最初にお断りしておきます。(初出:2014/11/18)
今回はフェラーリとランボルギーニ、そしてあと何だっけ……そうそうポルシェのオーナーの方はお読みにならない方がいいでしょう、と強く推奨しておきましょう。
そりゃもう、ひどいもんですから。
なのでゆめゆめ
「ほほう。それはオレに対する挑戦か? いや、安い挑発か。ふん、どれくらいひどいのか読んでやろうじゃん」
などという気を起こさぬよう。「好奇心は猫をも殺す」と申します。読んだが故に私に殺意を覚えられてもちょっとアレですし、お互いアレですよね、というか、そのような愚行をなさらぬよう、伏してお願いいたします。(>_<)
あ、でも菩薩様のようなお心をお持ちの方はどうぞ。(・∀・)
他人から見たらどうでもいい。
されど本人は居たたまれない。
そんな部分ってありますよね?
ええ、皆さんの愛車のお話ですよ?
「ンなもんない」という人は幸せの国にお住まいなので、世俗的な私のブログなどゴミのように思われているに違いありません。
が、しかし。
世の中には私の様に世俗まみれの人間がごまんと居るという事は、時々思い出して下さいまし。
ということで、今回は「地味なモディファイシリーズ」でございます。
あ、「最強の~」シリーズとは違いますので、そこのところヨロシクです。
そう言うわけで今回はスカッフプレート。
EVOQUE Coupe DynamicからXC60に乗り換えて何が変わったって、そりゃドアの枚数です。
もっとも我が家の場合、後席のドアというのは荷物の出し入れの為に開け閉めする程度のものなのですが、それでもやっぱドアは4枚あると便利だよね~としみじみ思います。
特にEVOQUE Coupeシリーズは、後席の足元に荷物を置くことすら結構大変な作業なんです。ちょっとした鞄なんかだと、シートバックを前倒しにした程度では隙間が広がらないんです。仕方なくシート自体を前にずらすわけですが、ご存じの通りEVOQUEの電動シートの移動速度の遅さときたら……。途中で「あれ? 何しようとしてたんだっけ?」と記憶がぶっ飛ぶ程の遅さですからね。
ほぼ全ての項目でEVOQUEよりEVOQUE Coupeの方が素晴らしいと思っていた私ですが、唯一、荷物の出し入れに関してのみ、ドアが4枚あるEVOQUEの方が素晴らしいと、アタリマエの事を思って生きておりました。
今はそんな他人を羨むなどという卑しい気持はすっかり消え、心穏やかな毎日を過ごしているわけです。
が。
XC60納車直後はそうでもなかったんです。
リアドアを開ける度に「嗚呼!」と膝を突きたい気分でございました。
そうです。フロントドアのサイドシルにはスカッフプレートが標準装備されているにもかかわらず、リアドアのサイドシルは全くの白紙(紙じゃないけど)。我が家の地味子はボディが白いので、そこはまさに白紙なのです。
でもまあ、アレです。
番長KのGLA 250 4MATIC Sportsのリアドアを開けた時にちょっとだけ心が癒やされました。それは「ぷぷっ」と笑えてしまうような状態だったからです。そこにあったのは紛れもないスカッフプレート。
ええ、XC60には設定されていないリアドアシルのスカッフプレートが、GLA250には標準装備なのですから、羨んでしかるべきでしょう。でも私の口から思わず漏れ出たのは失笑でございました。
なぜか? それはスカッフプレートの形状に起因しています。
写真を撮り忘れたので文字のみの説明で恐縮ですが、要するに「ここにプレートを填めてね」という「型」が抜かれた真っ黒なスカッフプレートが貼れていたわけです。
フロントには「Mercedes-Benz」という文字とあのスリーポインティッドスターのマークが白抜きされたシルバーの大きなプレートが黒い台座にはめ込まれているわけです。要するにリアのそれは「あるべきものがない」感がハンパないわけです。
「ここ、何か貼ってた跡があるけど、とれたの?」
なーんて無邪気な質問などされてしまうような状態であったわけです。
番長Kも自車に注ぐ愛情の大きさの反動か、そこには触れて欲しくなかったようでございました。
翻って2014年後期モデルの我がXC60 T5 SE Drive-Eのリアドアシルには何にもございません。
私は番長KのGLA250 4MATIC Sportsを見て思いました。
「中途半端なものがあるよりも、何もないほうがよほどいい」と。
番長Kは、転んでもただでは起きない人間です。スカッフプレートを見下ろしながらニヤリとする私の背中に向かってこう言いました。
