趣味と暮らしにまつわる「モノ」に一喜一憂するブログ

☆「ロードバイク・ファースト」な車選び 第一部最終回「事実と真実」編

自転車

にゃんぱすー。(^^)

  1. (のんのんびより)3期はまだか?
    1. ◎「ロードバイク・ファースト」とは「人間様が我慢する」という意味でもある
      1. ○【全面熱線入りのフロントガラス】
      2. ○【ヒーター付きステアリング】
      3. ○【パワーゲート】
      4. ○【ガラスサンルーフ】
      5. ○(快適装備を)諦めて購入できるだけの強靭な精神力が必要
    2. ◎カングーorベルランゴを選ぶと我慢することになる快適装備とは?
    3. ○一次チェック
        1. ・ヘッドランプが今どきハロゲン
        2. ・コーナリングランプがない
      1. ○2次チェック
        1. ・ヘッドライトウォッシャー
        2. ・助手席パワーシート
        3. ・フル液晶メーターパネル
      2. ○3次チェック
        1. ・メモリ機能付きパワーシート
        2. ・シートヒーター
        3. ・レザーシート
        4. ・リバース連動ミラー
    4. ◎譲れない装備
    5. ◎事実と真実
    6. ◎そして今の所、私はベルランゴのここが気に入っている!
      1. ○「非オラオラ」「ノット・ギラギラ」な、それでいて個性的なフロントデザイン
      2. ○ガラスサンルーフが選べる
      3. ○「リアシートを畳むとフラットになる」荷室構造
      4. ○サドルを外さずにロードバイク(やシーコン)を積載できる荷室高
      5. ○8AT(多段はATとして正義である)
      6. ○多彩な収納とそのギミック
      7. ○Apple CarPlay、Android Auto対応
      8. ○独立リアガラスハッチ(後方が狭い駐車場などで便利)
      9. ○1500ccエンジン

(のんのんびより)3期はまだか?

という話はさておき、今回は「ロードバイク・ファースト」とはそもそもどういう意味なのかについて。

◎「ロードバイク・ファースト」とは「人間様が我慢する」という意味でもある

そう。
そうなんです。
具体的には新型ルノー・カングーかシトロエン・ベルランゴに乗り換えるということは、ロードバイクを車載することについては楽ちんになるけど、運転する人間側としては快適さを犠牲にする必要がある行為にほかならない、ということなのです。
もう少しわかりやすい書き方をするならば、「今ある快適装備がいくつかなくなるけど、果たして私はそれを我慢できるのだろうか?」という事です。

私が今まで所有してきたクルマのうち、もっともプリミティブだったクルマには、およそ「快適装備」なんてものはついていませんでした。
いや「オート」という名称のあるギミック自体が皆無でしたね。

・エアコンなし(かろうじてヒーターはある。が、アタリマエのようにきかない)
・パワーステアリングなし
・それどころか、ブレーキに倍力装置自体がついていない
・パワーウインドウなし
・電動ミラーなどもちろんなし(手でサイドミラーのボディ本体を動かして合わせるタイプ)

この記事を読んでいる皆さんのほとんどはここまで原始的なクルマを所有したことは無いのではないかと思います。
パワーウインドウやパワステが無いくるまであっても、少なくともブレーキの倍力装置くらいはついているはず。素の軽トラだって、もう何十年も前からブレーキ倍力装置くらいはついてます。

何がいいたいのかといいますと、「快適装置はマジで素晴らしい」ということなのです。
私は快適装備教の敬虔な信者と言っても差し支え有りません。
私が車を選ぶ時、そのクルマで一番気にするのは「装備」なのです。
エンジンの種類とか最高出力とか最大トルクとか、ンなものは快適装備よりプライオリティは低いのですよ。
快適装備を優先すると自動的に高出力エンジンがついたモデルになってしまうという事は時々ありますが、そっちは結果論。エンジン主体でクルマを選んでいるわけではありません。
もちろん予算という「譲れない絶対項目」の範囲内で、というお話になりますが。

