趣味と暮らしにまつわる「モノ」に一喜一憂するブログ

★ホノルル・センチュリー・ライド(HCR)2016に参加した感想 ~その3〜

ホノルル・センチュリー・ライド

自転車の梱包の実際と準備したアイテムについて(初出:2016/10/05)

※扉の写真は、HCRスタート直前のカピオラニ公園からダイヤモンドヘッドを臨んだ図。人っ子一人映ってなくて無人の早朝のの公園っぽいですが、反対側はスタートを待つエントラントが二千人。(・∀・)

さて。
まずは輪行「箱」に入れたもの。
もちろん自転車以外で。

・フロアポンプ(フルサイズというか、普通の楽ちん大型空気入れ。具体的にはTOPEAK Joe Blow Sport Ⅱ ヒラメ仕様)

・工具類(トルクレンチ、アーレンキーセット、ドライバー、ラジオペンチ、チェーン切り、チェーン挟み、ハサミ)
・ウォーターボトル×4(二台分)

フロアポンプを除き、ダンボールの箱に入れて輪行箱自体にテープで固定して逆さに仕様が何しようが動かないようにしました。もちろん段ボール箱の中で遊ばないようにクッション材で固定したのは言うまでもありません。

Scicon – AeroComfort 2.0 TSA bike bag(以下シーコン)に入れたもの。

・ウエス(フェイスタオルのお古×6枚)
・ウェット布巾(不織布。台所周りの油汚れ用のお徳用大きめ一箱)
・ガムテープ(布テープ)
・3Mの透明荷造りテープ(ガムテープ的なサイズ)
・サイクル(バインディング)シューズ(私用)
・ショックコード(3mm×10mくらい)
・パラシュートコード(10mくらい)

これらはすべてシーコンに附属していたバッグに入れて、附属のベルクロでヘッドチューブに固定してトップチューブの上方に両面ベルクロのテープで固定しました。

バイクの梱包についてですが、シーコンの附属パッド類(ハンドル用左右二個、サドルカバー、トップチューブ用)を別にすると、2台とも基本的に全てのチューブとステーをエアパッキン(いわゆるプチプチ)でぐるぐる巻きにしてクッションとしました。
実際にどれほどの効果があるかはわかりませんが、軽微な打突なら防いでくれるかな、という心の支えのようなものでしょうか(言い換えると気休め)。
フロアポンプも念入りにパッキンで簀巻きにして、箱には立てて入れました。その上でバイクのハンドルにショックコードでぐるぐる巻きにして動いて傷が付いたりしないように固定しました。

ダンボールの輪行箱自体の梱包というか、テープ止めについては、底部分は布ガムテープを使って頑丈に貼り付けたのですが、あまりに見た目が悪いのでそれ以外の部分は透明荷造りテープを使用しました。
モノはけっこう頑丈にできていて輪行箱として使用しているのですが、そうは言っても私のは輸送用のダンボールでして、輪行箱として販売されているものではありません。ある意味、新車のバイクが入っている輸送用の箱と同じようなものです。両者の一番の違いは「頻繁に? 上部を開閉する事を前提に設計されている」かどうかです。
というのも「預ける際に、必ず箱の中味がチェックされる」ので、専用の輪行箱には開けてまた締めてを簡単にできるような工夫がされているのです。具体的にはベルクロと、玉付封筒のあの玉と紐的なもので簡単に開封可能になっています。翻って私のはテープで留めるしかありませんから、その都度テープを切って、また張り直すという手間がありますね。
もちろんDIYショップとかホームセンターで「玉」と「紐」、そしてベルクロシートなどを買ってきて、自分で専用箱風に仕立てる事は可能ですが、なんというかほら、「めんどくさい」じゃないですか。(・∀・)
なのでテープでガチガチに封をすることでよしとしました。
念のためにすぐにテープを取り出せるように、シーコンの袋の中にガムテープと透明荷造りテープを入れておいたというわけです。
あと、箱の方には一応注意書きを貼り付けました。
「自転車が入っているぜ」
「壊れ物だぜ、大事に扱えよな」
「天地無用だからな。倒したり逆さにしたりすんなよ」
という、注意書き、というか荷物用のアイコンですな。

