趣味と暮らしにまつわる「モノ」に一喜一憂するブログ

★CATEYE VOLT300を褒め称える投稿

自転車

あ、写真では手前の細いのがVOLT300です(初出:2016/10/17)

VOLT300というよりも、まずはロードレーサーのヘッドランプについて私が辿った経緯をご紹介します。

忘れもしません。最初に購入したのはVOLT1200(奥のでかいヤツね)。
ロードレーサー用ではなくて、それ以前の、折り畳み自転車用に購入したもの。
チョイスの理由は「できるだけ光量が多くて長持ちの二次バッテリ搭載モデル。かつ信頼性が高い(高そう)な製品」というもの。
夜間走行を考えると光量は大きくないと不安です。
さらに大光量で長時間使えるモノが必要です。
現在は同じ筐体(というかデザイン?)を使用したよりハイパワーな新製品が出ていますが、当時はこのVOLT1200がCATEYEでは二次電池使用ランプとしてはフラグシップモデルでした。

その後ロードレーサーを購入した際にも、当初はこれを流用しておりました。
理由は同じです。

ですが。
折り畳み自転車で夜間走行を行った事は基本的にゼロ。(・∀・)
ロードレーサーを購入した当時は、ブルベに参加しようと考えていたので夜間走行に使用する事を前提でヘッドランプを考えていました。
なのでVOLT1200を既に持っていた私は「先見の明があったな! わっはっは」と考えておりました。
もちろんブルベでは(コースにも依りますが)夜間走行がアタリマエというかもはや前提というか、夜間走行が長くなるので、基本的にヘッドランプは安全性を考えてサブ必須。つまり複数必要になります。
でも私の場合は大丈夫。折り畳み自転車は同居人と一緒に買ったので、当然それに装着するVOLT1200も二機持ってます。
なので「ブルベではVOLT1200をWで装着すれば問題無し。念のために予備バッテリも買っておけばPERFECTじゃね?」と考え、調子にのって予備バッテリもポチりました。
さらに調子に乗った私は「あとは、予備の予備として、LEDのハンディ・ランプも取り付けて近場を照らしてメインランプと併用しよう。こっちは乾電池タイプで予備電池を持っておけばOKだな」と考えて、比較的小型のいわゆるLEDランプを複数購入して使えそうなモノを選ぶ作業? をしました。

そしてロードレーサーを購入して2シーズン目がそろそろ終わろうとする現在に至ります。
現在、私(と同居人)のロードレーサーに装着しているメインランプは、VOLT300というランプです。
それに加えて、予備の小さなLEDランプ。ただしこちらはGENTOS 閃のようないわゆる懐中電灯タイプのハンディランプではなく、薄っぺらい極々小さなアクセサリ的なものです。
VOLT1200?
ええ、私達のロードレーサーの使用方法としては、ツーマッチである事が判明したので全く使っていません。今後も使う事はないでしょう。
ブルベ?
冗談言わないで下さいよ。
実際にロードレーサーで走ってみましたが、私の脚力(と精神力)では最短の200kmでさえ「無理」であることが身に染みて理解できたんです。
2019年に開催される予定の次回のパリ・ブレスト・パリ(※パリーブレスト間往復1200kmを90時間以内で完走するというちょっとおかしいブルベ。現在はブルベだが、もともとは世界最古の自転車レースだった。いわゆるシュークリームの亜種であるドーナツリング状のシューにクリームをいれた「パリブレスト」はこのレースを記念して創作されたシュークリーム。なので自転車の車輪の形をしている)に出るぜ! なんてほざいてましたが、実際に自転車を走らせてみると、出場資格を得る為のハードルの高さが私の限界をせせら笑うほど高い事を理解しましたので、今ではもちろん諦めています。
悔しさなどありません。むしろ清々しい気分です。
なんというか、私にとってどれくらいハードルが高いかというと、私がこれから練習して、陸上の100m走のオリンピック強化選手に入る方がよっぽど簡単で現実的だと思う、っていうくらい実現度がないんです。

いや、パリ・ブレスト・パリを諦めた話はどうでもいいんです。
話を自転車のヘッドランプに戻しましょう。
なぜVOLT1200を使わなくなったか、でしたね。
理由は簡単。
「あんな重いランプ、使えるか!」
でございますヨ。
なので、小型軽量、乾電池タイプで使えるハンディランプをメインに使おうと考えていたのですが、実はあの手のランプは使ってみると私的評価は「イマイチ」でとても信頼を預けるに足ものではないと判断せざるを得ませんでした。
主な理由は
・明るいのは最初だけ。すぐに暗くなり、カタログデータの半分も保たない(エネループ使用時)
・同じ製品を2つ買って比べると、個体差がありすぎる
・数回使っただけで点灯しなくなる
等々。
この手のランプは評判が良い有名ブランドから、聞いた事もないような中華製ランプまで都合二十機ほど購入しました。
が、全滅です。
私が飼った個体がハズレばかりだったのかもしれませんし、使用可能と謳っていても本来は一次電池、つまり乾電池で使うのが正しい使用方法なのでしょうが、個人的に一次電池というのがどうにも嫌いです。
イザというときに点灯しないとか余裕でありそうですし、そうなると冗談抜きで命に関わることもあるでしょう。
ということで、LEDランプを使う事はきっぱりと諦めました。
そこで、VOLT300です。実は乾電池タイプではなく「小型」という条件に合致していたので、比較用としてVOLTシリーズの300という充電式ランプも一緒に購入していました。
で、VOLT1200と同様、まさに「安定のVOLTシリーズ」です。
カタログデータとピッタリというわけにはいきませんが、長時間安定して点灯してくれました。
LEDのハンディランプに比べると多少重いのと、充電式ですから出先でバッテリが切れたらアウトというリスクはありますが、バッテリがある場合の安定性による安心感が全く違います。
VOLT1200は重くてでかいけど、VOLT300なら許容範囲と判断しました。