くどいようですが、そんな私は快適装備が大好物
楽するのがライフワークです。
実は今のクルマであるXC60に乗り換えた時も、当時乗っていたクルマには搭載され、かなり気に入っていた快適、いや快楽装備を4つほど諦める事になり、購入を決断する際に相当苦しみ悩みました。
どうでもいい話ですが、ついでなのでその4つの快楽装備を挙げておきましょう。

○【全面熱線入りのフロントガラス】

リアガラスなどには普通に装備されている熱線が、より細かいピッチでフロントガラス全面に入っていると考えてもらえばおわかりいただけるでしょう。もちろんリアガラスの熱線のように視界を遮るようなものとは一線を画すハイテクな処理がされていて、基本的に視界が遮られることはありません。鈍い人は一生そんなものが張り巡らされていることすら気づかないにちがいない、そんな装備でした。
なにしろどれだけエンジンが冷えていようが、これさえスイッチオンにすれば1~2分で視界クリアとなる、冬場にはひれ伏して思わずお供えをあげたくなるような装備でした。
何らかの理由でフロントガラスの室内側が曇った時などもこのスイッチを入れるとほぼ一瞬でクリアになるくらいで、今どきの言い回しをするならばまさに「神装備」でございましたっけ。仕事のトロい「デフ」の出番など全く有りませんでした。

○【ヒーター付きステアリング】

冬場にキンキンに冷えたクルマに乗り込む時、手だけでなく心も暖かく解けていったものでした。まさに手袋いらず。

○【パワーゲート】

これは今では軽自動車でも装備しているかもしれませんね。
スイッチでリアゲートを電動開閉してくれる装置です。好きな角度でハッチを止められるし、本当に便利で楽ちんでした……。

○【ガラスサンルーフ】

実はパワーゲートもガラスサンルーフも、XC60のカタログには乗っていました。要するにオプションでは選べたのです。
ですが当時は諸事情があって「できるだけ早く」乗り換える必要がありました。すなわち「国内在庫車」から選ぶしかなかったのです。そして国内在庫にはこれらのオプションを装備したクルマは存在せず、3~6ヶ月かかるという本国へのオーダーは諦めざるを得ませんでした。
そもそもオプションに「全面熱線入りフロントガラス」がない時点で、あえてオーダーしてもなあ……という気分になり、「ならばここは諦めよう」と決めたのでした。
4つすべてをオプションで選べていたら諸事情を鑑みても多分待つ選択をしたと思います。

いまだに「ガランスサンルーフはトラブルのもと」とか「ガラスサンルーフにすると重心が上がる」あるいは「ガランスサンルーフにすると室内高が低くなる」などの理由でそもそも車両価格が上がるサンルーフを毛嫌いする層が一定以上いますからね。
そしてそういう「層」はだいたい年齢が高い。
そしてVOLVOのオーナー年齢は高い=インポーターはサンルーフ車をあまり輸入しないという図式になっているようで。

○(快適装備を)諦めて購入できるだけの強靭な精神力が必要

それでも乗り換えたのです。
すなわち私は過去に於いて「快適装備が削られる乗り換え」を経験しているのです。
もちろん、今でもパワーゲートがある車を見ると「羨ましい。いや妬ましい」と感じております。両手に荷物を抱えてテールゲートを開ける時には毎回心のなかで「チェッ」って舌打ちしています。
「ヒーター付きステアリング」と「全面熱線入りフロントガラス」については引っ越して屋内駐車場になった為、真冬でもたいしてクルマが冷えません。なのであまり思い出すことはなくなりました。思い出すのはスキーに行った時くらいでしょうか。スキー場やホテルの駐車場で雪をかぶった愛車を見り乗り込んだりした時に「ああ、あのクルマだったら!」と思い出すくらいですかね。
「ガラスサンルーフ」については、曇りや雨の日など周りが暗い時なには「空が見えないクルマを持つはいったい何十年ぶりだろう」といまだに思います。
ええ、私はガラスサンルーフと屋根が開くクルマが大好き。同居人に至っては「空が見えないクルマはクルマじゃない」と豪語するくらいのコンバーチブルorガラスサンルーフファンなのですよ。

とはいえ乗り換えた今のクルマについては、大いに気に入ってます。
要するに我慢ができる快適装備はある、ということはわかっています。
「(不便さも)慣れが解決する」ともいいますね。

◎カングーorベルランゴを選ぶと我慢することになる快適装備とは?

