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◎スマートフォンで全部オッケーな人には意味不明なカメラ?【RICOH GRⅢ】

カメラ

この手のニッチな製品はだいたいそうですけど、「分かる人だけが買えばいい」んですよね

もちろんメーカーは別にそんな事は思っていないでしょうけど、私はそう思っています。
そもそも「インスタ映え~」がカメラを使う主な理由であるのなら、私だって「こんなカメラ」は必要ないとは思います。
GRシリーズってそんなカメラ。

◎どんなカメラ?

・ズームもない。
・広角28mm(相当)の単焦点
・自撮り機能は特に無い
・ちっちゃくて見た目はチープ。4,800円くらいかなって思って値札を見ると10万円を軽く超えている
GRⅢっていうのはそんなカメラ

◎私はなぜGRⅢを買ったのか?

ズバリ、インスタグラムに興味がないからです。
あと、私のブログでは時々言及していますが、私はスマートフォンのカメラをほとんど使わないから。使うのはカメラを忘れた時、手元にない時で、どうしても写真を撮る必要がある時だけ。
つまり私はコンパクトカメラじゃないと写真を撮る気にならないのです。ええ、たぶん少数派。

そんな私にとって、GRシリーズはかなり必要なカメラと言えるのです。

◎私の「これだけあればほぼオッケー」コンビ

私が普段、通勤鞄に放り込んでいるのがご覧の2台です。

私が普段使いとしてほしいのは焦点距離が28mmのカメラ。
ズーム機能よりコンパクトかつ明るいレンズが欲しいので、単焦点であってほしい。
撮影するシーンの幅が広がるので、手ぶれ補正機能は是非欲しい。
当然、トータルで画質がいいと思えるカメラ。
レンズ交換式かどうかはどうでもいいのです。ボディとレンズの組み合わせで上記の内容を満たしていれば。

私は現時点ではこの1台しかないと考えております。
ある意味で消去法で辿り着いた1台と言えるでしょう
LEICA Q。もちろんコンパクトカメラです。
※注:現時点では、LEICA Qの後継機であるQ2はまだ発売されていない

そして、LEICA Qでカバーできないシーンを担当するのが、もう一つのカメラ。
OLYMPUS Tough TG-5。
LEICA Qはなんというか「カメラ」だとしか表現できませんが、TG-5はカメラというよりは「カメラ界のアーミーナイフ」的なイメージです。
カメラ界って何? と言われても答えようがありませんが、そんな感じなんですよ。^^;
ちなみにアーミーナイフというのはスイスのVICTORINOXとかWENGERの十徳ナイフ的なアレです。念の為。

TG-5はQでは逆立ちしても撮れないようなシーンで活躍します。
そのシーンとは、主に接写と水中です。
Qで撮れるシーンはTG-5でも撮れますが、TG-5で撮れるシーンはQでは撮れないものが多いのです。
つまり、画質優先ならQ。そうでなければTG-5ということになりますね。

この2台さえあれば、私の撮影シーンの99%はカバーできるコンビです。
そう。あくまで私の場合、です。

ライフスタイルや趣味などによって被写体が変わります。
すなわち求めるものが違ってくるのが普通です。
望遠スナップが「普段の撮影シーン」の人もいるでしょうし、子供を撮る為にズームレンズが必須の人もいるでしょう。自撮り趣味の人はそれに向いた機能が必要ですし、その辺は100人いれば100人の「普段の撮影シーン」があるはずですからね。

◎GRⅢに期待すること

私はGRシリーズはデジタル時代からのユーザーです。
GR DigitalからGRⅡまで、全てのモデルのユーザーです。
なのでいろいろ理由を付けていますが、GRⅢが出たら買うことはほぼ既定路線。もはや惰性、ある意味くされ縁と言ってもいいくらいです。

 

とはいえ、おいそれとカメラに10万円以上もつぎ込む程裕福ではありませんので、血涙を流しつつ工面した金額に見合うカメラであることを求めます。

正直に申し上げますと、実は「GRはもういいや」って思ってました。
Qがあるからです。
TG-5がある以上、GRに求めるのは画質ですし、残念ながら物理の法則でどうあがいてもGRではQを超えられません。
※センササイズの違い(Q=135版フルフレーム、GRⅢ=APS-C)とレンズの明るさ(Q=F1.7、GRⅢ=F2.8)の違いによるもの。画質に対する官能評価的は別の話です

