趣味と暮らしにまつわる「モノ」に一喜一憂するブログ

☆ホノルル・センチュリー・ライド(HCR)に備える アイテム編 その6【NuBEAM NB-600J】

ホノルル・センチュリー・ライド

盗難防止装置&ウインカー」(初出:2017/08)

先日盆休みの炎天下に敢行した「湖北100kmライド」でテストしたHCR用のアイテム評価第六弾です。
なお、100kmロングライドで使用、評価したHCR用のアイテムは次の通りその1:日焼け止め「アグレッシブデザイン Sun Protect”Fighter”」(既報)
その2:疲労低減カーボンハンドルバー(既報)
その3:チューブレスタイヤ&ホイール(既報)
その4:シートポジションの変更(既報)
その5:インカム(既報)
その6:盗難防止装置&ウインカー(今回)
その7:モバイルバッテリー
その8:その他(←追加)今回は「その6:盗難防止装置&ウインカー」について。ご存じの通り自転車は右左折の合図としてハンドサインで後続車にそれを知らせる義務があります。
止まる合図はストップランプの代わりに下側に手を伸ばします。
しかも、そのまま(片手運転したまま)でカーブを曲がらないといけませんし、停止しなくてはなりません。途中で止めたらダメなんです。
つまり直進だけ片手運転が出来てもダメで、片手で右左折し、停止も方側ブレーキだけで行えないと自転車に乗ってはいけないという大前提があります。ここまで書くと曖昧な表現ばかりでアレなので、珍しく今回は引用してみましょう。◆道路交通法
(合図)
第53条 車両(自転車以外の軽車両を除く。第3項において同じ。)の運転者は、左折し、右折し、転回し、徐行し、停止し、後退し、又は同一方向に進行しながら進路を変えるときは、手、方向指示器又は灯火により合図をし、かつ、これらの行為が終わるまで当該合図を継続しなければならない。
2 前項の合図を行なう時期及び合図の方法について必要な事項は、政令で定める。

ちゃんとこう書かれてますね。
これらの行為が終わるまで当該合図を継続しなければならない

つまり、片手運転で直角あるいはそれ以上に鋭角のカーブを曲がりきらないといけませんし、停止するまではブレーキは片手でかけなければならないのです。
勝手な憶測ながら、世の中の自転車乗りの99.999%くらいはこの法律を守っていないと思われます。
言い換えると自転車に乗っているヤツはみんな(交通)犯罪者、でございますね。
ええ、私もこの法律に照らすならば歴とした犯罪者です。

でも大丈夫。(・∀・)
自転車にはハンドサインを出す義務はあるのですが、実はその条項に優先する法律があるんです。
それがこれ。
同じ道路交通法です。

(安全運転の義務)
第70条 車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。

簡単に言うと「片手運転するとヤバいようならムリにする必要なし」ってことです。
安全運転の義務は合図の義務より上位に来るそうなので。

まあ、アタリマエですね。死にかけているのに手を挙げるとか出来ませんしね。

「直進すると崖なので左右どちらかに曲がらないといけない」なんてシチュエーションで合図出さずに曲がったら5万円以下の罰金です、とかだと社会的に大問題になるでしょうし。
実際問題として、私は自転車の警察官が手信号を出して右左折や停止しているのを見たことがありませんし、自転車に関して53条はほぼ存在していないのと同じ状況だと思います。
というわけで、拡大解釈すると手信号は出さなくても問題無し、というのが現状です。

でもそれはあくまでも「法律上」の話です。

我々としては実際にはどうするべきなの? と考えるべきだと思うわけです。
個人的には(合図は)絶対やるべきだと思ってます。
ライドイベントやチームがやっているローカルルールのハンドサインなんてどうでもいいですけど、最低限右左折。できれば停止も合図してしかるべきではないかと。
それは「法律を守る為」なんかじゃなくて「(お互いの)身の安全」の為、そして「交通社会の一員」となる為に。

とはいえ。
エラそうなことを言っている私も交差点を曲がりきるまで腕を上げてはいません。
コーナリング態勢に入る前にハンドルバーに両手を戻します。もちろん身の安全が最優先ですから。
「右左折の合図は一応したからいいだろう」という甘えがあるのは事実ですが、それよりもやっぱり片手でコーナリングなんて不安でできません。路面状態にダイレクトに影響される自転車ならなおさらですよね。何があっても対処できるような姿勢でいたいと思いますから。

こういう事を考えても、いかに自転車がプリミティブでいい加減な状態で放置されているかがわかります。
何が言いたいのかと言うと、
自転車にもウインカーとストップランプ装備を義務づけろ」って事です。
ヘッドランプとテールランプは、これもものすごく中途半端だとは思いますが、それでも義務化されていると言っていいでしょう。
なのになんでウインカー装着義務は放置? ストップランプ装着義務は放置?