それではカングーやベルランゴにもし乗り換えたら、人間、いや私はどれだけ不便になるのか、を検証したいと思います。
まだ発表されてもいないカングーについてはわかりませんので、ベルランゴのデビューエディションをチェックしてみましょう。
というか、装備をチェックした私は「うーん」と長考に入ったわけですよ。

前出の4つの項目は、ガラスサンルーフを除くとすべてありません。まあ、こちらは想定内です。問題は……我慢するものが予想以上に多いのです。
最新のクルマのくせに、10年も前のクルマに劣るとは! などと理不尽な怒りを爆発させる私なのです。

・メモリ機能付きパワーシートがない
・助手席側パワーシートがない
・フルカラー液晶メーターパネルがない
・アダプティブオートライト(オートライトはついている)がない
・シートヒーターがない
・レザーシートの設定がない
・オールホワイトの内装がない
・フットレストがない
・セキュリティシステム(アラームなど)がない
・リバース連動ミラーがない
・ヘッドライトウォッシャーがない
・ヘッドランプが今どきハロゲン
・コーナリングランプがない

○一次チェック

まず上に挙げた「ベルランゴに乗り換えると不便を強いられる装備」のうち、【オールホワイトの内装がない】は好みの問題でなくても「不便」ではありませんね。基本的に黒内装しか存在しないようですし、ここは久しぶりの黒内装に慣れるしか無いでしょう。
つまりここは割と我慢できます。

次に「フットレストがない」問題ですが、これは楽観視しています。シンパが多いシトロエンですから、サードパーティのパーツがそのうち出回るだろう、と。
なので問題にはならないと予想しております。

「セキュリティシステム」が乗っていない欧州車とか存在しているんだ、というのが素直な感想、というか驚きです。なぜなら前述した「ブレーキの倍力装置すらついていない」クルマですら、これはついてたんですよね。
「日本だと盗難にあわないから要らないよ」とインポーターがレス装備させたとかんがえるべきでしょうか。
まあ、この装備については「作動しないと存在がわからない」系の装備であって「快適装備」とはチトちがう……強いて言えばサードパーティの汎用品を後付する事も可能といえば可能……なので許容できると思います。

自動的にハイビームとロービームを切り替えるだけの簡易な「オートライト」機能はADASの一部として装着されているようですが「基本ハイビームのまま、必要なところは照らさない」という、アダプティブ機能は付加されていません。このへんも私の古いXC60にはついているのだからさすがに今ドキのADAS装備車は標準でしょう? と思ったら違いましたので驚きです。
とはいえ、XC60のアダプティブ・オートライトの機能が完璧かというとそうでもなく、私にとってはむしろ「おー、色々やってんなー、ハイテクだなー」と動作しているのを「楽しむ」装備と言っていいので、ここも許容範囲でしょう。

・ヘッドランプが今どきハロゲン

いやあ……。
マジ?
スイッチ押したら乾燥まで一気にやってくれる洗濯機がアタリマエのこの時代に手回し脱水機付きの洗濯機を買わねばならない状況に追い込まれたような気分です。

令和なんだし、クルマのヘッドライトってアタリマエにLEDでしょ?
「基本設計が古いから」
「商用車だから」
「コスト優先だから」
という理由で1世代古いヘッドランプを使わなければならないのであれば、せめてH.I.Dでしょうって話ですよ?
しかもH.I.D.やLEDランプをオプションで……って、設定すらされてませんね。

ハロゲンか……。
「雰囲気ありますよね~」ってローソクの光じゃないんですから。
なんだよ、雰囲気って。

あ、そうか。
アダプティブヘッドランプにできないのはハロゲンランプだからか。
なのでオートライトと言ってもハイビームとロービームの切り替えができない、と。
H.I.D.だと構造的にランプ自体を動かすことが可能なので遮光板と光軸変更でアダプティブランプの設定ができますが、ハロゲンじゃねえ?

