やっはろー(^^)/
新車を買ったら、信州ドライブは必須でしょ?
もちろん我が家的には、ですが。
戸籍上の本籍ってわけじゃないんですが、同居人と私にとって信州は第2のふるさとというのが理由です。
細かい理由は省きますが、結婚式も信州で挙げたくらいだと言えばそのマインドをある程度ご理解いただけるかと。
そういうわけで今まで買ったすべてのクルマで購入後数か月以内に信州ドライブを敢行しておりました。
なお、今回の旅行は半年ほど前に日程を決めて宿を予約しておりました。
ある日ふと「そうだ、信州、行こう」と思い立ったわけではないということです。
その理由は以下に。
◎概要
旅程は2022年10月13日(木)からの4泊。
Macan GTSで行く泊りがけのロングドライブは、納車、即出発した伊勢志摩。8月下旬からのフェリーを使った北海道に続く3回目となります。
スケジュールは以下の通り。
10月13日(木):ドライブ 信州白馬宿泊
10月14日(金):サイクリング 白馬連泊
10月15日(土):オーナーズミーティング参加 信州蓼科宿泊
10月16日(日):ドライブ 飛騨高山宿泊
10月17日(月):ドライブ 帰着
ドライブ中のイベントとしては、上述の通りで14日は白馬から仁科三湖あたりをのんびりとサイクリングする予定。
16日は今回のドライブのメインの目的であるEVOQUEのオーナーズミーティングにOB枠で参加する予定です。
なお別記事に書いた通り、Macan純正のPCMナビはバグったままですが、大阪近辺以外のエリアはちゃんとマップがありますのでエリア外では問題なく利用可能。
……なのですが、Apple Car PlayのYahooカーナビを主に使いました。
我が家の場合はドライブではApple Car Playは必須です。カーナビではなくradicoの為に。
携帯網をキャッチしていればエリアを気にせずお気に入りのFM局の番組を聞けますからね(もちろんプレミアム契約をしております)。
脱線しますが、そのradicoですが、iPhoneアプリの使い勝手は最悪の部類じゃないかと思います。なんであれでいいと思っているんでしょうかね。
◎初日:自宅から白馬へ
新名神、名神、中央高速経由でまずは諏訪湖へ。
いやあ、何度もいいますが、やっぱACC最高!(*^^*)
ACCはロングドライブの在り方を劇的に変えたと思います。私はもう二度とACCがついていない車でロングドライブはしたくありません。
ちょうどお昼なので、湖畔の公園の駐車場にMacanをとめて……
近くのうなぎ屋さんに。
信州ドライブではだいたい諏訪湖辺りで高速をいったん降りてうなぎを食べるのがルーティンです。我が家的には「諏訪湖と言えばウナギだよね」みたいな刷り込みがあるんですよね。
庶民なので価格が高騰したうなぎなど、普段はおいそれとは食せません。なのでこういう「旅行ハイ」状態のどさくさに紛れて食べるわけです。旅行代金の一部と考えてしまえば現実(ランチとしては異常に高い)を逃避できるんじゃないかな?みたいなたくらみです。
ちなみに諏訪湖近辺のウナギは面白くて、関東風と関西風の店が入り混じっております。いわゆる「背開き、蒸してから焼く」という関東風と「腹開き、そのまま焼く」という関西風ですね。
今回訪れたのは諏訪湖畔ですが自治体的には岡谷市。ここはちょっと面白くて「岡谷風ウナギのかば焼き」ってのがあるんです。それが「背開き、そのまま焼く」というまさに折衷案。
まあ大局的(仕上がりというか)に見ればただの関西風とも言えますが、味の方向性が関西とは違って、とにかくたれが甘いんです。
今回は諏訪市のいつもの店が休みだったので適当というか目的地付近で都合がよかったという理由で岡谷市側に。そして特になんのチェックもせずにフラッと入った次第です。
個人的には過去最高に甘いタレでございました。
味は普通といったところ。というかある程度の年月を耐え抜いた店の「ウナギのかば焼きにさほど優劣があるとは思えない」と感じる今日この頃の私です。
で、なんでこの店を選んだかというとですね……。
○釜口水門
そう、ダム活です。
店の向かいがダムなんですよ。店の前の公園の駐車場に車を止めておけばそのまま食事もできるし食後に即ダムにも行けるという素晴らしいロケーションです。