自転車が車両なんだったら車両らしい装備を必須とすべし、じゃないかなあ。

片手でコーナーを曲がらせるよりウインカースイッチを押させろよ、と思います。
もっとも、スポーツ自転車は別にして、世のほとんどを占める実用自転車に乗っている人の意識の低さを考えると、ウインカーやストップランプがついていたとしても、使わないし、バッテリ切れなど積極的に放置とかするのでしょうね。

なんだかんだいってキャンペーンとかイベントとかを除くと警察は通常時は自転車なんて取り締まりませんからね。
「なんで私だけがきちんとしなければならないのか?」って思うにちがいありません。だって連中(ほとんどの自転車乗り)は意識が想像以上に低い人種ですから。
こういう事を言うと、「そんな事言うなら歩行者にも付けろや」的な意見も出てきそうですね。まあ、義務化したら面白いだろうなとは思います。ただし少しでも想像力があるなら若生と思いますあ、人口が多いところじゃ車間ならぬ人間(ニンゲンではない。じんかん)が圧倒的に短いので、着けていても近すぎて前の人の合図が見えないなんて事になりそうで効果を論じる事すらナンセンスだとは思います。

ほら、ラッシュ時の駅とか車内とか想像して下さいな。
それとも「列車内ではウインカーやストップランプなどのシグナル機器の電源は切ってね」とかアナウンスされるのでしょうかね。ただでさえいろいろとうるさくがなり立てる車内放送をこれ以上増やさないで欲しいです。車内放送が終わる前に次の駅に着いちゃいますよ。

閑話休題。
グチが長くなりましたが、私は大昔からできれば自転車にもウインカーはつけるべきだと思っていましたし、今も思っています。
さらに言えばバックミラーも義務化すべきだと考えます。

体勢がアレなロードレーサーなどはなおさらバックミラーの必要性が高いはずでしょう。
いや、ロードレーサーの人って後方や左右はおろか前すら見ずに下ばかり見て走ってる人もいますのでもはや360°見渡せる魚眼モニタシステムを導入してホログラム的に目の前に映像展開しておくべきでしょうね。

冗談はさておきウインカーの話に戻りましょう。

「ウインカーを付けたいなあ」と思いながら、不定期にアイテムチェックなどをしていた私ですが、とある新製品の発売のニュースを見て「コレを導入するかな。でも値段がなあ……」なんて悩んでいる時でした。

「コレ」とは違う「とあるアイテム」を見つけたのです。
それが、NuBEAM(ヌービーム)NB-600J 盗難防止アラーム・ウインカー付きテールライト【送料無料】

まあ、送料無料はどうでもいいんですが、私の興味を惹いたのは「ウインカーと盗難防止アラームが1セットになっている」という点でした。
はっきり言って「コレを導入するかなあ」と思っていた「コレ」に比べるとカッコ悪くて安っぽい。しかも圧倒的に。
とは言え「コレ」にはない盗難防止アラームがついている。あと、ウインカー単体で考えても価格が安い。

「イイカモ」
と思ったのと
「ポチ」
って押したのはだいたい同時でした。
ええ、けっこう衝動買いでございました。

そして届きました。NuBEAM NB-600J
予約購入でしたので、正式発売日より1週間も前に届いちゃいました。
で、さっそく使ったわけですが……。

結論から言いましょう。

機能は充分だけど、使い勝手が微妙……。
うーん……。
たぶんもう使わないだろうなあ……。

結論自体が微妙だってーの。(´д`)

なんというか評価が難しいんですよね。
こういう気持になるアイテムって私にしては珍しいんです。グレーとか理解出来ずなんでも白黒付けたがる人間なんですけどね。

はっきりしないというか、プラスマイナスを理解した上で、最終的にスパっと否定や肯定ができない製品に出会うとは……。

詳細の前にまずはNuBEAM NB-600Jの概略です。
本体とリモコンが1セットになっていて、それぞれUSBによる充電式です。
本体とリモコンのペアリングについては既になされた状態で出荷されていますのでユーザー側がペアリングを気にする必要はありません。
出してすぐに使える状態なのは親切だと思いました。