うーん。でもまあ? 夜に走ることが? あまりないから許す? 許す……。

・コーナリングランプがない

これまで乗ってきたクルマのうち、ここ5台位はコーナリングランプがアタリマエについてきてたんです。
で、これが夜のワインディングなんかでけっこう重宝するんですわ。低速走行の市街地徘徊なんかでもね……。
今の車なんてコストダウン?で独立したコーナリングランプはないんですが、そのかわりにヘッドランプが横を向いてコーナリングランプとして作動するという力技ですよ。
ヘッドランプがH.I.D.だったらこういう芸当もできるんですけどね……。

まあ、これも夜に走るというシチュエーションがほとんど思い浮かばない現在の我が家の「カー・ライフスタイル」では「我慢できる」装備といっていいのでしょう。

○2次チェック

第一次チェックにて許容できると判断した項目を削ると、残るのは以下の通り。

・メモリ機能付きパワーシートがない
・助手席側パワーシートがない
・フルカラー液晶メーターパネルがない
・シートヒーターがない
・レザーシートの設定がない
・リバース連動ミラーがない
・ヘッドライトウォッシャーがない

・ヘッドライトウォッシャー

この中では「ヘッドライトウォッシャー」レスが最も低ストレスだと言えます。
これが間違いなく必要なのはスキードライブ。
つまり1年に1,2回。
しかも昔のように「夜」走って朝イチからスキー、みたいなパターンはほぼなくなった為、無くてもいいかな、と思える装備品です。

・助手席パワーシート

次は「助手席パワーシート」でしょうか。
ドライバーズシートと違い、助手席側はそうそうポジションを変える必要性がありませんので、無くても我慢できる範囲だと思います。

・フル液晶メーターパネル

あとは「フル液晶のメーターパネル」でしょうか。
フル液晶メーターを使っていて、それがアタリマエになっている現状では、アナログメーターのクルマを運転すると「安物感」や「格下感」を覚えます。もしくは「随分と古いクルマ感」でしょうか。
これはそもそも「フル液晶メーターは嫌い。アナログメーター最高!」なんて言う人もいるくらいで好みの問題かもしれませんが、単純に各種パラメーターを表示するだけでなく、今のフル液晶はそれ以外にもナビ画面やら何やら様々なものを映し出すいわば「情報ウインドウ」として機能していますし、そうなるのが時代だと思っています。
同じシトロエンでもC5 SUVはフル液晶メーターなのに、格下クラスのクルマにとってはまだフル液晶メーターは高額パーツなのでしょうね。
「贅沢装備を我慢する」という切り口でそれこそ「我慢する」しかないのかもしれません。

○3次チェック

さて、かなり厳しい「仕分け」作業が行われた結果、それでも残ったのが次の装備類。

・メモリ機能付きパワーシートがない
・シートヒーターがない
・レザーシートの設定がない
・リバース連動ミラーがない

・メモリ機能付きパワーシート

この機能が搭載されたクルマに初めて乗り換えた時、「もう二度とメモリ機能付きパワーシートがないクルマには乗りたくない」と強く強く思ったものです。
それほど重要な装備です。

我が家の場合は二人のドライバーが運転します。
スキーやライドイベントの遠征など高速道路を使ったロングドライブなどではSA毎に運転を交代したりします。
そんなクルマの使い方をしていると、この機能があるクルマとそうでないクルマでは、乗り換え時のストレスの量が雲泥の差なのです。
もっというと「時間のムダ」でもあります。
今のXC60だと、このシート位置のメモリはスマートキーのIDに紐付いています、つまり自分のキーを持ってドライバー側のドアを開けると、乗り降りしやすいようにいったんシートが下がりますが、シートに座るとそのキーの持ち主が登録した位置にシート(とミラー)を合わせてくれるのです。
最新のモデルではステアリング位置までメモリしてくれるそうですが、残念ながら我が家のXC60はサイドミラーの角度まで。
幸い、我が家の場合はステアリング位置は同一で正しいドライビングポジションが取れるのでラッキーなのです。
つまり、ドライバーが入れ替わっても、キーを身に着けてドアを開ければ、シートに座ってベルトをしたら、あとはルームミラーの角度を調整するだけで出発準備は完了なのです。

