趣味と暮らしにまつわる「モノ」に一喜一憂するブログ

★ホノルル・センチュリー・ライド(HCR)2016に参加した感想 ~その2 ~

ホノルル・センチュリー・ライド

準備・装備について~(初出:2016/10/03)

HCRは一度参加すると「来年も走ろう」って思う人が多いようで、日本人のリピーター率がけっこう高いように見受けられます。
だいたい、スタート待ちで「でかい態度」をとっている人とか「でかい声」でしゃべっている人はリピーターだと思って間違いありません。いえ「でかい」系がうざくてけしからん、という事を言いたいわけではなくて、そういうリピーターさんではない、初体験の私がHCR参加にあたって準備したり持っていったモノについての反省会をここで行う事によって、来年「HCRって面白そうだなあ。行ってみようかな~」なんて思っている人の参考になればと考える次第でございます。

HCRに参加するということがどういう事かを、私達を例に説明しましょう。
ざっとした流れはこんな感じでしょうか。

1)HCRへのエントリー
2)ホノルルまでの足の確保
3)ホノルルでの宿の確保
4)自転車の梱包方法
5)自転車の輸送 その1(自宅~関西国際空港)
6)自転車の輸送 その2(ホノルル空港~ホテル)

では順番にいきましょう。

1)HCRのへのエントリー

エントリーフィーは17,500円(イベントTシャツ込みの大人一人分。全コース同一料金)
申し込み開始は意外に早くて3月9日からでした(全く知りませんでした)。
5月31日までに申し込めば、Early Entryという割引期間で1000円安くなります。

私はスポーツ・エントリーというイベント申し込みサイトから行いました。
直接HCRの公式webサイトからも申し込みが可能なようですが、私はたまたまスポーツエントリーのアカウントを持っていた事もあって色々手間が省ける(日本語でオッケーである)事もあって、そちらから行いました。
英語が得意な方や非日本語サイトがお好きな方以外は、スポーツエントリーから申し込む方が面倒が泣くていいと思いますが、お好きにどうぞ。

2)ホノルルまでの足の確保
3)ホノルルでの宿の確保

結果としてパックツアーをチョイスしましたので、我が家の場合はこれらは一体です。
実は当初はパックツアーは避けようと考えておりました。
実は以前まで、ハワイイには毎年通っていた時期がありまして、マウイ島、ハワイイ島、オアフ島については既に土地勘があり、自分が住んでいる市よりも詳しいと行っても過言ではないかもしれません。
なので我々的には「ハワイイに行くならコンドミニアム」と決めていたわけです。空港でレンタカーをピックアップして、滞在は下手すると自分のマンションより広い部屋でゆったり過ごし、気が向いたら自炊も楽しめるし、たいがいのコンドミニアムにはプールもある。そして帰りも空港までクルマ。島内もクルマでサクっと移動、ということでこれがハワイイ旅行では一番便利なスタイルだと今でも固く信じております。

なので今回も取りあえずコンドミアムを仮予約で押さえました。
ついでレンタカーを、という段になってハタと思い至ったわけです。
「普通のクルマには輪行箱に入れた自転車二台と大型スーツケース2台は同時に載らない」
という事実に、です。
当然「載せられる大きさのクルマ」をレンタルしたらいいわけですよ。
でもね……。
そんなクルマってご想像通り「超高い」んです。
サイズ的には我が家の愛車なら余裕はさほどないまでも積載可能ですから、我が家の愛車そのものか、それ以上の荷室サイズのクルマを向こうでも借りればいいわけなのですが、調べて見ると「ラグジュアリーSUVクラス」になってしまうようです。ミニバンクラスも同じ値段なのですが、ミニバン大嫌いな私ですから、空港とホテルの往復だけならいざ知らず、滞在中ずっとミニバン運転して移動するとかアリエナイので、ここはラグジュアリーSUV……ということで車種を見ると……。
「トヨタ FJクルーザー」
「ラグジュアリー????」
思わず吹き出しそうになりましたが、ハワイイではFJクルーザーは「ラグジュアリー」だそうです。
まあFJクルーザーがラグジュアリーかどうかの議論はさておき、荷室のサイズはなんとかOKそうです。
で、値段ですが1週間でざっと7万円。
いや、だったらもういっそJEEPのグランドチェロキーがいいんじゃない? と思ったら既に全部貸し出し中(予約で埋まっている)状態。

