趣味と暮らしにまつわる「モノ」に一喜一憂するブログ

※今年の日本カーオブザイヤー(COTY)をVOLVO XC60が受賞した件

クルマ

個人的にはCOTYにさほど興味がないこともあって、XC60が受賞したというニュースはG+のコメントではじめて知ったくらいでした。
正直に言うと意外でした。
それというのも私の中ではCOTYというのは「大衆車か、あとはマツダがロードスターを新型にしたらそれが受賞するもの」というイメージがあったからです。

なので興味がなかった、というわけですが。
大衆車以外、たとえばロードスターを選ぶ時は「今年の年男を選ぶ賞だからスポーツカーでもいいんです」なんていい訳をしたりしたこともありましたっけ。

話を戻しましょう。
XC60が賞を受賞したというのは意外ではありましたが、個人的には嬉しいニュースでもありました。
それは同じVOLVOユーザーだから。あと、私の愛車がXC60だから(旧型になっちゃったけど)。
さほど興味がないものの、身近? な人(クルマ)が賞を取ったら、それは嬉しい気持になるのが人情ってやつですね。
だがしかし。
世の中にはどうやらXC60がCOTYを取ったことに納得がいかないという人がいらっしゃるようで、そちらもまた意外でございました。
もちろんネットで声高に文句を言っている人なんて一握りの人なのですが、まあ要するに文句の方が目立つ世の中なわけです。
ネットでCOTYがらみの情報を読んでみると、一般のユーザーの、ある意味無責任な意見はまあいいとして、COTYの審査員が公の記事として「納得いかない」みたいな事を書いているじゃありませんか。
誰のどの記事とはいいませんが、読んでみると納得のいかない理由はざっとこういう感じ。

・輸入車である
・高額車である
・10点満点を入れた人が少ない

一般の、無責任な匿名投稿であればこういうトンチンカンな事を書いていてもスルーするところですが、審査員が公の場でそういう記事を書くのはちょっとどうかな、と思うわけですよ、私は。
世の中には様々な賞がありますが、COTYに関しては審査基準が非常にはっきりしています。いわゆるレギュレーションがきちんとあるんです。
そのレギュレーションで輸入車は×になってませんし、高額車もダメじゃありません。そもそも何円から高額車なのかって話です。あまつさえ、10点満点票をたくさん取ったクルマが賞を取るんじゃなくて総得点で争われる事がきまっているのですからXC60には全くもって非がありません。

ここでちょっと過去を振り返ってみましょう。
まず輸入車でCOTYを取ったのはXC60が初めてじゃありませんね。
GOLFが取ってます。XC60は二台目の、ある意味快挙。
で、件の審査員は「GOLFは高額車じゃないからOK」みたいな事を書いてます。
もはや子供の論理ですが、ではそっちの切り口で過去を振り返ってみましょう。

調べてみると、けっこうな「高額車」がCOTY取ってますね。
まずは、1989年の第10回(1989年-1990年)のCOTY。
受賞車はトヨタのセルシオ(初代)。
新車時価格455~653万円だそうです。
XC60は599万円~なのでセルシオの方が安いじゃん、と思うなかれ。
年次統計によると、1989年の大卒初任給の平均額は160,900円です。
単純に455万円を160,900円で割ると、28.28。
つまり大卒初任給の28ヶ月分強の価格という事になります。
2017年の大卒初任給は206,100円なので、599万円をそれで割ると、29.06ヶ月分。
つまりほとんど変わりません。

他にもあります。
2004年の第25回COTY(2004年-2005年)はホンダのレジェンド(たぶん四代目?)で、新車時価格は525〜680万円。
2004年の大卒初任給平均は198,300円。
さっきの計算でいくと、26.46ヶ月分。

え?
それでもXC60の方がまだ高いのは間違いないだろって?
そうですね。じゃあ、これを引き合いに出しましょう。
2006年の第27回COTY(2006年-2007年)です。
受賞車はトヨタのレクサス LS460。
お値段なんと770万円~。
2006年の大卒初任給平均額は199,800円です。
計算すると、35.54ヶ月分で、XC60なんて霞むほどの高額車です。
というか、これが過去ダントツですな。

XC60は確かに高額車ですが、過去にもそんなクルマが複数回選ばれていたという事実があるということです。
当時も「高額車がCOTYなんて」とか文句いう審査員もいたのかもしれませんが、まあようするに「今さら」です。

つまり、この審査員はガキっぽい言いがかりをつけているとしか思えません。
そもそも賞が決まった後にそんな事をいうのは基本的に頭がおかしいと思います。
我々のような一般人が「カムリがCOTYを取るとか信じられない」なんていうのはアリでしょう。何も知らない無責任な一般時なんなんですから。
でも審査員がこういう事を公の場でいうのはほとんど自己否定です。

