趣味と暮らしにまつわる「モノ」に一喜一憂するブログ

★のりりん(読書感想文)

アニメ・マンガ

面白いという評判をよく耳にしていたので、以前から読もうと思っていた「のりりん」をKindle版で読みました(Kindle版は六巻まで)。(初出:2013/06/18)

ご存じない方に簡単に説明すると
「バイヤーズガイド付きロードレーサー入門マンガ」
かなあ。


バイク(自転車の事です、念のため)嫌いの主人公が、ひょんな事からポリシーに反して自転車に乗り、だんだんはまっていく、というストーリー。
恋愛要素はほぼ無し(「合わせ月の夜」比で(・∀・))。
バトルあり(今のところ二回だけ。しかもその一回は……いや、ネタバレはすまい)。
絵は、ビミョー。好き嫌いありでしょうが、私は嫌いではないです。好きでもないですが。「面白い」という評判を聞いていなかったら、いわゆるジャケ買いは絶対しないレベルという微妙な評価をしておきましょう。
好き嫌いを別にして技巧的な部分の感想を敢えて書くなら「絵は上手くない」です。
で、肝心のストーリーですが「面白い」です。
とても。
いわゆる「目指せツール」風のレースマンガ的なバイク漫画ではないのがとてもいいと思いました。
基本的に入門ガイドブック的なマンガなので、ちょっとロードレーサーに興味がある人はもちろん、私の様な「高校生の時は自転車命でした」みたいな回顧ユーザーは当然楽しめます。でもそれだけではなく現役バリバリの「ロードレーサー乗り」(なんて言うんだろう?)の人にもうなずいたりツッコミを入れたりできるところが多い(多そう)なので、それなりに楽しめると思います。
そもそもストーリーがちゃんとしているのと、私の様な(面白い)クルマ好きがニヤっとするシーンなどもあって、オトナ向けといっていい力作だと思いました。
個人的にはヒロインを除くと女性キャラの燃え度(絵、いわゆるキャラ付けともに)が非常に低いのが残念だと思います(しかも絵が上手くない人の常で、描き分けがあまり出来てない)。
まあ、萌え度で勝負するストーリーではなく、そもそも恋愛要素はうどんに振りかける七味程度の風味なので(重要という意味ですよ?(・∀・) 薄いけど押さえてはいる、という意味ですよ?(・∀・))、そっち方面で判断すべき作品ではないのは確か。
人物は上手くないですが、自転車や自動車、コンポーネントなどのパーツは丁寧に描かれていて、それがこのマンガをきりっと締めている感じがします。

ちょっと描きましたが、私は高校時代、悪友の影響でスポーティな自転車(ロードではなく、今で言うクロスバイクっぽいやつ)を購入して、京都の北山の峠をほぼ制覇したり(無理矢理連れて行かれて毎回死にそうになっていた)、日帰り琵琶湖一周に挑んだり(無理矢理連れて行かれて地獄を見た)、けっこういろんな所にツーリングに行ってました。
もともと競技には興味がなくて、むしろパーツを交換してあーだこーだとやっているのが好きだったので、そんなパーツうんちくがたっぷり込められているのがたまりません。

で、読後感なのですが……。
最近ちょっと「自転車に乗ってみようかなー」なんていう気持ちがちょっとあったのですが、「のりりん」を読んでその気持ちが綺麗さっぱり無くなりました。
「こわくて、めんどくさくて、しんどい」
という負のフォースに完全に呑み込まれました。
外野からこういうマンガを読んでいるのが一番、という感じ?
というか、最近の自転車のめちゃくちゃ振りに萎えているとも言えます。
歩道で良く接触しますし、誤りもせずに去っていきます。
そう言えばかつてカメラに当たって傷ものにされたこともありましたっけ。
マナーのいい人もたくさん知っているのですが、ひどい人がめだちすぎるというか。
要するに「量の増加は質の低下」というやつですね。
自転車は歩道走るな!ヽ(*`Д´)ノ
というか、知らない人が多すぎ。
つまり、悪いのは行政であり、政府ってことですね。
ちゃんとした教育をしない、インフラ作らない、まともに取り締まらない、何人も死んでるのに!
ツマラナイところでねずみ取りしている暇があったら車道を逆行で走る自転車を死刑にするべし。

私は歩行者でありドライバーという立場ですが、本当にひやひやします。
平気で路地から飛び出してくる(一旦停止なのに)自転車は自分が死ぬかもしれないという想像力がないのでしょうかね?
こんな事を言うとアレですが、そういう馬鹿な自転車を轢いてもドライバーは無実どころか被害者である、という法律を作って欲しいところ。

まあ、そういう怒りはさておき、
あんなラーメン屋が近所にあったら毎日通うね、私や。(・∀・)