諏訪湖から流れ出る天竜川の始点がここ。なかなかハンサムじゃないですか。というか、ここにきて初めて気づいたんですが、諏訪湖にはもう何十回も訪れているのに、ここに来るのは初めてなんですよね。なのでダムがらみの公園を散策するといろいろ発見がありました。
○鉄活
極々軽度の鉄ちゃんである我々の目を引いたのがこれ。この釜口水門を作る時に資材の運搬に活躍してくれた陰の功労者(車)が今も静かに釜口水門を見守っているではありませんか。
このかわいい機関車ですが、当時は2台が活躍していたそうです。展示されているのはそのうちの1台。もう一台は人目につかないところに今も保管されているのでしょう。
プリムスはいわゆるアメ車に分類される(?)機関車です。ご覧の通り軽便鉄道用の小型機関車。かわいいなあ。
ICE、すなわち内燃機関は蒸気でもディーゼルでもなく、なんとガソリンエンジン(水冷4気筒)。速度調整はフリクション式なのでロスも大きそうですが、簡便鉄道には簡便な機構が似合う感じですよね。そういえばフリクション式の進化した姿がCVTと言えなくもない気がしたりしなかったり。
でも立派な屋根までつけてもらって大事にされていることがうかがえますね。
○Wi-Fiの父?
小口太郎。いわゆる「郷土の偉人」の像ですね。岡谷といえば小口太郎なのでしょう。
「われは湖の子、さす~ら~いの」という琵琶湖周航の歌でおなじみ?の小口太郎ですが、さすがに岡谷市出身なんですから琵琶湖じゃなくて諏訪湖の歌の作詞をしようよ、なんて思う私は不謹慎ですね、はい。
実は小口太郎は若干26歳で夭折した知る人ぞ知る天才なんですよね。iPhoneやWi-Fiなんていうのはこの人が作ったといっても過言ではないじゃないかと私なんかは思っています。
生きながらえていればまず間違いなくノーベル賞は確実でしょう。なんてったって現代の通信技術はこの人のおかげで劇的な進化を遂げたわけですから。相互通信の父。
死因には諸説ありますが、徴兵を苦に自殺したという説が有力です。この人もまた戦争の犠牲者なんですね。
たらればはないといいつつも、この世紀の天才が生きながらえていたら一体どんな発明をしてくれたのだろうと思いを馳せずにはいられません。
というか、太郎っていう名前には天才が多い気がしますね。爆発の人とか。
※小口太郎が諏訪湖ではなく琵琶湖の詩を書いたのは今の京都大学総合人間学部の学生だった頃、ボート部に席を置き、琵琶湖でトレーニングしていたから。湖といえば家の前の諏訪湖しか知らなかった小口太郎は琵琶湖を初めて見てそのスケールにおったまげ、感動して大ファンだったからだそうです。「琵琶湖めっちゃ好きッス」というのが琵琶湖周航の歌の大意。
ちなみにこの曲は琵琶湖の歌というより京都大学総合人間学部(第三高等学校)のボート部の歌であり、第三高等学校の寮歌というのが正しいんです。
○蓋活(マンホール・ハンティング)
信州にはポケふたはないので、ここはマンホールカードを配布しているところを狙った蓋活。これはなかなか老朽化しておりますな。
○宿へ
1日目と2日目は同じ白馬のホテルに連泊です。
白馬ではここの所我が家の常宿がここ。
これは駐車場から見たアプローチと入口。奥がロビーです。
駐車場には大好きな2CVがいたのでお隣に失礼させていただきました。駐車場は砂利敷きです。クルマのことを考えると舗装してほしいところですが、雪国だとこの方がだんぜん合理的です。舗装しちゃうとすぐにみすぼらしくなってしまうんですよね。見栄えをよくしようとするとメンテ(維持費)が大変なことになるので砂利は正解だと思います。雨でもドロドロになったりしませんしね。
Macanの後ろの小屋はスキーロッカー。冬季はこの小屋がホテルのアプローチ脇に移動して文字通りスキーロッカーとして活躍します。そう、可動式の小屋なんです。
で、近くにはお仲間がいました。
歴代?Macanの見分け方がよくわかってませんが、1型か2型でしょうかね。私のMacanと同じ3型ではないことだけは確かです。グレードは確認しませんでした。
この駐車場に止めてある車で一番驚いたのがこれ。
わかります?例の日本に再上陸した半島メーカーのEVですよ。日本に数台かもうちょっとくらいしか走っていないと言われていますので超レア車です。ナンバーを見るに、一般のユーザーが普通にロングドライブしてやってきたと思われます。
