※注:例によって長文なので140文字しか読めない人はスルーした方がいいと思われます(初出:2017/04)
まあ、そういうわけで、ひょんな事からケータイ(スマートフォン)をONKYO DP-CMX1、通称GRANBEATに換えた事で、DAP環境に興味が向き、「ハイレゾDAPにはハイレゾイヤホンが必要なのでは?」などと思い立った私のその後のお話でございます。
前回、もったいぶって? 新たに購入したイヤホンについては言及しませんでした。
理由はまあ「ハイレゾ対応イヤホンは実は2つしか買っていない」からです。
いや、違うな。
やっぱりミスリードを誘おうともったい付けたというのが正しいような。
まあ、そういうわけで、確かにイヤホン自体は複数購入しました。
複数というのは、3個。
しかし単純に3個というわけではないので、ああいうもったいぶった書き方をしたわけです。
その辺を説明しておきましょう。
なぜなら新たに導入したイヤホンは3つなんですが、カテゴリ的にはけっこう多いからなんです。
すなわち、
1)ハイレゾ対応イヤホン1:(アンバランス接続)
2)ハイレゾ対応イヤホン1:(バランス接続)
3)ハイレゾ対応イヤホン2:(アンバランス接続)
4)ハイレゾ対応イヤホン2:(バランス接続)
5)格安イヤホン:(アンバランス接続)
6)格安イヤホン:(バランス接続)
これに加えて、
7)Westone 4R(以下W4R):(バランス接続)
が加わります。まあ、自己防衛戦みたいな?
しかし、じつはそれだけではありません。
さらに!
8)ハイレゾ対応イヤホン1:(BT aptX接続)
9)ハイレゾ対応イヤホン1:(BT aptX接続)
10)格安イヤホン:(BT aptX 接続)
が加わります。
えっと、わかりにくいですよね。
なので整理してみましょう。
購入したのは
1)ハイレゾ対応イヤホン1
2)ハイレゾ対応イヤホン2
3)格安イヤホン
4)MMCX規格バランスケーブル
5)MMCX規格BTレシーバー
6)W4R用バランスケーブル
とまあ、3つのイヤホンと2つのケーブル、そして1つのレシーバーというわけです。
GRANBEATだとかバランス接続だとかハイレゾ対応だとか言っている割に、なぜか購入リストの中には唐突に格安イヤホンが出てくるわけですが、理由は大したことではなく、イヤホンの選定をしている時に、ちょっと思いついたんですよ。
「カナル型の安価でも評判のいいイヤホンって実際はどの程度のレベルなんだろう?」という興味といいますか。
私がイヤホン沼に足を突っ込みかけていた頃からずいぶんの年月がたちました。
あの頃というのは、BA型のドライバーを使ったイヤホンが特殊であった時代です。
日本メーカーは殆どダイナミック型ドライバーのみで、「BA?何ソレ、おいしいの?」みたいなスタンスの時代だったんです。
しかし今は日本メーカーのBA型ドライバを搭載したイヤホンはアタリマエになっていて、そうなると競争の原理でなんというかレベルの底上げが行われているはず。
じゃあ、上がったレベルを見せてもらおうか、最底辺あたりの値段のヤツで、と言う感じです。
これをガンダム的に言うと「見せてもらおうか、今時の格安イヤホンの実力とやらを」みたいな?
もっとも安いイヤホンならなんでもいいというわけではなくて、今回の比較遊びに花? を添えられるように
1)MMCXリケーブル対応
2)最安(Amazonで私が適当に検索した中で、といういい加減な範囲)
という2つの条件を付けました。
まあ、できるだけ安いモノを選んだ思惑の中には「ケーブルで音が変わるってマジ?」という疑問を解消したいというものがありました。
要するにちょっといいハイレゾ対応のイヤホンに、最安のケーブルを付けたら果たして音が悪くなるのか? 変わらないのか? という興味です。
一方、ハイレゾ対応イヤホンですが、こちらは価格クラスでそれぞれ一つずつ選びました。
つまり1万円クラスと3万円クラスです。
まず、1万円クラス。
これは「ちょっといいイヤホンを買ってみようかなあ」と思った時に現れる一つの壁というか価格ラインだと思います。
なので、その1万円クラスからまずは一つ。
そして3万円クラス。これは「上限」として3万円を想定したからです。
つまり5万円クラスはパスしました。
まあ、理由は私の経済的な問題なんですがね、はい。
というか「イヤホンごときに5万円も出すヤツは頭がおかしい(だから買ってはいけない)」という呪文を唱えたというか、呪いを自らにかけたのです。
それに「ちょっとムリしていい音のイヤホンを買ってみようか」という上限価格が3万円っていうのが一番多いんじゃないかと。5万円まで出す人は極端に減るんじゃないかと。
ええ、どこかのリサーチに拠り所があるわけではなく、単なるわたしの適当な想像ですけどね。
そういうわけで
「ちょっといい音のイヤホン 入門クラス」1万円コース
「自分へのご褒美イヤホン」3万円コース
という感じで。
まあ、私個人の考え方は上記した呪いがすべて。
今買うなら3万円以下で選びたいというそのまんまの気持です。
それから2つのバランスケーブルですが、これにも条件を付けました。
1)5000円以下
2)L型プラグ
これも過去にAudio沼に填まっていた時に学習したんですよね。「ケーブルに1万円も2万円も出すヤツは頭がおかしい」って。
「イヤホンのケーブルに1万円は常軌を逸している。というか1万円もムリ。なので出しても半額の5000円まで」とまあ、こちらも自戒を込めた呪いをかけたわけです。
もっとも、MMCX対応の2.5mm4極 バランス対応のリケーブルについては上記の条件のものは簡単に見つけられましたが、W4R用の2ピン対応のバランスケーブルについては、結局5000円以下のものは私の適当な検索では「即納品」は見つけられませんでした。
海外から取り寄せて忘れた頃、1ヶ月後くらいにきても今の熱がさっぱり冷めているきもしましたので、これについては予算をとりました。つまりL型は諦めて、プラグはストレート型で妥協しました。
という感じで前振りはそろそろ終了して、感想に入りましょう。
ではトップバッターから。
◆格安イヤホン
これはAmazonで購入。
モノは写真を見て下さい。
商品名に型番はなく、「KINDEN イヤホン カナル型 HIFI 高音質/高遮音 マイク内蔵 ベリリウム銅 星空」だそうで。
スペックとしては
・形式:カナル型
・ドライバー形式:ベリリウム素材のダイナミック型
・ドライバー数:二基
・周波数特性:20Hz~20KHz
・感度:93db/mw ±3db
・インピーダンス:16Ω±15%
・プラグ:リケーブル対応3.5mmステレオミニ L型
実はAmazonのページにはドライバーについて記述が無かったのですが、どうやら別ブランドで売られている同じと思しきイヤホンのデータを持ってきました。まあ、要は音がどうなの? ですから、ハイレゾ対応かどうかの部分以外のスペックとかどうでもいいんですが。
見た目はブルー基調のトランスルーセントのプラ筐体にラメが入っているもの。これをして「星空」と表現しているのでしょう。
価格は2500円台で、リケーブル対応で写真の通り付属品も充実。
なんというか、安い。
安すぎる。
いくら何でもこの値段でいい音がなったら3万とか5万とかのイヤホンはもうボッタクリになってしまうでしょう。
まあ、何はともあれ試聴。
……。
3秒で結論が出ました。
感想というか、「はい、次の人」という感じ?
・Westone 4Rを10点とした場合のコイツの点数:1点
続きはwebで……じゃなくて次回。