そもそもノミネートされた時点でどのクルマもCOTYを取る可能性がある、つまり権利を持っている事が前提なわけですから、文句があるならノミネート車を決める時に言えばいい。
「輸入車はCOTYにふさわしくないからそもそもノミネートするな」
「高額車はCOTYにふさわしくないからノミネートするな」
って。

あまつさえ「10点満点をもっと多く獲得したクルマが優勝できないなんて、配点方式がおかしい」とか言い出してますし。
F-1に例えると「優勝回数は少ないけど、リタイヤもなく、コンスタントに表彰台に乗るなど、ポイントを着実に積み重ねた」ってと感じで、まるで1958年のチャンピオン、ジョン・マイケル・ホーソン(マイク・ホーソン)と1982年のチャンピオン、ケケ・ロズベルグ(ニコのオヤジ)のようですな。
因みにどちらも年間優勝回数はたったの1回です。

これはもうアレですね、「ボクが気に入らないものは全部おかしい」ってやつですね。
これはもうね、ノミネート車や配点方式が納得いかないならそもそも審査員を辞退すればいいんです。
「オレ、COTYのレギュレーションっておかしいと思うわ。改善しろや。じゃないとやってられませんわ」って。

自分が10点満点票を投じたクルマがCOTYを取らずに、全くノーマークだったXC60「なんか」が賞をとったもんだから、いきなり文句を言い始めた感じです。
どうにも考え方が幼稚で恥ずかしいですな。
私なんかは「こんな奴がCOTYの審査員なんだ」って鼻白むだけなんですが。
COTYも審査員の選定は見直した方がいいかもしれませんよ、ホント。

因みに個人的な今年のCOTY予想はアルファロメオ ジュリアでした、はい。
絶対とらないだろうという確信もありましたけどね。(・∀・)

そうそう。
本文とはもはや関係ないのですが、COTYがらみのネタをもう一つ。
過去のCOTYを取った高額車をチェックしていて、ある事をフト思いついたんですよ。

ご存じのように? COTYは1980年から始まりました。
第一回の受賞は、マツダのファミリアでした。これはよく覚えてます。
あの「幸せの黄色いハンカチ」で主役を務めていた? あのクルマですね。
よく売れてましたっけね、赤いファミリア。

いや、ファミリアの話ではありません。
1967年の話です。
とか言っても、意味不明ですよね。
1967年にCOTYがあったら、というお話なんです。
1967年とは、当時COTYがあったら、たぶん賞を取っていたと思われる高額車が発売された年なんです。
それは私が大好きな車、トヨタ2000GT。
ヤマハ2000GTと言った方がしっくりきますけどね。

トヨタの人の前で2000GTをカッコいいですねと褒めあげたあとでそういうと、もれなくイヤな顔されますので、機会があればいちどやってみて下さい。面白いですから。(・∀・)

で、そのヤマハ製トヨタ2000GTというクルマの新車価格なんですが、238万円でした。
厚労省の賃金構造基本統計の調査が始まったのが1968年なので、残念ながら1967年の大卒初任給の額はわかりません。なのでここは1968年の数字を元に計算してみましょう。
因みに初任給の額は30,600円でした。
結果、77.8ヶ月分。
これを2017年の初任給換算で計算すると、2000GTは16,034,580円なんです。
改めて、飛び抜けた高額車だったんだな、と思います。

ちなみに個人的に2000GTの後継車と思っているのが、2010年に発売されたLFAです。
これは3750万円。
残念ながらCOTYは取りませんでした。
というか、レギュレーションに満たなかったから取れなかったと言った方がいいでしょうね。レギュレーションに満ちていればたぶん取ったと思います。
※その年に500台以上販売した(あるいはすることが確定)という実績が必要な為。LFAは「全世界で」500台しか生産されませんでした。しかも日産1台だったので、2年以上かけての生産でした。

ちなみに2010年の大卒初任給平均は200,300円です。187ヶ月以上分の値段ってわけですね。
LFAは初任給の額面でローンを組んだとしても15年以上かかりますね。実際には額面がもらえるわけではありませんので手取り額で支払う事になりますが、それだとたぶん20年くらい払い続けないといけないですね。

何が言いたいかというとですね、2000GTやLFAがCOTYを取っていたら、少なくとも600万円程度で「高額車がCOTYなんてー」云々の言いがかりは出なかったろうにな、と。
輸入車ガー、というのはアレですね、日本カーオブザイヤーは日本で発売されている日本のメーカーと正規代理店(インポーター)が対象なので完全な言いがかり。やりたければ「日本車カーオブザイヤー」を作ればいいだけです。そして毎年軽自動車を選べばいいんじゃないかな。だって小型車とか普通車って「高額車」なんでしょ?