で、実はこの車、大町あたりから私のすぐ後ろをずっと走っていたんですよね。その時に「おや、後ろってアイコニックじゃん。珍しいー」と大はしゃぎしていたんです。まさか同じホテルの客だったとは驚きです。
なお、この車のドライバーは全然イケてなくて、ずっと車間詰め過ぎでした。あおっているんじゃなくて車間を開けない人なんでしょうね。勘弁してほしいところです。
その後途中でいなくなったのですが、こちらも寄り道や道草をしつつホテルに向かったので、結果としてこの車のほうが先に到着していたようです。
あー、でもこのホテル、EVステーションなかったような……。そう考えると途中でいなくなったのは充電ステーションに寄っていたのかもしれませんね。
部屋はこういう感じ。基本的に2種類しかなくて、大別すると4人ファミリー用とカップル+α用。棟で分かれています。我が家は当然ながらファミリー用ではありません。
今回は一階にアサインされました。
旅行先のホテル選びですが、我が家は基本的にベッドのある洋室が好みです。畳に布団をしく和室主体の和風旅館は極力避ける方向にあります。
理由は結婚してから一切畳の生活をしていないので、慣れない。つまりくつろげなくてしんどいんですよ。
椅子の生活が楽なんです。ベッドがあればソファとしても使えますしね。
で、その上で希望としてはツインベッド(ダブルでもOK)+ソファ付きの部屋なんです。
特にこの歳になってくるとある程度部屋の広さがないと圧迫感を覚えるようになっておりまして、部屋でくつろげるソファがあるとベターなんですよね。
ソファ付きの部屋は単なるツインルームよりは多少高くはなりますが、できるだけその条件にあう宿を選ぶようにしております。
このホテルの部屋は残念ながらソファはないのですが、安楽系のゆったりしたチェアが二人分あるので問題ありません。部屋もそこそこの広さがあって圧迫感もなし。
温泉ホテルなので、大浴場はありますし、加えて貸し切りの家族風呂が複数あるのでお風呂好きはゆったり過ごせるんです。
ということで我が家的に居心地がいいので常宿にしております。
今回は二泊とも朝食・夕食付にしました。面倒なので。(^^;
夕食後は二か所あるラウンジでコーヒーを飲みつつライトアップされた庭を眺めたり読書したりしてのんびり過ごしました。
ラウンジはほかのホテルのそれと似たような感じで、コーヒーや紅茶以外にもワイン各色も用意されていて飲み放題です。あ、アイスキャンディーもありました。
◎二日目:信州サイクリング
二日目はサイクリングの予定でしたが、見事に晴れてくれました。
いろいろ考えた結果、コースは岩岳のゴンドラ「ノア」の乗り場近くにある大駐車場にMacanをデポして、そこからサイクリングロードをつなぎながら仁科三湖に行って帰る、というルートに決定。地域的な特徴で周回ルートはとれず、一部折り返しになるのは仕方のないところです。
岩岳は個人的によく来るスキーゲレンデであると同時に、春から秋まではハイキングや登山者で賑わいます。道を挟んでノアの向かいにあるこの広い駐車場はそういった観光客に無料で開放されています。太っ腹っすね。
この日もハイキングや登山客はもちろん、私たちのようにバイクを積んだ車もけっこういました。Macanの向こう側で準備している人なんかもそうですね。
ただし、皆さんバイクはMTBです。ロードバイク派は我々オンリーで、MTBのグループからは「え?なんでロードバイク?」的な奇異な目で見られておりました(たぶん)。
岩岳から少し下ったところにある白馬大橋から望む白馬連峰(たぶん)。下を流れるのは白馬大雪渓から流れる松川。姫川に合流します。
カメラを斜めに構えたように見えますが、実はこれ水平です。白馬大橋が斜めってます。
こちらは平川。こちらも姫川に合流します(するはず)。
普通の車道をしばらく走ると、ありました、サイクリングロード。まあ農道なんですけどね。
ちなみに白馬には公式?サイクリングロード(というか、ルート)が何コースかあり、サイクリングだけを目的にして遊びに来るのもいいと思います。来年あたり行ってみたいです。
道の向こうに見えている白い雲は「ゴーリキー」に似てませんか?
