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☆DEFENDER日記:その3 DEFENDERを買う覚悟について【LAND ROVER DEFENDER 110】

DEFENDER 110

にゃんぱすー(‘ω’)

覚悟、してますか?

私は覚悟が足りません。
人間ができてませんからね。覚悟したつもりでも実際にその覚悟した事態に遭遇すると「あああああああ」って後悔してしまうことしきりなわけです。

DEFENDERに関しても「後悔しないぞ」と意気込んで購入を決めたわけですが、「後悔」なんて単語をわざわざ使うということは……そう、私はいったい何を恐れているのか。
今回はそんなお話。

◎DEFENDERを買うのに覚悟はいるのか?

いるといえばいる。
要らないといえば……やっぱいるよね、という感じ。
それはズバリ「ビルドクオリティ」に対する疑義からくるものでございます。

正確にいうとその覚悟とはDEFENDERではなくLAND ROVER車全般に対してのものです。
いや、もう少し俯瞰的に言っちゃうなら英国車に関して、でしょうか。

別記事にも書きましたが、私が購入した英国車はDEFENDERで都合6台目になります。
輸入車では最多になります。
もっとも6台のうち2台はBROMPTONという二輪というか自転車なのでいわゆるクルマとしては4台目ですね。
過去の英国車は古い方から順番に列挙するとこんな感じ。

・MGF
・LOTUS ELISE(初代)
・LAND ROVER Evoque Coupe Dynamic(初代)

いやあ、我ながらとんがってますね。
3台のうち2台が2シーターのミドシップスポーツカー、しかもロードスター。あとの1台はSUVなのに2ドアクーペ。

これら3台の英国車に乗って思うのは「英国車ってビルドクオリティが悪すぎじゃね?」という共通の感想です。
ELISEなんか高速道路の走行中に後輪がアップライトごと外れるという「即死」案件までありましたから、夏場に低速ギアに入らなくなるとか雨が降ったらバスタブに浸かって運転する羽目になるとかかわいいもんだと思えるほどです。
MGFは幼児が組み立てたプラモデルの方がまだマシな仕上がりでしたし、Evoque Coupeは一言で表現するなら「病巣」でしたからね。

なので「英国車」は我が家的には「鬼門」に位置する存在なのです。
Evoque Coupeを手放すときは「もう二度と英国車なんか買わねー」と誓ったほどでした。

それでもDEFENDERを購入したということはいかに私が二代目のDEFENDERを気に入ってしまったかという証左に他なりません。Evoque Coupeと違って「ポンコツ上等」という覚悟をもってすればそこそこ付き合っていけるのではないかという甘い目論見があるのも事実ですが。

実はデザイン的には英国車のプロポーションというかデザインは常に私の心の琴線を震わせているんですよね。LAND ROVERしかりジャガーしかりアストンマーチンしかりロータスしかりマクラーレン然りという感じで英国から発信される新型車を見るたびに「かっこいいなあ」と思っているわけです。
そしてセットでこう思うんですよ。
「でもポンコツなんでしょ?」と。(^^;

そういうわけで私がDEFENDERを購入するには相応の覚悟が必要だったということです。
そうはいっても実際に不具合がでると「やっぱりか」と思うと同時に「やめておけばよかったかな」と後悔するに違いありません。
でも「たぶんポンコツ入ってるだろうな」と覚悟して……いや諦めて?いればEvoque Coupeの時のような怒りや失望、苛立ちや憎悪((;’∀’))でメンタルがどす黒く染まるほどの闇落ちはしないのではないかと楽観しております。

となんだか悟ったことを言いつつもホンネとしては願わくば「当たり(い意味で)」の個体が来てくれると嬉しいなあ、と祈る私がいるのでした。

◎ディーラーとの相性

敢えて「相性」と書きました。
その方が共感してもらえるかな、と愚考したからです。

ホンネをいうと「1度ならず2度までも嫌~~~な思いをしたディーラーでなんか買いたくない」という思いなんですが、あれ(Evoque Coupe購入時)から10年以上過ぎ、私も大人になりました。大人というか老人ですけど。あとリタイヤしたので達観できることが多くなりました。言い換えると

