ホノルル・センチュリー・ライド(以下HCR)に参加のに、パッケージツアーを使うか個人手配をするか?
前回は主にパッケージツアーのメリットについて書きました。
第二回目の今回は個人手配(自己手配)の主にデメリットについて書きたいと思います。
○個人手配のメリット
・好みのホテルに泊まれる
→ 我が家はコンドミニアム志向なので、普通のホテルルームだと窮屈でリラックスできない。加えてロードレーサー2台を部屋に置くことになるので狭くなるし、場合によっては危険。
ただし、ツアーにもコンドミニアムを選べるものがある(トップツアーなど)ので、コンドミニアムでありさえすればいいならツアーでも可。すなわちクリティカルであって、クリティカルでない、という微妙な項目
・好きな期間滞在できる(往復の飛行機を自由にチョイスできる)
→ これも好みの日程が選べるツアーもあるので、クリティカルなものではないですね
・安くあげられる
→ 飛行機の便はともかく、選ぶホテルによってはそうでもない場合もあり。加えてパッケージツアーに入っているホテルと空港間の自転車とスーツケースの搬送料なども発生するので、実はガタガタ騒ぐほどの差は出ない場合もあり
・団体行動をとらなくていい
→ 団体行動が大嫌いな私はこれだけの理由でツアーを選ばない、と言っても過言ではない
・ショッピングセンターに連れ回されることもない
→ ホノルルで買い物とかあんまりしないのですよ。オアフ島をサイクリングで遊ぶ為に行くので時間の無駄も甚だしい
・HCR当日、無駄に早い集合時間のために睡眠時間を削られることがない
→ 当日はスタート時間30分前くらいに開会式があるので、礼儀としてそれに間に合えばいいんです。ツアーだと2時間くらい早めに起きて、暗闇を走る必要があるのですが、個人参加だとホテルを出るのは6時15分くらいでオッケー。160km走る前の、この差は大きい。
×個人手配のデメリット
・ダニエル・K・イノウエ空港からホテルまで自分で自転車(とスーツケース)を運ばなければならない
→ 大きめのレンタカーを借りる必要がありますが、空港のタクシー乗り場で荷物を見せればそれなりのタクシーをあてがってくれますので、行きは問題なし。まあ、料金は高くなりますけど。問題は帰り。ホテルまでタクシーを呼ぶわけですが、ホテルスタッフに日本人がいればその人に頼めば問題ないのですが、いない場合はちっちゃいヤツがくる場合もあって、チェンジ作業なども面倒。そういうロスも含めて余裕のある時間に出発しないといけません。
・開梱、梱包、メンテなど、基本的に全て自分でやらなければならない
→ 梱包・開梱をできるだけ楽する為に、ダンボールの輪行箱ではなく、シーコンのエアロコンフォートという輪行バッグを使用しています。これは全後輪を外すだけでサドルポジションなど全くいじりませんので超楽ちん。故障などについてはクリティカルなものでなければ私は自分でパーツひとつから自転車組めますので、専用工具が必要な不具合などの場合を除いて基本的に問題なし。手に負えないものは現地の自転車屋に持ち込みます。
ある程度現地語(英語)を喋らなければならないッスね
外国語が全くダメダメな私は超ストレス
基本的にオプショナルツアーはないッスね
これはもう、仕方ない
本番でもサポートカー(伴走車)がないッスよ?
まあ、そりゃそうですな
本番でもサポートスタッフがいないッスよ?
まあ、そりゃそうですな
ゴールしてもカレーが振る舞われないッスね
そういえばJALパックは伝統的にカレーでしたね
→ ゴール直後でヘロヘロになっているのにカレーってどうよ? と思うのは私だけ? というか、代金払ってないのでこの手のフードがないのは当然ですね。
◎結局どっちがいいのか
結局どっちがいいかはその人次第でしょうね。
海外でのスポーツ、それも機材スポーツで、かつある程度のリスクがあるわけですから、リスクをカネで回避するという考え方が健全だと思います。特に英語が堪能でない場合はそれだけでリスクが高いわけなので。
なので
「HCRに参加したいんだけど、ホノルルまではツアーと個人手配のどちらがいい?」
私がそう尋ねられたら、こう答えることにしています。
「断然ツアーがおすすめ」
結論じみたことを書いているようですが、それでも私はもうHCRに参加するのにツアーは使わないと思います。
よほどのこと、例えば友人知人たちと一緒にHCRを走る事になって、みんなが一緒のツアーで行く、ということになったら、その時は同じツアーに参加すると思いますが、我が友人・知人たちはHCRにとんと興味がないようなので、要するにまあ実現しないだろうな、と。
◎個人的な考え方
いろいろとデメリットを書きましたが、いくつかは「杞憂」の部類に入るのもその理由です。
特にHCR本番中のメカトラブルやパンクは、実はツアー参加者じゃなくてもサポートが受けられます。
なんというか、現地のスタッフさんはじめ、参加者やパックツアーのサポートスタッフさん含めて、寄ってたかってサポートしてくれるイメージなんですよ。
ああ、人間って素晴らしいなあ、なんて思っちゃう瞬間です。
パンク修理なんてまず問題なしです。その場で調達できない系のメカトラブルはサポートカーがついていてもほぼダメですからね。
もちろん心の安寧の問題がありますので、後顧の憂いなくHCRに参加したい場合はツアーしか選択肢はありませんが。
出発前の調整なんかも、予め日本でバイクショップをチェックしておけば、そこに持ち込んでやってもらえばいいんです。もちろん有料ですけど自分でメンテできないならそれはもう必要経費じゃないですか。
「チェックや簡単な調整にはびた一文払いたくない」なんていう人は、これももうパックツアーしかありません。迷うことなどナッシングです。
私の場合は自分でできるという自身があるのと、自分でできない場合は持っていくバイクショップに宛があるので帯同メカニックのメリットは「近いか遠いか」くらいです。もちろん近いことのメリットは計り知れませんからね。
パックツアーで行った一年目は宿泊ホテルのロビー脇にブースが儲けられていましたから、そりゃあ心強かったですし、断然便利です。
パックツアーだとフロアポンプを持っていかなくていいというメリットがありますが、私はパックツアーでもマイ空気入れは持参しました。
取り合いになる(取り合いはいいすぎですが、順番待ちが発生する)のが嫌なのと、やっぱり普段から自分のポンプを使い慣れているのと、毎朝自分のタイミングでエアの充填をきちんとやりたいので多少かさばって重くなっても持っていかないという選択肢はありませんでした。
もし順番待ちをしている人がいたりすると、申し訳なくて焦るじゃないですか。じっくりと確実になんてやってられませんから。
ほら、昼食時にランチを食べに行って、カウンターだけの店なんかで後ろに次の人が待っている状況とかあるじゃないですか。私はあれが絶対ダメでそういう店には入れないのですよ。つまりそんな感じ。
◎最後に
「1円でも安くあげたい」という理由ならリスクをきちんと理解した上で個人手配はアリだと思います。
リスクを理解して、出発前にできる限りの情報収集とリスク回避の準備をやれば、百戦危うからずってやつです。そしてそういう人はまずパンクしない。(*´ω`*)