7万円は高いです。
全く使わない日もあるだろうし、そもそも今回は自転車でハワイイをサイクリングする、というのが目的なのでHCR当日意外にも走る予定なのですよ。
空港~ホテル往復だけのためにレンタカー代を予定の二倍以上出すってのはどうなの(いつもはベーシックな安いコンパクトカーを足として借りておりますので)?
要するにバイク一台につき、空港~ホテルの往復輸送代が15,000円くらいって事じゃん?
それってどうなの?

実の所、面倒くさくなければ節約する方法はあります。
つまり「小さなクルマで何度かにわけて運ぶ」という方法です。
これなら安く済みます。
が。
あまりに面倒だし時間の無駄です。せっかくのリゾートについて何やってんだろうって話ですよね。
そもそもホノルル空港に到着するのが午前中。チェックインはだいたい十五時までなので、それまで空港で時間つぶしかよ? という感じになりますし、現実的とは言えません。

というわけで、今回はコンドミニアムの安楽さと気ままな足(レンタカー)をスッパリと諦め、現地空港からホテルまでのバイク輸送込みでいけるツアーをチョイスする事にしました。

ではどのツアーにするか、ですが、これも実は選択肢って殆どありません。
一つの理由は「関西国際空港発のHCRツアー」が殆どないからです。
色々迷っているうちに満員になってもイヤなので、結局は素直にJALパックのHCRツアーに決めました。

JALパックのHCRツアーは、ホノルル空港からホテルまでの搬送サービス意外にも、特典がいくつかあり、HCRが初めての我々にとっては楽ちんでありがたいかもしれないと考えたのも一因です。
それらを箇条書きにしてみましょう。

・ホノルル空港~ホテルまでの搬送(往復)
・バイクの梱包サイズが緩い=3辺合計302cmまで(通常は無料枠は207cmくらいまで)
・期間中、ホテルにメンテナンスブースが設置され、簡単なメンテナンスを任せられる
・前日にプラクティス・ランがあり、慣れない(初めての)ハワイイ(アメリカ)完熟走行のレクチャーと試走ができる。
・別途オプショナル・ツアーとしてサイクリングイベントがいくつか用意されている
・大会中、伴走車や自転車で自走している専門スタッフからパンクやメカトラなどのサポートをしてもらえる
・大会のスタート前やゴール後に専用ブースが設けてあり、そこでくつろげる(軽食や飲み物もあり、もちろん空気入れも完備)
・到着後にプロのベテランライダーから簡単なアドバイスや注意点などのレクチャーが受けられる
・旅行会社契約の交通機関(トロリー)が無料で利用可能
・現地スタッフや随行スタッフが皆ベテランのライダーで、かつHCRを何度も経験しているので現地のサイクリングコースの注意点やオススメのポイントなど、色々と相談に乗ってもらえる
・ツアー参加者同士の交流会(HCR当日の夜に打ち上げパーティがある)がある

とまあこんなところ。
どうでもいいものもけっこう有益だなとおもうものもありですが、今回はツアーが正解だろうという結論に達しました。
これで、

6)自転車の輸送 その2(ホノルル空港~ホテル)

もクリアされた事になります。

で、JALパックに決定後、webにて予約を行いました。なんだかんだいって、満員になる前(なったのかどうかはしらない)に押さえられて良かったです。

4)自転車の梱包方法
実はこれ、ギリギリまで迷ってました。
梱包箱にする事はずいぶん前から決めていたので、あとは時期が来てからでいいや、ということでそのままズルズルと時が過ぎていった感じです。

でもってギリギリになって箱選びをはじめたのですが、これがまた悩む。
もともとは「あまり分解したくない」というのがコンセプトだったので、無料持ち込み可能な三辺合計207cmとかいう箱はそもそもパス。
かと言って楽ちんだなあ、と思える箱はHCRツアー特別規定のサイズからも外れるほど大きい。
うーん、やっぱりハンドルは外さないとダメか……って思っていた所、Amazonで見つけたのがこのダンボール。送料込みでざっと5千円。
サイズは1390X390X790(mm)
これだとサイズ的には我が家のクルマの後席を倒した上で横にして二段積みで収納可能なサイズです。隙間にスーツケース2台分もなんとかなりそう。

Amazon.co.jp

写真では底のダンボールに切り込みを入れて固定するようになっていますが、これはチト不安なので、これを購入。
フレーム固定台。こちらも5000円強。

ご迷惑をおかけしています!