「3度目の正直があるかもしれないな」
「無いかもしれないけど、なければ無いでもいいかもね」
「そもそもこのご時世、ディーラーの対応に過度の期待をする方が間違っているかもしれないよね」
「DEFENDERの自動販売機(ただし発展途上のAI機能付き)だと思えば許容範囲に収まるに違いない」

みたいな感じです。
結果としてはこちらからのコンタクト要請に対する反応が遅すぎて「そのディーラー」とは別の店で購入してしまったんですけどね。
ちなみに「そのディーラー」からコンタクトがあったのは私がDEFENDERを発注した翌々日でございました。
しかも電話をくれたのは私がEvoque Coupeを買った時の営業担当氏でした。
実は私、電話をもらって感動しました。
「アンタ、まだ居たのか!」と。
失礼な言い方になりますけどディーラーの営業マンなんてすぐに辞めちゃうイメージです。特に輸入車系の営業マンで長く勤めている人は一握りという肌感覚があったので、まさか私の担当氏がその一握りだったとは。
お元気そうで何よりでございました。

とまあ「あのディーラー」と私との相性はあまりよくないということが証明されたような出来事でした。
ベタな言い方をすると縁がないというか神様が「あのディーラーはやめときなさい」と言った気がします。

で。
実は問題はここからです。
「あのディーラー」ではない別の資本系列のディーラーで購入したわけですけど「あのディーラー」より相性がいい、言い換えると「マシ」である保証なんて全くないんですよね。
むしろ「あのディーラー」よりレベルが低い可能性の方が高い可能性すらあるわけで。

今回、契約書にサインし申込金の一部を支払わさせられて((^^;)解放されたのはディーラーに足を踏み入れてから3時間後くらいでした。
つまりまだホンの少ししか付き合っていないわけですが、その3時間くらいでもわかってしまうことってあるんですよね。
そのディーラーを後にしながら「あのディーラーの方がよかったのかもしれない」なんてちょっとだけ思ってしまうくらいのがっかり感というか一抹の不安要素をかぎつけてしまった気がしたのでした。

細かいことばかりなのでいちいちあげつらったりしませんが、それでも一つだけ書くとすれば「寛容性がほとんどない(なさそう)」ということです。
ここでいう「寛容性」というのは顧客のわがままをどこまで聞いてくれるのか、ということです。

契約の最終段階、ディーラーオプションをチョイスしている時に私がこう尋ねたと思ってください。

「レーダー探知機って取り付けてもらえますか?」

これに対する答えはこうでした。

「申し訳ありませんが当店のサービスでは純正品以外のパーツの取り付けは一切お断りしているんですよ」

ですって。
この時に「あ、ここは失敗だったかも」とチラっと思ったんですよね。
ちなみにドライブレコーダーも純正品以外は取り付けないんですって。

「それって本当ですか?」
「ここでは他のお客さんも純正品しか取り付けてないんですか?」
「本当に?」
「全員?」
「例外はなし?」

ってしつこく聞きたかったんですが、もちろん聞いてません。
なので取り付けてもらえないのは私だけかもしれませんが、今のところそれは不明です。

Evoque Coupeを買った「あのディーラー」はなんだかんだ言ってかなりの老舗です。くらべて「このディーラー」は新参も新参。まだわずか数年です。私がEvoque Coupeを買った時には存在すらしてませんでしたからね。
なのでしがらみもなくて令和風にドライな商売をしやすいし、それで通っているのかもしれませんね。

「あのディーラー」も今はどうなのかは知る由もありませんが、私がEvoque Coupeを購入した時はこちらの要望はすべて「もちろん大丈夫ですYO!やらせていただきます」という感じで引き受けてくれましたからね。件のレーダー探知機も持ち込み品取り付けどころかちゃんと移設してくれまし、私がこだわったカスタムな塗装なども「こちらで受付ますよ。なので全部仕上がった状態で納車いたします」と納車後に専門業者に依頼する手間なども省けてありがたかった記憶があります。