「GLAの運転席側のドアシルカバー(アレって、いろんないい方がありますな)は文字が光るようになってるんだぜ?」
もちろんXC60のスカッフプレートのVOLVOの文字が自光式でないことを確認した上での発言です。その点番長Kは抜かりがない男なのです。
だがしかし、彼は私の好みをまだ理解していなかったようです。
「ああ、光りますよね、GLA。GLAだけじゃなく、アレってなんか安っぽいキャバレーみたいな電飾じゃないスか?」
そう、私はドアを開けると文字が光るタイプのスカッフプレートがどうにも苦手なんですよ。正直に言ってGLAのはホワイト光なので上品ですし、全然オッケーなのですが、あれがブルーだったり紫だったり色が付いてると、とたんに嫌悪感が頭をもたげるんですよね。
なんかこう、既に書いた通り場末の安キャバレーの電飾のようで、厚化粧の病気もってそうな年齢不詳のお姉さんが運転していそうな気がするんです。
ええ、気がするだけです。もちろん良い意味で。(・∀・)
まあ、ああいうのは好みですからネ。
そんなわけで何もなかったリアドアシルに光らないスカッフプレートを貼っちゃいました、というお話でした。
eBayで注文していたのですが、納車には間に合わなかったので少し経ってから貼り付けました。
いやあ、光らないと配線とか考えなくていいから私の様な知識もテクも無いユーザーにはピッタリです。裏側の両面テープを剥がす程度は私でもオッケーですから。
実はこのパーツ、4枚セットでしか売ってませんでした。購入前に問い合わせたのですが、4枚セットじゃないとダメだと言われて仕方なく4枚セット、つまりフロント用と一緒に買ったのですが、装着したのはリアのみです。
フロントはノーマルでいいんです。
なんというか、ドアシルカバーがあれば別にVOLVOとかXC60とか書いてなくていいんですよ。カバーされていればそれで機能は足りますからね。
でも「ここに何かあったに違いない」系はイヤなんですよ。
そう言うわけでフロントはノーマルのまま、リアだけちょっとゴツい感じのXCという文字が入ったステンレスプレートという状況になりました。
まあ、フロントとリアの統一感はあった方がそりゃいいんでしょうけど、我が家の場合、フロント側に乗る人とリア側に乗る人がイコールであることがない、というか、前後が違ってても問題無いんです。
でもこういうのは左右は揃えないとね、左右は。
このスカッフプレート、他にもXCだけでなく、XC60とかいうのもあったのですが値段が二倍近くしたのでXCだけのものをチョイスしました。
ただでさえリアしか使わないのにさらに二倍の値段はさすがにちょっとね。XC60の方がモアベターではありますが、XCシリーズ、という感じでこれはこれでOKです。
というか何もないのが一番いいと思うんですよ。
ここに「VOLVO」とか書かれてても「いや、VOLVOなのはわかってるから」と思いません?
EVOQUEの場合はちょっとちがっていて、アリだな、と思うんです。確かあそこには「RANGE ROVER」の文字があったと思います。アレはアレでちょっとだけ意味があったのかな、と考えております。
なぜって、「オレはLAND ROVERじゃないんだよ、RANGE ROVERなんだよ、そこんとこよろしく。というか、アンタわかってんの?」という主張を感じるからです。
コンセプトモデルがLAND ROVERの名前だった事が尾を引いているのか、EVOQUEにそのコンプレックス?があるのかわかりませんが、RANGE ROVERを必要以上に主張しているようなところがうかがえます。
ホイールのハブセンターキャップも当初はLAND ROVERじゃなくてRANGE ROVERでしたよね。途中でなぜ方針が変わったのかわかりませんが、LAND ROVERモノよりRANGE ROVERモノの方がデザインがシンプルでクールですから、2013年モデル以降のオーナーも敢えてそちらに換える人が多いわけです。
私はRANGE ROVERだろうがLAND ROVERだろうが「なんだってどうだっていい」派ですが、強いて言わせていただけるなら、LAND ROVERのあのマークって、有名処の自動車メーカーの中では、世界一ダサいな、とは思います。
ええ、私はアルファロメオのエンブレムが一番かっこいいと思っておりますですよ。
あと個人的にダサイと思うのはポルシェとかフェラーリとかランボルギーニですかね(オーナーの皆さん、マジすみません。良い意味です、良い意味。というか好みは仕方が無いっすよね。見逃して下さい)。
牛とか馬とか、もうね。家畜推しかよ、みたいな?
