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★【ASUS Chromebook flip C101PA】その8 一月使ってみて(まとめ)

PC IT系

ダラダラと続けてきたこのChromebook Flip C101PAのレビューですが、そろそろ一月経ちました

ので五位風に「よし、話をまとめよう」と思います。

◎ASUS Chromebook Flip C101PAは「買い」か?

いきなり結論ですな。
答えはもちろん「買い」です。
といいますか、値段を考えるとここ最近で買ったノートPCの中ではダントツ、桁違いに満足感が高いです。

その理由については各論的に述べていきたいと思います。

◎速い!

爆速と言ってでしょう。
何がって、起動ですよ、起動。
スリープ前提で使う場合はディスプレイを開けたら即使える状態になっていますし、多少のバッテリさえ惜しんで電源を一旦OFFにしていたとしても、電源ボタンを入れてから実際に作業に入れるまで、ものの十秒。

並行して使っているGPD WIN2(Windows 10)のスリープ復帰も相当快適ですが、それでもディスプレイを開いてから数秒待たないとデスクトップが現れません。
ましてや電源をオフから立ち上げると10秒程度ではさすがに使える状態にまでなりません。

さすがにスマートフォンやiPad、アンドロイドタブレットなら、スリープからの復帰ではいい勝負ですが、実はスマートフォン系は電源オフからの起動は圧倒的に遅いんです。パソコン以下。
まあ、スマートフォンなどはいちいち電源を切ったりしないので運用上問題はないんですが、なんでもかんでもスマートフォンが速いと思っている人がいますので念の為。

◎「何でもできる」わけではないが「だいたいの事はできる」

これはもう、人によりますよね。
なので「私の場合は、ノートPCでやりたいことの95%はChromebook、いやFlip C101PAで十分」という表現をさせていただきます。

日常的にMicrosoftのオフィスソフトを使う人はやめたほうがいいと思いますし、Photoshopを使いたい人もチョイスすべきではないでしょう。
でも、表計算ソフトやワープロソフト、それにプレゼンソフトも用意されていますので、互換性を気にしない人であれば、その用途にも使えます。
更に言えば、私のようなオフィスソフトは使わなくてもいいや、と思っている人であれば、それはもうWindows 10やMac OSである必要は殆どないと言っていいでしょう。

私の場合は主に普段使っている高機能なエディタソフトがWindows専用であった為、なかなか違うOSで執筆作業をする気になりませんでしたが、Jota+と、「キーアサインが変更できる」Chromebookの組み合わせでしばらく使ってみて、「これならば、WZ Editorで私がやっていることの80%くらいはカバーできる」と感じましたし、実際問題できることと出来ないことを理解していれば、敢えてサブノートで出来ないことをしなくなりますので、ネガはほぼ感じないと言っていいレベルだと思います。

特にネットでの検索閲覧や情報収集とエディタでの文章(テキスト)作成をメインに考えるなら、ブラウザがハイレスポンスなChromebookの方がWindowsやMac OSなどよりよほど快適です。
chrome OSはざっくり表現するとChromeというブラウザが快適に動くように特化してチューニングされたOSですから、プアなCPUでもけっこうハイスペックなノートPCよりキビキビ動くほど。

◎快適なキーボード、実用的なディスプレイ解像度

ディスプレイの解像度が1280×800なので、主に縦スクロール系作業では「もう一歩」と言わざるを得ませんが、文書作成とweb閲覧程度であれば許容範囲です。
この辺も個人差が大きいと思います。
私のメインマシンのディスプレイ解像度はいわゆる5k(5,120 x 2,880)なので、そちらでいろいろ作業をしている関係で縦800というのは異様に狭く感じるもの。

なのでそこも割り切りです。
少なくともエディタでテキストを打つのに5,120 x 2,880という解像度は無意味です。
「もう少し欲しい」というのがホンネですが、1280×800で、実はまったく困ることはありません。
画面のサイズと目からの距離などを考えると、これはウェルバランスではないかとさえ思います。
フルハイビジョンだと1920×1080になって、比率が16:9ですが、1280×800なら16:10で、むしろ使いやすいと言えるかもしれませんが、強いて言えば4:3比率、1280×960あたりだとベストと言えるんですが……そんなディスプレイはありませんからね。
やっぱりこれがウェルバランスなんだとおもます。

加えて10.1インチというディスプレイサイズのノートPCについてくるキーボードとしては、このC101PA、かなりハイレベルなものではないでしょうか。
キータッチは私の好みですし、打鍵音もほぼありません。
キーピッチは17.5mmとスモールタイプではありますが、これくらいはフルキーボードとあまり変わりません。

なのでC101PAだと思います静かに頭に浮かんだ言葉を、思考と同じ速度でタイピングできます(やや誇張していますが、タイピング時に嫌なところがない場合は、まあそういうフィーリングになります)。
高速タイピング執筆マシンとして、十分に合格なのです。

◎多少のエンタテインメント欲求にも対応してくれる

この値段帯のノートPCは、基本的にメモリ(RAM)やCPUがプアーです。
でも、Amazon PremiumビデオやYoutubeをフルスクリーンで鑑賞するのに、なんの痛痒もありません。
引っかかりなどもまったくなくて、これも下手なPCで見るよりよほど快適なのでは?