こういった「寛容性」はおそらくこの後もいろいろな形で影響してくる気がしますので、ここでも「覚悟」しておく必要がありそうです。

幸いなのは今回はMacan GTSの時と違って社外製のアンプやコントローラーを取り付ける必要がないことです。
Macan GTSの場合はオプションのBOSEの音が私の好みからはかなり外れているため標準オーディオをチョイス。そもそも半導体不足の影響でBOSEを選ぶと納期は+3-6か月以上かかるといわれてましたのでそれはつまり「選ぶな」というお告げです。すなわち納車後のオーディオのチューンナップは確定していたのですが、25.5MYのDEFENDERはMERIDIANのサラウンドサウンドシステムが標準で装着されているのでチューンナップの必要性がないのです。

そんな経緯もありドライブレコーダーは一応純正品をディーラーオプションとして申込みましたが、拒否られたレーダー探知機については業者に任せるか自分で取り付けるかは考え中です。

もっとも純正のドライブレコーダーは10万円超えで内訳は本体より工賃の方が高いという「買う人いるの?」的な逸品?なのですが、私はドライブレコーダーに関しては「クルマの安全装備の一つ」と割り切って考えることにしていて純正品がある場合は純正品を付けるほうがベターだというのが持論です。安全に書かある装備の点検を一元化できると納得させている感じです。
一方でレーダー探知機は当然ながら純正品などなく、内容的にも趣味性の高いモノなので、こちらは自己責任で取り付けることに関してやぶさかではないのですが、法外な工賃を吹っ掛けられるかな?と考える以前の問題だったのがちょっとアレ?みたいな。

とはいえ冷静に考えると「それって何年前の製品だよ?」と思えるディスプレイもないドライブレコーダーに果たして10万円も払うのか?という問題は当然あります。キャンセルしてレーダー探知機とセットで業者に依頼する方が絶対利口でしょうし。

そのあたりの案件についてはまだまだ考える時間がまだたっぷりあるので納車時期が決まってから改めて検討することにします。

◎動力性能に対する覚悟

DEFENDERの賞味期限について現時点での懸案事項というか考え方を少し。

この場合の賞味期限とは「DEFENDERを何年くらい乗るつもりか」という意味でございます。
もちろん私に納車されたDEFENDERが健全な個体である場合とそうでない場合で前提が全く変わってきます。
Evoque Coupe Dynamicのように1年程度で堪忍袋の緒が切れるのか、いやあのレベルの「走る病巣」だったら1年ももたない気がしますが……。

病巣個体を考えるのもアレなのでここは健全な個体、いや常識的なビルドクオリティであることを前提に考えておく方が精神衛生的にいいでしょう。
となると今回は車検は1回は通して一応5年くらいは乗りたいなと思っています。Macan GTSの場合も当初は5年くらいは乗りたいと考えていたのですが、パフォーマンスに極振りしたSUVは「十分堪能した」と腑に落ちたので「アラウンド最初の車検」を目途にすることに変更、結果として思惑通りのタイミングで乗りかることになりそうです。

Macan GTSよりDEFENDERの方が我が家のライフスタイルにフィットするのは火を見るより明らかなのでそのフィット感がドンピシャだったら車検2回目まで、つまり5年は乗りたいと思っています。7年は乗らないのか?と問われると「そんなに長く乗れる自信はない」としか答えようがありません。何しろこちとら「あと何台のれるんだろう」的な立ち位置にあるわけですからね。もちろんその時に乗りたい車が存在していることが前提ですけれど。

問題はMacan GTSの動力性能やドライビングの気持ちよさ、もっと言っちゃうとポルシェの持つ世界観にどっぷりと浸ってしまったこの体が果たしてDEFENDER D350の動力性能に不満なく付き合えるかどうか、です。
実はそこはかなり気になっていたので当初は「D350ではなくP500、つまりV8なら」と考えていたのでした。

