趣味と暮らしにまつわる「モノ」に一喜一憂するブログ

☆Living in Eorzea【番外編】FF14用大画面ディスプレイを考える(最終回)

FF14

今回選んだゲーミングモニタ(ただしFF14用)には、かなり満足しています

私には珍しく機種選定にはかなりの時間(日数)をかけたのですが、フィーリングでパパっと選ばなくてよかったな、とつくづく思っています。
つまり、「あ、ゲーミングモニタ買おう」と思い立ってそのまま脊髄反射でパパっとチェック。「あ、これ良さそうじゃん。安いし」でマークしたモニタにしなくてよかった、と。

◎候補は31.5型のVA型1モデルだけになってしまったので、ちょっとリセットしてみた

その31.5型VA型4Kモニタをチョイスするに至った経緯については前回の記事に書いています。
まだのようでしたら是非お読み下さい。文字ばかりで長いですけど。

☆Living in Eorzea【番外編】FF14用大画面ディスプレイを考える(その2)
私にとって最適なゲーミングモニターはどれなのか? 買うことは決めてあるので、熟考してみた。 ◎条件を整理してみよう 私が求めるゲーミングモニター(ただしファイナルファンタジーXIV用途)の要件について、まずは軽くリストアップしてみまし...

じゃあ厳しい?選考に残った唯一のモデル、PHILIPS 328P6VUBREB/11をサクっと注文するのか? というとそんな気にはならなかったのですね。
いろんなディスプレイのスペックやらメーカーの商品説明ページなどを読んでいくうちに、だんだん固まってきたからです。
何がって、私が欲しいディスプレイのスペックが。

「いやアンタ、最初からフィルタリングするために要求項目を掲げてるじゃん」と指摘されるとご尤もとしか言いようがないのですが、その時並べた項目は薄っぺらい理由からだったんです。
「どうせ買うならこのくらいのスペックは満たしてなくちゃだよね」程度のもの。「スペックは高いほうがつぶしがきくからいいですよね系」というか。

でも、いろいろと調べていくうちに「こうじゃないとダメ」という項目がしっかりと私の中で主張し始めたのです。
「ここは譲ってもいいけど、ここだけは抑えておかないときっと後悔するぞ」という心の声が聞こえたのです。

なんと申しますか、デジタルジャンキーから賢いコンシューマーにクラスチェンジしたかのような、生まれ変わったような気分でございますよ、おっほっほ。\(^o^)/

なので、リセット。
そして欲しいディスプレイを言語化してみることにしました。
いやまあ、いつも言語化しているんですが。

◎3年以上は使いたい

日進月歩のデジタル家電。3年も陳腐化しないなんてことはありえません。
なのでここは「陳腐化しない」ではなく、私が不満なく使える事が重要です。
ですから、もう一度原点に立ち戻ることにしたのです。
つまり「それは何を目的としたモニタなのか?」です。

○FF14をより快適に楽しみたい

iMacが壊れたのはきっかけです。
そしてそれは私にとってはかなり都合のいいきっかけでした。
iMacが健在であったなら、置き場所の問題で導入は不可です。
健在なら私の用途では普通にまだまだ使えたモデルですからね。
でもiMacを置いていたスペースがそのまま空いた。
じゃあ、そこに大きなディスプレイを置いてより快適なFF14プレイ環境を作っちゃおうよ、と考えたわけです。

○17インチよりかなり大きいこと

今私は、hpのOMENというシリーズの17インチのゲーミングノートPCでFF14を遊んでいます。
それまで(iMac)と比べるとかなり快適です。
17インチという絶対値が低いディスプレイサイズも、ノートですから実際にはニアな位置にありますし、つまりプレイ中には小ささを感じません。

じゃあ、それでいいじゃん、と思うかも知れませんが、いつでもキーボードで文字が打てる体勢でいるとさすがに疲れてくるわけです。
そうは言いつつまだ大した自覚はないのですが、けっこう負担がある気がしています。
そもそもキービードを使わずに済むようなプレイ中、つまりコントローラーだけでポチポチ操作できるようなこと(ギャザクラとか典型です)をやっている時はチェアの背もたれに体重をかけて、事情がゆるすなら足も投げ出したりして楽な体勢でやりたいわけですが、そうなるとディスプレイが遠くなる。つまりは小さくなってしまうんですよね。
なのでディスプレイサイズは大きいほうがいいわけです。

じゃあ、ソファに座ってオットマンに足を載せ、リビングの大画面テレビに繋げばいいじゃん……という話は前回にも書いたとおり「リビングのテレビ画面をゲームで占領するのはなし」という決まりが(私の中には)あるので却下。
そもそもリビングのテレビは2Kですしね。

