趣味と暮らしにまつわる「モノ」に一喜一憂するブログ

★P7000拾遺物語

カメラ

(初出:2010/10/26)


(E-P2/M.ZD14-42)

世にP7000といふ物あり。
此P7000は出路多留写真機といふ人なり。
似困殿のP6000の弟なり。

という事で、書き忘れた事とか追記とか。

RAW撮りを前提にしている私としては、一枚撮るたびに五秒も十秒も待たされるのはいかがなものかと思うのですよ。
お前はDP1sか?とか。
いや、DP1sでももっとサクサク撮れる。
というか続けて撮れないってどうよ?

それからいろいろ制限が多すぎる。
○○モードの時は××はダメっす。とか。
お前は何様じゃ? と言ってもいいですよね?

それから水準器機能。これがもう噴飯ものでして。
搭載している事はほめてつかわしたいのですが、表示がイケてない。
画面中心に方位磁石っぽい画像がデデーンって出てきて被写体に被さる。
これでまず「えええええ?」と小さな悲鳴が上がる。
次いでシャッター半押しすると消える。
消えるんです。
写るんです、じゃないんですよ。表示、消えます。
つまり、半押しでAFロックして構図決め治す時に水平はわかりません。
当然垂直もわかりません(当たり前ですが)
三脚専用かよ?

同様に、グリッド表示も消えます。シャッター半押しで。
これ、何?
水準器のイラスト? が消えるのは、画面中心にデデーンと居座ってたらじゃまでしょう? みたいなノリで奥ゆかしく身を引いているつもりなのかもしれませんが、そもそもそんな水準器表示にするな、と。
おかしいでしょ?
おかしいですよね?
おかしいのは私?

いやいやいや。
オリンパスを、リコーを見習おうよ。
ニコンは自分達がタコなんだと自覚するべきじゃなイカ?
水準器の表示に無駄な作り込みするな、と。
しかもダサイし。
作り込んだあげくアレでは誰も幸せにならないと思うんですよ、うん。

何度も書くけど、レンズの描写はね、いい。
かなりいいと思う。
さらに歪曲補正はたぶんコンパクトカメラでは最良の部類だし、高感度のノイズ耐性も充分だと私は思う。
手ぶれ補正もビタっと止まるから、コンパクトカメラでは最強に近いかもしれない。
(私はG12を触ってないのでP7000が最強だとは言えないけど、少なくともLX5よりは2ランク上)
各種パラメーターをダイアルでチョイスできるし、プラスマイナス3EVもの露出補正が、これまたダイアルでできる。個人的には独立した補正ダイヤル好きじゃないけど。
G12がプラスマイナス2EVだから、後出しじゃんけんで勝っている。
グリップのエラストマーがたっぷりしていて握りやすいし個人的にリモコン代わりに多用するセルフタイマーを呼び出しやすいロジックなのも嬉しい。

何よりこのクラス(大きめの撮像素子で1000万画素に押さえている)で28-200mm(相当)というレンジをカバーしているのは、P7000オンリー。
24mmスタートじゃないのは残念だけど、200mmまで伸ばしていてf5.6なら許してもいい。
もっとも個人的には24-100の四倍ズームくらいで全くOKなんだけどね。

だからこそこの仕上がり具合が本当に惜しい。
ファームウェアのアップデートでAFの合焦性能がアップしてくれるだけでもいい。
ついでに書き込みを劇的に速くして欲しいけど、AFの方がプライオリティ高い。

結論「惜しいカメラ」
コレにつきますなあ。

これだとG12買ってDPPでRAWを歪曲補正した方が幸せになれるのかなあ、なんてまたつまんない事を考えてしまうのですよ。
でももう、G11で疲れたからG12はパスだけどね。

頼みますよ、ニコン様。