取り付けについては、どちらもワンタッチの取り付け台座がついたゴムバンドを介して行います。
常識的に考えるとリモコンはハンドルバー。本体はシートポストに取り付ける事になります。
ただし、公式webサイトの取り付け例の写真はサドル後方なんですよね。
実はこの手のウインカーって、自転車本体に付ける場合はここがベストなんじゃないかと思うんです。
私が考える事はたぶん普通の人も考えるのでしょう。なのでwebサイトの写真も「一番効果的かな」と思われる場所に取り付けてありました。
が。

あれはいわゆる実用車だから取り付け可能なんじゃないかと思います。
付けてみるとわかりますが、ゴムバンドでロードレーサーのサドル後方に固定するのってちょっとムリがあります。
ゴムなので伸ばせば取り付け可能なのですが、段差などの強い振動が加わるとゴムである事が災いします。つまりゴムが伸縮して、外れちゃうんです。
私もまずは下の写真のようにサドル後方に取り付けていたのですが、付属のゴムバンドではしっかりと取り付けするのが不可能でした。本体にちょっと体が当たっただけでも外れたりしてイヤな予感はしていたのですよね。

で、実際に路上で走り出したところ、最初の大きめの段差を乗り越えた時にあっさりと外れて落下しました。
外れやすい理由は、サドルのレールが左右並行じゃないからだと思います。
上の方が広くなっているのが普通だと思いますので、つまり広くなっているとゴムバンド的には上側のみでひっかかっていて、下側は浮いてる状態になります。すなわちゴムバンドの上部と下部とでテンションが違う。なので外れやすいのでしょう。
並行になっているシートレールならゴムバンドのテンションは均一になりますから上手くいくのかもしれません。
落下してからは、なくなくシートポストに取り付けて使用しました。
もちろん、シートポストに取り付けてからは落下など経験はしておりません。

場所はこんな感じです。

さて、使い勝手です。
当初の目的であるウインカーとしての機能は充分です。
ハンドルバーに付けるリモコンボタンにLとRが書かれています。これはもちろんセブンイレブンカフェのLとRとは違い、レギュラーとラージではありません。
Lを一度押すとウインカーが15回点滅します。同時にピッピッピという音がなります。
個人的には「カッチカッチ」というあのクルマ的な「ウインカー出してまっせ音」の方が気分的にはいいなあ、なんて思いましたが、これは光だけでなく、音で周りの注意喚起を促すという目的を持ったものなので、いいことだと思います。
15回が長すぎる場合はもう一度押すと止まります。
ただし信号待ちの場合は15回なんてすぐ終わっちゃいますので、信号で止まる時は長押しをするといいでしょう。
そうすると30回になります。
まあ、切れたらもう一度ボタンを押せばいいので長押しが面倒だって思う人もいそうですが(はいはい。私がそうです)。

残念ながらストップランプ機能はありませんが、テールランプ機能はついていますので、点滅や点灯、それぞれ二段階の明るさから選べます。

電源を入れると最後にチョイスしたモードで立ち上がるのも、自転車用ランプ系によくある仕様でわかりやすいし使い勝手がいい点です。
それからハザードモードなんかもあります。
もちろん「消灯」モードもあります。
これは普段はウインカーとしてのみ使う場合のモードです。
消灯モードにしておいても、電源自体が入っていればウインカーはちゃんと作動します。
私は消灯モードで使用しました。
なぜって、常時点灯しているテールランプが別にあるからバッテリがムダかな、と思ってです。

次に盗難防止アラーム機能。
これは本体がセンサーとなり、リモコンスイッチ側に信号を送ることで「バイクに何らかのショックが加わった」事を知らせる仕組みです。
アラームは音と光の両方がデフォルトです。
ちなみに本体側とリモコン側、両方から音が出ます。
音が出るとちょっとアレだな、と思う場合は音を消すことも可能です。
もちろん本体側、リモコン側それぞれで設定できます。
つまり本体は音を鳴らすけどリモコンでは光の合図だけ、という設定が可能です。
この装置を使うのはだいたいレストランとかカフェに入る時でしょうから、その設定にする人が多いんじゃないかと想像しております。私はその設定で使いました。

もちろん、ライド中はアラーム機能はOFFです。アタリマエですね。(・∀・)
バイクを離れる時にリモコンをブラケット台座から外して、リモコン側になるアラームスイッチをオンすれば監視開始、という事になります。

室内でテストをして設定通り作動する事を確認した上で、実際のライドで使ってみました。
とある場所でバイクから離れた時ですが、予定通り? ちゃんと作動しました。(・∀・)
リモコンの異常を知らせるアラームが光っていたのに気付いてバイクのところに行ってみるとアラームが鳴っているだけで、そこには誰も居ませんでした。
「そこ」とはバイクラックがあるところ。つまり他の人がバイクを架けたり外したりする程度の振動でもきちんと作動するということです。