これがシート位置のメモリどころかパワーシートですらないとなると……調整項目を考えただけでめまいがしそうじゃないですか。
「ドライバー交代、いちいちポジションいじりまくらないといけないしめんどくさっ!」という事になります。

うーん、これは今のところ譲れないなあ……。

・シートヒーター

これ、寒いヨーロッパ発のクルマとしてはちょっと信じられないんですけど……。
ここからも「商用車」的な出自を感じますね。
ただマイホームタウンは冬と言っても大阪のソレですから、まあ凍死するほど車内が冷えるわけではありません。ましてや屋根付き駐車場なので、青空駐車場に停めていた頃に比べるとたいして冷え無いこともわかっています。
うーん。機能としてはなんとか諦めてもいい気がしますが、理性が……「300万円以上払って今どきシートヒーターがないクルマ」という事実に納得できるかどうか、です。

現時点では納得できないですな。

・レザーシート

オプションで設定されてもいないことから、ここでも「商用車」臭が漂います。
革の(鞣し剤の)匂いや肌触りが好きとか高級感がいいとかそういうのではなく、我が家がレザーシートをチョイスするのはズバリ、「掃除がしやすいから」です。
花粉症の時期に。
繊維に花粉が絡みつくことがないのでサッとひと拭きで安心感が得られます。
なんといいますか、シートがファブリックだと「シートに花粉がついているかもしれない」と思うだけで鼻がムズムズ、目が痒くなってくるんです。
これは同居人とも重度の花粉症患者である我が家にとって精神衛生上必要な装備と言えるでしょう。
ファブリックシートにビニールレザーのシートカバーをして乗り切るという手法もありますが、汎用品じゃなくてそんなカバーをオーダーするととんでもない出費になりそうです。

うーん、これはちょっと悩みどころです。

・リバース連動ミラー

これももう、装備されいないクルマに乗っていたのは遥か大昔まで遡る事になりますね。
それくらいアタリマエの装備だと思ってました。
むしろ電動ミラーなのにこの機能がないってドユコト?と思います。
代わりに360度全方位カメラとかついていたらいいんですが、そんなものはついてませんしね。

これは安全性にも繋がりますし、譲れない装備だと思います。

◎譲れない装備

さて、3次チェックでも残ったものは次の通り。

・メモリ機能付きパワーシートがない
・シートヒーターがない
・レザーシートの設定がない
・リバース連動ミラーがない

これって要するに2次チェックで残ったものは3次チェックでは何一つ「レス」okとならなかったということです。
つまりベルランゴにないこれらの装備は私にとって「マイカーの要件として譲れない装備」だということです。
言い換えると「今のベルランゴを買うのはちょっと、いやかなりムリ」という結論になりました。

うーん、残念です。
カーゴルームの広さと収納の多さ、ギミックなど魅力が大きいのに、貧弱な装備が足枷になって購入候補となり得ないとは……。
こういうのは難しいところですね。
例えばスズキ・ジムニー。
おそらく今回列挙した装備類はベルランゴ以下ということになるのでしょうが、ジムニーだと「そんなもんだろ」でokできます。
「だって軽自動車だし」という日本人的暗黙の?了解がハードルを下げてくれるからです。
そもそも軽自動車を選んだ時点で多くを求めない……いや、軽自動車を選ぶということはそういう部分に拘泥しない事を決心したのと同義だと私は理解し納得できるからです。

翻ってシトロエン・ベルランゴ。
XC60とはクルマとしてのクラスも値段も違います。
そこは軽自動車でも同じなのですが、とはいえベルランゴは諸費用込みでざっと400万円弱です。
ベルランゴが200万円程度で買えるクルマなのであれば、私ももとよりないものねだりはしません。
「いろいろついてない?そりゃそうだろうな」で納得します。
でも走り出し400万円も出すとなると話は違います。
つまり、ベルランゴってそういう「中途半端に高いクルマ」だということです。

