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★KING JIM POMERA DM200のいくつかの機能について

PC IT系

さてさてPOMERA DM200のハードウェア自体はいい。タッチなど好みに合わないところはあるものの、このあたりは慣れる。というか私はその辺のキャリブレーション能力は高い方なので大丈夫。(初出:2016/10/27)

というのが前回の結論。というか個人的な第一印象。
要するにお見合いの第一印象はけっこう良かったというお話でございました。

次に私にとって重要な機能を見ていきたいと思います。
まずは肝心カナメの阿波徳島。じゃなくてATOK(ご存じと思いますが、ATOKはAwa TOKushimaの略)。
先代のDM100のデモ機を少し触らせてもらった時は「全然ダメじゃん」と鼻で笑ったものでした。それまでのPOMERAと劇的にかわることなく、二十世紀のMS-IME以下の出来。私が初めて使いはじめたATOK3にすら及ばないのではないかと思ったほど。つまりそれまでのPOMERAと比べてもさして改善されていないことを確認したようなものでした。
とはいえ、私は実のところいわゆる変換効率はあんまり重視しない方なんです(もちろんバカ過ぎるのはダメですけど)。
なぜって、私は基本的に短(単ではない)文節変換を行うタイプだから。
長文で一気に変換とかすると、もし誤変換や思ってもみない変換があった場合、文節が長いと直すのが面倒なんです。面倒というか、直している作業の間に思考が途切れるのがいやなんですよね。

あと、私って一つの段落がやや長い方でして、タイピングしているうちにバッファ上限を越えて、タイピングされなくなるんです。で、そこで思考が途切れて変換後に続きを書き始めようとすると「えっと、何をかくんだっけ?」みたいなハメに陥るんです。
そんな時に限って「ああ、なんか覚えてないけど閃いたいいフレーズだったのに」と「逃がした魚は大きい」シンドロームに陥るわけなんですよね。
PC版の最新atokでもそうなので、私としては長文節変換はちょっと使いにくい。むしろ文書作成の妨げになるといってもいいくらい。
その点、短文節変換をクセにすると、瞬時に変更がきくわけで。つまり私としてはその方が思考が妨げられないというわけです。
変換効率はもちろんいいに超したことはないけれど、ダメなら「短文節」をさらに短い「単文節」にかえて対応します。その場合、変換効率を補完する為に重要になってくるのがユーザー辞書ですね。辞書をを鍛えれば効率化が図れるわけなのですが、DM100だとその肝心のユーザー辞書の登録数が「おまえ、ナメてんの?」と思うほど少ないわけで。
所詮は「文書」じゃなくて「メモ」機かよ……というわけで、DM100は私にとっては総合的にクズ機認定されてしまったわけです。
あ、個人の感想、個人の使い方に合う合わないの話なのでDM100を気に入っている方は大きな心で笑い飛ばしてえくださいませ。
そんなPOMERAの地雷はよく知っている私ですから、DM200についてはKING JIMのサイトで機能詳細を確認した上でポチりました。つまりその辺は問題ないようです。さらにPC辞書からのインポートもできるのだとか(まだやってませんが)。

さて実際にそこそこ使ってみての感想としては、変換効率は私としてはもうこれで十分なレベルじゃないかと思います。何しろ「短文節変換」派ですからね。しつこいようですが「短」です。「単」じゃありませんよ?
私にとっては重要な「話し言葉関西」もちゃんとあります。これでエルデの台詞(?)もばっちりです(一部ばっちりじゃないけど、細かい部分はユーザー辞書使えばたぶんオッケー)。
つまり搭載機能の一つ、ATOKについては今のところ文句はありません。私には十分です。

さていきなり阿波徳島の話をしちゃいましたが、もうちょっとベーシックな機能をご紹介しましょう。
写真にあるように、DM200、ロック機能が付いてます。


この手のデバイスとしてはアタリマエっちゃ当たり前ですが。
私は必ず掛けますが、面倒な方はかけないでしょうね。
まあ、キーボード使うわけですから解除なんて一瞬でしょうに、かけたらいいのにと思いますが。

次にご紹介するのが写真にもあるカレンダー機能。


試しにオープニング画面をコレにしてます。電源入れるとマズこれが出て、今が何日かを認識挿せてくれるわけですね。
文書に写りたい場合はescキーを押せばオッケーです。
私がなぜこれをオープニング画面にしているかというと、いきなり書きかけの文書画面が出るのを他人に見られたくないから。それだけです。
会議のメモを取ろうとして開いたら、うっかりして夕べ書いていたラブレターの画面が出て同僚にそれをちょっと見られてしまった……自分も恥ずかしいけど、むしろそれをチラっとでも読んでしまった同僚のいたたまれなさを思うと気の毒でもうしわけなくて、もう死にたい……などという人命に関わる事故を防ぐためにもワンクッション置いた方がいいと思いますが、まあ人それぞれってことで。

