趣味と暮らしにまつわる「モノ」に一喜一憂するブログ

★OLYMPUS OM-D E-M5 Mark2

カメラ

長いのでイカ、M5-2(初出:2015/03/13)

「新機能とブラッシュアップされた各機能には興味津々だけど、バリアングルモニタが大嫌いだから、やっぱやめとく」
そんな決心も固く迎えた2015年3月6日。
我が家のリビングの主とも言える、東急ハンズ一品ものの無垢の米松を天板に使用した非売品テーブル(非売品なのに買えるという、意味不明な商売。非売品=応談程度のものなのでしょうな)の上に置いてあったE-M1がたまさか発生した局地的な地震によりフローリングの床に落下し、大破……はしなかったけど何をやっても(って言っても、電源レバーをカチャカチャやるとかバッテリ抜き差しするとか、満充電バッテリに換えるとか、レンズ外すとか別のレンズ付けてみるとかその程度の今年かやれないわけですが)電源が全く入らない状態に。
いわゆる一つの故障ですね。
テーブルからフローリングまでの高さはざっと70cm強。
なぜかペンタプリズム部(敢えて書こう。「ペンタプリズム部」だと)の裏側あたりから落下したとは言え、相手はフローリング。たかだか70cmで戦闘不能になるとは。
「お前をそんな軟弱に育てた覚えはない!」
などと理不尽かつ意味不明な事を叫んでみても亡骸は何も応えません。
「人の命とはあっけないものよな」などと嘆息し、敦盛を舞う……というか舞おうと思っても暗記もしてないし、踊りも知らないので何となく「舞おう=魔王。ヤツは六天魔王だけに、結構イケてるダジャレじゃね?」などと自分で自分を褒めてあげたくなるひらめきにニヤリとしつつ、現実に目を背ける私。

だがしかし。
家庭用卓上ポン菓子機が10万円だったら買うのか? という命題には数日悩んだ(マンションなので、主に騒音的な問題で)私ですが、E-M1の死後対応については正気に戻ってからはそれはそれは迅速かつ的確? な行動をとったわけです。

「ポチ」
犬の名ではありません。
なぜなら私は猫派だから。
いや、そうじゃなくて、マウスのクリック音のおもにネット系で通用するある行動様式を表現する擬音でございますよ。最近はやりの言葉でいうと「オノマトペ」でございますよ。
なんでお前ら「オノマトペ」とか言うの? 馬鹿なの? 阿呆なの? 日本には「擬音語」とか「擬声語」とか「擬態語」なんていう、とっても画数の多い単語がちゃんとあるのに。
正しい日本語を使えないのはちゃんとした書物を読まない(SNSの書き込みばかり読んでる)、ちゃんとした視聴覚体験ができていない(NHKのニュースじゃなくて低俗なバラエティ番組しか見てない)からで、ネットで拾った言葉を「なにそれ、おもしろーい」的にちゃんとした意味も分からず使うわけで、ちゃんとした日本語を使ってほしい私はストレス過多で死にそうですよ。
なので大人げない私は数日前に、会社の若い奴らに嫌われようと、会話中に日本語いじめをやったわけです。
「いやあ、テンパっちゃって」
「は?」
「いやだから、さっきはテンパっちゃってすみません」
「テンパるって何?」
「え?」
「だからテンパっちゃうってどういう意味?」
「いや、だからまずいなあ、とか焦ったというか」
「まずいはまあ置いといて、テンパるって焦るという意味なの?」
「そうじゃないんスか?」
「こっちが尋ねてるんだ。質問に質問で返すな!」
「いや、みんな使ってますし、知ってるでしょ?」
「知らん。そもそもテンパるってどんな字で書くの? 天に波?」
「いや、カタカナっすよ、たぶん」
「外来語か。じゃあ何語?」
「いや……麻雀語じゃないッスか」
「麻雀という言語があるんだ」
「麻雀用語っすよ」
「わかってる。で、麻雀を全くしらない私にテンパるという麻雀用語のもともとの意味をおしえてくれないか? 麻雀やってて負けそうで焦ったプレイヤーの事をテンパったプレイヤーというのか?」
「いえ、えっと、テンパイの事じゃないスかね」
「いや、だから私に尋ねるな」
「スンマセン。テンパイの事だと思うんですが」
「テンパイって焦るという意味なのか?」
「いえ、詳しくはアレですけど、簡単に言うと上がりの一歩手前みたいな状態っす」
「なるほど、でもそれだと、テンパったって事はさっきの会議でお前は上がりの一歩手前だったという事じゃないのか? それは意訳すると『惜しい』とか「あと一歩で目標達成」とか結構いい意味じゃないのか?」
「言われてみればそうッスね」
「じゃあ、なんで焦ってるのにテンパっているなんていう言い方をしたんだ?」
「いや……だってみんなそう言ってるし」
「お前はみんなが白いと言えばカラスは白いというのか? みんながバリアングルモニタの方がチルトモニタよりいいって言えばそうそう、って相づちをうつのか?」
「いや、それは」
「意味も知らずにテキトーな言葉を使うな、このスカポンタン! 少なくとも仕事で使う言葉はちゃんとした言葉を使え、わかったらこれから棚にある毎日広辞苑を二十ページずつ読め!」