「え、400万円程度でベルランゴくらいの装備がついてるのってすごくない?」って思う人がいても驚きません。
この辺は人により価値観が違いますので、理屈じゃありません。なのであくまでも私の肌感覚なのです。

ということで、ベルランゴはもう少し装備を充実してくれないと候補とならず、頼みの綱はまだ発表されていないルノー・カングーの新型に期待……ということになりました。

でもね、アレなんです。
発表もされてないのにこんなことを書くとアレですが、まあ、多分、いや間違いなくアレです。
ルノーはシトロエンより更にショボいだろう、と。

うーん、残念。

◎事実と真実

ここでタイトルをもう一度見てください。
問題はこのフレーズ。
「ロードバイク・ファースト」

今まで書いてきた「ベルランゴはXC60に比べると圧倒的に装備がショボい」というのは紛れもない「真実」です。
ですが、現時点で新車に求める装備として本当に「必須」だと断言できるのはメモリ機能付きパワーシートではなくADAS(Advanced Driver Assistance System:先進運転支援システム)であり、フルモデルチェンジをしたばかりのベルランゴはモデル末期のルノー・カングーとは違い、ADASが搭載されています。

ADAS、具体的には次の通りですが、ベルランゴは果たしてこれらを搭載しているのでしょうか?


項目の頭に○と×を付けてチェックしてみましょう。

○ACC(Adaptive Cruise Control System:アダプティブクルーズコントロール)
○FCW(Forward Collision Warning:前方衝突警告)
○AEBS(Advanced Emergency Braking System:衝突被害軽減制動制御装置)
×NV/PD(Night Vision/Pedestrian Detection:ナイトビジョン/歩行者検知)
○TSR(Traffic Sign Recognition:交通標識認識)
○LDW(Lane Departure Warning:車線逸脱警報)
○LKAS(Lane Keeping Assist System:車線逸脱防止支援システム)
○BSM(Blind Spot Monitoring:死角モニタリング)
△RCTA(Rear Cross Traffic Alert:リヤクロストラフィックアラート)
○DM(Driver Monitoring:ドライバーモニタリング)
×AFS (Adaptive Front lighting System:自動ヘッドランプ光軸調整)
○APA(Advanced Parking Assist:高度駐車アシスト)

△については、不明。ソナーがあるのは間違いないので搭載されている可能性があります。ご存じの方は教えて下さい。m(_ _)m

ということで、ADASについては(そのチューニングはさておき)問題なしと言えるのです。
つまり「贅沢装備が少ない」という「真実」より、ロードバイク・ファーストな車選びとして重視すべきは「ADASが充実している」という「事実」ではないかと言うことです。

ここで私はわたし自身にもう一度問いかけなければなりません。
相対評価である「真実」を重要視した車選びをするのか、それとも「事実」に向き合い、本当に必要な物とは何かというスタンダードを再構築した上で車選びをするのか。
事実と真実という似て非なる価値観を有する2つの言葉に、私自身がどう同折り合いを付けるかが、「次の愛車」の決め手となるような気がします。

どちらにしろ「新型ルノー・カングー」待ちであることにはかわりありません。
これだけは事実であり、そして真実でもあります。

まあ、今のXC60は「10年乗るぞ」と豪語して買ったので、有限実行を常とする私とすれば、乗り換えるのは次の次の車検あたりになりそうですけどね。(^^)

どっちにしろその頃にはカングーも新型になっているでしょうし、ベルランゴの装備も充実しているかもしれません。
そんな近未来が実に楽しみです。

◎そして今の所、私はベルランゴのここが気に入っている!

