趣味と暮らしにまつわる「モノ」に一喜一憂するブログ

★アワイチ(淡路島一周ロングライド150km)完走しました(・∀・) 後編

自転車

つづきです。(初出:2015/10/13)

 喫茶「ママン」は胃腸の強いサイクリストがアワイチとは別のチャレンジに訪れる店のようで、我々の後で三々五々、サイクリストがドアを開けて入ってきました。
皆さんが頼んだメニューを拝見しておりますと、なんというか、「うげっ」というような、要するに普通の二倍の量の定食がドドン!
それを嬉々としてかっ込んでるわけですから、なんというかもう、人間としての地力が違いすぎる気がしてなりません。

食後の珈琲をいただいて(これが意外に? おいしかった)、すぐ側、というか徒歩2分、自転車で30秒程度の距離にある道の駅福良へ移動。
ここにもちゃんとサイクルラックがあって、さすが淡路島の道の駅です。

道の駅福良は「道の駅」とか言っているわりに鳴門のうずしおを観覧する船が発着する場所でもあり、港といった方がいいところでした。
ちょうど咸臨丸という名前の船が、観光客を満載して出港していきました。
それもあって、道の駅内の駐車場はほぼ満車。
サイクリストはまあ自転車ほっぽってうずしお観光はしなさそうですが、それでもサイクルラックは我々がタイミングよく秋を見つけてなんとかかけられる程度で、ほぼ満杯。

要するにアワイチの中間地点にある道の駅として賑わっておりました。

我々は食休みです。
ここには「足湯」があって、そこでのんびり休憩を……したかったのですが、足湯がある事を発見したのは出発準備をしている途中だったという……。
くそ。(>_<)

だが、まあいい。
何せ昼食を含め、福良では二時間近くも休憩したし。(・∀・)
アワイチしてるサイクリストで2時間も一カ所(厳密には二カ所だけど)で休憩する人はマレじゃないかなあ。
まあ、結局ここで長く休憩しすぎた結果、後でしわ寄せが来るわけですが。

福良を過ぎると、いよいよ最後、つまり4番前の峠地帯に突入です。トンカツのおかげで楽に上れる気がしません。
が、それでもその峠を乗り切らないとおうちに帰れないので頑張るしかありません。

実はこの日、私は密かに一つの目標を掲げておりました。
「家に20時までには帰る」
というものです。
なぜ20時か?
それは……「F1ロシアGPを観るため」でございますよ!(・∀・)
通常のヨーロッパラウンドだと21時なんですが、ロシアのソチGPは20時からなんです。
で、20時に家に居ようと思うと、クルマを駐めている東浦を遅くとも18時30分には出発する必要があります。
道が空いていれば1時間ちょっとでOKなのですが、何しろ中国自動車道の上り車線の夕方はあの悪名高い「宝塚トンネルの渋滞」があります。ざっと10kmの渋滞は覚悟しないといけませんからね。
つまり、残り約80km。タイムリミットは6時間といったところです。
単純計算だと平均速度13km/hちょっとなので「楽勝」と思われるかもしれませんが、この時点で(2時間も休憩したのに)私のフトモモは終わっています。
最後の峠地帯を何とか抜けても、残りの平坦基調のルートで速度が上げられないのは経験上わかっています。
かと言ってムリすれば間違いなくふくらはぎが攣ってしまう。私のサイドエフェクトがそう言ってます。
しかも、風がかなり強くなってきています。予定では西、つまり横殴りの風と戦う必要があるんです。

自転車に乗り始めてから「風」がものすごいパワーを持っている事を文字通り身をもって実感しております。
向かい風があろうものなら、私程度の脚力だとそれは平坦路を激坂に換えてしまうんです。
25km/hでるんるん気分(死語?)で走っていたとしましょう。それがちょっと向かい風にあうだけで、20km/hを維持するのが辛くなるほどです。
淀川のサイクリングロードは風が強いことで有名ですが、あそこに吹く風の場合、15km/hを維持するのも大変な程です。
まあ、そんな私の横を涼しい顔をしたロードレーサー達がブヒーンと抜いていくわけですが、なんというか、彼らはもう違う生物にしか見えません。
なので戦々恐々として峠を登りはじめたのですが……。

