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★Kindle PaperWhite マンガモデルのレビュー

PC IT系

予約していたので発売日に届いたKindleマンガモデル、というか32GBのPaperWhiteについて。
まず、数日使ってみての現時点での感想。(初出:2016/10/26)

「返品しよう」(´д`)

理由は
1)画面が小さい
2)容量が少ない
3)バックライトを使うと異様にバッテリ消費が大きい
4)そもそも反応が鈍くてイライラする
からでございます。

1)「画面が小さい」について
画面が小さいのはまあ、わかっていた事ですね。
もちろん画面のサイズはスマートフォンよ大きいですし、最近はスマートフォンでマンガを読んでいる人もけっこういますので大きいとか小さいとかはまあ、個人的、相対的な感想であって、人に依っては評価がかなり変わるところでしょうね。
私はこのところ専らiPad mini RetinaをKindle端末として使っている関係もあって「異様に小さい」と感じてしまいました。
そもそもこの1年で私のお気に入り読書端末は以下のように変遷しています。

Xperia Z Ultra →  Xperia Z3 Tablet Compact → iPad mini Retina

要するに肥大化の一途を辿っているということですね。
いえ、Z Ultraはいい端末なんですよ。
アレ1台あればケータイとタブレットを兼ねます。
で、それで行こうと考えるわけですが、私の場合は「ケータイを自転車の車載にも使いたい」という極めてパーソナルな都合があって結局2台体勢になるんです。
2台持つんだったら、中途半端なファブレットじゃなくて、ちゃんとしたタブレットでしょ? というわけで、Z3 Compact Tabletを使っていたわけです。
そうこうしていると、こんどは同居人が「今使っているKindle(PaperWhiteが出る前の古めの3G対応のヤツ)がどうにも使いにくい(主に容量の問題)」というので、Z3 Compact Tabletを譲渡。私は余っていたiPad mini RetinaをKindle端末として使い始めてしばらく経つ、という流れでございます。

で。
そのiPad mini RetinaからKindle Paper Whiteに変えたものだから「小さっ!」とそのギャップに萎えてしまいました。
先日、楽天koboがkobo画面の大きな防水kobo端末を発売しましたが、あれくらいのサイズで堕して欲しいですね。
実際問題、あれくらい(8インチクラス)が実用サイズだと思います。
あ、もちろんイマドキの端末ですから、koboと同じく防水で是非。

2)「容量が少ない」について
これは誤算でした。
32GBもあれば充分でしょ?
って思っていたんですよ。
なので着荷したマンガモデルをさっそくライブラリに同期させてみたんですが……。
コミックス、マンガ系だと私のライブラリ1/10も入らない事が判明。
いや、Z3 CTでも入らないんですよ、あれだって32GBモデルだし。
なのでいらないもの、あまり読み返さないものなどはどんどん削除して使っていたんですけど、iPad mini Retinaを使っていると、その事をすっかり忘れてたんですね。
(iPad miniは128GBモデルなので)
いやでも、32GBあればZ3 CTと同じように「あまり読み返さないようなものはどんどん削除してお気に入りライブラリにしておけばよくね?」と思いました。当然ですね。
でもあまりのライブラリ量を見て、その作業に萎えてきました。
Kindleって時間にも依りますがダウンロードに時間かかりすぎなんですよね。
毎日10冊くらいを整理する、とかそういう気の長い整理が必要になってきます。
私はこういう事は一気にやってしまいたいと考える性格なので「今から32GBで運用できるお気に入りライブラリを構築する」という作業を考えて「イラッ」としてしまったわけです。
とは言え、この手の専用読書端末で32GBは破格の高容量なのは確か。
そもそもマンガ(コミック)系じゃなくて単純に文字系の本を前提にすると32GBは文句がない容量だと思います。
でも「マンガモデル」と銘打っているのであればさらなる容量をお願いしたいところ。
私はたぶんKindle本の冊数が多いユーザーに入り、つまりは想定ユーザーからは外れているのだと思いますが……。