そのための試乗ですが、混み合った市街地をいくら走っても得られる情報には限りがあります。1週間くらい借りていろいろ試したいところですがそうもいきません。とはいえ「私の要求水準は充分に満たしている」事は確認できているのとその辺キャリブレーションには自信を持っているほうなので杞憂であるとは思っているんですけどね。
むしろ私のドライビングスタイルにはMacan GTSよりDEFENDERの動力性能の方が合っている予感がしております。
もっとも私の場合試乗どころか実車すら無い状態、いわゆる「見ずテン」で買うことも多いので「いまさら何言ってんの?」って自分で突っ込んでいたりしますが。
そういえば希望するパワートレインを持つグレードが試乗できたのってここ最近ではXC40くらいですね。その前となると……ないわ。輸入車だとないわー。
「買わないクルマ」はかなりの数を試乗しているのに買うクルマは試乗してない(できないというのが正しいんですが)とは皮肉な話ですよね。

「試乗したから買わなかった」クルマが非常に多いということは言い換えると試乗して決めたDEFENDERには何の憂いもないのでは?
試乗して購入を即決したXC40の場合、ちょい乗りではわからなかった「どう調整しても私のドライビングポジションには合わなかった」という相性の悪さが納車してしばらくたってから露呈してしまったわけですが、DEFENDERの試乗時はその轍を踏まえ走り出す前に入念にポジション調整を確認したのでその点に関しては大丈夫でしょう。これはMacanの時も同様にチェックしてました。

あと恐れているとすればオフロードパークに足しげく通ったりするんじゃないかとか……でしょうか。


サーキット走行はいろんな意味で敷居が高いのに比べるとオフロードパークは「ちょっと寄ってみるか」的な人懐っこさを感じます。せっかくDEFENDERを持ってるんだから90cmの水深がある池とかわたってみたいじゃないスか。ランクルが渡れないので日本のパークにはそんなに深い池はないでしょうけど。あ、サスペンション改造してかさ上げしているカスタム系がいるからそっち向けにあるかもしれませんね、その辺どうなんでしょうかね。
……いや、調べませんよ。

ちなみにDEFENDER 110のD350系の0-100km/hは6.4秒で、これはもちろんMacan GTSの4.3秒には遠く及びませんが実は私がこれまで買ってきたクルマの中では2番目に速いんですよね。直線はLOTUS ELISEより速い。(^^;

◎覚悟をこじつけてみる

正直に白状しますとDEFENDERを買うことに対して罪悪感がないといえばうそになります。
共働きとはいえフツーのサラリーマンだった無職夫婦の家計的に乗りだし1600万円にもなろうかというクルマを買ってる場合なのか?という意味です。
これに関してはMacan GTSの時も同様で、ポケットに入れてある「いざとなったら売ればいいや」的な幼稚な覚悟を握りしめて臨んでいるわけですが、最近はポケットに入れる要素が一つ増えました。


「線状降水帯による集中豪雨で運悪く水没したアンダーパスに突っ込んでもDEFENDERなら90cmまで脱出可能。つまりDEFENDERはこの異常気象の地球を生き残るためのサバイバルツールと考えてはどうだろう?」っていう覚悟?です。
実際そんな場面に遭遇したら私だけ走行できたとしても前後にあるクルマが立ち往生したら脱出とか不可能でしょうけどね。まあ他のクルマが廃車状態になったとしてもDEFENDERなら90cmまで猶予があると考えると多少のアドバンテージはある気もしますけどプカプカ浮かぶ他車にガンガンぶつけられてぼこぼこになっちゃうんでしょうね。

◎一番重要な覚悟

実は一番覚悟がいるのはこれ。

「でかい」

5m×2m×2m

でかいね。日本じゃデカすぎる。これはもういろいろ覚悟がいります。

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