蛇でしょ、蛇。
あのヴァイパーも蛇っすよ。だからこそかっこいい。ACコブラとかアタリマエですが蛇。
フェラーリとかランボルギーニとか、あのどう猛なデザインで羊蹄類のエンブレムはないと思うんですよ。
え、ウマは速いし、ランボは闘牛?
ええ、そうなんでしょうけど、所詮馬肉と牛肉じゃないスか。
強そう、ってんならいっそ象ですよ、象。
ランチアはそこのところわかってます。
あ、動物系エンブレムといえば、サソリもイカしてますね。アバルトはマジで美意識に溢れてる、というか無条件にもうカッコいいです。FIAT500のアバルトはあほらしすぎてあの値段じゃ買えませんけどね。
そう言えばウサギのマークの軽自動車ありましたっけね、ラパン。まあ、名前そのままですが。ああいうのはアリだと思うんですけど。フェラーリとかランボルギーニとか、ルームミラーに映る度に「家畜の分際で偉そうに煽るんじゃねえよ」などと思っている私は一生フェラーリもランボルギーニも所有できない普通のサラリーマンですとも。ええ、ここでエンブレムに因縁付ける程度しかできないケチな野郎でさ、べらんめえ。
まあ、牛馬もイケてませんけど、イケてないといえばマクラーレン。
あのエンブレムもビミョーですよね。
ぱっと見たらマクラーレンだって、もうわかっているのでアレですが、なんというか押しが弱い。カヴァッリーノ・ランパンテを見たら、なんだかんだいってクルマ好きの私は「おお!」なんて思っちゃいますけどマクラーレンのあのエンブレムじゃ「ふーん」みたいな反応をするしかありません。
なんというか、アレです。レレレのおじさんが箒で掃いている時の効果線みたいな?
エンブレムといえば、BMWのアレ、あれってなんというか極めてドイツ的と言っていいのか悪いのかわかりませんが、超説明的でくどいっすよね。
真ん中が空をプロペラで飛んでいる様を図形化し、かつ自身のエリアであるバイエルンの旗と同じ色だよ、みたいな感じでダブルミーニングを持たせているだけでもお腹いっぱいなのに、
「そうだ。左右の白と青を間違えられないようにわかりやすく指示しておこう」
ってな感じでその白青に四分割したの丸の上にBMWという文字を入れたわけです。
そう、BはBlue。つまり向かって左上はブルー。Wはもちろんこの文字の下側(向かって右上)は白だよ、というガイド文字です。Mはmid。「ここが真ん中だからね。線はこの下に引いてね」的な意味あいです。
そして「BMWを会社の名前の頭文字にしようぜ」ということで知恵を絞った結果、
バイエルン(Bayerische バイエリッシェ)
モーター(Motoren モトーレン)
ワークス(Werke ヴェルケ)
という社名を付けた……のだと私は確信しておりますが、皆さんは各自の判断で行動して下さい。
あと象みたいな、会社のエンブレムじゃないけど、その会社でもある条件を満たす車に与えられる特別なアイコン、みたいなのもあるじゃないスか。
赤いエンブレムはRの証、みたいなホンダの赤いエンブレムもそうでしょうし、マツダがロータリーエンジン車に与えるおにぎり型のモチーフもそうでしょう。
そんなアイコンの中で私が今までで一番「これはイケている」と思ったのは、AUDIです。
そう、ゲッコ(ヤモリ。イモリじゃないよ?)のマーク。クワトロに与えられるアイコンなわけですが、別に像や赤エンブレムと違って、クルマに貼っているわけでもない。観念的なアイコンとでもいいましょうか。
もちろんオプション? のステッカーとかにはなってますから貼っている人は時々見ますが、あくまでも「貼っていないアイコン」としての奥ゆかしさと存在感に○なのです。
以前、あのゲッコステッカーを貼りたいが為にAUDIのクワトロモデルを買おう、と考えていた時期がありました。
というわけで、アルファロメオのエンブレム、サイコー、というお話……でした?
つか、今気付きましたけど、ニッサンのエンブレムに矢印つけたらVOLVOと一緒じゃね?