自転車の梱包の実際と準備したアイテムについて Ⅱ(初出:2016/10/06)
ホノルル・センチュリー・ライド(HCR)2016に参加した感想 ~その4 自転車の梱包の実際と準備したアイテムについて Ⅱ~
次にHCRを含めた現地ライド用に日本から持っていった自転車系のアイテムたちについて。
前回までに紹介したアイテムと被りますが、今回はもう少し詳しくご紹介。
具体的にはアイテムごとに持っていった目的(理由)と、帰国しての結果を簡単に既述していきます。
・フロアポンプ
目的:空気圧のチェックは毎日するものだし、ストレスなくエアの管理は行いたい。フォールディングタイプのエアポンプはあくまでも非常用。例えエアゲージが着いていようがフロアポンプ風に使う事ができようが、楽にハイプレッシャーをコントロールできるはずもない。であれば、使い慣れた快適なマイ空気入れをもって行った方が何かと楽じゃん。現地でJALパックのスタッフが用意しているという(フロアポンプを)毎回借りるというテもあるけど、そもそも24時間メンテコーナーが空いているわけでもないし、HCR当日は多くの参加者でフロアポンプを奪い合う形になるだろうし、そんなイベントに参加したくはない。それに輪行箱がスカスカに空いてるんだから、取りあえず入れておけばいいんじゃね?
結果:あれば本当に快適。毎回、走る直前にエアの補充が楽におこなえるのは精神衛生上極めて有効であった。ただしこれは輪行箱に余裕があったから。なのでできれば持っていくべきアイテム。来年、シーコン×2で行く事になると(その予定)、シーコン内部に同梱できるかどうかは重量の問題も含めてビミョウ。来年の再考項目。
・スキュワーシャフト(固定型スキュワー)
目的:要するにクイックレリーズ(クイックリリース)じゃなくて、左右ともボルトになっていて、レンチ留めするスキュワーです。
かつてプロのロードレーサーだった頭領が……じゃなくてトゥーリォ・カンパニョーロさんがレース途中でパンクして、泣きながらホイールシャフトのボルトをシコシコ緩めてながら「ええええい、めんどくせえな、コンチクショー」ってなわけで発明したのがクイックレリーズですが、これはその便利さ、つまりワンタッチで付け外しできるという最大の利点が特徴ですが、それはそのまま最大の欠点ともなっています。要するに泥棒に玄関ドアのキーを渡すようなものですからね。
「他人をみたら泥棒と思え」とすら言われるハワイイ・ホノルルの治安状態ですから、じゃあハワイイで走るのは「クイック」じゃなくしようというわけです。これはまあ言ってみれば「先祖返り」ですね。カンパがクイックレリーズに「進化」させたので、つまりカンパ否定、すなわち「退化」かもしれません。ゴメンよ、頭領! いやさカンパニョーロ選手! (・∀・)
まあ、クイックをボルト締めに換えるだけで盗難が防げるわけではないですし、そこはそれ「気は心」的な防犯対策です。とは言え玄関ドアの鍵を一つじゃなくて二つにする程度の抑止力はあると考えます。盗むことを前提に活動しているバリバリのプロにはあまり役に立たないでしょうけど「ちょっとイタズラしようカナ」レベルの相手の場合は「ちぇ。面倒くさそうだな」で止めてくれるんじゃないかと期待します。
それから私だけじゃないようなのですが、スキュワーシャフト採用については防犯とは別の効果も期待しています。それはホイールの取り付け剛性のアップ効果です。なので実は私は普段も後輪だけにはスキュワーシャフトを使ってます。我が家の場合は普段後輪を外すことはほとんど無いので、ボルトで後輪をガッチリ固定する方がホイールのフィーリングがしゃっきりする気がする、のではないかという思惑で採用しております。前輪はしょっちゅう車載したりローラー台に乗せたりしますから、その際外すわけで、こちらはクイックレバー方式のままにしています。適材適所というか、日和っているというか、要するにめんどくさがり気質がモロに出ている仕様ですね。
