やっはろー(^^♪
いよいよ今週の金曜日から始まりますね!
そう、ツール・ド・フランス2022!
今年も例年どおり感染、おっと観戦準備はばっちりです。
今回はそのデンマークはコペンハーゲンからスタートするツール・ド・フランス2022について……ではありません。すみません。
「×」ばっかりだとアレなんで、そろそろ「〇」もね(^_-)-☆
言っておくけど、まだまだ「×」はあるんだからねっ!
と「ツン」を入れつつも、今回は「デレ」回です。
ええ、Macanの話です。
ただし、今回はいわゆるドライビング・インプレッションではありません。
というのも「走る」「曲がる」「止まる」に関して語る際、どうしても前車であるVOLVO XC40と比較しながら感想を述べることになるのですが、同じSUVながらXC40 B4 AWD R-DesignとMacanⅢ GTSは同じ土俵で比較できない、比較すること自体がそもそもフェアとは言えないと思っているからです(現時点では、ですが)。同じ筆記具ながら鉛筆と万年筆を単純に比較できないのと同じ感じと申しますか……。
なのでそのあたりはもう少しMacanを理解した上で記事にまとめたいと考えています。
あ。
誤解のないように書き加えておきますと、私はMacanに乗り始めてから改めて「XC40って本当にいい車だったなあ」としみじみそう感じているということです。
というわけで、「〇」についても「×」同様、「各論」から入っていきたいと思います。
◎スポーツクロノパッケージ
今回のお題はこれ。Porscheのほとんどの車種にオプション設定もしくは標準装備されている人気のギミックです。Porsche乗りの皆さんの間では「スポクロ」という隠語で呼ばれております。スポーツで色黒の女の子のことではありません、悪しからず。
これはMacan GTSとMacan Tには標準装備されていますが他のグレードではオプションになります。
このパッケージの内容をちゃんと理解していれば、付けない理由を探すほうが難しい装備です。基本的に後付はできないファクトリーオプションです。つまり新車ならチョイスは当然、中古車を探そうと考えている人もこれがついているかどうかを一つの判断基準にしていいと思います。
もし私がGTSではないグレードを購入するとしても、このオプションは必ず付けます。
予算が厳しいならほかの装備を削ってでも……いや、さらなる借金をしてでも付けるべき最優先項目の筆頭に挙げます。
それくらい「イチオシ」装備です(個人の感想です)。
そこまでゴリ押しするのはいったいなぜか?
もちろんそこには理由があります。決して「クロノってなんか名前がかっこいいじゃん?」という理由ではありません。そのあたりはこの記事を最後まで読んでいただければご理解いただけると信じています。
この記事を最後まで読んでもなお「いらないや」と思う人は……あなた、間違いなく周りからは「ひねくれもの」「偏屈」とか呼ばれてますよね?(^^;
〇スポーツクロノパッケージとは?
視覚的にわかる違いは2つ。
扉の写真に写っていますが、1つはダッシュボード中央にある「アナログ/デジタル時計」。そしてもう一つはステアリングホイールの中央エアバッグ部分の右下に突き出た「〇」型のダイアルがそれです。
機能的には次の5つ。実はほかにもいろいろあるんですが、私をはじめ多くのユーザーにとってほぼ無意味なものなので割愛します。
1.ダッシュボード中央に時計がついてきて、視線移動が最小限で時刻確認ができる
2.ドライブモードが2つ追加される。具体的には「ノーマル」と「スポーツ」に加え「スポーツ・プラス」と「individual」が加わる
3.ステアリングのサテライトダイヤルで4つのドライブモードが切り替え可能
4.ローンチコントロール機能の追加
5.スポーツレスポンスモードの追加
一応「多くのユーザーに無意味」と私が決めつけている装備について少しだけ書いておきます。
中央のデジタル/アナログ時計はストップウォッチ機能も兼ねています。ちなみにディスプレイにも表示されるので、物理的な時計はなくてもよかったりしますけど。
用途はサーキットのラップタイム計測用です。
日本仕様にはないようなのですが、欧州向けなどは主要なサーキットのデータが入力されていて、ラップタイムを保存して比較したりすることができるようです(詳細は不明)。
どうです?
多くの人は不要な機能でしょ?
