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☆Living in Eorzea【番外編】ベヒーモスと遭遇

FF14
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ベヒーモス、やっつけました

それはまさに偶然でした。
メインクエストでクルザス中央高地にいた時でした。
チャットウインドウに見慣れない赤文字が流れてきました。
これはシャウトという会話機能で、全員に向けた広範囲のメッセージ。

普段はFC募集とかで目にするくらいで、そうそう多いものではありませんが、文字も赤くてそれなりに目立ちます。
FC募集などの場合は数行に渡る、つまり長めのメッセージが多いのですが、その時に流れた赤文字はたしか1行の短いものでした。
逆に興味を持った私は、コントローラーを持つ手を止めてチャットウィンドウを注視しました。

シャウトの内容は実に簡潔で、「座標」と「ベヒーモス」とだけ。
とはいえある意味充分な情報量です。
要するにその座標で今ベヒーモスが出現しているから、殴りたいやつは座標地点まで来いやという(親切な?)メッセージでした。
F.A.T.E.で出会うモンスターで、強めのヤツです。
数日前にFCメンバーと「いたら狩ろうぜ」なんて言って見に行ったものの出会えなかったモンスターでもあります。
意気揚々とでかけたら出会えず、たまたまいたら出会っちゃった、とまあそんなものですよね。

で。
「おお」と思った私はバハムートをひと目見ようと座標をチェックし、そこを目指してマウント(マウントルーレットでいつもランダムに出てくる関係で、何に乗ってたか思い出せない)に乗って駆けつけることにしました。

私がシャウトを聞いた(見た)のは大審門。座標に記されていたのはスノークローク大氷壁あたり。つまり私はバハムート出現ポイントからはおそらく最も遠い位置にいました。
なのでバハムートをひと目みたい一心で「間に合え」とばかりにアクセルを踏み込みました(気分です、気分)。

途中、
「まだいる?」
「あと4分」
などと、シャウトのやり取りがあって面白かったです。
視界に二人ほど、同じようにマウントに乗っているプレイヤーがいましたが、目的地は同じなのでしょうね。
ああいうのを見るとワクワクしちゃいますね。MMORPGの楽しいところだと思います。
というか、考えてみるとシャウトってけっこう届きますよね。

やがて遠くに件のNM、ベヒーモスさんの影が見えてきました。
間に合ったようで、気分が上がります。
なかなかでっかいそのモンスターは、スノークローク大氷壁手前に鎮座ましまして? いらっしゃいました。

私は勝手にすでに戦闘中だと思ってました。
劣勢だから加勢が欲しくてシャウトしていたのだと。
しかし、到着した時にはまだ戦闘は行われておらず、なんというか数名がベヒーモスさんを遠巻きにしている状態でした。
私と、私と前後しつつ駆けつけていたプレイヤーが数名到着しました。
あれ? 戦ってるんじゃないのか、などと思っていると、おもむろに誰かがベヒーモスに突っ込んでいきました。
それが戦闘開始の合図になりました。

そこでようやく私は「ああ」と納得しました。
要するシャウトの主はある程度の人数があつまるのをギリギリまでまっていたのです。

画面上に表示される残り時間は3分を切っていたかと思われます。
さあ、そこからはもう、タンクやヒーラー、近接遠隔物理魔法問わず、大DPS祭りです。
ヒーラーはここぞとばかりに、タンクも日頃の鬱憤をぶつけるかのように? だろうが全員で攻撃しまくりでございます。
なのでバハムートのタゲがどんどん代わり、ぐるぐる回る回る。
あれってけっこう面白い後景でした。
当然申し合わせたわけでもありませんが、期せずして複数のプレイヤーによるタゲ回しがお壊れている感じでした。
と、笑っている場合じゃなくて私もタゲられて攻撃されました。幸い一撃では地面を舐めることもなく耐えられるものでしたから、レベル差は正義です。
※ベヒーモスのレベルは50、私は赤魔道士でレベル66でした。

ベヒーモスのHPゲージとF.A.T.E.の残り時間をにらみながらの戦いでしたが、どうやら時間内に削り切るのは難しい状況でした。
が。
いきなりファンファーレがなって「コンプリート」の金文字が画面にでるではありませんか?
まだ倒してないのに。
そうか、これはある程度削れば成功なのか。なんて思っていると、ベヒーモスさんはその場から消えずに我々に背を向けて歩いていきます。どうやら歩いて帰る模様。

ともに戦った皆さんはぞろぞろとついていくので私も最後はどうやって消えるんだろう? と興味を持って追随。
スノークローク大氷壁手前から移動したベヒーモスはどんどん進んでベヒーモスのねぐらへとエリアを変えていきます。
なるほど「ベヒーモスのねぐら」だからねぐらに帰ったのだな、と納得していると、なぜかまた戦闘が始まりました。

私はここでようやく理解しました。
そうなんです。
このF.A.T.E.はどうやら二段階になっているようで、ある程度削ったら一回目は攻略成功。その後二回目に突入するという流れ。
そしてまた賑やかなエフェクトまみれの戦闘が始まりました。
一度目の戦闘でわかっていましたが、現在の戦力なら問題なく狩れそうです。
なので余裕というか、楽しみながら魔法をぶっ放し続けた私でございました。
まあ、戦闘中に一人化二人死んでいたような気もしますが……とにかく撃破。
「ベヒーモスキラー」のアチーヴメント(称号、証)とベヒーモスの角×5をいただきました。

強い人だとソロで倒せたりできるのでしょうかね。

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