そういうわけで今回、ホノルルで走る場合は前輪も固定しました。ファーマーズマーケットや食べ物屋さんやスーパーマーケットなんかで自転車を駐輪する際、ワイヤーロックとチェーンロックでお互いにがんじがらめにするわけですが、持っていったサドルバッグにはいるコンパクトなロックでは全部のホイールとフレームまでカバーできません。なので簡単に外せない方スキュワーシャフト方式がいいよね、ってなりくつなんですがね。
スキュワーシャフトには、実は大まかに二種類ありまして、それは「専用工具が必要かどうか」の違いです。盗難対策を重視するなら専用工具方式がベターなのは間違いありませんが、現時点での私の考え方は「専用工具はないな」というものです。だって専用工具を携行せずに都市伝説に出会ったら(パンクしたら)、かなり凹む事になるからです。「ンなの忘れねえよ」なんてうそぶくほど私は自分を信じてません。「あ、忘れた」って途方に暮れている自分の姿がものすごくリアルに想像できます。なので普通のアーレンキーで外せるタイプにしました。これなら例え自分が工具を持ってなくてもその辺を走っているサイクリストを止めれば、ミニツールをくらい持っている可能性が高いですからね。専用工具だと100人止めても誰も持ってないはずですし。
汎用でオッケーといっても、もちろんパンクなどでホイールを外す際はクイックレリーズほど簡単ではありません。でも、ロードレーサー乗りなら誰でも携行している(と思われる)ミニツールのアーレンキーがあれば簡単に外せますので、都市伝説(しつこいようですがパンクのこと)がゲンジツのものとなったとしても大した問題はありません。1秒を争うレースじゃないんですですしね。というかそもそも1秒を争うレースだったとしたらパンクした時点で終わりですし。
あとはクイックレリーズのように何かに突っ込んだり、引っ掛けたりしてうっかり外れることがありえないので、安全性が高いのもポイントでしょうか。
結果:結果論としては自転車を駐輪して視界外に放置するという事が一度もありませんでした。なので防犯としてのいわゆる抑止力があるかどうかはわかりません。というか抑止力があるかどうかなんて永遠にわからない方がいいですけど。とはいえこれについてはネガティブな要素が思い浮かばないし、最初の組み立て時に取り付けるだけの手間なので、次回もこれで行きたいと思っています。
長々と書きましたが、クイックレリーズとボルト固定型のスキュワーシャフトについては以下のようにまとめておきましょう。
・両者の表面的な違いは、脱着に工具が必要か否か
・強く締め付けられるのは固定式(普通のクイックレリーズはレバーを完全に倒す前が最大トルクになっていて、構造的にレバーをちゃんと倒すと実は締め付けが緩む←これがずっと気になっていた)
・盗難に対する抑止量は固定式には一定以上ある
最近のバイクは、シャフト(スキュワー)を通すエンド部が昔と変わっていて、何かの弾みでクイックレリーズのレバーがちょと緩んだくらいでは外れないようにストッパー(山)が設けられています。つまりどういう事かというと、ホイールを完全脱着するにはクイックレリーズであろうが、ボルト固定式のスキュワーであろうが、グルグルグルっとボルトを相当緩めていく必要がある。なので実の所昔ほどクイックレリーズが「超簡単」というわけではないという実情もあって、固定式のスキュワーシャフトを導入するのはさほど気になりません。なので普段使いであっても前輪も固定式にしてもいいかなあ、と考えている次第です。アーレンキーとかクルマのトランク開けたら手が届く所に常備してますし、家でもローラー台のどこかにぶら下げておけばいいだけですしね。
それから副次的な効果として「緩めに(ホイールを)取り付ける事がなくなる」という効果もあります。