というか、代わり映えしない状態で新型GRが出てきても、もう要らないやって話です。
そんな中、去年の9月に発表された新型GR、GRⅢ。
そのスペックをチェックした私は「買うか」と態度を決めました。
別にLEICA Qを超えたなんてこれっぽっちも思っていません。
だって物理の法則は曲げられませんからね。
そうではなくて、期待したのです。
LEICA Qではなし得ない、それこそ物理の法則でQなどおよそかなわない性能をGRⅢは持っているのですから。

決めては「手ブレ補正機能搭載」という項目でした。
かつてGR Digital Ⅳという、GRシリーズで唯一手ぶれ補正機能を搭載したモデルがありました。
が。
誰がなんと言おうと、あれは「カタログ表記詐欺」としか言いようのない出来でした。
GR Digital Ⅳで煮え湯を飲まされた?私は性懲りもなくまた手ブレ補正機能付きGRを買うのか?って話ですが、今回は期待料込みでもう一度試してみようと考えたのです。
それはPENTAXのノウハウを得ているから。
GR Digital Ⅳの時代、PENTAXは別会社でしたからね。

あれからかなりの時間が経っていますし、PENTAXの手ぶれ補正機能に関するノウハウもある。となると「期待しよう」と思っても無理はないですよね?

手ブレ補正機能さえついていれば、私の中でGRはQを超える普段遣いカメラになるのです。それは画質に目をつぶってもいいやと思えるほど。

・小型軽量
・レンズバリア搭載

レンズの暗さとセンサの小ささを差し置いても、この圧倒的なアドバンテージがあればGRⅢは私の中では簡単にQを超えるのです。
つまり、決め手は手ブレ補正機能だったのです。

というわけで、実際に使い込んでみて、手ぶれ補正がダメだったらすぐに引導渡しますけどね。

◎ファーストインプレッション

画質その他、詳しいレビューはそのうちするとして、まず開封してざっとメニューを眺めた時点の感想などを書いてファーストインプレッションとします。

○TG-5とバッテリが共通だった

一番驚いたのはこれです。
GRⅢを開封しながら、TG-5のバッテリ交換などをしていたので即気づいたのですが、両者のバッテリは同一品のようです。

もちろん試しましたが、何の問題もなく使えました。
GRⅢのバッテリ(DB-110)をTG-5に挿しても純正バッテリ(LI-92B)の代わりに使えますし、当然その逆も真なりです。

個人的にこれは望外の幸運です。
「そういえば予備バッテリ買わないとな」って思いながら開封してましたからね。

なお、GRⅢの同梱品にバッテリチャージャーはありません。
でもTG-5のバッテリチャージャーがそのまま使えますから、実にラッキーです。

念のために書いておきますが、あくまでも「社外品」扱いですから、何かあってもメーカー保証の対象外になる可能性がありますし、もちろん私も何の責任も取りませんので、使い回す場合は自己責任でお願いします。

○Type Cだった

これはカタログデータで事前にわかっていたのですが、USB Type-C接続です。
外部と接続するスロットはこれ一つ。


充電もできるし、画像はDisplayPortとして接続可能画像。データ取り込みも当然これでオッケーです。
これは大いにありがたい変更点です。

○青い交換リングがついていた

標準同梱品のようですね。
GRシリーズはアタッチメントを取り付けるために、歴史的に?レンズ周りのリングが取り外せるようになっています。
そこに目をつけて過去モデルにも様々なカラーのリングがオプションとして存在していました。
あるものは売られていたり、またあるものは入手に条件が必要なレアアイテムとして。
GR3も例外ではく取り外し可能。そして好みで選べるようにブルーのリングが標準添付。
これは嬉しい。

なので早速交換してみました。
悪くないのでしばらくこちらで使ってみます。

○メニューやカスタマイズ項目が簡素化された?

気がします。
全体にリニュアルした感じで、様子が違うからそう思うのかも知れませんが、このあたりはまた今度。

とりあえずシャッター音などすべての音を消し、ドライブボタンにクロップ機能を割り当てました。これでQの代わりに使えるようになります(単焦点カメラにクロップ機能は大事です)。

あとは使いながら調整していこうと思います。

以上、とりあえずのファーストインプレッションでございました。