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★ブラックかシルバーか。それが問題だ【OLYMPUS PEN-F レビュー】

カメラ

購入したのはシルバーモデルです

前回のエントリーの扉写真は、実は2017年2月、つまり最初にかったPEN Fの画像で、まあミスリードを誘った的な?
何の為のミスリードかと突っ込まれるとアレですが、まあ、シルバーにした理由を別途書く為の溜め、みたいなものというか。

「お、ブラックか」
と思わせておいて
「おいおい、シルバーかよ」
とツッコミを入れてもらう、みたいな?
まあ、意味不明ですね、ハイ。

シルバーにした理由は「前回がブラックだったから」というのが一番の理由ですが、それ以外にもいろいろあって、まずは「最近買っているカメラは(カラバリがあるヤツは)全部シルバーだから」というのも大きな理由になりますね。
そういう「流れ」というやつでしょうか。マイブームというのとはちょっと違って、ブラックに飽きてきたという方がまだ合っているような気がします。

フィルムカメラ時代、一眼レフは基本がシルバーで、エントリー系はみんなそう。
ブラックのカメラって上位機種の色だったんです。
(NikonはフラグシップのF2なんかでもシルバー・ブラックと選べましたけど)
まあ、憧れの色、みたいな?


もちろん両方の色をチョイスできるカメラもたくさんあります。
AE-1しかり、OM-2しかり。
でも、そういうカラバリ(当時はこういう言葉は無かったなあ)がある場合、ブラックの方が高いんですよね。
だいたい5000円くらい高い。
当時の5000円ですから、そりゃあかなり悩む金額です。
そういうわけで、どちらにしろブラックは高級感というか、自己満足度が高い色だったんです。
私はというと「ガラスに反射しにくいから」という機能的な理由でブラックしか興味がありませんでしたっけ。
あ、そうそう。戦場だとシルバーは反射するからみんな黒く塗っている、なんていう都市伝説(戦場伝説?)をバックボーンに「ブラック=カッコイイ」的な理由付けをする人もたくさんいました。まあ、戦場に関係ない人ほどそういうエピソードを最もらしい理由にしたりするわけですが、それはまあ今も昔も同じですね。

デジカメ時代になるとこれが基本ブラックですからね。
フィルム時代とは外装(ガワ)の素材が違うのでブラックの方がむしろローコストなのでしょうけど。

そういうのに関係なく、私はデジタル時代でも「ガラスへの写り込みが軽減される」系の理由で基本的にブラック推しなんですが、時々こう、ものすごく暑苦しいというか鬱陶しくなるんですよね、ブラックばかりだと。
最近、その感覚がちょっと大きくなってきているというか、シルバーが似合う(と私が思う)カメラが増えたというか、そんな感じでシルバーをチョイスするのに抵抗感がなくなっております。
あと「映り込み」ですが、確かに差はあるものの、映り込みを気にするような撮影自体、あんまりしませんからね。
むしろレンズの前面に白い文字でいろいろ書いてる方が気になります。

それから、微妙に大事なのが「シルバーの方が楽」という理由。
何が楽って、誇りが目立たないんですよ。
ネットに画像を挙げる時に撮りますけど、ようするにブツ撮り時に徹底的にホコリ取りをする必要がないんです。
これは実際にシルバーボディを撮影していて気付いたことなんですけどね。
いや、マジでブラックボディの撮影は撮影前の準備が面倒くさいんですよね。
なので「今回もシルバーでいいや」みたいな「消去法」もあってシルバーボディが増えている気がします。
PEN Fもその流れの中でシルバーに。
もっとも、PEN Fの場合、ブラックとシルバーを実際に比べるとブラックの方がアラが隠れるというか、シルバーボディは軍艦部のゴチャゴチャした感じが助長されるというか、そんな感じでブラックの方がいいと思いますが、まあ個人の好みでどちらでもいいんじゃないでしょうか。アタリマエですが。

さて、かつて別れた彼女とヨリを戻した格好なんですが、それはなんとなく生臭いというか、また同じ欠点に我慢出来ずに別れる気がするので、ここはシルバーにして「実は彼女は双子で、今度の恋人は妹の方」というラノベっぽい設定を背景にして、改めて使いはじめることにしました。

前回購入したPEN Fのエントリーはレビューでもなんでもない買った瞬間に別れる理由を書いただけのインプレでした。
今回は「彼女が背負っている苛酷な運命を承知の上で、つまり覚悟を持って付き合い始めた」わけですからきちんと向き合って、できれば愛してあげようと思っています。のっけから上から目線ですが。
あ、念の為に彼女が背負っている苛酷な運命について改めて説明しておきますと次の2つです。
・バリアングル液晶である(ほとんど使えない)
・内蔵ストロボがない(使いたくても使えない)

そういう事情なので、今後はこの二点についての愚痴、文句、罵倒、呪言は封印したいと思います。
封印しないとたぶんこの2点についてのみ延々と文句を垂れ流すだけのインプレになりかねませんので。

さて、では封印した部分以外についての×。
×からかよ!(・∀・)
まずはシャッターのフィーリングが気に入らない。


ショックがでかい、なので音もでかい。
同じμ4/3なのにPanasonic機はここがイケてます。
普段はGX7 MK2を使っているとその差にびっくりするほどです。
なんというか、PEN Fって、ブランドの服を着てトラットリアに気取って入り、スプーンを使ってパスタをフォークに絡ませつつ、すすって食べるようなちょっと田舎モノみたいな感じですね。
対してGX7 MK2は着ているのは普通の地味目なワンピースだけど、オステリアでその所作の美しさが光る、隠しきれない育ちの良さみたいなものを感じる娘さんというか、そんな違い。
ただし、シャッターボタンを押した時の反応というか、キレというか、そういうのは悪くないというかいいと思います。
X100Fなんかに慣れてしまうとその「キレ」の部分に関してだんだん鈍感になってくるんですが、PEN Fで撮ると「こうでなくては」と思えるほど。これでPanasonic系の高級品じゃないけど、きちんと調律されたピアノ的なシャッターのフィーリングが加わるとかなりハイファイなフィーリングになるんですがねえ。
でも、相対的には○を挙げていいと思います。
オリンパスのカメラって、どうしても同じμ4/3マウントのPanasonicと比べてしまうんですよね。
その逆もしかり、ですが。
でも、単体でみると悪くはないと思います。
例えば最近買った中ではFUJIFILMのX-E3より明らかに上です。
X100Fはフォーカルプレーンシャッターじゃなくレンズシャッターなのでフィーリングの差を直接比較するのはアレですが、X100Fはレスポンス感がかなりダルなので、総合的にPEN Fの敵ではないと思います。
SONYのRX10M4もシャッターフィーリングにはわだかまりがあるので、そういう意味では音とショックが多少ある、というだけのPEN Fは優秀。○をあげていいと思います。
結論「×なのか○なのかはっきりしろ」
ですな。
じゃあ、○で。
ただし、GX7 MK2とは比較しない事が前提で。

長くなりそうなので続く