この組み合わせだと、前後輪を外してハンドルを90度切って固定。あとはそのまま上記の大振りの段ボール箱に放り込んで、隙間にタイヤを入れても余裕だと判断し、取りあえず1台分を発注。
合計でざっと1万円でした。

届いたら、試しに梱包してみて、オッケーだったらもう1台分注文すればいいや、的に考えておりましたが、そこはそれ、めんどくさがりの私の事。
届いたっきり開梱すらせずにズルズルと過ぎていったのでした。
そんな「先送り大好き」でグータラな私に、同居人がしびれを切らします。
「さっさと組み立ててチェックしとけ!」
同居人の命令とあらば従わざるを得ません。
で。
「いやあ……これって超めんどくさい」
という判断にあいなりました。
マジで面倒くさいんです。
いえね、ダンボールの組み立てはまあスペースさえあればオッケーです(けっこうでかいです)
で、フレーム固定台も、問題無く楽ちんでオッケーなんです。
これ、スグレモノですね。位置をロー(フレーム側)にしておきさえすればリアディレイラーがガッチリガードされてて別途購入していたディレイラーガードを使う必要すらありませんでした。

問題は、ダンボールへの収まりです。
同居人の命令で、附属していたフレームとホイール固定用の「底」敷ダンボールに切り込みを入れてフレーム台自体を固定。するのにケガキ線入れとかカッターで切り込み入れとか、ジツブツに合わせての微調整とかがね、けっこう時間がかかりました。
あと、スカスカなんですよ。かなり。
なので中で自転車とホイールが暴れないように、隙間を無くす作業がまためんどくさい。
ただエアクッションを詰めまくるという手もあるんですが、試してみるとそれはそれでダメ。かなりビッチリ詰め込んだつもりでも、結局揺すったりするとけっこうな隙間が出来ちゃって中味が遊ぶ事が判明。
なのでいろんな大きさのダンボールの箱をスペーサーとして空間に固定する事でようやく遊びが無いように固定する事ができました。

結論として「こんなのやってられないな」という事に。
とは言え今さら次の方策を考えるにも、もう時間がありません。
なのでここはもう、面倒のない(というか、なさそうな)専用品を奢ろう、つまり「ムリしてでもカネで解決しよう」ということになりました。
そうです。検討を開始した当初「高すぎてムリ」と即否定していた「シーコン」製のフライト輪行バッグを導入する事になりました。
正式名称は「Scicon AeroComfort 2.0 TSA bike bag」です。
ただし、色々経緯があって結局今回購入できたのは1台分でした。
色々というのは主に経済的な理由です。


(箱。思っていたよりでかくてびっくり)


(箱を開けると折り畳まれた状態で。それでもかなりかさばるのは間違いないところ)

が、備忘録も兼ねて「色々」についても書いておきましょう。
・金に糸目を付けないのであれば、もちろん2台分調達できたのですが、そこそこのお値段で入手出来る在庫品が1つしかなかった。
・一応用意していた合計1万円を利用せずにただゴミにする事に対して気がひけた。
・本当にシーコンのセミソフトケースで大丈夫なのかちょっと心配。
・だったらこの際ダンボール箱とシーコンという二種類で試して、来年どっちがいいのかを再判定すればいいのでは? シーコンがダメだったら、かえってから売れば、差額でダンボール買ったと思えばムダにはならないし。
という事で、結局もう1台は購入済みのダンボール&フレーム固定台方式を利用する事になりました。
私のサイズに合わせているので、ダンボールには私のバイクを。シーコンのエアロコンフォート 2.0 TSAには同居人のTREKを入れる事にしました。
なお、試しにシーコンに同居人のバイクを入れてみましたが、天国的に楽ちんです。初めてでも10分かかりません。やり方がわかったら、たぶん5分以内で基本梱包は出来ちゃいます。
組み立てからはじめたダンボール方式だと、スペーサーまであれやこれやとやって決定するまで2時間くらいかかってました。まあ、最初は色々試行錯誤しながらでしたからそれくらいかかって当然なのでしょうけど、慣れても5分や10分でできるモノではありませんね。というか、できればもう最初のセッティングは二度とやりたくありません。
とまあ、これでようやくバイクの搬送箱についてはfixです。