そこそこ走ったので、そろそろ頂上だろうか?
またY君を待たせちゃったな。悪いとは思うけどこれは君と私が違う生物である以上、仕方のない現象なのだよ。
なんて意味不明の言い訳をしながら得意のスーパーロー、34×32Tを踏んでいる私。
スーパーローといえば、2015年モデル以降のEVOQUEの9AT。あのスーパーローって牽引モードでしか使えないらしいッスね?
つまり9速なんて言ってますけど、あのミッション、実際は8速じゃん! ソレってどうなの?
などとEVOQUEのATにツッコミを入れている私の対向から、Y君が下りてくるではありませんか。
あまりに遅いので様子を見に来てくれたのかな。悪いなあ、なんて思っていると……。
「道間違えました! スミマセン!」

止まって愛車のステムにTigraで固定しているiPhone6 Plusを起動。
余談ですが自転車にiPhoneを車載する場合、私はロックを解除してます。
こういう場合にサッと地図をチェックしたいと思うとロックなんてイラっとするだけですから。
で、サッと起動して、予め立ち上げているgoogle mapで自車位置を確認。
「なるほど、国民休暇村に行く道だねえ」
そう。
そこは急峻な登りの果てにある楽園? を目指す「あーやれやれ疲れた。どっこいしょ。まずは風呂にでもはいるか~」的な場所の為の、つまりは「これで今日のライドは終了」的な気分を味わうべき坂道だったのです。
どうやら坂道が始まる直前にあった分岐で、右折するところを我々は素直に? 直進してしまったようです。
前を走って私を引いてくれていたY君は登りで疲弊している私に申し訳なさそうにしきりに謝ってきますが、気にする必要ないよ、Y君。人間とは道に迷う生き物なのだよ。いや、むしろ異性物だと思っていた君が私と同じ人間であったことの方がオドロキなんだよ。

二人でiPhone6Plusのgoogle mapをのぞき込みながら、正しいルートを確認。
戻って曲がればいいのですが、分岐まで戻らなくても、途中に繋がっているショートカットを発見。いったん下りてまたイチから登るよりは当然楽です。
しかし、登ってきた途中で脇道などなかったなあ、と思いつつ「行けそうならいきましょう」ということで今度は車載地図のある私が先頭で下ります。
google map上に存在した脇道発見!
「わっはっは」
「ムリっすねえ」
獣道じゃん!(・∀・)

自転車担いで行けばなんとかイケそうですが、なんか普通に歩くのも辛そうな道だったので迷うこともなくスルー。
素直に分岐まで戻って再チャレンジです。

最後の峠は鳴門大橋に向かう登り。
「道の駅うすしお」に行くにも通る道です。
この道の駅は「全国ご当地バーガーグランプリ?」とやらで一位と二位を独占した「淡路島バーガー」が食べられる事で超有名、らしいです。
ご当地バーガーに興味のない私は知りませんでしたが、そう聞くと食べてみたくなるじゃないですか。
だがしかし。我々は既に昼食を食べており、これ以上道の駅で道草を食うわけにはいきません。
いや、興味はあるんですよ?
実際「昼は道の駅うずしおでバーガー」という手も考えて居たんですよ?
でも、道の駅へのアプローチをチェックしてやめました。
ええ、最後の峠を登った後、道の駅には下って入るんです。そういう構造です。
それがどういう事か?
そう、道の駅を出ると即登りがずっと続くんですよ! 道の駅うずしおに立ち寄るということは、言わば第五の峠を作り出す行為なのです。
自らの首を絞めるような愚かな行為を選ぶほど、私の足は剛脚ではないのです。

そう言えば二番目の峠で自転車押していた人、それでもここのバーガー食べに行くっていってたなあ。よっぽどバーガー好きなんだなあ、というかそれが目的だと行くしかないよね。
というか、あの人確かに登りは押して歩いてたけど、平地の走りを観ると私なんかより断然速かったもんねえ。
などと考えながら登る最後の峠。今度はホンモノ。
ここは標高126mを3.5kmほどかけて登るコース。ただし、いったん登ってまた下りて、イチから登り始める、という心が折れる構造です。渡した知的にはいったん登って下りて、また登っていったん下りてもう一度登る、という3段階に結果としてなってますが。
ここ、たぶん一番の勾配がありました。20%くらいのとこが。
いやあ、辛かったですねぇ、カツカレーのせいで!(・∀・)