とまあ、立場を利用し、自分の事はいっさい棚に上げて、日々若者をいじめるヤな上司を楽しんでいるわけですが、何がいいたいかというと、ポチっちゃった、と。
M1を修理する、という選択肢というか行動をすっ飛ばして、M5-2をカートに突っ込み、確定ボタンを押した、と。
バリアングルモニタ?
毒を食らわば皿まで。ですよ。わっはっは(意味不明)。
モニタはまあ、固定式で使う感じ。
そんでもってM1が修理から帰ってくるまでじっくり使ってみて、改めてM5-2を評価。「やっぱバリアングルモニタ、イラっとして誰かいじめたくなる!」なんてストレス状態になっていたらサクっと売り飛ばせばいいや、と。

そんなわけで3/6に発注、3/12にゲットという感じでございました。なんだかんだいって3年保証ついている期間中に買えたわけですね。

「M1が故障したので代わりにM5-2を買ってみた」
要約すると一行で済むのに、2500文字もムダに使う私。

そうそう、突発的な大地震というのいはそのテーブルの回りのみに発生した、別名「うっかり」でございます。

というわけで、簡単な第一印象を十項目。

1)サイズはやっぱりM1より小さい。GX7と並べてみるとほぼ同じ。△頭がちょっと上に出ている程度でコンパクト
2)M5より質感が高くなった感じ。結構頑張っているけど電源レバーが思いっきり「ぷらっちっく」でそのチグハグ感に苦笑する
3)バリアングルはやっぱムリ。イチイチ開いて回転させるアクションにイラっとする。固定液晶のカメラだと思うことにした。三脚固定時にはそれなりに使えるから固定よりちょっとましだと思えば気も収まる
4)モニタ表示切り替えボタンが軍艦部に異動してプログラマブルになってる点は○
5)十字キーなどのフィーリングもM5から大幅改善
6)サムレストのおかげでグリップ部分が小さいながらもホールドしやすい
7)ずっと前から欲しかった「静音シャッター」はやっぱいいッスね。サイズ的にもGX7の置き換えとして悪くないかも。というかチルト液晶さえ我慢すればGX8出るまでの繋ぎとして使えるかも
8)手振れ補正機能は……シビアにテストしてないので実感はない。M1との違いはよくわからず
9)起動が速くなった? かもしれない。なんとなく各レスポンスが上がった気がしますな
10)アクセサリポートを撤廃して、デザインがシュッとなった(オノマトペ的には「スマートでかっこよくなった」という意味)