5)自転車の輸送 その1(自宅~関西国際空港)

残る問題は自宅から関西国際空港(KIX)までの輸送方法。
選択肢はいくつかありますが、現実的には二種類かと。
・宅配でKIXまで配送(この場合、人間はエアポートリムジンとタクシーでKIXまで行く)
・クルマで運ぶ(この場合、人間&スーツケースも同時に運ぶ。アタリマエですが)
我が家の場合は家からエアポートリムジンの発着がある駅までにタクシーを使う必要があります。
つまり乗り換えが発生するんです。しかもLIMOUSINEの発着場所が駅を挟んでタクシー降り場の反対側になっていて、駅をまたぐという手間があります。
なのでバイクがあってもなくても、楽ちん&時間も短いのは空港まで自分の来るまで行っちゃう事なのですが、問題はコスト。つまり庶民にとっては重要なオカネの問題ですね。
すなわちどちらが経済的か、というのが最重要項目。
ついで、安楽度。
私は楽ちんな事に対してはコスト換算します。具体的な金額換算表とかはありませんが「これくらいの差額なら、楽ちんな方を採る」というような感じですね。
私は基本的にアルコールを飲みませんので「クルマ運転したら、帰りのバスでビールが飲めないだろ?」なんていう判断材料はございません。
※因みにエアポートリムジンは基本的に飲食禁止なのでどっちにしろ帰りの車内では飲めませんです。なので現実的には帰国後、空港の売店やレストランで食事をしてビールを飲めるかどうかの話です。

で、ざっと計算してみました。
A:配送&タクシー&LIMOUSINEを使った場合 → 16200円(往復。リムジンバスの往復券割引込み)
B:マイカー自走(駐車場代、高速代、ガソリン代) →16920円(往復。空港駐車場のメンバー割引込み)

な、なんと駐車場代を入れても両者殆ど差がありません。
ガソリン代は燃費をやや低く見積もっていますので(つまり費用を高めにしている)、実質トントンかな、と。
ならば楽ちんな方を躊躇なく選ぶというものです。
という事で、迷うことなく自分の車に積んで空港まで自走する事で決定です。
自分の車だと、リムジンバスの発車まで列に並んで待つ必要もありませんしね。
リムジンバスなんて一本逃すと次まで1時間以上空白時間が空いちゃうなんてザラで、ターンテーブルから荷物がなかなか出て来ないのを見てイライラする事もありませんし、そのまま空港で食事をしてもよし。お茶だけでもよしで、色々余裕がでます。心理的に余裕が生まれるというのは本当にいいものです。

※一応、KIXの駐車場は予約で確保しておく事を勧めます。

では、ここで一応まとめて置きます。
1)HCRへのエントリー
→ スポーツエントリーで(早期決心し、EarlyEntryで1000円を浮かそう)
2)ホノルルまでの足の確保
→ 今回はJALパックのHCRツアー
3)ホノルルでの宿の確保
→ 今回はJALパックのHCRツアー
4)自転車の梱包方法
→ 1台はダンボール箱、1台はScicon AeroComfort 2.0 TSA bike bag
5)自転車の輸送 その1(自宅~関西国際空港)
→ 自分の車に積んでいく
6)自転車の輸送 その2(ホノルル空港~ホテル)
→ 今回はJALパックのHCRツアー

長くなりましたので今回はこの辺で。
次回は自転車の梱包の実際と箱(バッグ)内に一緒に入れたものなどの説明と、主にHCR用に準備したアイテムについて書きたいと思います。