いやもう、カツカレーを敵にしないとやってられないくらいしんどいんですよ。人間のバイタリティは憎しみが産み出すというのは本当のようです。
「あのカツカレーさえこの世に存在していなければ」
「うどん屋が10時半から開いていれば、こんなに苦しむ事はなかったのに」
「貧脚のバカヤロー」
などとダークサイドに陥りながらも何とかクリア。

いや、もうね。
よく言うでしょ?
「なぜ坂道を登るのか?」
とたずねたら、サイクリストhがこう答えるというパターン。言わば山屋さんに「なぜ山に登るのか?」というアレです。
「そこに山があるからだ」はジャンキーの言葉なので無視するとして、一般に理解しやすいのはこの答えですよね。
「あの達成感が忘れられなくて」
うん。
達成感。
わかりやすいな。
だがしかし、私に言わせればこうです。
「達成感とかないわ、ただただしんどいだけじゃ、どちくしょー!!ヽ(*`Д´)ノ」

マジでMっけのない私は峠好きとかいう輩のいう事は理解出来ません。
脳内麻薬にやられちゃってまともな知覚反応が出来てないんじゃないでしょうかね。
要するに達成感とか言っているヤツらもジャンキーなんです。
くう……。フトモモが自分の脚じゃないみたいだぜ(・∀・)
第三の峠制覇。ここまでスタートから約80km地点です。

さあ、峠は終わった。
あとは平坦「基調」で楽ちん。

そう思っていた時代が私にもありました。
いや、みて下さいよ、プロフィールマップを。いわゆるコース断面図ってやつです。

平坦基調?
どこが?
凸凹じゃん!ヽ(*`Д´)ノ
コレだから脳内麻薬にやられているジャンキーのいう事は信じられないんですよ。
よく、アワイチ150km、ほぼ平坦で山岳は南部に集中。獲得標高約1200mって言われてますし、私もそれを信じておりました。事実サイクルコンピュータのGARMIN EDGE 1000Jもゴールした時にチェックしたところ、それを証明するかのような数値をしめしておりました。
でも、高度の高精度補正にかけて、改めて獲得票港の精査をすると……「2000m」だそうです。
1200mmに「平坦と言われている部分の標高差が考慮されていない」ようなんですよね。

因みにクラウドサービスのGARMIN CONNECTだと2000mですが、これがこのコースを同じく自転車乗りに人気のクラウドサービス、STRAVAにアップしてみると「獲得標高2627m」だそうで。
さすがにそれはないんじゃないかと思います。
STRAVAのデータはあてにしない方がいいッスよ。

え?
何が言いたいかですって?
つまり「峠を越えても無数に小さな峠があった」というモンクが言いたかっただけです、ハイ。
つまり脚が終わっている私にとって、帰路は厳しいものだったということなのですよ、エッヘン。

人間が出来ているY君はそんな私を気遣い、ローペースで引いてくれます。引くと言っても少し上りになると千切れるわけですが、平坦部分になるとペースを落として待っててくれるんですよね。
ソロはソロで気楽でいいのですが、こういう人の背中を見て走るというのは本当に気が紛れるというか、安心感があります。
さらにちょっとした事で感動を共有できる所が何者にも代えがたい「疲労回復約。ただし精神的なものに限る」になります。
「ネコ死んでましたね」
「死んでたねえ」
とか、
「さっき、イタチ死んでましたね」
「死んでたねえ」
とか、
「カニ踏んじゃいましたよ」
「ああ、カニ死んでたねえ」

死体の話ばっかりかヨ!ヽ(*`Д´)ノ
最後は殺しの話だし!