ちなみにVOLT1200の重量は214g。300は120gです(どちらもバッテリ込み)
点灯時間はVOLT1200の場合、オールナイト(17.5h)、ノーマル(5h)ですが、VOLT300はこれが、ロー(18h)、ノーマル(8h)という感じで、ノーマル同士の比較でも小型のVOLT300の方が長く点灯してくれます。
もちろん同じノーマルというモードであっても、その明るさが全然違うので優劣を云々するデータではありませんが、私の使用方法はほぼ100%「昼間の点灯」です。
これだとVOLT300のノーマルの光でも充分だと判断します。
で、カタログデータの2/3くらいが実質的なバッテリの保ちだとすると、VOLT1200の5hではチト短くて、17.5hのオールナイトモード(ローモード)はムダというか。
実際問題としてVOLT1200のオールナイトモードの方がVOLT300のノーマルより断然明るいのでより安全だとは言えますが、17.5hはツーマッチ感が溢れています。

というわけで、私の場合の普段使いは昼間の点灯用って事で、VOLT300がもう一年以上、メインランプの座を確保しております。
因みに実使用で5hは余裕です。購入当初のテストでは二機とも6時間を越える数値を叩き出しておりましたので、HCRでも楽勝だと判断しておりましたが、もちろん楽勝でございました。

VOLT1200同様、現在はVOLT300のボディデザインのまま、より明るい上級機が発売されています。
VOLT800とかいうのがそれで、見た目はほぼ同じですが光量アップに対応すべくバッテリの容量も約1.4倍に増量されていますね。
で、ここが重要なポイントなのですが、VOLT800とVOLT300のバッテリは全く同じ形です。
つまり、VOLT300にVOLT800のバッテリを装着すると、単純計算でバッテリの保ちが1.4倍になるというおいしい組み合わせが出来上がります(300のバッテリは2200mAh、800のは3100mAh)。
つまり、8h×1.4倍×0.75(実質のバッテリ持ちの係数)=8.4hとなり、ノーマルモードでたぶん9時間くらいは保つVOLT300になるということですね。
これはどういう事かというと、来年予定しているHCRの75マイルコースを余裕でクリアできるということです。6時間ではビミョーというか、休憩時にこまめにランプをオン・オフすれば保つと思いますが、面倒だし、忘れがちですからね。

なお、高輝度版のVOLT700とかVOLT800が発売されても、VOLT300は連綿と販売されつづけております。
今、この300系サイズからメインランプを考えると最上位の800を選ぶという流れになりそうですが、個人的には用途を良く考えるべきかな、と思います。
私の様に夜間走行は基本的にしない(HCRのような夜明け前集合・スタートのライドイベントくらい)人は、800の高輝度が必要かどうかという話しです。
VOLT800の場合、点灯ローモードで8hです。VOLT300のノーマルモードと同じです。
もちろん、VOLT300のノーマルよりVOLT800のローの方が明るい(か同等)のですが、何らかの理由でより長く保たせたいと思うと、VOLT800の場合は「点滅モード」しかありません。VOLT300は光量がおちるものの、さらにしたのローモードが選べ、それだとノーマルモードの二倍以上保つんです。
もちろんブルベで夜間走行の事を考えるならば、光量(だけじゃないけど)は重要ですから300はメインにならないと思いますが、存在をアピールする目的の昼間常時点灯用ランプとしてはまだ購入できるVOLT300はいいバランスのランプだと思います(現在、CATEYEのwebサイトにはVOLT400はあるけど300はなくなってます。ですが、市場ではまだまだ流通している模様)。
私がもしブルベをするのであればVOLT800と300を組み合わせると思います。
VOLT800×1とVOLT300×2の三個搭載とか、そんな感じ。予備のバッテリが共通なので、相対的に荷物も減らせるように思います。
充電方式なのでツブシは効きませんが、300kmブルベだと予備を保てばOK。400km以上だと仮眠用ホテルに予め予備バッテリを宅配便で先送りしておき、使ったバッテリはそこから自宅に宅配便で送り返す感じですね。
まあ、予備バッテリは乾電池と違ってイニシアルコストが相当かかるんのが難点ですが。

そんなこんなで後継の新製品が出ていても、CATEYEのVOLT300はバランスの取れた名作じゃないかと思っています。
後継機? のVOLT400が出た時に少し調べて見たのですが、VOLT400は単純にVOLT300の光量をアップしたモデルではなく、ミラー部分も違いました(300より広くを照らすモデル)。
なのでVOLT300の真の後継機? は存在しないかもしれません。
ただし、昼間常時点灯用としては照射範囲は余り問題になりませんのでVOLT300でも400でもオッケーかと。ちなみにバッテリの保ちは400と300では同じです。

VOLT1200?
買った時はいい製品だと思いました。
でも、今ではビミョーだな、と思います。
少なくともロードレーサーをつ買ったサイクリング用途としてはどうかなあ、と。
自転車通勤をしている人で帰りはほぼ夜間走行となり、あまつさえ人も車も通らない真っ暗なサイクリングロードとか河川敷を通勤路に使っている、という人向きかなあ、と想像します。

なんでこんな事を書いたのかというと、「ろんぐらいだあす!」で先輩サイクリストがVOLT1200系(現在だとたぶんVOLT1600)を選んでいたので、どういうロジックでアレをチョイスしたのか気になって、自らのランプチョイスを振り返ってみた、というかんじでございます。