〇時刻の視認性
これは「×」の項目に入れてもいいと思うんですが……。
まあ、とりあえず文字盤?をご覧くださいな。
そうです。基本敵に「ストップウォッチ面」しているんですよ。
「アナログ時計」部分の小さいこと。
アナログ表示のほうがとっさの時刻確認には向いているという人は多いとおもいますが、ここまで小さいとむしろデジタル表示のほうが見やすいんじゃないかと思います。
でもまあ、メーターナセルに目をやるより一応はこの時計を見るほうが視線移動は少ないのは確かだとおもいます。そもそもメーター内の時刻表示も小さいですからね。
〇追加されるドライブモードについて
・スポーツプラス
Macanのドライブモードは基本的にノーマルとスポーツの2モードです。
シンプルですね。エコモードなんてありません。
きわめて感覚的な話で申し訳ありませんが、エンジンの引っ張り具合だけでいうと、XC40のダイナミックモードとコンフォートモードの中間がMacanのノーマルモードと思っていただけるといいかと。
(こう書くだけで燃費の悪さが垣間見えますよね?)
そう書くとお分かりかと思いますが、Macanのスポーツモードはけっこうスポーツなモードになります。
何がいいたいかというと、「ほとんどの人はそれでもうおなか一杯」だということです。
なので多くのモデルではスポーツクロノパッケージはオプション扱いになっているんです。必要な人だけどーぞ、というスタンスですね。
ちなみにスポーツプラスモードはサーキットでのスポーツ走行を念頭にして設定されたモードだそうです。ええ、燃費がーなんて言ってる人には縁のないモードと言えるでしょう。
ごくごく短距離ではありますが、スポーツプラスモードのまま、同じルートを同じペースで走るとノーマルモードで7km/l台のところ、ギリ5km/l台まで落ち込みます。
そうそう。
ポルシェの加速データって、スポーツクロノパッケージ付きとそうでない場合のデータが併記されていますが、それはスポーツプラスモードの存在が関係しています。
スポーツプラスモードは0-100km/hで0.2秒の差を生むということですね。
・パーソナル(individual)
個人用モード、つまりいくつかのパラメーターをカスタム設定して、それを呼び出すモードです。
私はこれが欲しい、というかスポーツクロノパッケージ付けないとカスタムモードとか設定できないんですかね、Porscheって……。最近の車って普通あるよね。
私が「必須オプション」という理由の一つがこれです。
「カスタムモードなんて使わねーよ」という人も多いと思います。私もこれまでの車ではほとんど使うことはありませんでした。
でも、Macanの場合はないよりあったほうがいいと思います。
理由は後述します。
〇モードスイッチの追加
さて、前述の4つのドライブモードですが、ステアリングにあるモードスイッチ(ダイアル)でワンタッチ(死後?)で呼び出せるんです。
どのモードを選んでいても、エンジンを切ったあとだとエンジンを始動してもデフォルトモードである「ノーマル」に戻ります。
Macanのオーナーだと「おれは常にスポーツモードがいいんだよ」という人も多いでしょう。うんうん、わかります。いいですよね、スポーツモード。私も燃費と、特に排気音の問題さえなければMacanは常時スポーツモードで走りたいくらいです。
スポーツクロノパッケージがついてないMacanの場合、エンジン始動後にセンターコンソールにあるスポーツモードボタンを押す必要があるんです。
しかしこのモードダイアルがあれば、手元でサッとモードチェンジが可能です。センターコンソールボタンと違って目視の必要がありません。前方後方、サイドミラーなどを確認しながらエンジンキーを捻ったその手でダイアルを右に少し回すだけで事足りるのです。
このモードダイアルが追加されるという一点で、スポーツクロノパッケージをチョイスする意味があると思うのは私だけでしょうか?
ステアリング上にこの手のモード切り替えスイッチ(ショットカットスイッチ)があるクルマって、実はあんまりないと思いませんか?
