趣味と暮らしにまつわる「モノ」に一喜一憂するブログ

☆さようなら「次のクルマを考える」日々

クルマ

はろはろー(‘◇’)ゞ

いやー、二束三文っすね

何って、Macan GTSですよ。
衝撃の下取り価格ッスよ。
担当氏からその金額を聞かされた私は思わず椅子を蹴って立ち上がり机を叩き叫びました。
「ナメとんのかワレェ!」
私の怒鳴り声に店内にいた人々が一斉にこちらを向きました。

ええ、ウソです。
あと下取り価格は大体予想通りでした。
実際に引き渡すのはまだずっと先の話ですからそこからさらに下がるのは間違いないでしょう。

まあ下取りに出すか買い取り業者に売却するかは納車日が決まったら考えればいいことです。

なので担当氏から下取り価格を聞いても私の感情は毛ほども揺れませんでした。そんなことより私が悩んでいたのはボディーカラーの選択でした。
まあボディカラーの最終決定権は同居人にあるんですけど、たぶん同じ悩みに陥るだろうな、とも。

Macanの下取り価格(もしくは売却価格)については「その時」に「その気」があればまた詳しく報告したいと思います。

◎訪れた平穏な日々

そう。
私は今、ようやく「次のクルマ」を考えなくていい魂の安らぎを感じる平穏な日々をすごしています。

長らく続く、いや死ぬまで続くであろう「次のクルマを考える」むしろ「次のクルマを考え続ける病」といっても過言ではない地獄から抜け出せない同志たちに告ぐ!
クルマを注文しろ!
オーダーするのだ!
さすれば何人にも等しく平穏が訪れるであろう。

まあ、そのうち再発するんですけどね。
というこで決まりました、次のクルマ。

◎決断に至るまでの葛藤について

実はマンションの駐車場の利用条件が緩和された瞬間、私の「次のクルマ」選びはほぼ2択になりました。


どちらも次の条件を満たしています。

・Eセグメント
・SUV
・ディーゼルエンジン車
・マルチシリンダーエンジン

そしてどちらも次の要件は満たしていません。

・ダウンサイジング
・信頼性
・ディーラーが近い

最後まで悩んだポイントは見た目でもスペックでもなく取り回し。
具体的には最小回転半径というヤツです。

悩みの中身をもう少しわかりやすく説明しますと……。

欲しい度が高い方は小回りが絶望的。
でも対抗馬は小回りには苦労しなさそう。
今年はMacan GTSでの小回りのなさで痛い目に遭ったので、それからは小回り性能に関してセンシティブになっているんです。

主に官能に掉させるか、官能と日常の融合性をとるか。
うーん。
うーーん。
うーーーん。
うーーーーん。
うーーーーーん。

ちなみに同居人的には
「本当に好きなクルマを買え」
「どっちを選んでもぜったい後悔する」
そして老い先が長くない人間に刺さる極めつけの言葉がこれ。

「最後のクルマになっても後悔しない方を選べ」

嗚呼そうか。そうだよね。
たしかにそこを間違えたら後悔が大きくなる気がします。
私のクルマ選びは理性的、合理的な理由を「後付け」してさも「だから正しい選択だった」的に自分を納得させているようでいて、実はずっと官能を優先させてきたじゃないか。
つまりもう結論なんて出ていたんです。
でも「その結論でいいのか?本当にいいのか?」というもう一人の自分と無意識のうちに戦っていただけだったのかもしれません。

そして私の「次のクルマ」はLAND ROVER DEFENDERになりました。

◎LAND ROVER DEFENDERで本当にいいのか?

ちなみに最後まで悩んでいた「もう一台」は同じLAND ROVERのRANGE ROVER SPORTSです。


この車は新型が出てすぐ、ディーラーに試乗車が入った瞬間くらいに見積・試乗をしてました。
プレーンなエクステリアデザインにグッときましたねえ。
RANGE ROVERは個人的に「じじむさい」デザインだなと思っていて食指はピクリとも動きませんが、SPORTSが出た時に「ああ、これはかっこいいな」と一目ぼれしました。