3)バックライトを使うと異様にバッテリ消費が大きい
今まで使っていた古いKindleと違い、バックライトがある事自体が非常にありがたい事なのですが、このバッテリの消費電力が予想以上にひどい。
というか、常時バッテリを点けていると、明るさのレベルにも依りますが「コレだったらiPad miniとバッテリの持続時間、あんまり変わらなくない?」と思っちゃう程です。いや、むしろ常時点灯だと短いかもしれません。めんどくさいので検証してませんけど、バッテリのインジケータが半分くらいからバッテリを点灯するとあっと言う間(3時間くらい?)でオフりました。
Kindleの美点はバッテリの保ちなのですが、バックライトとトレードオフだとすると安心して使えないなあ、という気がしました。
もう少し効率などを考えて省エネにすべきじゃないかなあ。
Kindleのバックライトの効率を考えると、タブレット端末のバックライトってものすごく頑張ってるんだなという気がします。
ま、内蔵バッテリがそもそもLEDを駆動する事を考えていない容量なのでしょうけれど。

4)そもそも反応が鈍くてイライラする
Kindleマンガモデルの名誉の為に書き添えますと、従来のKindleと比較すると天国的に早くなったと思います。
でも、私の場合、比較対象がiPad mini Retinaですからね。
そりゃもう比べるのもかわいそうというか、いつものiPadのつもりで操作するとイライラしまくります。
そもそも重い操作を続けるとフリーズか? と思う程動作が緩慢になったりするのは従来のまま。
長押しでペラペラとページが自動的にめくれるという動作もマンガモデルの売りですが、実はその操作ができる書籍とできない書籍がある事が実際に使ってみてわかりましたし、そうなると、例えば「最初に戻す」なんていう操作をする際に、パパっと切り替わらないわけで、専用端末と言いながら汎用端末(AndroidやiOSのKindleアプリ)に全くかなわない操作感というのはどうよ? と思ってしまうわけで。

5)その他
これは責められるべきでは亡いのかも知れませんし、個体差があるかもしれませんが、USB充電する際のケーブルとの相性が大きすぎます。
普段使っているUSB充電用のケーブルで充電使用としても全然ダメ。
USB充電機器が異様に多いので、充電器複数にそれこそ十数本のUSBケーブルを使っていろんな機器を充電しているのですが、純正ケーブル以外で充電出来たのは1本のみ。
※GARMIN EDGE 1000J附属の純正ケーブル
EDGE 1000Jもその辺気難しいのですが、2本に一本くらいはイケます。なのでそれ以上の気むずかしさ。
旅先でケーブルを紛失、破損などした場合、充電可能なケーブルが簡単に入手できるかどうかが不安です。
つまり充電可能なUSBケーブルを複数持っていなければいけないとか考えると「めんどくさい」と思ってしまうわけで。

次に「これはいい」と思った点を。
1)バッテリが保つ(バックライトを点けなければ)
2)(慣れれば)ガマンできる速度になった
3)手頃なサイズ(大きさと重さ)
4)価格が(iPad mini やZ3 CTレベルのタブレットに比べたら)安い
5)(モノクロページであれば)画面表示は非常に美しい

それぞれについては妥協を含めてそのままなので欠点と違って理由付けは特にしませんが、5)についてはある意味Kindleというかモノクロのeinkが持つ構造的な欠点かも知れません。
これもiPad Retinaなどの普通のカラー液晶で慣れていると、Kindleに変えたとたん、カラーページが異様に「読みにくく」なる事に愕然とします。色あいによってはフキダシの文字が判読しにくく、拡大して読む必要があったりします。
私はマンガだけでなく雑誌もけっこう電子本で購入していますので、Kindleだと雑誌系はほぼ全滅と考えないといけないのも残念なポイントといえますね。

とまあ、色々と論(あげつら)ってきましたが、要するに私の場合、欠点ばかりが目についてしまったというお話でございました。

ええ、もちろんiPad mini Retinaに戻しました。
長時間かけてダウンロードしたあの作業ストレスを返せ! と言いたいくらいですが、まあそれは私がアホだったという事で、授業料として考える事にします。

あ、写真は借り物です。ワザワザ撮る必要もないかと考えるくらい残念な端末だったということで。
(個人の感想です(・∀・))

終わり。