私は昔から「ホイールは相当に固く取り付けるべし」という師匠(というか高校の近所のいきつけの自転車ショップの兄ちゃん)の教えを守って、クイックレバーは掌でおしてやっと倒せるくらいの固さで固定していますが、同居人のばあい、どうしてもこの固定が緩いんです。力の問題もありますし、「死にたくなければ死ぬ気で締め付けろ」なんて言っても「なんか強くするとレバーが折れたり、根元が壊れそうで怖い」と返してきます。まあ、よくある初心者にありがちなおっかなびっくり感と言うヤツでしょうか。まあ、そんなわけで同居人がクイックレリーズを使うと私がOKを出せるほどの強さで固定できないんですよね。なのでホイールの脱着はもう私が全部やるようにしています。ところが不思議な事に固定式のスキュワーシャフトだと、アーレンキーを使うってのもあるのでしょうが「壊れそう感」がないようで、充分なトルクで締め付けられるんですよ。まあ、トルクレンチを使って「20kg」とか「22kg」とかちゃんと指定するのが正しいのでしょうけど「アーレンキーで締めていって、これ以上はちょっとしんどっていうところまで」って言う方が簡単ですからね。そう考えるとスキュワーシャフト方式こそ力の弱い婦女子……じゃなくてお子さんや女性、それに初心者向きなのかもしれません。
ツッコミがある可能性があるのであえて補足。
両者のいいところ取り(ある意味で悪いところ取りかもしれない)固定スキュワーシャフトを買う前に一度MAVIC(あるいはDT SWISS)のRWS導入も考えましたが(もちろん?)値段を知ってやめました。(・∀・)
・リュック
目的:HCRそのものには使用するつもりはまったくなく、フリーライドというか個人的にサイクリングする際に使おうと思っておりました。もともとホノルル近郊でさかんに開催されている「ファーマーズマーケット(青空市)」を、サイクリングがてらいくつか冷やかそうと計画していたので、買い物をしたりする際にヘルメットホルダーは便利ですし、買ったものを持ち帰るのにリュックは必要ってことで各自一つずつスーツケースに放り込みました。
結果:必要なし。そもそも「自転車を駐輪してファーマーズマーケットを冷やかす」という行為は「やめた方がいい」と言われました。現地の方のアドバイスによると高額なロードレーサーを放置、それもいかにも買い物中ですと言っているファーマーズマーケットなどの駐輪場に放置するなど「盗んで下さい」と言っているようなものだそうで。毎年この時期はHCR参加者の高額なバイクが何台も盗難されているのだとか。その話を聞いてから注意して見ていると、現地のロコは「お前の自転車なんて頼まれてもいらねえよ」的な見てくれの実用車であっても、店内に入る際にはワイヤーロックをして、さらにサドルを外して持参している方が多いんです。要するにそれだけやっとかないと不安なほど盗難なんてアタリマエの土地だという事なのでしょう。以前と比べ、ワイキキはいわゆるホームレスが増えたともききましたし、夜の治安もかなり悪くなっているようですね。リュックとは関係ない話ですが。
・補給食
目的:HCRのエイドステーションがショボいのは情報として入手しておりましたが、そもそもHCRだけじゃなくてフリーでサイクリングをするつもりだったので補給食は必須。現地でも買えるのはわかっていましたが、食べ慣れているものの方がいいと考えて日本から多めに持っていきました。
因みに色々試した結果、我が家の定番となったのは一口羊羹はメーカー問わずウエルカム。エネルギーバーはCLIFBAR(特にアプリコットが好み)と
High5(特にココナツがいい)。
結果:持って行くべし。というかウチは持っていきます。でもABCストアでもCLIF BARやPower BARが買えるので、それでよければ現地調達で問題は無いでしょう。なお、個人的にPower BARはどれも私の口に合いませんので、好みのものがある方はやはり持参すべし。
・レインウェア(画像はイメージです)
目的:そもそもこれは「持って行ってないアイテム」です。携行品としてピックアップしてませんしね。つまり「持っていかない」事を決めていた理由を書きます。
その理由は「南国ハワイイのサイクリングに雨具とか笑止千万」というもの。
結果:笑止千万でした。
実際にHCRの翌日、タンタラスの丘越えサイクリングをした際に、ハワイイらしいどしゃ降りのスコールの中を走る羽目になりました。が、必要ないこと実感。故に来年も持っていきません。
あ、普通の折り畳み傘は持っていきましたけどね。
・ウェア