これはまあ、ご想像通り、鳴らせるのが前提のテストでした。
なので本体側の音は切っておいたつもりだったんですが、音を出す設定になっていたようで、あたりに警報音が鳴りひびいておりました。個人的な実検の餌食になった? ラックからバイクを下ろして振動させたであろう人にはご迷惑をおかけしてしまいました。
「うわ。なんかわからないけど、面倒だから早く出発しよう」とか思われたでしょうね。本当にすみません。

ということで、バイクラックに置くと鳴りまくるからめんどくさいよ、というかあんまり意味はないよ、という事がわかっていただけると幸いです。皆さんがこのエントリを読んで気をつけていただけると実験台になった人も浮かばれることでしょう。

さてバッテリの保ちです。

テールランプとして使わない私の場合はまったく問題になりません。
数ヶ月保つんじゃね? とか思っちゃいます。
自然放電とかでそうはいかないのでしょうけど。
ちなみにテールランプとして暗めの点灯モード(「点灯モード1」というのがこれだと思われます)で15時間というのがカタログスペックです。

という感じで、盗難アラームは電波が届く距離ではきわめて有効ではないかと思いました。
電波が届いているかどうかは、リモコンが長めの間隔で赤く点滅していれば圏内ということなので、こちらもわかりやすいと思います。
テールランプとしても点灯時間が長いので、通勤で夜間走行をする人にとってもきわめて実用的。むしろバッテリの保ちが良すぎて充電し忘れる事を心配する方が良さそうです。逆手にとって明るい方で点灯させてこまめにバッテリを充電するクセを付ける方がいいかもしれません。
ウインカーもきちんと働きますし、総じてリモコン操作にはストレスがありません。

リモコンといえば、昼間でもテールランプを常時点灯させる私の場合はメリットを感じませんが、そうでない人にとって手元でテールランプのオン・オフをコントロールできるのは非常に便利じゃないでしょうか。
具体的にはトンネルです。
テールランプを常時点灯させていない人は、トンネルに入る前にはバイクを止めて一度降り、テールランプのスイッチを入れる必要があります(乗ったままでも操作できる場所やランプもあるでしょうが、それでも走りながらはムリがあるので一旦停止を迫られます)。
(※私は日中でも常時点灯なのでトンネルなどこわくありませんが)
それが手元でサクっと出来るんですから大変便利なのではないでしょうか。
通勤などで夜間に走る人であっても「おっと、テールランプのスイッチを入れ忘れてた」なんて事もあるでしょう。
その場合でも手元スイッチで一発ですから、これはマジで便利だと思います。

そうそう、もう一つ機能がありました。
個人的にはおまけ機能だと思ってますが、防犯アラームを流用したブザー機能もありますので、これを付けておけばいわゆる「ベル」は必要ありません。
どうせ鳴らさないベルですから、オールインワンだと少しでも軽量化になりますし、ハンドルバー周りを一つでもすっきりさせる役にも立ちます。

以上。ざっとこんな感じです。
「おすすめか?」と問われると「(機能を)必要としているのなら推奨」と言ったところ。
「大いに推奨」とまでいかないのはもちろんネガティブ(だと私が思っている)な部分があるからです。

・ネガ1:横幅の問題で、人に依ってはペダリングで脚が当たる

形状を診ていただくとおわかりいただけるかもしれませんが、横に長い製品です。
従って取り付けがシートポストの場合、何らかの拍子に脚にあたる事があり、って微妙に曲がります。
少なくとも我が家の場合は100%当たりました。
結局二人とも、曲がったまま走っている時間が長かったようでつまりはけっこうカッコ悪い状況でした。
振り返って確認しない限り、自分では曲がっているのかどうかはわかりにくいので、ウインカーを出しても後ろからは見えにくい状態になっている可能性があります。

・ネガ2:取り付けスペースに悩む

これも「人に依る」と思いますので私の場合、と断っておきましょう。
でも、参考にはなるのではないでしょうか。
我が家の場合は朝練のご近所ライドを除き、イベントやロングライドであれば間違いなくサドルバッグを装着します。
すると後方から見てサドルバッグで隠れないような位置に装着する事になるのですが、実はそこにはGARMINの後方レーダーが既に装着されているのです。
足の長い西洋人ではないので、シートポストがものすごく出ているわけではありません。
むしろ私は平均よりはシートポストがけっこう出ている方じゃないかと思いますが、それでもサドルバッグを吊すと、NuBEAMを装着する位置はそれほど自由にえらべないのです。
「人に依る」と書いた通り、GARMINの後方レーダーを付けている人なんてほとんどいないでしょうから、それこそほとんどの人は取り付け場所には困らないかもしれませんが……。
実際問題としてGARMINの後方レーダーを取り付けている人って、実は自分達以外に誰一人見たことがありません。
「買った」という人は知ってますが……。