○「非オラオラ」「ノット・ギラギラ」な、それでいて個性的なフロントデザイン

だぶるしぇぶろん!\(^o^)/
からの、「どこが目かよくわからないちょっと妙な顔」がいい。^^;

顔、大事ですよね。
この辺は「好み」の範疇なのですが、私は気に入っています。
リフターは……今の所は「普通すぎて食指が動かない系」としか言いようがありません。
現行カングーは……私としては「ブス」以外のなにものでもないと思うのですが、「嫌」ではない、というか、むしろ「ダサかわいい」系で和めるので「あり」だと思っています。
その点、予算の問題で俎上に乗ることがないのでアレなのですがメルセデスのVシリーズとかは「パワハラしている系の顔。ないわー」という感じ(個人の感想です)?^^;
日本車のミニバン系は……「モザイクかけずに外を走るな」という感じ(個人の感想です)。

○ガラスサンルーフが選べる

ベルランゴでは「Modutop」と呼ばれる明るい、いや明るすぎるかもしれない広大なガラスサンルーフが選べます。

ブラボー!\(^o^)/

 

○「リアシートを畳むとフラットになる」荷室構造

これ、実は国産ミニバンにはあまり見られないんじゃないでしょうか。

厳密に言うと「フラット」ではありません。

が、これくらいなら許しましょう(上から目線)。今乗っているXC60は「マジでフラット」になりますので、それに比べるとやや不満もありますが、室内高が七難隠す、思われます。

○サドルを外さずにロードバイク(やシーコン)を積載できる荷室高

車高が180cmを軽く超えています。このへんも「商用バン」足り得る収納力。
ベルランゴやカングーであれば、サドルを外さず車載は当然、シーコンも立てて積載可能。


まあ、そのための機能があるからこそカングーやベルランゴが「(ロードバイク趣味用グルマとして)欲しいな」と思った所以ですしね。

○8AT(多段はATとして正義である)

ベルランゴが現行カングーのような4ATだと買う気など微塵もおきなかったにちがいありません。
というか、この8ATがあったからこそ日本で「イケる」と判断して正規販売する事になったようですが、大歓迎です。
新型ルノーカングーがどんなトランスミッションで来るのかは不明ですが、エンジンを含むパワトレーンの魅力ではベルランゴがかなり優位に絶っているような気がしますね。

○多彩な収納とそのギミック

ファンライドイベントや遠征ライドなどでロードバイクを車載する際、ロードバイク以外の必要グッズもスマートに積めるだけの収納力があります。
ベルランゴには。
カーゴルーム後方上部に備え付けられている収納ボックスなどはまさにロードバイク乗りにとってはキラーアイテムです。


ここにヘルメットやシューズ、アイウェアそれにグローブなどの装備を入れて置けるとどれだけ荷室がスッキリするか。
しかも荷室側、後部ハッチ側どちらからもアクセス可能って、便利すぎ。


この収納の存在だけでも「ベルランゴ、ほしいわ!」と思っちゃう私はこの手のギミック大好き人間です。

○Apple CarPlay、Android Auto対応

敢えて言おう。
「Map更新に難のある専用カーナビの時代は終わった」と。
このシステムに対応するディスプレイさえあれば、誰が好き好んで25万もする専用のオプションナビをつけようと思うものですか。この時代。
そもそもオプションの専用ナビのMapなんて、購入時点で1,2年前の地図データですからね。
今の車も1回25,000円もするMap更新は既に終了。新名神が存在しないどころか、マイホームタウンの「いつも使っている道路」自体が存在しないMapです。
専用ナビには主に操作性の面でいいところがたくさんあるのですが、Mapのリアルタイム性が確保できない限り、斜陽プロダクトであることは間違いありません。そんな泥舟に投資するような愚行は避けたい限りでございますな。

○独立リアガラスハッチ(後方が狭い駐車場などで便利)

現行ルノー・カングーのリアドアは観音開き(ダブルドア)で、議論の余地はあるかもしれませんが、私はこれはカングーのアイコンだと認識しています。
ロードバイクに乗る前から、このドアを見るたびに「カングー、なんかいいな」と思っていたくらいですからね。
でも、実はこの観音開きドア、日本向けの専用装備だそうで。


