ノリでサドルバッグを換えてみた(初出:2017/07)
第十期:やっぱり吊り下げ式は面倒だし……ね?
例えばホノルル・センチュリー・ライド(HCR)の場合は予備チューブを2本携行する事が決められている(推奨だったかな?)ので、予備チューブが2本になります。その代わりにサドルバッグの最奥に忍ばせているCO2ボンベとインフレーターは省けます(飛行機に乗せられないから持っていかない=使わない)。
ボンベの代わりに手動のエアポンプを使うわけですが、こいつはボトルケージの台座を使ってブラケットを共締めして装着します。
あと、HCRの場合は日本のライドイベントと違ってエイドには本当に大したものがないので、いきおい補給食を多めに持つ事になります。そうそう、いわゆる昼食分も持参するわけなのでそこそこ数が増えます。
なお、HCRの場合は普段のライドと同様、雨具は持参しない方向で考えています。
とは言えHCRは「降られること前提」で、敢えて使わない選択です。
だってハワイイですから。これも経験してますが、濡れても問題ナッシングです(他人に推奨はしません。念のため)。
HCRをはじめとするロングライドイベントの場合、週末ライドと違って予備のバッテリを携行します。
ヘッドランプ用、サイクルコンピュータ用、後方レーダー用の3つ。このうちサイクルコンピュータ用と後方レーダー用の2つはそれぞれシートチューブとステムにバンド止めしますので、バッグの容量を圧迫するとしたら、ライトの予備バッテリ一つでしょうか。
こうやって考えてみると、HCRの160kmコースであっても、特に大容量のサドルバッグが必要性ではない、という事になります。オルトリーブのサドルバッグLなんてのは必要無いわけです。
なのでここはHCRに合わせてサドルバッグを大容量化するよりも、むしろ(多少重量は嵩みますが)トップチューブバッグもしくはそれに類するアクセス性のいい小さめのバッグを追加する方が賢い選択のような気がします。
ここまで考え私は、自分が今(気に入って)使っている「ボントレガー!」のサドルバッグを改めて見直しました。
上述のコンセプトを踏まえるならば、私の場合も同居人の場合も、サドルバッグに関しては、こと容量の点では「余裕」とまではいきませんが、充分である事は確かです。
あとはこれにトップチューブバッグ(同居人の場合)のようなもの(私の場合。たぶんSUEWのSyari Pocket復活)を追加すれば「余裕」が生まれます。
よし、この方向性で行こう!
我ながら早めに方向性が決まったぜ、よしよし。
なんて思って改めて必要アイテムを詰め込んだ「ぼんとれがあー!」のサドルバッグを外すべく、メンテナンス台に固定されたバイクのサドルレールにストラップを通して固定する私の、その安堵した一瞬の心の隙に悪魔が囁きました。
「ストラップ式って、外すのは楽だけど装着するのはそれなりに面倒だよね? 違うかい?」
虚を突かれた私は、自然とローラー台に固定されている同居人のサドルバッグに目を移しました。
そこへまた声が囁きます。
「あれって便利だよな。基本脱着はワンタッチで一瞬。あとはシートポストにベルクロで固定するだけ……楽ちんだよなあ」
た……確かに。
改めて自分のバイクのサドルバッグを見ました。
確かに……確かに外すのはアタッチメントタイプと大した変わりは無いけど、装着するのは慣れたとは言え一瞬でできるわけじゃない。神経質な私なんか、一度仮止めしたあとにしっかりと装着しなおすから(比較すると)けっこう時間がかかっている。
「家でやる分にはまあいいだろうけどさ。バイクを離れてメシを食ったりお茶したりする時、バイクから荷物を外すよな?」
確かに。
皆まで言われるまでもなく、ロングライドの途中で買い食いしたり食事をしたりする為に離れる際、荷物の脱着はついて回ります。
サイコン、ヘッドランプ、リアレーダー。これらはみんなアタッチメントにワンタッチで装着するだけ。
同居人の場合はサドルバッグもワンタッチ(まあ、シートポストにベルクロ留めする手間はありますが)。私は毎回ストラップを通して、仮止めして、シートポストにベルクロで固定した後に再度ストラップをキチっと付けなおして緩みがないようにセットしなおしているわけで……。
というわけで、気がついたら手元にサドルバッグが3つありました。
わっはっは。
え、なぜ三つかって?
そりゃ、アレですよ。
実際に使っているモノを入れて見ないとどれがジャストサイズかわからないじゃないですか。
シーンに合わせて「今日はどのサドルバッグにしよっかなー」なんて悩むのも楽しいじゃないですか。
だってワンタッチで脱着出来ちゃうんですよ? 取り替えなんて全然面倒じゃないッスよ~。
というわけで、長く長ーく引っ張ったサドルバッグネタ。
種明かしは「アタッチメント式のサドルバッグを導入しました。だってやっぱり楽ちんな方がいいんだもん」でした。
ええ、この独のRIXEN&KAULのアタッチメント、実は私のサドルでもオッケーなのを知ってましたので。
(今のところオルトリーブのものが合わなかっただけで、TOPEAKとかも合致します)
チェックした上で「ボントレガー!」のを導入しても良かったんですが、アレなんですよ、RIXEN&KAULのは「シートポストへの固定もしなくていい」タイプなので(KLICKfixシステム)。(・∀・)
人は楽な方へ流れるってやつですね、ハイ。
あ、真ん中のバッグにアタッチメントがついていないのは、既にサドルに装着済みだからです。