で、これはフリー素材を利用して自作しました。
それがこれ。

「一目で三役」アイコンです。
赤基調とし、自宅のカラーレーザープリンタでA4にプリントしてサイド4面に透明荷造りテープで破れないようにフルカバーして貼り付けました。
どうっすかね?
自分ではよくできたアイコンだと自画自賛していますが……。

それから梱包に際して重要なポイントがあります。
輪行箱であろうがシーコンの輪行袋だろうが、普通の輪行袋であろうが同じです。
後輪を外すバイク輸送で忘れてはいけないバイクケアがあります。
それは「チェーンテンショナ~」(ドラえもん風に)です。
ご存じの方は当然ご存じの通り、ロードレーサーって、前輪は極めて脱着がイージーですが、後輪の場合は色々気を遣わないといけません。
具体的言うと、ロードレーサーは後輪を外すとチェーンが「だるんだるん」にたるむんですヨ。
クロスレシオのカセットスプロケットをお使いの健脚系ライダーのバイクならまだマシですが、我々が所属しているのは「クラブ32T」「チーム32T」「VIVA 32T」「32T同好会」「32T LOVE」でございます。
そう。リアの最大ギアの「歯数」が32もあります。「端数」じゃないですよ?
つまり、最大ギアが26とかの人に比べて単純にチェーンが長いわけで。
で。
その「だるんだるん」なチェーンをチェーンテンショナーで引っ張って、輸送中にチェーンが踊らないようにしておく必要があるんです。

高校時代は自転車ボーイ(?)だった私は、輪行もよくしておりました。ですからこの辺のポイントは承知しています。
何しろ痛い目にあってますす。そう、身をもってヘマしてますから、その時の絶望感を知っているのです。
ダルンダルンのチェーンが遊んで、こんがらがったりするとマジでエラいことになるんです。少なくとも素手で元に戻すにはムリじゃね? ってな状態になります。力がある人なら無理矢理元に戻すこともできますけど、無茶するとチェーンのコマを繋いでいるピンが緩んだり外れたりして、問題を悪化させかねません。本番でパワーかけたらピンが外れてチェーン切れとか、本人が怪我するだけでなくチェーン噛んでいきなり止まったりすると後続のライダーにまで迷惑を及ぼしますからね。
チェーンの「こんがらがり」は絶対に避けるべきなのです。
今回、我々のバイクはパージする部分が基本的にホイールだけで、かなり簡易で安楽な梱包状態でしたが、三辺合計203cmとかの箱に入れ込んでいる人なんて、たぶんリアのディレイラーも外しちゃってる可能性があります。その場合、チェーンの「だるんだるん」度は「チーム32T」の非ではないでしょう。

チェーンの保護・ケアは、忘れがちですが、重要な項目だと敢えて書いておきます。
そもそもダルンダルンだとチェーンの油がそこかしこにつきまくってバイクも輪行袋の内部もいきたなくなりますからね。
なお、私は市販されているチェーンテンショナー的なものは使わず、ショックコードと小型のS字フックをフレームに取り付けてチェーンを吊って対処しました。
ここでおさらいですが、梱包する際のチェーンに関係するポイントは
・チェンリング(クランク側ギア)はアウター(でっかい方)に入れる(その方がダルンダルン度が低いから。わかりますよね?)
・後輪を外したあとは、シフトレバーを操作して、リアディレイラーはロー(一番軽い方)側へ
・できればクランクとチェーンステーを並行にして、ショックコードなどで固定
・その上で、チェーンテンショナーでチェーンを吊る
これでチェーンのテンションは一応最大になり、ディレイラーがフレーム側に引き込む事により、外側からの圧力に晒されにくくなります。またクランクをステーに固定する事で、クランクの回転を防ぎ、いらぬトラブルを防ぎます。ここでポイントなのは、チェーンステーとクランクをびくとも動かないようにガッチリと固定するのではなく、ショックコードなどである程度の遊びを容認するような固定方法にしておく事です。何らかの外的な力が働いた際、それなりに逃げがある方がいいからです。
チェーンテンショナーについては私の様な方式が基本だと思いますが、要するにテンションをかければいいので、梱包方法によって色々工夫ができるかと思います。