いや、後半二つはフィクションですよ。
イタチが今まさに跳ねられた直後って感じで生々しかったのは事実だし、登り坂道でサワガニが道路を渡っていたのもまた事実ですが踏んでませんし。
まあ、そういう些細な話をするだけでも心は和む、という事がいいたいわけですよ。

そう言えば走り出してすぐのモータースになんとデロリアンがありましたっけ。
写真撮りたかったなあ。

写真と言えば、今回あんまり写真を撮ってないんですよね。
なんというか、写真は撮りたいのですが「景色がいいなあ。ここで写真とりたいなあ」と思っても、貧脚の私はゴーストップする事による体力消耗の恐怖の方が大きく「よし、目に焼き付けておこう」という事になるんです。
まあ、だいたいすぐ忘れるんですが。(・∀・)

なので検索して数多く引っかかるアワイチのブログなどを彩っている定番の観光地や風光明媚な景色などはいっさいありません。
あるのはコンビニに駐めている自分のバイクの写真ばかり。
後で見返しても「どこよ、ここ?」的な位置が特定できない写真だらけっすよ。

なんというか、もうね、淡路島まで行って一周150kmも走って何した買って言うとですね、コンビニの写真を撮ってきたようなものです。
休憩地は基本的にコンビニですからね。
というか、コンビニが沿線にそれなりにあるおかげでサイクリストが助かっているのは事実。
ある意味コンビニ巡りの旅と言えなくもないアワイチです。そこが佐渡一周とは違うところでしょうか。
ルートの計画をちゃんと立ててさえ置けば、補給の心配をしなくていい、というのは本当にありがたい話なんですよね。なのでサイクルボトルは1つで充分。これだけでも軽量化になりますし、マジで楽ちんです。
まあ、コンビニで座り込んで休憩したり、座り込んで飲み食いしたりするサイクリストにはさすがになりたくありません。イートンの場所などをもう少し増やしてくれるとさらにサイクリストに優しいコンビニ群になるのではないでしょうかね。

その後は15km~18kmをメドにコンビニをチョイスして休憩を挟みつつ「岩屋でメシ喰いましょうか」という事で、「道の駅あわじ」を最終休憩地として、もうひとがんばりする事に。
淡路島の西側には強い西風が吹いていて、海岸線沿いの道路上に所々波しぶきがかかっている程。時折強い風に出会うと左から風に煽られた波の粒が頬に吹き付けます。唇についたりしたソレをペロっとなめると、アタリマエといえばアタリマエですが、しょっぱいんですよね。
「ああ、海なんだなあ」
って海を実感する瞬間です。ただし味覚で。
視覚や嗅覚から入るデータで理解しているのですが、コレに味覚が入るといきなり「海はオレのもの。というか俺って海の男?」みたいな気になるから不思議です。
いや、ウソです。そんな気にはなってません。スミマセン。
「海水ってやっぱりしょっぱいなあ」と、割り切ったことを確認する程度ですけどね。
でも、迷惑なんですが、何となくうれしい気分になるのは、普段海とは縁の無い生活を送っているからなのでしょう。
後でY君ともちょっとその辺を離しましたが、同じように迷惑っぽいけど楽しんでいたようで、強風も悪くないな、と。

この西風ですが、岩屋へ北上するルートは厳密には単なる北上ではなく北東へ向かっていて、西風がけっこう追い風に変わる事が多く、足が既に終わっている私にとってはけっこう助けになりました。
助けになったと言えば、ドーピングです。
そうです。
今回、私は生まれてはじめてドーピング剤に手を出してしまったのです。
とはいえUCIに登録してるわけでもなし、公式レースに出るわけでも無し、日本代表でオリンピックに出てくれとも頼まれていないわけで、ドーピングしたって別に違反でもなんでもないわけです。
むしろホビーユーザーがアマチュアとしてスポーツを楽しむのであれば、積極的にガンガンドーピングすべきなんじゃないかというのが理論派? の私の持論ですが、その持論をついに実践する時がやってきたわけですよ。