このカレンダー機能ですが、そもそもは「日記」的に使ってもらおうというモノらしいです。
各日付にメモを書き込めるってやつですね。
(予定を書き込むのが本来でしょうけど、どこのどれとも同期しない、つまりあまり役に立たないスタンドアロンアプリなのでスマートフォンとかでスケジュール管理している人はヘタに分散しない方がいいと思われます。やはりここは「日記」として使うと、POMERAと秘密を共有しているような気分になって愛情が深まるに違いありません)
この説明を読んでピンと来た方はマイブラザーかもしれません。
そう、これはもう懐かしのhp 95LX~200LXのあのカレンダー機能です。
もっとも私はLX100からのユーザーでしたが(LX95はその後コレクションとして買った)。
確認した事はありませんが、POMERAの開発者には絶対hp 95LX~200LXユーザーがいるに違いない、と思う私です。LX95から数えて25年の時を経て現代に蘇るあのカレンダーPIM。
しかもLXシリーズの完成型ともいえるのがLX200。つまりDM200とは型番まで似ちゃってるじゃありませんか。
なんというかもう、懐かしさのあまりDM200のカレンダー画面が涙で霞んで見えたかどうかは定かではありません。

そうそう。機能といえばDM200には外部キーボード機能というやつが備わってます。


前回の投稿で「Bluetoothがなくなってるじゃん」と文句を垂れた口でいうのもなんですが、ファイルのやりとりには使えないけど、bluetooth機能自体はなくなったわけではないということのようで。

で、その外部キーボードモードが意外に使える機能なんじゃないかと考えてます。
写真はまさにそのモードで使ってみた図。
アプリはお気に入りのAndroid OS専用高機能エディタJota+(もちろんProKey適用済みですぞ(・∀・))。
このエディタ、設定さえしておけばGoogleはもちろん、ONE Driveやdropboxにあるファイル操作もできちゃうので、PCが無い出先での急なファイルチェックや思い立っての執筆(フレーズ追加とか)などに重宝しております。
専用アプリ立ち上げるより楽ちんですからね。
あと、需要はまったくないとは思いますが、個人的にはBOXsyncに対応していただけると完璧なのになと。

DM200をPOMERAとして使わずワザワザ外部キーボードとして使うシーンですが、意外にあるんじゃないでしょうか。
例えば出張にノートPCを持ち出す人は多いと思います。
エクセルとかワードはもちろん、Photoshopを使わないといけないとか、プレゼンでプロジェクタにつないで見せる資料がいろいろあってとか、InDesignで入稿しなくちゃ、なんていう人はどうしようもないかもしれませんが、ワードやエクセルでもちょっとした手直し程度、あとはメールとテキストベースで出張自体はまかなえて、最終処理はデスクのPCで、なんていう人の場合は、タブレットやスマートフォンと外部キーボードとの組み合わせでこなしている人も多いのでは?
その際、POMERAでメモを書くのはもちろんいいんですが、既製の、つまりクラウドにあるテキストファイルにアクセスするばあい、ワザワザPOMERAに取りこむ手順を踏むのも面倒でしょうし、そのままスマートフォンを画面として使い、外部キーボードの代わりにDM200いうのはアリじゃないかと思うんです。
文章をひたすら打つ場合はPOMERAモードで作成し、場合によってはQRコードでスマートフォンに取りこんだ上で、既存のテキストファイルにマージした上で、スマートフォン側で推敲する、なんてこともDM200があれば出来ちゃいます。
メールの返信ではある意味大活躍ではないでしょうか。
簡単じゃなくてちょっと文章量を多めしたい場合。例えば彼氏彼女へのメールなどをしたためる場合、DM200はメール端末にはなり得ませんので、写真のように直接スマートフォンのメールアプリに打ち込めばいいでしょうし、LINEアプリをつかって会話を楽しみたいなんて場合もソフトキーボードじゃなくて外部キーボードを使うとより楽にLINEに没頭できるかもしれません。いや、私はLINEとかやらないのでしらんのですけどね。
要するにスマートフォンアプリ内で簡単に完結したいけど、文字打ちを快適にしたい、なんていう向きには合っているデバイスじゃないかと思います。
私の様に物理キーボードだとタッチタイピングができるので光の速さで文字が打てるのに、スマートフォンだと「はい、いいえ」を打つだけで数十秒とかいう人にはもってこいではなかろうかと思う次第です。

あ、メモ程度ならばPOMERAでいいけど、じっくりとした書き物は使い慣れたJota+がいいんだよね、という向きにもいいかもしれません。
私の場合はじっくり書きたい場合はどうしてもPCとエディタソフトになっちゃいますが、タブレットと外部キーボードを使っている人はスムーズにDM200を導入できるのではないかと思われます。
いえ、確かに単なる外部キーボードとしてはお高いというか値段が高過ぎなんですけど、外部キーボードとしてとらえた場合でもDM200はかなり上等な部類に入ります。なのでPOMERAモードも使いつつ、外部キーボードとしても活用するならむしろお安いという考え方もありかも。
POMERAは画面がありますからスマートフォンやタブレットの「スタンド」がついているようなものです。つまり便利。スマートフォン用のスタンド付き外部キーボードもいろいろありますが、そのスタンドのセッティングがめんどくさいものが多いですよね。あと剛性が弱いというかホールド力が悪いというかそういうのが多いはず。その点DM200は実にしっかりしたスタンド(画面)がついてますし、開けばおっけーなので。ヒンジがしっかりしているので角度も自由自在です。
もっともスマートフォンは全く問題ありませんが、タブレットの場合あまり重いと向こう側へ倒れそうですけど。

以上、機能編でございました。