ちゃろー(^^)
さあ、フィーカの時間だ!
じゃなくて……たいして役に立つとは思えない詳解シリーズですが、第4弾いってみましょう
◎スタートボタン
まずはダッシュボードの続き。
ステアリングコラムの左側にあるのがスタート/ストップボタンです。
なんというかフツーですね。
極めてフツーです。
上位モデルのXC90とかXC60は、これがセンターコンソールのシフトレバー(スイッチ)のそばにありますね。
そして奴ら?のはボタンじゃなくてスイッチ。
コクっとひねるとエンジンスタートしやがるんですが……はっきり言ってこのギミックはとても妬ましい……もというらやましいんですよ、私。
だって「ちょっとフツーじゃない」から。
別に私はアンチ「フツー」の「人とは違うこと」にヨロコビを感じるちょっと痛い人系の人間ではありませんが、自己満足を追求するのがちょっと好きな人間ではありますので、ココは是非VOLVOのSUVブラザーズとしての血縁関係を主張してほしかったところです。
ロジックがあまりにフツーで、かつ色もダッシュボードと同じ黒。なのでサードパーティ製の赤いアルミカバーをつけて自己満足度をアップをはかりました。
で。
しばらく付き合ってみて思ったのですが、なんというか自己満足度がグンと上がったというより事故満足度の方がやや上がったような気になってきましたので、そのうち取っ払うかもしれません。
まあ、このあたりは好みや気分でガンガンいじればいいと思います。
なので今度はボディカラーとの色合わせにこだわった赤じゃなくて、R-Designのダッシュボードの加飾モチーフであるメタル感に合わせたシルバーにしようかと考え中です。
◎ダッシュボードの加飾
上の項目で少し書きましたが、R-Designのダッシュボードにはメタル調の細かいタイルを埋め込んだような加飾がなされています。
冷たいというよりは私は硬質でクールなイメージを持ちます。
R-Designという「テーマ」に合っているといえば合っているのでしょう。しらんけど。^^;
この部分はグレードによってテーマがちがっており、ラグジュアリー風味がテーマのインスクリプションだとウッドになります。
ただの木目ではなく最近のVOLVOがハマっているドリフトウッド、つまり流木だそうです。
個人的にはながらくウッド内装のクルマに乗り継いでいたことも合って好みはウッド調なんですが、R-Designのややガキっぽい……もとい精神年齢が若い……もといヤングアットハート的な加飾も悪くないですね。ただのメタル貼りというそっけなさとは違って、フロントグリルにデザインの反復がありますし「考えられている」感があっていいと思います(もっともフロントグリルはメタルではなく黒いだけですけどね)。
よりガキっぽく……もとい精神年齢が低く……もといヤングアットハート的に感じるカーボン繊維柄などじゃなかったのは個人的に幸いでした。
こういう部分は人によってはいじって遊んだりできるかもしれませんね。
そう思って海外通販サイトなどを漁ってみましたが、専用の貼り付けシートなどはなさそうでした。
ステッカー屋さんなんかに相談して自分でカスタマイズするのもありかもしれませんね。
最近は痛車系に優しいステッカー屋さんとかラッピングシート屋さんも増えてますので、その気がある人は検討してみてはいかがでしょう。
私もEVOQUEに乗っている時はミーティング時などでお世話になりましたっけ。
◎グローブボックス
さて、グローブボックスです。
無責任なことを承知で言い切ってしまいますが、ここも右ハンドル化による弊害を被った部分です。
ええ、狭いです。
狭いというか薄い?あと浅い。
日本モデルはETC2.0のカードリーダーがここに設置されていますので、狭さに拍車がかかっております。
とはいえETCのカードリーダーはココがベストであろうと思います。
外から見えませんし、カギがかかりますからね。
カギはご覧の通り格納されております(コレとは別に予備が1本付属でついてきます)
厚みについてはうーん……500mlのペットボトルであれば、よこにすれば1本は入る(フタがちゃんと締まる)感じですね。
もともと「グローブボックス」「グラブボックス」と呼ばれるだけあって、つまりはドライビング用の手袋を入れておく程度の容量しかなかったものですから、ここに広大な容積を要求するのもアレなのでしょうけど、それでも敢えて言わせていただきたい。
「ディーラーで貰った車検証入れが入らないのはいかがなものか?」
色々考えた結果、私は車検証入れについては荷室の床下収納の奥(前方ですね)に安置することにしました。
さて、そのグローブボックスですが、カギがかかり、そのカギが中にあることは記述したとおりです。
加えていくつかちょっとした機能がありますのでご紹介しましょう。
まずは荷物掛け。
フックが内蔵されていて、普段は内部側にあるフックをくるっと外側にすると、いわゆるコンビニ袋などをちょっとぶら下げておくのにぴったりな「バッグ掛け」が登場します。
耐荷重がしれていますのであまり重いものは厳禁(フックに2kgとエンボスで記載されている丁寧さ)ですが、ちょっとした買い物程度ならいい感じにつかえるのではないでしょうか。
次はペンホルダーです。
便利……なようですが、細めのものじゃないとホルダー部分が破損しそうです。あと、結構固くて指が太い人は多分取り出しにくいでしょう。^^;
なんというか「惜しい」という感じ。
使っている人いるでしょうかね?
