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☆DEFENDER日記:その1 そしてオーダーへ【LAND ROVER DEFENDER 110】

DEFENDER 110

やっはろー(-ω-)/

今年も残すところあと2か月ちょっとっスね

10月の季語って私は清秋なんていう「爽やか」系の言葉が好きなんですけど「霜降」とか「宗且零落す」「露寒」みたいな「涼しい」より「寒い」系のものが多いんですよ。

何が言いたいのかっていうと真夏日なんスよ、大阪は。
少なくともこの記事を書いている日の予想最高気温は真夏日になるようで。

そういえば前の前のクルマ、VOLVO XC60(フォード時代の呪いの残滓ありの初代後の期型)が10月アタマに納車されたんでしたっけ。
その納車日と同じ日にDEFENDERの契約書にサインしました。

というわけで?今後増えていくだろうDEFENDER関連の記事をまとめるために「DEFENDER日記」というヒネリのないフォルダ名を付けてまとめておこうと思います。

今回はその一回目としてディーラーで試乗させてもらうまでのお話です。

◎ディーラーへはノーアポで

今回は基本的にはDEFENDER決め打ちなので候補車ごとにディーラー巡りをするなんてことはありません。
つまりディーラーを訪ねる目的は契約(注文)を別にすると試乗することと大まかな納期情報、そしてオプション取り付けに関する寛容性を図るためです。

ちなみにノーアポになったのにはちょっとしたワケがあります。

フラっと訪れても日中は営業担当が全員出払っていたり、お目当てのDEFENDERの試乗車がなかったり、あっても希望のエンジンじゃなかったり見たいなことがありますので基本的には予約する方がベターです。というかディーラーサイドからすると昨今は「予約、ゼッタイ」みたいなマインドじゃないかと思います。

ノーアポのわけはこうです。

1.「次のクルマ」はDEFENDERに決めた
2.まあ一応試乗はしたい(したことがないので)
3.インポーター(JLR Japan)の公式webサイトからフォームで試乗の申し込みをした
4.インポーターからはすぐに「サンキュー、希望のディーラーから3営業日以内に連絡させるね」という受付完了メールが届く
5.待てど暮らせど該当ディーラーから連絡は来なかった
6.そんな仕事しかできない該当ディーラーとはこれから先も腹立たしいことが起こるだろうと思って違う(資本の)ディーラーに出向くことにした

なおその最寄りの正規代理店である「該当ディーラー」って実は私、過去に2台クルマを購入してるんです。
その2台って私が過去所有したクルマでも桁外にポンコツだったんですが、問題はその2台がトラブルの巣だったこと自体ではなく、全体的なディーラーの対応が私の要求水準を大きく下回るものだったんです。

DEFENDERを買うと決めた時、同居人とこんな会話をしました。

同:「ランドローバーって……あの店かあ」
私:「あの店やなあ」
同:「蘇る怒りの日々」
私:「蘇る代車の日々」
同:「雰囲気は変わってへんやろなあ」
私:「はじめから相手はポンコツなんだと思って菩薩の心で臨もう」
同:「しゃあーないかぁ」
私:「三度目の正直ということわざもある」
同:「それを言うなら二度あることは三度あるということわざもあるんやけど」
私:「先人の金言は深いなあ」
同:「ホンマやなあ」

みたいな。
少し前までは「絶対あそこでは買うまい」と思っていたんですが、それまあ「この先あの会社の取扱車は買わんやろな」という思いがあったからで、いざ取扱車を買うという段になると期待値を地球の中心部くらいまで下げて臨めばあまり腹も立たないだろうと考えたのでした。

が。
結果は連絡なし。
JLR Japanさーん、3営業のうちに連絡ありませんでしたけ怒!!

というわけでここは少し遠い(+15分くらいかかる)けど違う資本の店にしようと思いました。
毎日が日曜日とはいえ、年老いた親関係でいろいろあるので意外にフリーな日は少ないんですが、空いた日にディーラーに出向くことにしました。
直接予約を入れてもよかったんですが、対応してもらえたらラッキー、営業がいなかったり試乗車がなかったりしたらまた改めて予約をとればいいや。今回はまあ視察的な感じだしね、というノリで出向いたのです。

「予約していないんですけど、少しお話を聞きたいなと思ってきたんです」

敷地内に侵入?した私を見つけて店からはすぐに受付嬢的な人が出てきたのでそう告げると「とりあえず店内へどうぞ」と案内されまして……結果として営業の方は居て、試乗車もありました。

ええ、普通に親切丁寧に対応もしてもらえました。

◎逃げ道を携えてディーラーへ向かう

DEFENDERに決めていた私ですが、実は裏メニュー……じゃなくて「逃げ道」も用意していました。
それはもう一つの候補だったRANGE ROVER SPORTSの納期がDEFENDERより早い場合はRANGE ROVER SPORTSにしてもいいというものです。
「DEFENDERですか……4年待ちですね。RANGE ROVER SPORTSなら1年くらいでOKです」
何て感じだったらRANGE ROVER SPORTSをチョイスしようと思っていました。
納期に大した差がなければDEFENDERを選びますけど、4年とかはさすがにどうよって感じじゃないですか。
こちとら老い先短いんですよ?