目的:いや、ライド目的に決まってます。問題は「何セット」持っていくのか、ですね。ホテルにも依るのかもしれませんが、たいがいのホテルにはランドリーがあります。従って洗い替えなど持たずとも、1セットあれば問題は無いと思います。あとは「現地で(ウェアを)買うという選択肢もあります。ハワイイらしい柄の現地モノは記念や思い出にもなりますし、自分へのお土産としても悪くないチョイスだと思います。我が家などは出発前から現地でジャージを購入する事は今回の旅行の目的の一つにしていたくらいです。で、我が家はそれでも2セット持っていきました。セット内容は「ウェア上下、ソックスとグラブ」まで含めてです。ランドリーはありますが、言い換えるとランドリーを使わず、部屋の洗面所での手洗いなどだと翌日に乾く保証がありません。たぶんジャージと靴下くらい室内エアコンでも乾くと思いますが、パッド入りのパンツは手絞りだと一晩で乾燥はムリでしょう。グラブもビミョウ。さらに言えば、ランドリーを利用するという事は、ランドリーに拘束されます。もちろん張り付いている必要はありませんが、放ったらかしにしてマシンを独占するなんてマナー違反です(たぶん中味を出されて放置されると思いますが)。そして多くの場合、ハワイイのホテルのランドリーは、洗濯機と乾燥機が別々です。つまり、洗濯機のスイッチを入れる時、選択が終わった頃に脱水した洗濯物を乾燥機に入れ替える時、回収するときと、最低でも3回はランドリーに行かなければなりません。ランドリーに張り付く必要はありませんが、あまり離れてゆっくりするほどの時間もありません。目安としては、選択20~30分、乾燥30~60分と言った感じですね。何が言いたいのかというと、行動が拘束されるので、毎日ランドリーで選択出来るとは限らないわけです。夜にやろうと思っても、疲れて帰ってきたりしていたら忘れたりおっくうになったりしますし、一杯飲んだらさらにそうなっちゃいますよね。日中は色々計画もあるでしょうしランドリーに貼り付けないことも多いでしょう。とまあ、そういう事を考えて2セット用意しました。
結果:来年も2セット用意します。結局毎日洗濯しましたけど、ウェアが変わると気分も変わりますし、そもそも予備としての役割がありますから2セットは用意してもバチは当たらないと思います。「1セットしか持ってないんだけど」という方はこの話題とはちょっと話が噛み合ってませんですよ? とういか、HCRに行くならこのさいですから予備を用意しちゃいましょう。HCRに限らず臭いウェアで走るべからず、ですぞ。
※画像はイメージです。
最近アーバンコンテンポラリーでシックかつTAKE5風ジャジーなお洒落サイクルジャージを着る方が多いようですが(ジャジーなサイクルジャージって何?)、私はそれらのアンチです。「シックでモノトーン」とかアホかと(個人の感想です)。
理由はお洒落に全然興味がないから~というのも否定できませんが、サイクルジャージは「派手であるべき・目立つべき」という持論に忠実だからです。もちろん安全第一だから。だったら反射板ゴテゴテの極彩色を選べ、と言われそうですが、そこはそれ非とそれぞれのバランサーが介入するわけで。(・∀・)
・アーレンキーセット
目的:さあ、だんだん細かい話になってきました。(・∀・)
当然ながら組み立てや、必要であれば調整に使います。サドルバッグに各自が収納しているミニツールで事は足りますが、ちゃんとしたレングスのアーレンキーの方が断然能率があがります。と来るも欠けやすいですしね。
ミニツールなんて所詮は応急用です。精度なども考え、普段使っているちゃんとしたセットがやっぱり使いやすいです。もっとも普段使い慣れていいて手になじんでるのがミニツールなんていう人は「だったらミニツールでいいんじゃね?」 としか言えません。荷物が減っていいですよね~。
あと、セッティング・オタクの非とも必携かな。サドル角度、サドル位置、ハンドルの角度なんかを微調整するのに必要です。
それからアライメント・パラノイアの方は必須ではないでしょうか。ハンドルやサドルがフレームと性格に90度、あるいは180度に取り付けられているのか? なんて考え出すと夜も眠れなくなる人っていますよね。ちょっといじってはああでもない、こうでもないとやる人にとって使いやすい工具は必須。それと分度器も入れとく?