私は今までもずっとグローブボックスに燃費データを書き込む用のノートを一冊常に入れているのですが、ペンはノートに挿してます。
この手のペンホルダー付きのグローブボックスがあるクルマを今までも乗ってきてますが、ココにあるよりノートに引っ掛けておいたほうが断然早くて楽ですからね。
まあ、実用製は疑問ですが、飾りとしてペンを挟んでおくのはアリかもしれませんね。
ペンホルダーより更に微妙なのが「冷房機能」です。
右上にあるスノーフレークマークがそれでして、
このボタン(レバー)を手前に引くとグローブボックス内にエアコンの冷気が流れ込むという寸法です。
もちろんエアコンがONになっていないと使えません。
ペットボトル1本だけならなんとか入りますが、果たして保冷に使う人がいるのだろうか……。
さて、次にいきましょう。
ゴムバンドのオーガナイザー?です。
これ、地味な気遣いですけど個人的には保冷機能やペンホルダーよりむしろ使い勝手が良いんじゃないかと思います。
いや、私にとっては確実に「使える」機能です。
いつも使っているガソリンスタンドからくるハガキ(クーポンになっている)を挟むのにぴったりなんですよね。
ちなみに写真にちょっと写っているのはハガキではなく洗車カードです。サイズはクレジットカードに近似というか同じ。
ハガキに限らず薄手のモノってグローブボックスに放り込んでしまうとイザ必要になった時に取り出そうとすると他のモノと紛れて見つからずにイラっとすることがありませんか?
そういうのを挟んでおくのにとてもいいアイディアと言えるでしょう。
本来は車検証などを挟んでおくのに用いるギミックであろうとおもいますが、ディーラーで渡された整備手帳やらマニュアルやらが収まった分厚い車検証入れはそもそもグローブボックスに入りません。なので挟むとすれば車検証入れなどから取り出して、自分でごく薄手のケースを用意して入れ直してから、ということになりそうですね。
そんな感じでこのグローボボックス、容量がなくて薄いくせに、機能はそこそこあるのがまさに「微妙」。
スペックだけを見るとかなりできそうなヤツなのにどうにも使えないヤツっているじゃないですか?あんな感じ?