で。
なんだかんだで重量をチェックしてみると、どちらも22kgくらいの重さになっておりましたとさ。
けっこう重いな、ダンボール。(・∀・)

という事で、次は装備です。
まずはHCR本番用、つまり実際のライドに持っていくための装備類。
前述した同梱品と一部重複しますがお許し下さい。
まずは外装。
以下、一台分です。

・ウォーターボトル×2
・フォールディング・エアポンプ(Panasonic BMP-N21AGF)
・GARMIN EDGE 1000(サイクルコンピュータ)
・GARMIN VARIA(テールランプ&後方レーダー)
・CATEYE VOLT300(ヘッドランプ)
・CATEYE RAPID 3 AUTO(サブ・テールランプ)
・サドルバッグ
・エアポンプは空気圧ゲージ付きでハンドポンプにもフロアポンプにもなるタイプをチョイス。ボトルケージの台座にブラケットをとも止めしてとめるコンパクトタイプです。

ではサドルバッグの中味を。
・予備チューブ×2
・タイヤレバー×3
・ミニツール(TOPEAK mini 9)
・ゴム手袋(手術用)×数枚
・補給食(CLIF BAR何味か忘れた×2、井村屋のミニ羊羹×1)
・ポリ袋数枚(ゴミ袋として使用)
・ワイヤーロック

以上が共通アイテムですが、私のサドルバッグにはこれに加えて、
・トルクレンチ
・WiFiルータ
が。ワイヤーロックの代わりにチェーンロックを入れております。
あと、補給食のCLIF BARを味違いであと2本。
これにはサドルバッグの容量を同居人のよりも少し大きくして対応してます。

ここで注釈です。
基本的に車載装備は普段と変わりません。ですがHCRならではの装備があって、それが空気入れです。
普段はCO2のボンベ×2とジョイントであるインフレーターがサドルバッグにはいっていますが、そのCO2ボンベが飛行機に乗せられない為、インフレーターはいわゆる手動? の空気入れを携行する事にしました。
現地でボンベを買う、という選択肢もあるのですが、どうせ使わないわけで(だってパンクなんて都市伝説で、絶対しないから)、だとすると二人で合計4本購入しても捨てて変える事になりますし、もったいないですから。

WiFiルータは、まあHCRというか海外ならではですな。これも日本では全く必要の無いモノです。
同居人も私もせっかくのSIMフリー端末を使っているのですから、ハワイイでSIMを購入してそれを運用、という手も考えたのですが、SIM交換により必要になる設定変更などの手間を避けたかった為、面倒の内簡単WiFiルータ方式にしました。
SIM抜き差しして設定変更するとかする必要が無くて、マジで快適でした。これなら今後もルータ方式で行こうかと思っております。
最近はホテル内はWiFi使えますし、空港もOK。ハワイイの場合はちょっとしたお店とかモールとか大きな施設ならまずWiFiが通ってます。WiFiルータが必要なのは散歩とか移動中。あとバイクで走行中といったところ。全くもって問題ありませんでした。
昔に比べてWiFiルータ自体がスリムで小型化、さらにバッテリの保ちがすこぶるいいのも使い勝手の良さに繋がってますね。
後述しますが通話ができるケータイ電話はもはや必須アイテムです。
今回は通話はIP電話アプリを使用する事にしましたので、SIMではなくてルータでまかなったという寸法です。
また我が家はHCRでは基本的にランデヴー走行ですし、現地も完全に行動は一緒なので、どちらか一方がルータを持っておけば用は足りると判断。
HCRでも各々が独立して走るご夫婦や、ホノルルでも別行動が多いと行った向きは一人一台にするか、荷物を減らしたいのならSIMフリー端末と現地のSIMを使う方がベターでしょう。
因みにこのWiFiルータですが、関西国際空港(KIX)受け取り、同空港返却で8日間で4千円ちょっとでした。

とと。
長くなったので、この続きは次回に。