道路わきの畑には時節柄(10月中旬なので)こういったものが放置されていたりして「夜中に動き出したらヤバいなあ」なんて考えながら走ったりする私。
アップダウンを繰り返し、たどり着く青木湖。風もほとんどなく穏やかな湖面でございました。
仁科三湖へのアプローチはこういうところが多々ありました。クルマは通行不可なのはありがたいんですが、路面はご覧の通り。写真の場所はまだアスファルトが見えてますけど枯れ葉しか見えないところも多々あって特に下りでは緊張が走ります。
安曇野といえば道祖神だらけですが、ここにあるのはお地蔵様ですね。
中綱湖。相変わらず穏やかな湖面です。
ごく軽度な鉄活。
予定ではこの後例の(?)木崎湖を見下ろす絶景ポイント、有名アニメのロケ地でもある小熊山に登るつもりだったんですが、脚の残り(?)と相談した結果、ここで引き返すことにしました。貧脚なんで。(^^;
その代わり?と言っちゃなんですが、帰路はちょっとだけMTBごっこでもしようかという流れになりました。
鬼石。
その昔、鬼がこの石を投げようと思ったところ、重すぎて投げられなかったという伝説の石。爪痕があるんだそうな。
たぶんこれ。
千国街道沿いには鬼の話には事欠きませんね。というか信州って鬼伝説だらけ。鬼無里とか涙なしには語れません。
脇にはおいしそうなキノコが群生しておりまして……。
私はキノコは詳しくはないのですがたぶんスギヒラタケってヤツでしょう。食用説と毒キノコ説があって、悩ましいところです。以前調べたところでは確かスギヒラタケは毒キノコと認定はされていなかったはず。一方で農水省は「食うたらアカン」とお触れを出しております。君子の私はおいしそうでも手は出さないのでございました。ちなみに「ヒラタケ」という名前ですがヒラタケとは全然別種だそうです。だったら紛らわしい名前つけんなや!と思う今日この頃でございます。
で、佐野坂峠を越えるこの道はこういう感じ。
ここはまだ踏みしめられている感じで走りやすいですが、ガレッガレなガレ場もあったりして良い子は決してロードバイクで走らない方がいいと思います。
私は……いいんです。昔はクラブマンやXZ400でXLやSERROWなんかの後ろをついて林道をツーリングとかしていたタイプなので、ロード系のタイヤでオフロードを走るのは慣れてます。
いや……マジでロードバイクでこういうところは知らない方がいいですよ?
千国街道付近にはこういう消火栓がまだありますね。積雪量の多さがわかります。
国道沿いで見つけたそば屋で昼食をとることに。
ランチの時間帯だったこともあり、店はけっこう混んでおりました。店内で5分ほど待たされました。
私が頼んだのは天とろろ。天盛りにとろろがついて1700円。
お味は……うーん、普通? 実のところ私はそばの味とか香りの良しあしがよくわかりません。「名店」ってところにけっこう連れて行ってもらうんですがどこがどう名店なのかが不明なくらいのそば音痴です。ちなみにとろろは自然薯ではなく普通のヤマイモのようでしたし天ぷらももう少しカラっと上がっている方が好みでございました。
岩岳に帰ったあとは、Macanで改めて仁科三湖まで行って、付近をドライブ。そして早めにホテルに戻り、貸し切り風呂でのんびりいたしました。料金は宿泊代込みとなっていて空いていれば予約して入れます。
雨じゃなければやっぱり露天ですよね。
脱衣所脇には缶コーヒーとか缶カフェオレなどがあって、そちらも無料(宿泊代に入っているので無料ではないんですが)。フルーツ牛乳はありませんでした。
我が家は二人ともそういう缶飲料はいっさい飲まないので、ラウンジでのんびりとコーヒーや紅茶を楽しみました。
そして夕食はお任せのコース。当然ながら一泊目と二泊目は料理の内容は全部違っておりました。何種類レパートリーがあるのか試すために10泊くらいしてみたい衝動にかられました。
という感じで、長くなったので続きは後半へ。