・ネガ3:ウインカーボタンとしてのリモコンの使いにくさ(ボタン自体ではなく、装着位置の問題)

これも人によりけり、かつ工夫次第である程度の改善が出来ると思いますが、少なくともハンドルバー上に括りつける方式では実際問題としての装着場所はドロップハンドルの場合はハンドルバーの中央付近、つまりステムの横あたりになると思います。
スイッチ自体がそこそこ大きいので、根元といえど、ここを占領されるのはちょっとストレスが溜まります。
せっかく導入した「いろんなところを握ってねハンドルバー」の機能がややスポイルされるんですよね。

ちなみにリモコンスイッチ取り付け角度ですが、リモコンを地面と水平、つまり上に向けているとチト不便です。それだとハンドルバーを握りながら押すには手首をぐるっと向こう側に回すようになりますので、スイッチ自体は手前側に向けて装着したほうがいいと思われます。

まあ、ネガはこんな感じなので、ご参考までに。

で、総合的に△、×じゃないのに使わないだろうな、と思った理由ですが、いくつかあります。

◆「取り付け場所」がない

GARMINの後方レーダーがなければ導入決定だったと思いますが、これをつけるとテールランプが3つ、みたいな冗長性に加え、そもそも「超カッコ悪い」んです。
加えて「脚に当たって曲がる」というオプション付きですからね。

◆リモコンスイッチが使いにくい

テールランプではなくウインカーとして見た場合はリモコンスイッチの使い勝手がいいとは言えず、つまり「ウインカースイッチを押す事がおっくうになる」状況だったのです。
バイクでウインカーを使うという行為自体が習慣化されていないから、という側面もありますが、なんというかこう「コレジャナイ」感があるんです。
オートバイに長く乗っていた事もあって、ウインカーボタンは普通にグリップを握った時のポジション(バイクの場合はブラケットポジションがコレに当たると思います)で、親指を伸ばせばそこにある、という「シームレス操作感」というか「ポジションをわざわざ換えなくても使える位置」が必要だと思います。
また、オートバイのウインカースイッチって、アタリマエですがカチっとした剛性感がありますよね。
NuBEAMのようなゴムバンドでハンドルバーに括りつけたリモコンボタンの場合、どうしてもソリッドなカチっとした操作感など臨むべくもなく、グニャっとした感触がして、押すたびに「ああ、コレジャナイ」と思うわけですね。
あと、基本的にウインカーボタンとして見ると、リモコンのボタン、デカ過ぎです。

というわけで、バイク用のウインカーは今後普及していくのかどうかわかりませんが、メーカーさんはスイッチに対する意識を高めて開発して欲しいところ。
理想はブラケットポジションのまま、指を伸ばすだけで操作できる方式で、かつソリッドな操作感が得られるものです。

◆実は我々の場合、盗難防止アラームの必要性をあまり感じない

だったら盗難防止アラームとして使うのはどうか? と考えましたが、今まで特に必要としていませんでしたし、だいたい持ち歩いているワイヤーロックすら使うこともないのです。
アラーム?
しかもあの大きさで?

まあ、要らないよね、という事になりますね。
とは言ってもあるにこしたことはないので、超小型軽量で、取り扱いに面倒がなく、かつ見た目にまったく影響しないようなスマートなものが発売されれば単機能であっても導入したいとは思いますが。

◆あらためての結論。
「帯に短したすきに長し」
「惜しい」
「でも機能としてはいいものだと思うし、動作も安定していてわかりやすいプロダクトなので、細かいネガが許容できるならおすすめできる」
みたいな?

コメント

  1. 飯塚 より:

    nubeam 商品担当の者です。

    良いと思われたこと、悪いと思われたことを
    わかりやすく、また客観的に表現してくださり、感謝申し上げる次第です。

    大変参考になりました。
    今後の改良版の参考にさせていただきます!

    • Natsumi Amagase hal より:

      コメントありがとうございます。
      好き勝手なことを書いておりますが、少しでも改善の役に立つようなら幸いです。
      今後のご活躍に期待いたします。