たいていはセンターコンソールボタン(ダイアル)、もしくはセンターディスプレイから呼び出すなどの操作が必要です。
実は私、このボタンの有無だけで、BMWだとMモデル(Mパフォーマンスにはない)、メルセデスならAMG(の上位グレードのみ)が欲しい、と思ってしまうんですよ。
なんでMパフォーマンスモデルに、なんでAMGのエントリーグレードの方にもつけてくれないんだって悔しい思いをしてしまうのです。
いや違う。こんな便利なもの、ドライブモードが複数あるすべての車にあってしかるべきだと思うんですが……主に安全のために。
「俺はドライブモードなんて切り替えないなあ」なんていうひとも、それはいちいち切り替えがめんどくさいからでは? こういうイージーにできるギミックがあれば積極的に使ってみようかなって思うんじゃないでしょうか。
私の場合はスポーツモードのチョイスもそうですが、それより「パーソナル(individual)」つまり自分用のカスタム設定を一瞬で呼び出せるという点で「スポーツクロノパッケージは必須」だと思うんです。
〇ローンチコントロール機能
これはお遊び系の機能ですね。
そしてこれもほとんどの人は使うことがないんじゃないかと思います。
が、しかし。
無視するには惜しいくらい結構すごい機能なんですよ。
何がすごいって「誰でもカタログデータ通りの加速を実現できる」機能なのですから。
ご存じの方はご存じかもしれませんが、ポルシェのパフォーマンスに関するカタログデータ、具体的にはMacanⅢ GTSだと0-100km/h加速が4.3秒というやつですが、Porscheってこれ、アメリカのデスバレーで計測するんですって。何が言いたいかというと「多くの場合、カタログデータ以上の数値が出る」んですよ(私は保証しませんけどね)。
なにせ灼熱状態、車的には思いっきり不利な状態での計測値がカタログ値ですからね。特に気温に左右されやすいターボ車なんかはデスバレーより大阪府のほうがいいデータが期待できるってもんです。
カタログデータ通りのゼロ加速感を体験したいと思った時はこの機能を使えばだれでもそれを体感できてしまう、というのはいいところではないかと。試すか試さないかはアレですけど「できるけどやらない」のと「そもそもそんな機能がない」のとでは雲泥の差があります。
もちろん公道でそんなことができる場所なんて限られていますので「お遊び系」と表現させてもらいました。
〇スポーツレスポンスモード
モードダイアルの話はしましたが、実はこのダイアル、見てわかると思いますが中央部にボタンがあるんです。
これを押すと「スポーツレスポンスモード」に入ります。
具体的にどういうものかというとですね……
「ボタンを押してから20秒間、Macanはアルティメットモードに入る」
というものです。
ボタンを押した瞬間、ディスプレイはカウントダウン表示に切り替わります。
これ、まさに「私の中の中二病が疼いてやまない」的な機能です。
とはいえ中二病系とはいいつつ、ローンチコントロール機能とは違って、これは決して「お遊び系」ではありません。
きわめて実用的であり、私だけでなく多くの人が積極的に使っていいボタンだと思います。
主に使うシーンは、ズバリ「高速道路本線と合流する加速レーン」です。
加速レーンに入って、このボタンを押してアクセルを踏む。これがこの機能を日本で生かせるシーンだと思います。
ダイアルでスポーツプラスモードにするより簡単で、そのままでも20秒たつと通常モードに戻りますからね。
日本の高速道路だと実質的には10秒もあれば合流には事足ります、というかおつりがきそうですが、残念ながらこの「カウントダウン」の秒数はカスタマイズできません。
◎スポーツクロノパッケージがMacan GTSの必須機能である理由
以下、個人の感想です。
ここで「パーソナル(individual)」の項目で言及した部分の説明を行いましょう。
Macan GTSにとってカスタムドライブモード、すなわちパーソナル(individual)が必須だと思う理由は、ズバリMacanの高速道路の燃費が悪さと私のものぐささのコンボがなせる業といえるでしょう。
少し脱線しますが、Macan GTSの燃費の話を少しだけ。
燃費については「悪い悪い」という声しか出ないわけですが、実際問題として燃費は悪いんですが「燃費はいい」とも言えるんです。
Macanの燃費のカタログデータは以下の通り(WLTCモード。たぶん欧州値。範囲があるけど悪いほうを信じよう)
市街地:6.33km/L~6.54km/L
郊外:8.85km/L~9.35km/L
高速道路:9.90km/L~10.20km/L
総合:8.55km/L~8.85km/L
絶対数値は悪いと言っていいですよね。なので「燃費は悪い」と言っていいわけです。
でも実燃費はカタログデータと比べてもトントンか、私の場合だとむしろいい場合があります。乖離が少ないので、それはつまり「燃費はいい」とも言えるわけです。とはいえ「いい」とか「悪い」という判断基準は人それぞれ。1リッターあたり最低でも20km走らない車は害悪だって意見もあるでしょうし、「昔乗ってたEOS V6よりいいじゃん」って思う人(私か(^^;)もいるでしょう。
さて話を戻しましょう。
なぜいきなり燃費の話題をだしたのかといいますと……。
まず、記述の通りMacanには「エコモード」がありません。気筒休止機能もありません。
高速道路で燃費を稼ごうとした場合、ドライビングの上手下手関係なくだれでも手軽にできるのが「エコモード」でACCを使うことです。
もちろんACCの設定速度で燃費は激変しますが、今回の話ではそこは意味がないので触れません。高速道路ではどの速度域であってもACCとエコモードの組み合わせにしていれば、誰もがその車におけるベストに近い燃費が得られるのです。
翻ってエコモードがないMacanはどうするか?
