趣味と暮らしにまつわる「モノ」に一喜一憂するブログ

★GARMIN HUD リターンズ

クルマ

去年。
去年の話です。
予約して発売と同時に正規輸入代理店iiyo.net買ったGARMIN HUD。(初出:2015/07/01)

HUDとは、Head Up Displayの略で、要するにクルマに乗ってて前方に色々表示してくれるシステムの事。
念のためにおさらいすると、このGARMIN HUDは、iPhoneと組み合わせて使うカーナビの補助装置です。
iPhone専用のカーナビアプリをダウンロードし、HUDとはBluetoothでペアリングしてカーナビの情報の一部を表示させるというものです。
置き場所にもよりますが、基本的にメーターパネルの延長上に設置して、情報確認の際、視線移動を最小にする為の表示装置です。
※要するにiPhone船用品です。Androidしか持って居ない人は使えませんので、間違って買わないように。

HUD自体は本当にただの表示装置。
表示出来る情報もfixされていて、
1)次に曲がる方向
2)その曲がり角までの距離
3)現在の時速
4)到着予想時間
5)車線ガイド
くらいです。

因みにご存じかと思いますが、GPSの速度表示は自動車側の表示よりかなり(2-7km/h)低く、かつ一定ではないので、その表示文字の小ささを鑑みて、ここに表示する意味はないと思います。
速度は普通にスピードメーターの方が見やすいんじゃないでしょうか。
特に私の車の場合、メーターはフル液晶で全くテイストの違うデザインが3つほど用意されているのですが、私は速度が一目でわかるデザインを選んでますのでマジで速度表記とかいりません。
むしろ現在時刻のを大きめに表示してくれる方がありがたいくらいです。
到着予想時刻と並べてくれたら、便利じゃないかな、と。急いでるときはプレッシャー感じてアレかもしれませんが。

まあ、GARMIN HUDというのはそういうガジェットです。

で、そのGARMIN HUDですが、
「これは便利かも!」
と妄想して買ったものの、いざ使おうと思ったらソフトとのペアリングに失敗。
何度やってもダメ。
iPhone側がHUDを見つけられないんです。
なお、この専用ナビアプリ、「マップルナビ for HUD」という名前なのですが、アプリ自体は無料でも、最初の立ち上げにGARMIN HUDとペアリングしないと使えません(一度ペアリングするとその後は普通のアプリとして単独で起動して使えます)。
なので、アプリを使う、HUDを使う以前の問題で、そのままお蔵入りになっていたものです。
当時、正規代理店の「いいよねっと」に「使えねー、どうなってんの? 返品したいんだけど?」と問い合わせたのですが、いっさい返答無し。こちらもすっかり忘れてそのままになっておりました。
「ガーミンの正規輸入代理店はゴミを売るクソ会社である」という印象だけを残して。

で、月日は流れ、「マップルナビ for HUDがリニュアルしたよー」なんて話を聞いて、「ひょっとしたら?」なんて思ってダウンロードしてHUDとペアリングしたところ……。
「OK!」の文字が。
そう、普通に使える状態になりました。

ので、1年遅れでやっとレビューが。(・∀・)
そう言うわけでさっそく結論を書いちゃいます。

「やっぱりクソだった」

ハードウェアとしては悪くないと思います。
昼も夜も視認性はOK。視線の延長線上に設置しておけば、最低限のフォーカス異動でチェックができます。微妙ではありますが、メーターよりも速くチェック可能、物理的な視点移動は少ない、という点で比較的安全なカーナビ補助装置だと思いました。

問題はソフトウェアです。
要するに前回もソフトがおかしかった、というか私のiPhoneに入れたアプリなどととの相性などがあったのでしょう。
今回サクっとペアリングが行われ、その後は気が抜けるほどきちんと仕事をこなしてくれていましたから。
リニュアルした、つまり大幅な改編があったという事で、ずいぶん使い安くなっているとウワサだったのですが、実の所、あまりにバギーで使い物になりませんでした。
ちゃんと動いている時はいいのですが、突然目的地を設定出来なくなるという状況が相次ぎまして、「こりゃアカンわ」と。
そもそもこのナビソフトは、メインで使っている「カーナビタイム for スマートフォン」アプリに比べてもかなり出来が悪く、というかナビのアルゴリズム云々以前に操作性が悪すぎてイライラします。
ボイスコントロールもついてませんし、目的地設定する際に出てくる内蔵インプットメセッドというか文字入力が使いにくい五十音表だったりして、なんというか痒いところには永遠に手は届きそうもないインタフェイスです。
そもそもAndroidに対応してない所がいただけません。メインカーナビをXperia Z Ultraにしている私にとって。
「どんなものかな」
なんて思って我慢してしばらく使ってみましたが、アプリの不具合を許容出来ず、ついにキレて撤去いたしました。

そもそも「何メートル先でどっちかに曲がるぜ」という表記なメインです。実はその機能は純正カーナビに既にあって、我が愛車はインパネのディスプレイにそれが表示されるんです。
最近はHUDを標準装備したりオプションで取り付けられるクルマがどんどん増えてきていて、それにあこがれて跡づけHUDが使いたいと思ったのですが、GARMIN HUD程度であれば、HUDじゃないけど純正インパネ表示でいいや、という結論に達しました。
そもそもGARMIN HUDも焦点をかえないとピントが合わない、つまり外を見ている視点で画像が表示されるわけではないので、どちらにしろHUDとしては中途半端感が否めません。

ただ、それでもこのHUD、APIを公開してくれさえすれば、他のアプリ、たとえばyahooカーナビとかカーナビタイムとかナビローの補助装置として使える可能性があるのですが専用ソフト縛りで、かつ終了宣言済み。
肝心のソフトの方は地図の更新が1年2回。それも(無料は)来年で止めます、ってんですから使い続ける意味は見つけられませんね。

はい、終了。(・∀・)

ハードウェアとしては質感含めて安っぽくなくていい感じなので、なおさらもったいない気がします。