更にC101PAのディスプレイは360度回転しますので、テントモードやスタンドモードと言った感じでの視聴が可能です。
C101PAはトビラの写真のように本体の裏側、左右の手前にスピーカーが配置されているのでテントモードにすることによってそのスピーカーがこちら向きになっていい感じなのです。

音質も特に嫌な部分もなく、ドンシャリって感じでもなく、動画系を視聴するのにまったく違和感なく、普通に効くことが出来ます。
この「普通」というのがけっこう大事なんですよね。

◎かわいがってあげたくなるデザイン

劣化MacBookだと揶揄されると、それはそうかもね、と思います。
でも、もともとコイツは「MacBookになりたいなにか」ではなく、「偉大なスターに憧れるガキンチョ」的なデザインであり、その処理だと思います。
まあ、ノートPCは別に成長しませんから何年経ってもこのままですが。

そういうわけで、C101PAのデザインを一言で表すならば、「できる範囲でかっこよくしてみた」のでは?

キーピッチ17.5mmを確保したため、そのボディに10.1インチのディスプレイを組み合わせると、ディスプレイ部のベゼル(フチ)が太めになっているのは視覚的に「野暮ったい」感じに映ることも否定はしません。
このボディなら11.6インチくらいを搭載してもいいんじゃないかと私も思います。
でも、10.1インチというディスプレイサイズは、MSのoffice mobileを無料で使える最大のサイズ。
なので、敢えてそのサイズのディスプレイを採用した意味は十分にあるのではないでしょうか。

加えてタブレットモードにしたときは、ベゼルはある程度広いほうが何かと使い勝手がいいのも確かですし。

◎十分なバッテリの保ち

こういう使い方はまずしませんが、Amazon Prime ビデオを全画面モードで視聴してみたところ、約7時間40分でシャットダウンしました。
これって、もう十分じゃないでしょうかね?
アニメならOPとEDを飛ばせして見れば、2クール分くらいは楽しめる長さです。
これはGPD WIN2の二倍弱という感じでしょうか。

テキストエディタとブラウザを使う程度の使い方であれば、9時間くらいは持つんじゃないかと思われます。
私の場合、そこまで保つ必要もないので、要するにバッテリの保ちは文句なしという感じです。

◎もう一つなところ

手放しで褒めているC101PAですが、もちろん完璧だ、とはいいません。
「こうだったらいいなあ」という点はありますので、最後はそこについて個人的な意見を。

○キーボードに対する不満点

モバイルノートとして、という前提で評価すると、C101PAのキーボードは個人的にはほぼ満点ですが、一つだけ残念なところがあります。
それは「バックライトがない」ことです。

さすがに暗闇でタイピングしたい派というわけではないですし、タッチタイパーなので文字をタイピングしている時にはキートップなどは見ません。
そういうときには全く必要がないのですが、照明を落とした部屋などでAmazonのプライムビデオなどを視聴したりwebブラウジングなどをする際にはキーボードはいわば制御盤です。そんなときは視認性が高いほうが助かります。

キーボードのバックライトなんてある意味で贅沢装備と言えますので、C101PAのような庶民派(価格帯)のノートPCにそこまで求めるなよ、と言われるとうなずくしかないのですが。

○キーボードに対する不満点 その2

C101PAのキートップの文字ですが、転写シール的なものですよね。
これだと私の場合、使用頻度が高いダイヤモンドカーソルに使用するキーの文字はすぐに削れて剥がれます。
なのでレーザー刻印を驕ってほしかった……。
まあ、コスト云々を言われるとアレなんですがね。

○LTE対応でない

昔、Windowsの安いノートを「ネットブック」なんて呼んでました。
まあ、プアなCPUを使った小型のただの安いノートPCに愛称というかカテゴライズして売っていただけなのですが、その「ネットブック」という言葉は、Chromebookにこそふさわしいものではないかと思います。
主にそのコンセプトが。

ご存知の通りChromebookは本体にストレージを持たず、Googleドライブというクラウドがそれにあたります。
つまりネットに接続していることが前提のノートPCなのです。
もちろんネットに繋がっていなくてもできる事はありますが、やはりネットあってのChromebook。
なのに、SIMスロットがないとは……。
「責任者、出てこーい!ヽ(`Д´)ノ」
ってな感じじゃないですか?

調べてみましたが、基本的にSIMスロットはないですね。
コンセプト的に携帯網じゃなくてWi-Fi下で使え、ということなのでしょうが、私のようなライトな用途だとSIMで全然オッケーなんですよ。
コストに直結する部分でもありますし、いろいろとあるんでしょうが、SIMスロット搭載モデルを希望する人は多いと思います。

◎まとめ

日本ではまだまだ一部の物好きしか使わないエロ……じゃなくてイロモノともいえる存在ですが、けっこう多くの人がモバイルノートはChromebookで事足りるのではないでしょうか?
これ一台、ではなく、MacやWindows PCを持っている人が、持ち出したり、ソファで寛いで使うサブノートとしてなら十分に及第点、といえるのではないでしょうか?

サブノートPCに対する自分の要求を今一度整理して「使えるんじゃね?」と思ったら、迷わずChromebookの世界に飛び込んで来てほしい。

と、もはやすっかりChromebook側に立ったつもりの私でございました。
なので最後に一言。

もはや時代はChromebook!(かもしれない)」