情報が……。
配線の取り回しに難あり……だと?
写真を見た限りでは問題ない気がしていたのですが現場の声としてはやや厳しいものが散見されます。
具体的には電源室からマザーボード側への配線口が少なく、しかもそれが小さすぎて場合によっては配線が入りきらないこともあるかもしれないと。

うーん。
わかる。わかるぞ。配線が思うように取り廻せなかった時のいら立ち。
NorthのデザイナーはPCケースの設計は天才的かもしれないけど自分でPCを組み立てたことはないのかもしれませんねえ。
こういうのは【あるある】ですね。偉い人はわからんのですよっていうアレですね。

うーん。
とはいえ私のパーツ構成だと狭い穴が一つでも大丈夫かもしれない……し、大丈夫じゃないかもしれない。
ここはいったん保留(保留ばっかりかよ)して「作業性がよさげ」という要素を加味してもう一度PCケース選びの旅に出てみよう。
いろいろ勉強して学びを得た目で、改めてチェックしてみようじゃん、と。
そう。最初は「デザイン」だけで探してましたが、いまなら「こんなPCケースだといいな」という「あったらいい機能」みたいな要素が存在しています。
その要素はこんな感じ。

・ATX規格のマザーボード対応
・前面・背面・天井にファンが設置可能
・280mmサイズ以上のラジエターが取り付け可能
・空冷にチェンジした時に備えて現在最強と称される空冷CPUファンのいくつかが取り付け可能
・なんだかんだいってちょっと光らせてみたい(内部が見えるガラス張り仕様)
・飽きの来ない(であろう)デザインかつユニークさを併せ持っていればモアベター
・IOが前面にないこと
・高さは50cmを超えないこと(脚部含む)
・サイドパネルは強化ガラス製であること

結構多いですね。(^^;)
それだけ理解度が深まりやりたいことも固まって来たっていうことでしょう。
もちろんデザインは重視しますので検索して画像をざっくり眺めながら「いいかも」と思ったものを深堀していく感じ……ですかね。

そう思ってから目当てのものに行き着くまで、意外に時間はかかりませんでした。
というのもPCケースを探しで見つけたのではなく並行してやっていたパーツ選びの流れで見つけたものだからです。

「うん、これがいいな」
そうやって私が選んだのは、けっこう地味なケースだった……というオチでございます。

次章ではその「オチ」を紹介させていただきます。

◎CORSAIR 4000D RGB AIRFLOW

地味でしょう?
でも上に挙げた私のわがままは全て満たしているんですよ。

4000D Tempered Glass Mid-Tower ATX Case — Black
The CORSAIR 4000D is a distinctive, yet minimalist, mid-tower ATX case with easy cable management and exceptional coolin...

コルセアはメリケンはカリフォルニア州にあるPCケース専業メーカーです。
コルセア(corsair)とは海賊船という意味。創業メンバーの意気込みをひしひしと感じられる名前じゃないですか。
それから専業は嘘ですね。
もともとPCケース主体のメーカーでしたが、今ではいろいろとやってますし。
新興メーカーではなく、私も以前から名前は知っているのでPC界隈では老舗と言っていいと思います。

で、このケースにたどり着いたのは水冷CPUクーラーを探している時でした。
「あ、コルセアのクーラーけっこういいじゃん。光るポンプ部分に浮かぶ(海賊船の)帆のアイコンが」
という感じでコルセアのwebサイトに行ってみたらそこにあったPCケースに目が留まったんです。