○大きさの限界と細かさの限界

27インチより大きなサイズを導入するにあたり、デスク上での存在感を実感しようと考えた私は、ダンボールで32インチと34インチワイド、加えて43インチの画面サイズのものを切り貼りで作り(でっち上げ)、それをiMacの画面に取り付けてイメージしてみたわけです(27インチはiMacと同じなので割愛)。

結果として、27インチより32インチ以上の方がより快適だろうという結論に達しました。というか、32インチはなんの違和感もありません。
ただ、やはり43インチはでかすぎるということも実感として理解しました。
おける事は置けますが、少なくとも外付けスピーカーの設置場所はなくなります。
ちなみに私の愛用するデスクは木製で、幅が120cm、奥行きが60cmのサイズです。

脳内シミュレーションでは32インチか34ワイドだな、と思っていましたが、それを実感して追認証したほうな形になりました。

そして画面表示はスケーリングしないことを考えると、4K解像度は32インチが最小サイズかな、というかギリギリかも、と。

◎駆動方式はVAをチョイス

TNは論外として、IPSが悪いわけではありません。そもそもこういうものは「実物」を見て判断すべきなのかも知れませんが、今回はVA方式に分があるだろうと思っていましたし、今でもその考えは変わりません。
理由はもちろん「動く画像(ゲーム)用だから」です。
ゲームと言ってもレーシングゲームやシューティングゲームのように速さを追求するゲームではなく、同じオンラインでもFF14は風景やエフェクトを楽しむ系のゲームです。
画面は鮮やかな方がいいし、色域は広いほうがいい。そしてコントラスト比が高いに越したことは無いわけです。

つまり遅いと言われているVAであっても、PCモニタとしての最低ライン(60Hz)は満たしているので私としてはまったく問題なし。
そもそも動画の描写を追求するなら基本的にはVAでしょう、ということです。

◎キーワードはHDR

今回のモニタ選びのキモは、たぶんこれです。
HDR。
ハイ・ダイナミック・レンジ。
そしてこれはこれからのモニタを語る上で間違いなくトレンドになるであろう技術でしょう。
ちなみにソフトウェア的な小手先HDRと、HDR10を代表とするHDR規格とは一線を画したものだと考えたほうがいいでしょう。

液晶ディスプレイにおけるハードウェア的なHDRというのは、簡単に言えばバックライトのコントロールです。というか、自動車エンジン(パワーユニット)の正義がパワー(むしろトルクですが)であるように、バックライトの明るさはモニターにとっての正義です。強いトルクや光量を制御する方が、低トルクや低輝度をやりくりするより断然簡単で単純で楽じゃないですか。

HDRとはつまり強い光量を使って明るいところはより明るく、暗いところは潰さずに描写する。
それを細かいエリアごとに以下に精密にコントロールするかがキモになります。

極論すると1画素あたりにバックライトが一つついていて、その一つ一つの光量を無断階に近く制御できれば理想なのでしょう。でも液晶モニタの場合はそうも言ってられません。
言い換えると高価なディスプレイはより多くのLED(バックライト)を使っているので細かく制御ができるけど、LEDの数が少ない、つまり安いディスプレイは大雑把な制御でお茶を濁さざるを得ないということです。その分電力は使いますから、こういうのはある意味で物量作戦に近いですね。

それを考えると画素そのものが発光体である有機ELなんてのはHDR対応ディスプレイとしては実に有望です。もちろん今回も探しましたが存在しませんでした。
ええ、10万円で4Kで32インチなんて現時点では夢のまた夢。私のような庶民の手に届くまでにはもう少し時間がかかりそうです。

閑話休題。
すなわち今回買うべきは、廉価であろうがそのHDR技術を採用しているものの中から選ぶべきなのです。

つまり10万円以下というくくりがある以上、34インチモデルは考えないほうが良いということになりました。

そう、サイズは32インチ。
リビングのテレビは2K(ハイビジョン)で、壊れるまで使うでしょうし、そうそう壊れるものでもありません。すると増えてくる4Kコンテンツを楽む前に死んじゃう可能性も出てきます。

でも4Kディスプレイを買えば、4K放送が見られるじゃないですか。もちろんチューナーは必要ですが、言い換えるなら見たくなったらチューナー買えばいいだけです。

つまり解像度は4K対応であることが必須。34インチクラスは4K以上の解像度を持つモニターは皆無(10万円以下の場合)。そもそも34インチは選択肢に入れるべきではなかったのです。

用途はFF14ですから、映像鑑賞です。写真ではありません。エクセルのワークシートもじっくり眺めることなどあまりないでしょう。
なので鮮やかな画面が期待できるVA駆動。
そしてHDR対応。