あ、RANGE ROVERは経済的な問題でも私の食指はピクリとも動きませんけどね。

RANGE ROVER SPORTSもDEFENDERもホイールベースをはじめとして似たようなディメンションですが、RANGE ROVER SPORTSには「リアステア」つまり後輪操舵システムがあります。ラフロード上等!を謳うDEFENDERには採用しにくいのでしょうね。というかDEFENDERの方が設計が古いからだけで、ビッグマイナーチェンジなんかで搭載されるかもしれませんが……ないものはないですからね。
後輪操舵の恩恵は計り知れません。
かつてホンダのプレリュードで採用された時に私は「素晴らしい!これからはこれだぜ!」と小躍りしたものです。でも本田と日産がしばらく頑張ったもののその後は普及せず、しばらく忘れ去られていたギミックです。
あ、ISUZUがまだ乗用車を作っていた時、ニシボリックサスペンションなんていうメカじゃなくてブッシュに丸投げしたような「なーんちゃって4WS」を出してましたがアレはおもちゃというか私も何度か試乗しましたが本田や日産の4WSと比べるのもおこがましい出来栄えでした。なんというかずっと挙動が落ち着かないというか大きな操作をすると思ってもいない挙動になったりとかで「このレベルで市販しちゃうんだ」と思いましたね。友人が買ったプレリュードの4WSでもまだ熟成の余地ありだとおもっていましたけど、ジェミニを体験するとプレリュードが至宝の存在に思えたほどです。
理論と現物の乖離がはなはだしいいい例だと思いました。

ISUZUはニシボリックサスペンションのおかげで(せいで?)乗用車から撤退せざるを得なくなったようにも思いますが、真実はどうなのでしょうね。
父親が若いころにベレッタに乗っていたり高校のクラスメイトだった仲のいい友人が就職したりで個人的にISUZUは好きなメーカーだったんですがねえ。

また脱線してしまいましたが、要するにRANGE ROVER SPORTSはDEFENDERに比べてずっと小回りが利くんです。
具体的な数字はカタログデータ上ではDEFENDERが6.1mなのに対し5.3mです。
5.3m!
もはや軽自動車並み(おいおい)。
言い過ぎました。BMWの3シリーズがこれくらいでしょうか。
つまりDセグメントのFRセダン並みに小回りが利くわけです。
Macan GTSの最小回転半径も6m近くて、今年は母親の実家帰省で九州の田舎町に行って「えらい目」に遭いましたのでRANGE ROVER SPORTSの「最小回転半径5.3m」という「性能」は「神か!」的に魅力的に映っていたのです。

あ、4WSがついてないとRANGE ROVER SPORTSもDEFENDERと同じ6.1mです。

また後でも少し触れますがRANGE ROVER SPORTSはボディ色に赤が選べるのも魅力的でした。

2つのクルマの違いをざっくりというと

・プレーンでエレガントなイメージのRANGE ROVER SPORTS
・代えがなくラギット感満載のDEFENDER

と言ったところ。
私の感性がDEFENDERよりなのは少し前、VW EOS V6に乗っていた頃「一度はSUVに乗ってみたいなあ」と思ってた頃のマインドがいまだに昇華されていないからだと分析しています。
EVOQUE CoupeからMacan GTSまで4台のSUVに乗り継いでいますが、どれも都会派というか力強さというか私がその当時漠然と欲していたのはきっとラギットなSUVだったんです。
それがEvoque Coupeなんていう都会派ど真ん中みたいなSUVに乗ったせいでその快適さにマヒして泥臭くていかつい「クロカン」的な要素に重きを置いて考えることがなくなっていたのですね。
LAND ROVER社はSUV専売メーカーですが、その中でもRANGE ROVERブランドは都会派SUVです。RANGE ROVER SPORTSも然り。
対してDEFENDERはモノコックボディになっても「クロカン」系ブランドです。
ラギッドなSUVにも乗りたいと思っていた私にとってはやはりDEFENDERは魅力的に映るわけなのです。

◎DEFENDERの外装色問題

そんな経緯でDEFENDERに決めたわけですが、問題は色です。

RANGE ROVER SPORTSはDEFENDERと違って外装色に赤があります。試乗車がまさにそれで実写はwebの画像以上にきれいで「これはいいなあ」「RANGE ROVER SPORTSを買うなら絶対の色だよね」と思ったものです。
翻ってDEFENDERは……イヤーモデルを重ねるに連れ、どんどん彩色が減っていき、今では基本的にほとんど無彩色といっていいでしょう。
それどころか私が注文するタイミングでは無彩色の選択肢すらも減っていました。
具体的にはシルバーと白が選べないんですよ。

「えー?この間は選べたのに?」

担当氏が言うにはMY(モデルイヤー)25、つまり5月から受注が始まった25年モデルでは選べていたけどつい最近MY25.5、つまり25.5年モデルではオミットされてしまったようなんです。

以前あったこの色合わせとかよかったんですけどねー。

無彩色は嫌だけど最悪「白」もアリかなーと思っていた私にとっては結構ショックでした。

「あー、じゃあもう何色でもいいや。納期が速いヤツで」

私はとうとう投げやりになりました。

というわけでDEFENDERに決まったというお話でございます。
次回は最終回。
試乗から決定までの経緯と決定した装備、そして投げやりになった私が(というか同居人が)チョイスした色のお話です。