これ。CORSAIR 6500X

そう、LIAN LIのデュアルチャンバーガラス張りPCケースのそっくりさん。
あ、そっくりさんの画像はこちら。

こいつはそっくりなだけじゃなくてマテリアルで遊んでいて、パネル交換するとプチTerra的な楽しみ方もできるんですよ。

さらにプラスしてこういう感じにも。フレームレスっぽくはなくなりますが。

パネルはプリントではなくリアルウッドのようで、種類も豊富。

LIAN LI o11Dのようなギミックの多様性はないもののトレンドモダン+ウッドパネルというのは「あり」じゃないかと俄然浮足立つ私。
「これがいいかもしれないな。でもほかにはどんなのがあるのかな?」なんて思いながらコルセアのwebサイトをチェックして見つけたのが至極「まっとうな」箱だったというのは本人も意外っちゃ意外でした。
決め手は前述のデュアルチャンバーガラス系モデルと同じくパネルチェンジ。
オリジナルは御覧の通りなのですが、パネルを交換できるんです。
「アレに替えるといい佇まいになるんじゃね?」
そう思った私は「これ以上迷っていてはどんどん迷子になりそうだ」と思ってポチったのでした。

◎CORSAIR 4000D

4000D Tempered Glass Mid-Tower ATX Case — Black
The CORSAIR 4000D is a distinctive, yet minimalist, mid-tower ATX case with easy cable management and exceptional coolin...

○気に入っているところ

・その1

ケースに求める私のわがまま8条を全て満たしているところ。
ちなみにサイズは466mm×230mm×453mm。数々のマザーボードやファンに対応。

・その2

「地味だけどいい感じ」という私の「ツボ」にはまるデザインだったこと。

・その3

仕様を考えるとリーズナブルな価格。

○気になるところ

・その1

とはいえやや地味かもしれないところ。

・その2

オプションを加えるとさほど安くはないところ。

○判決

これに決定!

○雑感や追記

マテリアルはバンブー、つまり竹を選びました。
デスクの色に合わせるとダークよりのマテリアルのほうがいいかもしれないのですが、ボディはブラックに決めていましたので多少は軽やかな雰囲気になると思ったのです。加えて私が竹のマテリアルが結構好きなことですかね。
割りばしも出所のわからない不明な木材が使われたものより竹製が好みですし。

4000Dの前面パネルはプレート状のものがオリジナルになるわけですが、これは静穏性を重視したものでドキュメント主体のオフィス用途かな、と思います。
GPUをぶん回してゲームとかする人向きにはメッシュパネルのモデルが用意されているんです。

で、リアルウッドパネルはそのメッシュタイプのみとなります。
私が「これがいいな」と思ったのはそのメッシュのデザイン。
これって「和デザイン」じゃね?
加えて「竹製」ですよ。
「うん、これがいいかな」と思ったその時の私のマインドを理解していただける人がいることを願います。

ちなみに竹製パネルは別売りのオプションです。
PCケース代にパネル代が加わるわけですが、そこはもうお金をかけることにためらいはありませんでした。

前述のとおりコルセアはCPUクーラーはじめPCケース周りのアイテムも製作販売している関係で、PCケース「だけ」ではなく最初から自社のケースファンと抱き合わせしているモデルなんかも存在します。
またオフィスで黒子に徹しやすいとか「光らないPCはPCではない」という人にも問題なく選んでもらえるように黒・白は当然としてサイドパネルも普通のプレートタイプのものとシースルー、つまり強化ガラスタイプのものなど組み合わせはいろいろです。

私が選んだのはそのうちの「光る前面三連ファン付き前面メッシュパネル、強化ガラスで中が見えるぜタイプ、黒。です。
正式名称は結構長い。
この前面の黒い格子パネル部分を竹にしたのが私の愛機でございます。なお私が買ったモデルは写真のCPUクーラー(上面のファンなど含む)と後部のファンは別売りでございます。

CORSAIR iCUE 4000D RGB AIRFLOW Mid-Tower Case, Black

結局デュアルチャンバーでもフレームレスでもなく、基本的な構成のミニタワー型になったわけですが、サイドパネルの一面がガラスになっているのは外せないポイントだったりしました。その理由は……またの機会に。

というわけでPCケースが決まったことにより他のパーツを決めることができるようになりました。
次回は最終回、私の自作PCの構成パーツ達、でございます。
おまけでファイナルファンタジー系のベンチマークテストの結果なども。