それは最終段階にはいった西海岸北上途中の休憩コンビニでした。

私がしきりにフトモモをぷるぷると揺すっているのを見たY君がPocketからサプリを取り出して試して見ろと勧めるので「疲れたらオレンジジュース」な私はそのオレンジジュースでサプリを流し込んでみました。
「これはいわゆるドーピングですな。ただし合法?」
「全くですなわっはっは」
「効くといいですな」
「けっこう効きますよ」
みたいな会話を交わしつつ、そうは言ったモノの、サプリ程度では大したドーピング効果などないだろうな、なんてあまり意識もせずに再スタートを切って30分ほど経った頃、ある事に気付きました。
「あれ? フトモモの乳酸蓄積感(わかります? わかりますよね?)」がほとんど無い?」
そうなんです。
休憩時にフトモモを手でぷるぷるしたりさすったりしているのは、フトモモの内側にあるこう、なんというか、疲労の塊感、言わばコリ? みたいなものを少しでもほぐせたらなあ、と思って、ムダだと知りつつもついついやってしまう行為なのですが、その太もも内部のコリ感的なものがあまり感じられなくなっているのです。

これは画期的な現象でした。今までのロングライドではこのコリ感、つまり乳酸による蓄積疲労がピークを迎えている「もうダメかも」感がペダルの一漕ぎ一漕ぎを地獄の作業のような苦しさに換えていたのです。ロングライド後半はいつも、その疲労感による修行のような時間をただただ耐えているような感じだったのですが、それがない。(・∀・)
足が軽くて、追い風基調だと前半より断然ペースが早い30km/hとかで走れたり。

「何コレ?」
正直に言って理論派? としてサプリをナメていた私は自らの体験による実践データを証拠とした「サプリ最高!」派に転身しましたよ。(・∀・)
ありがとう、Y君。
君がいなかったら、この先も後半修行。ただただ耐えるのみ、という苦行ライドを続けなければいけない所でした。
念のためにと捨てずに持っていた空き袋を元に、帰宅後さっそく通販にて購入した事は言うまでもありません。(・∀・)
週末の河川敷のサイクリングコースでさっそく試してみたいと思います。

そんなわけで、Y君がくれたエリクサーのおかげで筋肉疲労的には回復した私ですが、今度はそれに変わって今まで気付かなかった膝の痛みがクローズアップされる格好になりました。
たぶん今までも膝はだんだん痛くなってきていたのでしょうけど、筋肉疲労からくる「しんどさ」で紛れていたようです。
ということで、後半の30kmあたりは膝の痛みとの戦いとなりました。
とは言えどんな速度で走っていても膝はいたいわけです。回すと痛いんですよね。
なのでスピードを落としたら楽になるとかそういうモノではないので、粛々とペダルを踏み続けました。

やがて眼前に見えてきたのは、神戸の街並み。
「え? 淡路島にあんな大都会があったっけ?」
と一瞬混乱しますが、それだけ淡路島と本土は近いんですよね。
今まで走ってきた何もない田舎の風景とのあまりの乖離、要するに違和感に圧倒されながらさらに北上して、とある右カーブを抜けると今度は目の前に明石海峡大橋がデデンと見えてきました。
なんというか、あの世界一長い吊り橋、それも夕焼けに染まってほのかに赤い明石海峡大橋を見ると、「ああ、帰ってきたぞ」って思いますねえ。
多くのアワイチのライダーはその明石海峡大橋の袂の「岩屋港」がスタート&ゴールですからまさにゴールが目の前に見えた、という感じで我々よりもさらに帰ってきた感が強く感じられることでしょう。
我々のスタートはそこからさらに10kmなので。
ただし、目的地ではあります。食事を撮る道の駅がその赤い海峡大橋の根元なので。
そして17時過ぎ。たぶん17時15分くらいだったと思います。
最後の経由地である「道の駅あわじ」に到着しました。

何を食べようかと相談しつつ、私のワガママで、ここは「海鮮丼」系の店をチョイスしました。
その店は「生しらす丼」が名物のようで、生しらす丼以外は頼みにくいような程の生しらす丼押しの掲示物で溢れていました。
そこで敢えて生しらす丼を頼まないのが私です。(・∀・)
そこまでイチオシされると、意地でも頼んでたまるか! という気分になりますよね?
という事で、私は海鮮刺身丼、いわゆる海鮮丼ですね。