このご時世ですからいくら設計が古いといってもさすがにACCは装備されています。つまり上手下手関係ないイージーモードは当然備わっていますが、Macanの場合はエコモードがないのでそれ以上の引き出しはありません。
が。
MacanでもGTSに限っていえば実はその「引き出し」が一つだけあるんです。
それは車高を下げられることです。
車高を下げるといってももちろんボディを物理的に上下にシュリンクするのではなく最低地上高を変えるという意味です、念のため。
「GTSに限っていえば」と書いたのはGTSはエアサスが標準装備だからです。
つまり他のグレードでもオプションでエアサスを装着すればGTSと同じことが可能になります(スポーツクロノパッケージも同様)。
最低地上高を低くするとなぜ燃費が良くなるのかというのは私も専門家ではないので技術的な理屈をわかりやすく解説するには知識も頭脳も足りませんが、ふわっと、そしてざっくりと言えば
「最低地上高を下げるといわゆる空力が良くなる=空気抵抗を減らすと燃費が良くなる」
と考えていただいていいかと。そしてそれは高速域になればなるほど効果が上がるんです。空気抵抗は速度の二乗に比例しますからね。
F1を頂点とするレーシングカーの最低地上高が低いのを見れば自明の理でしょう。
で、あれば。そもそも標準の状態で最低地上高がほかのモデルより低く設定されているMacan GTSは25mmも高い標準の最低地上高であるMacan Sよりカタログ燃費がよくなる理屈ですが、GTSとSでは事情が違います。
エンジンのチューニングが全く違うからです。
GTSとSは同じエンジンを使っていますが、補器類と制御が違います。これもざっくり言うとSは6気筒のコンフォートモデル。GTSは6気筒のスポーツモデルとして仕立てられているのです。エンジンは(シャシーも)それぞれのコンセプト?用にチューニングされていて、乗り比べればわかりますが、この2台はある意味別の車です。
私も自分のGTSが納車されて実際に走り出してから、試乗車のSで体感したフィーリングとかなり違っていて、少なからず驚いたくらいです。
正直にいうと、走り出してごくごく最初は
「失敗したかな」
「Sのほうが良かったかも」
「あ、オプションでコンフォートセッティングのエアサスとコンフォートシートを選ぶ、という選択肢もあったなあ」
などとと思ったものです。
閑話休題。
そういうわけでエンジンのチューニングが別物なので、SとGTSの燃費を比べてもそこに最低地上高が要素として関与しているとかそういうことはわからないのです。
つまり比べるなら全く同じチューニングのエンジンを使っているMacanとMacan Tです。
この2台の違いはコンフォートシャシーなのかスポーツシャシーなのか。
すなわちMacanの最低地上高が202mmなのに対し、Macan Tは187mmで15mmの差があります。
ちなみにMacan SはMacanと同じ202mm、GTSは177mmです。
このことからMacanとMacan Tの高速道路における燃費に差があれば、そしてMacan Tのほうが燃費がいいとしたら、それは最低地上高の差が原因と考えてもいいわけです。
さて、実際にはどうでしょう?
カタログデータではWLTCモードでMacanが9.3km/L~8.8km/Lであるのに対し、Macan Tは9.4km/L~8.8km/Lになっていました。
Macan Tのほうが燃費がいいですが、これはヒッジョーにビッミョーです。
とはいえここはオプティミストになってMacan Tのほうが1リッターあたり100m多めに走れると考えましょう。10,000リッター入れたら1000㎞も長く走れてしまうと考えると「めっちゃお得やん?」と思いませんか?