結果として「今なら」納期としてはどちらも大して変わらないということだったのでPLAN Bは不発に終わりました。

◎そして試乗

担当営業氏から納期の状況を聞いてDEFENDERに確定した後、ショウルームに展示されているDEFENDERをサカナに軽く会話。
ラゲッジスペースの高さを念入りに確認しつつDEFENDERネタでしばし会話した後、フラっと現れた怪しい客ににも試乗させてくれるというのでお言葉に甘えて運転させてもらうことに。

何しろノーアポですからね。正直に言って「試乗車は今他店に出払っていて~」なんて言われる覚悟はしてました。
でもしょっぱなから納期に興味を示したりMacan GTSの車検の時期までに「次のクルマ」が欲しいなんて言ってるもんだから「買い物途中の冷やかし」から「ホットカモ?、いやかもカモ?」に私の立場がグレードアップ?したのかもしれません。
いやあ、はっきりって私ってネギ背負った鴨ですよ?(^^;

ということで用意されたDEFENDERのシートに収まりました。
モデルは110。グレードは聞き忘れましたが一見すると一通りの装備はあったもののステアリングのチルト&シフト合わせがレバー式だったのでベースグレードだったかもしれません。

慎重にシートポジションを合わせ、ついでミラー(光学式)を調整しエンジンスタート。
久しぶりにスタートボタンを押した気がします。
ICEポルシェも最新モデルではついにスタートボタン方式になっちゃったみたいですね。

さて試乗インプレッションです。
まあよほどのことがない限り「これはアカンですわ」にはならないのでアレなんですよね。
この手の試乗で確認すべきは車両感覚や車幅感覚、そして視点の違いなどのチェックを重点に置く感じになります。

これが候補の一つであった場合はドライビングプレジャー、つまり乗り心地とか動力性能とかNVH、すなわちノイズ、バイブレーション、ハーシュネスなんかを重箱の隅をつついてやるぜ、みたいな気持ちでチェックするんですけど。

それでも敢えてドライビングプレジャーもしくはドライブフィールってやつを少し語らせていただくなら、こういう感じですかねぇ。

1.加速性能には特に文句はない
2.結構静か
3.意外なことにロールが少ない
4.ブレーキは予想以上にプア
5.ステアリングがでかい(直径が大きい)
6.ステアリングのギア比がかなり低い
7.シートは上出来
8.ドライビングポジションは最高
9.すこぶる付きに居心地がいい
10.取り回しは絶望的

ありがたいことに試乗は1時間ほどさせていただきました。
営業氏と共通の趣味で盛り上がったから……かどうかはしりませんが
「通常の試乗コースはここまでですが、もう少し走ってみませんか?」というので
「ぜひ」と即答させていただきました。
まあ市街地をちんたら走るだけでしたけど、だからこそ普段使いのシミュレーションになった気がします。
系列の他店から異動してきたばかりだという営業氏の勘違いで結構狭い道をゴリゴリ走る羽目になりましたけど、だからこそホンネでいえます。
「基本的に運転は相当にしやすい」クルマだな、と。
もちろん物理の法則(最小回転半径や車幅の大きさ)には逆らえませんが、初代のAUDI TTの広報車を借りて、一般道に出ようとしたときのあの車幅感覚を喪失した穴倉的絶望感を思い出しました。まさに180度違う感覚です。
言っちゃなんですけど運転のしやすさ的な観点からは「全能感」すら覚えるほど。

要するにめちゃくちゃ気に入りました。
気になったのはブレーキです。
これは私のキャリブレーションの問題なんですが、ディーラーの敷地から一般路に出て最初の赤信号で停止する時に「ええええええ」という感じで一瞬ヒヤっとしました。
「止まらねええええええ」って感じで。
これはDEFENDERのブレーキが整備不良なのではなくてMacan GTSのタングステン・カーバイドブレーキが特殊だということを失念していただけの話なんですが、それでも「嗚呼、ポルシェのブレーキとはお別れか」と一抹の寂しさを感じましたっけ。
まだしばらく別れないんですけど。
ブレーキについてはすぐにキャリブレーションできましたが、気を抜くと「アレ?」となる感じです。

なんというか、出足でもカーブでも軽やかなのにブレーキを踏むと2.4トンという物理的な重さを実感する、という感じです。対してMacan GTSは2トンを超えているのに羽のように止まる、みたいな。

ブレーキ以外で気になったのはいわゆるハンドル操作。Macan GTSと比べてギア比が低いのに加えてステアリング径が2周りくらい大きいので最初の左折時に「ええ?曲がって曲がって!」的な感じになりました。

あ、書き忘れましたが試乗車は110のD300系、つまり2000ccの4気筒ガソリンエンジンではなく3000㏄の直列6気筒ディーゼルエンジンの方です。

ブレーキとステアリングは「慣れ」というかたぶんすぐに馴染むでしょうし問題はなさそうです。
最小回転半径もMacan GTSも凶悪に小回りがきかない子なので培った諦念?が余裕を生むことでしょう。

高速道は走っていませんし思いっきり加速力を試したわけではありませんが前方があいたときに営業氏に断って何度か強めにガスペダルを踏んだ感触ではかなり俊敏なクルマにカテゴライズしていいと感じました。

私のクルマ選びの指針の一つに0-100km/h加速がありますが、個人的なボーダーは8秒以下。
あくまでも感覚的に、ではありますが、Macan GTSを除くと今まで乗って来たSUVでは最速だろうと思いました。
ちなみに試乗車のモデルイヤーにおける0-100km/hのカタログデータは7.0秒。
同じエンジンではありますがその後年次改良が施されておりパワーもトルクもアップしていますので私が購入した25.5年モデルでは6.4秒に短縮しています。
個人的には十分早くて何の不満もない数字です。

そんなこんなでDEFENDERで市街地走行を堪能して、私たちはディーラーへ帰ってきました。
その間Macan GTSの下取り査定をしてもらっていました。

いよいよ商談です。

ということで今回はここまで。
次回はオーダー編です。

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