これこそが私が求めるFF14用のゲーミングモニターの要件なのです。
ええ、結果論ではありますが私がこれまで書いてきた事に間違いはなかったのですよ。

これ以外の項目をオプション、つまり必須項目から外すことにより、モデルごとの比較が柔軟にできるようになったと考えます。

◎HDRの必要性

HDRとかいらんわ。
そう考えている人は当然いらっしゃるでしょう。
そしてそれは間違っているとか不正解とかそういう問題ではないのです。
要らない人は要らないのですから。

でも私は欲しい。
なぜなら……何度も書きますがFF14を「より快適に」楽しみたいからです。

FF14でなぜHDRがほしいのか?
それはFF14をしばらく遊んで見ればわかります。
少しいじっただけじゃダメです。1ジョブをレベル60くらいまで上げて下さい。
その後でもう一度話をしようじゃないですか。

というわけにも行かないでしょうから説明しますと、FF14って画面が暗いんです。
誤解のないように詳しい説明をしますと、FF14ってけっこうダンジョンでバトルするんですよ。ダンジョンっていい方はざっくりしすぎていてアレなのでもう少しわかりやすく説明すると「暗い場所でのパーティプレイを迫られるゲーム」なんです。フィールドでも夜になるとダンジョンみたいなものですし。

そういう暗いシチュエーションでプレイしていると、「うーん、もうちょっと(暗部が)はっきり見えないかなあ」と思うことがよくあるんです。それはディスプレイの輝度を最大に上げるとか、そういう問題じゃないのですよ。明るいところが白っぽく飛んだらせっかくの美しい風景(背景?)が台無しですし、全体に白浮きさせたいわけではなく、暗いところを暗いながらもはっきりとわかりやすく見えてほしいんです。その上で全体に白っぽくならずにくっきり鮮やかなエオルゼア世界を描写して欲しい。
するとこれはもう、最新のHDR技術に頼らざるを得ません。
そしてそれは「俺的HDRは搭載してます」という、企業がてんでバラバラに宣伝しているHDRではなく、第三者機関が定量的に定めた規格に準拠しているHDRであってほしいわけです。じゃないと全部実物見比べないといけなくなりますからね。

今だとHDR10という主に映画関係企業が定めた映画のBlue-rayソースの暗部を黒つぶれなく描写するぜ、的な規格があり、それに準拠していればひとまずOKと判断できます。言い換えるとそれ以上であれば御の字ということになるのです。
HDR400/600/1000といったHDR10を抱合した規格がそれで、数字が大きいほうがHDR力が高いと考えていいでしょう。
3者の違いですが、HDR400とHDR600の差は大きく、600と1000はそこまででもない、と素人的に考えております。そもそもHDR1000準拠の製品はまだ出始めたところ。

つまり、32インチのVA駆動方式の4Kモニタ。
HDR10準拠。できればHDR600以上。

さあ、だんだんと要件が具体化してまいりました。

で、いったんリセットした候補をイチから絞り込む作業にかかりました。
そしてその後すぐに、私はある事実を知ることになるのです。

◎そして届いたモデルは……

ええ、ご覧の通り買ったのはPHILIPS 328P6VUBREB/11です。
「一周回って元の位置」というヤツです。

改めて調べてわかったんですが、私が求める条件のモニタって、実はまだ?あまりないんですね。そもそもの抽出でほとんど絞れていたことを再確認したようなものでした。

候補の中から更に「これはヤだな」的なもの、つまりその辺は「記事その1」「記事その2」準拠なんですが、そういうフィルタを重ねていくと、残るのは328P6VUBREB/11一台のみなのですよ。

言い換えると、この328P6VUBREB/11、個人的な「いろいろな要求」をほぼ満たしている理想に近いモデルだということになります。
というか、当初からたった一つの条件を除いて「理想」と思えるモニタだったんですが、詳細に調べていくとその「足りない1ピース」が実は「仕様に記載されていないだけ」だということが判明したのです。いわば隠し機能みたいなもので、メーカーは「知らんよ」ってことなのでしょうが。
「ないものはない。だったらもう何も迷うことはない」でございましょ?

結果として単に遠回りしただけのようにも思えますが、個人的には遠回りしたからこそ「かなり納得の行く」チョイスが出来たのだと思います。
しばらく使ってますが未だに全くもって他のモデルには未練のない、つまりは「いいお買い物」だと思っております。

届いた個体は初期不良もなく、絶賛稼働中でございます。

そのPHILIPS 328P6VUBREB/11を導入した後の話、要するに実際の使い心地については別途記事にしようと思います。
というわけで、今回は機種決定編でございました。