ただでさえ燃費が悪いGTSですから、多少であっても私のような庶民にとっては多少なりともお財布に優しくなるのは間違いないところです。
というわけで、数値的にはやや無理やりかもしれませんが、速度域が高い高速道路走行時に最低地上高を圧縮できるのは燃費にプラスに働くということが証明されました。(^^;
でも、それだけではありません。最低地上高を下げると操縦安定性の確保にもつながります。
単純に下げた分だけ重心が下がるわけですから、そりゃその分安定しますわな(限度があります。サスペンションがきちんと設計通りの仕事をすることが前提です)。
操縦性について体感できるかどうかはその人のもつセンサ能力にかかわってきますけど、物理の法則は絶対です。
〇パーソナルモード(individual)は高速道路クルージング用に
というわけでぇ、パーソナル(individual)モードが欲しかった私の設定は次の通り。
・エンジンモード:ノーマルのまま
・サスペンション:スポーツモード
・車高:ローダウン
巡行モードですからエンジンモードがスポーツである必要はありません。追い越しの必要に迫られ亜場合でもMacan GTSだとノーマルモードのままガスペダルを少し踏み込めば事足ります。
何回か試してみたのですが、サスペンションのセッティングは高速道路上では乗り心地も含めてスポーツモードが一番快適だと感じました。スポーツプラスモードになると「固い」感が出てきて、ドライバーはともかく助手席側で固さを如実に感じられるようになります。
なので私は高速道路をACCでクルージングするにはスポーツモードが最適解だと考えるわけですが、その辺はお好み次第です。
前述のとおりローダウンは必須です。Macan GTSの最低地上高は標準で177mmですが、ローダウンモードをONにするとさらに10mm下がって167mmになります。
たかが10mm、されど10mmで、運転しているとかなり下がった感があります。逆に高速道路を下りてモードダイアルをノーマルに戻すと車高が上がった感が確実に体感できます。
10mmはバカにできない差ではないかと思う次第です。
高速道路に入る際にサッとindividualにして、ランプウェイを上がって加速レーンに入る前くらいに例の「中二病ボタン」を押してガスペダルを踏みこんで本線に合流。
そのあとはACCをONにしてクルージングに入る。私はそんなスタイルで高速道路の移動を楽しんでおりますが、これに慣れると楽ちん過ぎて「もう戻れない」状態です。
「ショートカットダイヤル」と「中二病ボタン」、Macanを買うならこの組み合わせは必須。すなわちスポーツクロノは是非! 加えてPASM+エアサスで全速度域快適性が担保されるので「お値段以上」を約束いたします(私が言うのもなんですが(^^;)。
そうそう、GTSの最低地上高が177mmということで、SUV的な用途ではチト物足りないと思う方もいるかもしれません。
でも全くもって大丈夫。
ボタン一つで5cmくらい上がっちゃうんです。つまり220mm以上は確保できちゃうので、ほとんどのSUVよりクリアランスが確保できます。もちろんXC40よりも最低地上高は高くなります。
そうそう、カスタマイズ画面を見てくださいな。
液面低下……。
液面??
私はこれを見て「もっとまともな仕事しろよ、Porscheジャパン!」って思いましたよ。
あとこれ。「液面」とは方向性がちがうけど「なんでそこで切るの?」と言いたい。だって「スポーツプラス」は2行で全部表示してるじゃん。
こういうところだぞ、Porscheジャパン。
ちなみに、モード的には「パーソナル」なのに「今、〇〇モードに入ってます」って教えてくれるインジケーターには「individual」って表示されるんですよね。
「individualは日本人にはなじみがない単語だから似たようなパーソナルにしておこう。俺たちって親切」みたいなノリで変更しているんでしょうが、「整合性を考えろ、美しくないだろ!」って思う私は心が狭い人間でしょうか?
◎まとめ
スポーツクロノパッケージはマジでお勧め。
これがこの記事のまとめになります。
スポーツクロノパッケージというと「ダッシュボードに時計がつくオプション」だと思っている人がいるかもしれませんが、スポーツクロノパッケージの本質はそこではありません。
ダッシュボードの時計なんて飾りです。偉い人にはわからんのですよ。
でも、言い換えると「スポーツクロノパッケージ」を選ばないと、私が願った機能が使えないわけで、そこはどうなの?って思います。
「スポーツレスポンスモード」は別にしても、ドライブモードダイアルもしくはボタンは車種やグレードに関係なく、ドライブモードの選択肢がある車はすべて標準でステアリング周りに装着すべきだと思います。モード選択がセンターコンソールとか、ましてやセンターディスプレイをたどっていかないと選べないなんて愚の骨頂です。曲がりなりにも安全を標ぼうする自動車メーカーならば、その安全運転を阻害する操作ロジックにするなどナンセンスでしょう。
「停止して選んでください」とでもいうのでしょうかね?
かつてはACCが高額なオプションだった時代があったように、ステアリング周りのモードダイアル(スイッチ)が標準になることを願ってやみません。
そうなればポルシェもACCを標準装備にしなければならなくなったように、スポーツクロノパッケージを標準装備にする時代がやってくるに違いありません。
まあでも……単純にオプション分が上乗せされた車両価格になるだけなんでしょうけどねー。(^^;