ちょっともどかしい、そんなグローブボックスの詳解でございました。
◎ボンネットオープナー
これも完全に右ハンドル化されていない事象の一つ。
VOLVOに限らず、ボンネットを開けるレバーが助手席側のこの辺についている輸入車は多いですよね。
ボンネットを開けるのにいちいち助手席のドアを開けるのはめんどくさいですが、ハザードランプボタンの位置と違って、ここはまあ許容範囲ではないでしょうか。
◎助手席エアバッグ解除装置
お腹の大きな妊婦さんとか、助手席にチャイルドシートを後ろ向きに取り付ける場合にはOFFにするものです。我が国では法律で義務付けられてはいませんが、面倒がらずにココを使って操作しましょう。
その「ココ」とはいわゆる進行方向に向かって左Aピラーの下方、ダッシュボードの左端、それも助手席側のドアをあけないとアクセスできない場所にあります。
つまり「そういえば助手席に載せてるのは妊婦じゃん」って思い出しても、走行中には操作できない仕様です。
間違っても「あのー、すみません。うっかりしていて助手席のエアバッグ機能をOFFにするのを忘れちゃったので、ちょっとドアあけて操作しといてくれません?」などと頼まないようにしましょう。
助手席の後ろ向きチャイルドシート取り付けの是非については、日本の場合(個人的には理解しかねる)論争……もといさまざまな主観や主義主張があり、記事の趣旨とはかけ離れるためここでは触れません。^^;
敢えて一言だけ書いておくと、クルマ文化に関しては日本にくらべると欧州の方がやっぱりオトナだなということでしょうか。
◎ルーフコンソール
助手席側のエアバッグ解除装置の話題?が出たので、流れで先にルーフコンソールの説明をしておきましょう。
というのも、ここにあるルーフコンソールディスプレイには通常、助手席のエアバッグの状態を表示するインジケーター機能があるからです。
デフォルトでは「助手席エアバッグはONでっせ」と表示されてます。
「ONなのになんか表示の雰囲気がアラートっぽくない?」と思ったアナタ、アナタは正しい。
少なくとも私もそう思いましたし、それはメーカーの意図通りということだからです。
理由はメーカーは「ONにしておくとヤバイ場合がある」ことの方を重視しているから、です。
つまり「ONになっているけど、大丈夫? チャイルドシート装着してない? 助手席に妊婦さん載せてない?」と常に問いかけているということでしょう。
オフにしないと危険な場合についてのアラートということですね。
なお、ルーフコンソールディスプレイというくらいなのでいろんな表示がなされるのでしょうが、幸か不幸か私は今の所他の表示を目にしたことはありません。
○ルームランプとフロント読書灯
ルーフコンソールにはアラートインジケーター以外にも当然機能がありますが、一般的なものとしては、まずはこのルームランプ。
当然ですが一般的な「オート」「オン」「オフ(オートを切る)」が選べます。
念の為に書いておきますが「オート」とはドアを開けたら一定時間自動的に点灯するという機能です。
バッテリー保護の為に一定時間が経つと消灯しますが、一定時間内であってもエンジンを掛けると停止します。
普通ですよね?
かつてフロントシート用の読書灯はいわゆる高級車、高グレード用の装備でした。
でも最近は軽自動車にもアタリマエのように付いているアタリマエの機能になりましたね。なお読書灯は左右にある丸いミラーボール的なカットがされている部分で、いわゆるルームランプはスイッチを取り囲む感じに丸く(長円)なっているぶぶん全体が光ります。
ちなみにLEDです。
○手動式防眩ミラー
そしてルーフコンソールにぶら下がっている?のが、室内用バックミラー。
ここは普通とはちょっと違っていて、いわゆるフレームレスとかベゼルレスっていわれるフチが極めて薄くてクールな仕上げのミラーになっています。
とはいえ「フチ」は存在するので「レス(無い)」じゃなくて正確には「シン(薄い)」というべきなのでしょうが……。
とはいえ、それだけです。
こんな時代なのに、いまだにただの鏡。
いろんな先進装備が満載のXC40なのに、ここはただの鏡。トンチもテクノロジーもない。フチを薄くしただけ。
というのも、「デジタル式でないのが残念でならない」と思っているからです。
デジタル式という言い方はちょっと乱暴ですが、要するに工学的な鏡と後方カメラの映像を映し出すディスプレイ機能とのハイブリッドミラーのことです。
ある程度の金額の国産車ではすでに一般的になりつつある機能ですし、個人的にも「次に買うクルマには是非ほしい」と思っていたのでちょっとがっかりなのですよ。
しょっちゅうそういうシーンがあるわけではありませんが、荷室にロードバイクを積み込んだりすると後方視界が遮られます。
ロードバイクではなく、そもそも後席に人を載せた段階でルームミラーの視界は幾ばくか犠牲になります。
その時にさっと切り替えられるのは安全性確保という観点からも看過できない機能ではないかと思うわけですよ。
安全性を謳うメーカーであるならなおさら率先して取り入れてほしかったところです。
つづく