結果:結果としてスキュワーの脱着にしか使いませんでしたが、それでも来年も持っていきますとも。
輪行箱を使ってハンドルだけじゃなくてディレイラーやペダルまで外している「お疲れ様」な方はミニツールで須磨なさい方が疲労が少なくていいと思いますです。
・ラジオペンチ
目的:ちゃんとしたのが一本あると便利なんですって。HCRに関係なく海外旅行に行く場合は私はいつもスーツケースに放り込んでます。
……というのはちょっとウソです。
実は放り込んでいるのはこれ。LEATHERMANのMULTI TOOL WAVE LTJ(日本正規品という意味)。
専用ケースに入れてスーツケースのポケットに。
で、これのプライヤー部分をラジオペンチと称しておりました。(・∀・)
ちょっと高価なのですが、正しく使っていれば一生モノかと。もうね、これ一本あると色々便利なので普段はクルマに車載。海外に限らず旅行時には必ず携行しています。スイスアーミーナイフに比べると重いですがその分本格的というか実用的な強度が魅力。
機能は以下の通り。
★WAVE (ウェーブ)
■仕様
本体:ステンレススチール
ランヤードリング
サイズ:全長10cm(プライヤー収納時)
ナイフ刃渡:7.3cm
重さ:241g
付属ビット2本
・プラスドライバー #1-2 & 3/16” マイナスドライバー
・眼鏡ドライバー プラス & マイナス
■機能数:17
・ニードルノーズプライヤー
・レギュラープライヤー
・ワイヤーカッター
・ハードワイヤーカッター
・420HC直刃ナイフ
・420HC波刃ナイフ
・ノコギリ
・ハサミ
・木工/金属用ヤスリ
・ダイヤモンドコーティングヤスリ
・ラージビットドライバー
・スモールビットドライバー
・マイナスドライバー (M)
・定規 (19cm/8インチ)
・栓抜き/缶切り
・ワイヤーストリッパー
ついでに機能紹介ムービーをご紹介
結果:来年も持っていきます。結果としてホイールのバルブの根元にある固定ネジ(正式名称忘れた)が緩んでおりまして、それをやや強めに締める際に使いました。手で締めたくらいじゃ走行中に緩んできますので、やっぱりラジオペンチがあると楽ちんですね。でも次回は輸送時に緩まないようにシリコーン製の小さめのカラー輪ゴムを緩み止めとして巻き付けておこうと思います。
・ディスプレイスタンド
目的:簡単な整備用に一つあると便利だろうなと思って持参。本当は二つ持っていきたかったのですが、まあ一つでいいかという感じ。
整備とはべつに、ホテルの部屋でバイクを保管する際、基本的に壁か何かに立てかける事になるのですが、二台そろって立てかけるスペースがあるのかな? という懸念もあって自立方法を持って居た方がいいと判断したのも理由の一つです。
持参したのはご存じミノウラの折り畳みディスプレイスタンドですが、色々種類がありますがオススメはこのDS-40CSというモデル。
この手の二つ折りスタンドはノーブランドで安いのがいろいろありますが、殆どはいわゆる「ハブ軸」を両方から挟み込むタイプです。
が、私はどうにもそれが嫌いでして。だってハメにくいじゃないスか。婦女子……じゃなくて小柄な女性や子供なんかだとやりづらいかもしれません。
クイックレリーズのレバーを逃がす為の切り欠きがあって左右が決まっているとか、初心者には意外にハードルが高い。知っていて慣れればどうってこと無いんですが、やっぱりチト面倒ですよね。
そもそも挟み込んで無理矢理固定するタイプなので、簡単に装着できるようではダメなんですよね。装着時にちょっと広げながら装着するんですが、ややきつ目じゃないとちょっとサドルを押さえるだけで外れちゃう、なんてことになってしまいます。
なので、DS-40CSです。これはハブ軸固定タイプとは似て非なるもので、チェーンステーを引っ掛けるだけという超お手軽なタイプです。婦女子……じゃなくて誰でも簡単。考える事もありません。ノーブランドのハブ軸固定タイプよりちょっと高いけど、それだけの価値はあると思います。オススメでございます。
結果:やっぱり一つはあると便利です。スチール製でやや重いので、重量問題が無ければスーツケースに忍ばせておくと「もって行って良かったなあ」と思うはず。