趣味と暮らしにまつわる「モノ」に一喜一憂するブログ

★アワイチ(ただし南淡107km)備忘録 その4

自転車

モンキーセンターがある淡路島南端の海岸線沿いの道路は平坦基調路です。しかし、平坦だから走りやすいようでいて実はこのルート、サイクリストの体力をけっこう奪う仕掛けを持っています。(初出:2017/07/10)

というのもこの辺の路面はコンクリート舗装部分が多く、そこは波の浸食により石が露出しているんです。つまりそんな路面、ロードレーサーではおよそ快適とは言えないからです。
私に言わせれば「ほとんどパヴェ(石畳)」です。ツマのバイクには他社では見られないTREKが誇る「ISO(あいそ。愛想ではない)スピード」という「振動を逃がす装置」つまりきわめてズルいギミックがついております。つまり多少のガタガタ道でもそこそこ耐性というか振動吸収力があるのですが、私のバイクはムダにフロントフォークの強度をとっているせいで、この手の振動吸収が苦手。基本的にガチガチなんですよね。
もちろんガチガチといってもレースをやっている人がいうガチガチとはちょっと違うんですが、コンフォート系を謳っている割にはどうにもガチガチなのは確かです。
理由はディスクブレーキ対応フレームだからかな、と思っています。

ただでさえエントリークラスのカーボンモデルなので重量が重いのに加え、ディスクブレーキ対応フレームということでブレーキ台座が千切れないようにをガチっと補強しまくっているようで、それで全体が重くガチガチになってしまっているのでしょう。
台座はフロントフォークとチェーンステーにあるわけですが、特にフロントフォークの突き上げがわかりやすくガチガチです。

さらに言えばその形。私のバイクのフロントフォークはド直線なんです。
つまりトレールを稼ぐにはキャスターを付けるしかないんですが、限度がありますからね。
ホイールベースが長いので直進性はそれなりに安定している気はしますが、棒のような形状のハンドルにくる突き上げがすごいんです。
辛さを和らげるためにタイヤを太くしたくらいですからね。
で、ホイールをカーボンに変更したりしたのも功を奏していて、購入直後のいわゆる吊しの時よりはかなり快適にはなりましたが、それでもツマのバイクと乗り換えるとなんというか基礎というか基本的な部分がまったく違う事に驚かされるんです。
要するに快適さのそもそものレベルが違うというか……。

いや、バイクの話は別にいいでしょう。
乗り心地も個人の感じ方によりますしね。
まあ、そういうわけで淡路島南端部分の海岸線をなぞるような平坦基調(とはいえアップダウンはあるんですよね。最初はド平坦だと思っていたからガッカリしたものです)を15-16kmほど走ると、第二の坂に突入です。
灘土生を過ぎたあたりからそのまま山側に向かって登り始める第二の坂ですが、個人的にはこの二番目の登りセクションが、アワイチ全体としても坂としては一番キツいパートかな、と思っております。
主に一回目の記憶では、ですが。
ホントかウソか知りませんが、このパート、一瞬ですがGARMINのサイコンに斜度20%が表示されます。
その後も15-17%はたびたび顔を出すような感じで、10%越えのキツイ部分がやや続く感じ。
とはいえ、基本的には10%以下の道なんですが、途中からグイっと勾配がきつくなる部分があって、前回もここで足を着いているサイクリストをたくさんみました。15%位になったあたりでみなさん力尽きている感じでしたっけ。

とはいえ、15%以上の勾配部分はほんの少しの間なので、そこをムリせずやり過ごせば私のような貧脚でもなんとか上がれます。
ましてや一度経験しているルートですので、どんな坂かは知ってます。
やはり覚悟して上ると気分的に絶望感はうまれないモノですね。
「あーしんど!」とはなりますが「もういっそ殺してくれ!」という気分にはなりません。

ましてやこの二番目の坂セクションは、勾配がきついとは言え、その部分は比較的短め。
なのでここも予想より楽に上れた気がします。
前回は頂上地点(写真の場所)でバイクを地面に投げ出して、肩でぜいぜいと息をしつつ、足の筋肉の疲労回復を待つために長時間休憩した記憶がありますが、今年はお茶目なポスターをバックに写真を撮る余裕があります。

成長したものでございますね。
貧脚ぶりは変わりませんが、やっぱりサイクリングはメンタルですよ、メンタル。

なお、ツマも私と同じペースでシレっとクリア。
というか、実は今年に入ってツマの脚力は私のそれより上である事が明らかになってきました。まあ予想していたことですが……。
最近では登りではほとんどビタっと後ろにつかれて煽られます。
「先にいっていいよ」と言うんですが「いや、気にしないで」とか言って前に出ません。
まあ、マトがある方が楽なのはわかりますけど、プレッシャーが……。

というわけで二人ともそれなりにつかれては来ていますが、足を残しつつ、すぐに下りに入りました。