Y君は注文の列に並んでいある間、悩みに悩んだ末、鯛の親子丼という私が密かに海鮮丼と一瞬悩んだメニューをチョイス。
注文して待つこと15分あまり。
ええ、閉店も近くなっているというのに、店は大繁盛で結構な待ち時間でした。
店内のテーブルはほぼ満席で我々二人が割り込む場所を確保するのはなかなか難しそうだったので、外のテラス席でいただきました。
敵は、風です。(・∀・)
容器はワンウェイの、要するにプラと発泡スチロールです。あとお茶は紙コップ。リターナブルなのはトレイだけという徹底振りのお店でした。
なので食器類は基本的に風に弱い。
時折突風化する風から守りながら、いただきました。
あ、タマゴはY君のタイ親子丼用で私のではありません。

いやあ、マジでおいしかったッス。
疲れた胃腸でもスルっと食べられました。
温かい味噌汁が染みましたね。日本人で良かったな、と思う瞬間です。
別に外人でも味噌汁食べていいですが。
でも、ペペロンチーノを食べて「旨い。日本人でよかったなー」とは思わないのでやっぱり味噌汁のお手柄ではあるな、と。
というか、カツカレーはないわ~、やっぱり。(・∀・)
せめてカツサンドにすべきでしたな、などと脳内で昼飯の反省会をしながらおいしくいただきました。
満足の海鮮丼。これで750円也。内容を考えるととっても安いと思います。

この道の駅あわじは明石海峡大橋のほぼ直下にあって、我々はその橋をサカナに早めの夕食をかっ込んでおりました。

そしてそこで陽はおちてしまい、陽のあるうちにゴールである駐車場につくことは出来ませんでした。
とは言え、あと残すところ10km。
前照灯を一つ加えて2個に、テールランプをリュックに取り付けたモノを含めて3つとも、つまり今回車載した全てのランプを点灯して、万全の安全装備でゆっくりとゴールに向かって走り始めました。
風は残念ながら向かい風です。
ただし、キツイ向かい風を覚悟していたことで余裕があったのと、半分くらいは海と道路の間に防風林があって、これがとても助かりました。

そしてほぼ18時ちょうど。スタート地点である「道の駅東浦ターミナルパーク」へ辿り付きました。
朝と同じくらいの暗さで、なんとなくデジャヴのような明るさの中、Y君と完走をたたえ合い、というか私の場合は本当にY君のおかげなので感謝の握手をしてそれぞれバイクを車載して、互いの帰路の安全を願いつつ、別れたのでした。

そして帰宅は19時40分。
そう、F1 ロシアGPに間に合いましたとさ。(・∀・)

◆走行データ。
全走行距離、149.65km(ゴール地点の駐車場へ入るのに自転車・歩行者ショートカットを使った為、150kmに届かず。使わなかったらちょうど150kmだったんですがね(・∀・))
平均速度:12.42km/h(ブルベペースだと失格。アワイチのイベントでも足きり失格タイム)
平均移動速度:20.1km/h(私にしては速い)
最高速度:56.3km/h(下りジャンキーは100km/h越える)
平均ケイデンス:70rpm
最大ケイデンス:110rpm
獲得標高:2000m(GARMIN CONNECTによる)
消費カロリー:8170kカロリー(同上)
平均心拍数:138bpm
最大心拍数:177bpm
平均気温:18℃
最低気温:16℃
最奥気温:22℃

風さえなければ、素晴らしくいい気候のサイクリング日和でございました。

という事であまり中見もない、大した写真もないエントリを最後までお読みいただき感謝です。
私の様な貧脚ライダーでも一周できるので、要するに誰でもできます、大丈夫。という事を理解していただければ幸いです。

さて、これで150kmを走れたわけで、私はある封印を解くことを決めました。
それは自らを「ロングライダース」と称する事です。
150kmを日帰りで走れる程度にならないとロングライダーは言えないよね、と自ら規制しておりましたが、149.65kmは150kmと認定していいかな、と思いますので解禁です。
今後は「ロングライダーズ・山田(じゃないですよ?)」とお呼び下さい。(・∀・)

というか、皆さん、ご一緒に自転車で走りましょう。
次の目標は「佐渡一周ロングライド 220km」かな?