地元ヨーロッパに向けてデリバリーしているカングーはほぼ全部が普通の上ヒンジの跳ね上げ式ドア、すなわちベルランゴと同じなのだとか。

新型カングーが日本向け観音開きドアを設定するかどうかはわかりませんが、実のところいざ自分のクルマとして考えた時、果たしてこの観音開きドアは実用的なのか、と懐疑的になりました。
見た目を別にすると観音開きドアの利点って、車の後方にスペースが無くてもドアを開けられることです。
でも、デメリットもあります。
それは「後方視界が犠牲になる」事です。観音開きドアの場合、2枚のドアの接合部分にピラー的なもの存在してしまいますので、バックミラーで後ろを見ると死角ができてしまいます。
ロードバイクを車載すると、ただでさえ後方視界の一部がマスクされてしまいますからさらなる死角は避けたいところです。
窓の部分にピラーを作らないような観音開き方式も可能ですが、多分カングークラス(ベルランゴクラスともいう)にそんなコストはかけないと思います。

言い換えると「後方スペースが無くても荷室にアクセスできる」のであれば高コストな観音開きドアにする必要はありません。
その「解」が「ガラス部分だけが開く」二重ドア方式です。


これは別に珍しい機構でもなんでも無く、ワゴンなどでは普通に採用されています。ベルランゴも普通にそれを採用しただけです。
これで基本的なデメリットはなくなりました。

もっとも観音開きの場合はフルアクセスが可能ですが、リアウインドウだけが開く方式だとアタリマエですが開口部が小さいので色々制限がある、ということくらいでしょう。
それよりも跳ね上げ式の利点である「屋根代わりになる」ことのメリットを挙げるべきでしょう。小雨であれば濡れずにゆっくりと荷物の出し入れができますし、夏場などは特に日差しを遮ってくれるのがありがたいのではないでしょうか。


もちろん風が強かったり日が傾いている時間帯だったりすると効果は薄らぎますが、ロードバイクを載せたりおろしたりするのには断然跳ね上げ式ドアの方が実用性が高いと思います。

ということで、商用バンとして使わない一般ユーザーにとってっは「実用的に跳ね上げ式」で決定ですが、観音開きドアがもつあのなんともいえない「特別感」には後ろ髪を引かれるのもまた事実。

観音開きにもなるし、跳ね上げ式ドアとしても使える、そんなリアゲートができればいいんですが……って、微妙に違うけど、横でも縦でも開くリアゲートって、実はあるんですけどね。^^;
その名も「わくわくゲート」です。

ホンダ・ステップワゴンに採用されて大きな話題になりました?
「おお、ボディ剛性とか色々問題ありそうだけど、これは素晴らしい」と「わくわく」したのは私だけではないはず。
もっとも市場にはこの素晴らしいギミックは受け入れられず、ステップワゴンは苦戦しているそうですが。
あ、webサイトを見ていただけるとわかりますが、「わくわくゲート」は「観音開き」ではありません。要するに「横ヒンジ開き(ただし小)」そして「跳ね上げ式」のハイブリッドといった感じです。

ステップ ワゴン|Honda公式サイト

もともとは「3列目のシート用のドアをリアドアに作ろうぜ」から出たアイディアのような気がしますが、そのアイディアを製品化しちゃうところに「今は昔」のホンダ・スピリットの片鱗が見られる気がしないでもありません。

うーん、だったらこれはもういっそステップワゴンを買うか?
みたいな?

○1500ccエンジン

今が2000ccなので、これが1500ccにダウンサイジングすると、自動車税もダウンサイジングしてくれるので助かります。年間5000円ですけど。
これがよくある1600ccエンジンとかじゃなくて本当に良かったです。
だって1600ccだと税金は2000ccと同じですからね。だったら2000ccエンジンの方がいいよ、ってことになります。日本の税制だと。

で、1500ccエンジンですがガソリンエンジンではなくディーゼルエンジンであることがキモです。より低回転でトルクが太いおかげで、ガソリン2000ccエンジンから乗り換えても「エンジン(トルク)が痩せたなあ」とがっかりすることは少ないと予想していますが、この辺はいざ購入段階になれば試乗してみればわかることでしょうね。

ということでここでもやはり、チャームポイントがこんなにたくさんあるベルランゴにルノーの新型カングーがどういう対抗策を摂ってくるかが楽しみでなりません。


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